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おまえレベルの話はしてない
おまえレベルの話はしてない
芦沢央/河出書房新社
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総合評価

36件)
3.4
6
6
15
4
1
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    ジャンルとして大好きな将棋小説の新作なので嬉々として読んだが、いかんせん退屈で読みづらい。延々と主人公の鬱屈が語られるだけで、話がまったく進まない。 後半の元奨・大島編はサクサク読めたが、特筆することはない。

    0
    投稿日: 2025.11.17
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    この作品は少し前に読み終えていました けど、レビューは書かずに放置していました なぜなら、評価の★を見ていただけるとわかるかと思いますw 将棋小説は好きですが、本作はう〜ん…でした 「読みました」のご報告だけさせていただきます で、全然関係ないですが、この本の表紙は赤です 赤の表紙って珍しくないですか? 私の本棚を見てください 赤の表紙の本が3冊並びました だから、何って? 何もございません 「赤の表紙の本が3冊並びました」のご報告だけさせていただきます

    33
    投稿日: 2025.11.15
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    青春時代をプロ棋士の夢にささげた2人の若者 1人はプロに、もう1人はあきらめ社会人 将棋に詳しくないので、感じ方のレベルが低いとは思いますが、、、 奨励会の凄さは伝わってきた モラトリアムな時期などいっさいない、26歳までにプロ棋士にならないといけない厳しい世界 誕生日のくだりは鳥肌もの “アンチ青春小説“なるほど…その通り 2人の切羽詰まった内面とは対照的に、会話シーンはテンポ良く軽い感じ この重さと軽さの絶妙さで、あっという間に読了した

    9
    投稿日: 2025.11.15
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    将棋の世界は厳しいですね どこの世界も厳しさはあるのだろうけれど 26で強制的に放り出されるというのが何とも… ハチワンダイバーを思い出した

    1
    投稿日: 2025.11.13
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    表紙買いしてしまいました。 2人の視点から語る、2話構成となっていますが、後のお話読んだことがあるぞ? 「もの語る一手(講談社)」に収録されていました。 文章量はさほど多くないのに、質量がすごい。 将棋の棋士の凄まじさを描いた本はたくさんありますが、将棋の世界から離れた者、残った者、両視点から描き、芦沢央のえぐり出すような登場人物の内面表現があいまったら、それはもう大変なことになるんです。

    39
    投稿日: 2025.11.10
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    2025.11.9読了。 夢を追った二人が別々の道を歩みながらも、互いを意識し続ける“勝負”の物語です。 勝者となった者の焦燥と、敗者の嫉妬や執着が、静かに、しかし凄まじく交差していきます。

    2
    投稿日: 2025.11.09
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    「神の悪手」を読んで、将棋を題材にした芦沢作品は絶対読むと決めているが、本作は装画も含めて(とても将棋題材の装画とは思えない)今二つぐらいの出来。後半の大島パートは最初からデジャヴあったが、何のことはないオムニバス「もの語る一手」で既読。奨励会の三段リーグの壮絶さは小説の題材として打って付けではあるが、その屈折した複雑な心境は、もっと違うかたちで表現ができたのではとも思う。

    0
    投稿日: 2025.11.07
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    高みに登れない棋士と、見切りをつけた友人の後悔や焦りの記録。 後半の大島の章になって色々と話が具体的に動き出すのだけど、それまでの芝の章は正直とてもつまらなかったです。焦りや辛さは伝わるが、散漫にダラダラとやさぐれた話が連なるばかりで起伏も展開もないのがとても退屈でした。 もう一度読み返す気にはとてもならないかな…

    1
    投稿日: 2025.11.06
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    26歳の芝と大島。少年時代、将棋の世界で知り合った2人。プロの棋士となったが、なかなか先に進めない芝と高校生の時、早々と将棋の世界に見切りをつけ東大に進み、弁護士になった大島。2人の目線で将棋の世界が描かれている。 前半は、芝のもがき苦しむ様が、そんなにまでしなければ、将棋の世界に残っていけないのかと辛い気分になるし、とにかく嫌な感じで読みづらかった。 後半は、前半に芝から見た大島とは別人のような大島が描かれている。彼は将棋の世界を早々と去り、世に言う成功者となったはずなのに、まだ少し将棋に未練がありそうだった。 将棋の世界は閉鎖的だと改めて思った。26歳までもがいて苦しんで、それでもプロになれなければ去らなければならない。社会性を身につけずに外の世界に放り出されたら、どうなるんだろう。 芦沢さんはまだ数冊しか読んでないけど、今まで読んだミステリーとは、全く180度違う世界観だった。

    56
    投稿日: 2025.11.04
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    【収録作品】芝/大島 将棋界で生きる棋士・棋士志望の人たちのシビアな内実を描く。 追わずにいられないほどの夢が見られなかった人間からすると人生を賭けるものがあっただけいいじゃないか、と思えてしまう。 しかし、実際、追った夢に破れたあとも人生は続く。 芝の壊れ方が怖いし、世間的にはうまく方向転換した大島の抱えている闇の深さも怖い。

    14
    投稿日: 2025.11.02
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    表紙とタイトルの勢いで、読みたくなってしまう本。2章に分かれていて、プロ棋士になった芝悠大が語りの前半と、二段で棋士を諦めた大島の語りが後半。2人は小学生の頃からのつきあいで、大島が奨励会をやめてからもつきあいは続いている。 芝が勝てなくて辛い状況にあるので全体的に暗い雰囲気で読むのがキツイです。しかも、芝の追い詰められたような頭のなかが文章で表現されているので、前半は特に圧迫されたような苦しさ。読み心地重視の人は読まないように。 諦めることができた大島も、そこからのリカバリーで世間的にはめちゃくちゃ勝ち組なんだけど、棋士の世界で負けたという思いがあるから楽々と生きていない。 棋士になるという恐ろしく厳しい世界は、3月のライオンでも読んでいるけど、これは私が思っていたより厳しい世界だと、更に理解を深めてくれました。あとは、どこまで人は望むのか。例えばアイドルに憧れて事務所に所属してデビューして、売れるまでが成功なのか?どこから売れたことになるのか?舞踏家、作曲家、演奏家、芸能、作家、漫画家、芸術家…。プロって認められる実力あって、そこまでいけても、また、そこからの地獄が待っているんだろうな。 性的な表現がたくさんでてくるので、中学校以上。

    2
    投稿日: 2025.11.02
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    約200頁、最初から最後までしんどい。 本当にただの1頁も報われるシーンが無い。 帯の“アンチ青春小説”という表現がピッタリすぎるよ。 自分の好きなものに自分の未来を奪われていく。 真綿で首を絞められるってこういう事だよね。 先が見えないのにやめられない芝。 先が見えないからやめた大島。 でも結局、どっちも囚われたままだ。

    2
    投稿日: 2025.10.31
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    バッチバチの表紙につられたものの 中身はイメージとちがいました… 将棋ってお上品に見えて 勝ち負けあるからたしかに厳しいよね…… 知られざる鬱業界なのかしら 芝に比べて 大島の内面描写がちと足りなかった

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    私は将棋が好きで、自分も将棋で遊ぶことがあるし、様々なコンテンツやメディアを通して、奨励会に関するエピソードはそれなりに聞いて楽しんできた。 だから、「アンチ青春小説」だなんて帯にかかれていたことも、なんとなく想像できたし、奨励会の中にいる主人公のダークな一面が垣間見れるお話なのだろうと予想もしていた。 そしてある意味では正しかったし、所々に散りばめられた将棋業界の用語や言い回し、慣用句だったりもニヤニヤしながら、主人公のダークサイドな感情を追いながらも、どちらかというと楽しく読めていた気がする。 いやしかし、後半の「大島」パートでその空気は一変した。 これまで「芝」目線で語られていたアンチ青春な感情や行動が、自らの意思で将棋界を離れた大島という別の目線で語られることによって、芝の心の黒い部分が、よけいに漆黒に感じられるのだ。心にずっしりと突き刺さる芝の重みと、大島の重み。どちらも、苦しい。 なんだこの、悪循環な螺旋階段のような物語は。この苦しみは。深く傷を負ったような読書感は。 私が将棋界のことを少なからず知っているからこそ感じるものなのか。将棋界のことをあまり知らない人が読んだら、果たしてどう感じるのだろうか。 これだから、芦沢央の小説は、やめられない。

    1
    投稿日: 2025.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    芦沢さんが仰っているように、人生観や、視野が全く異なるふたり。 とことん突き詰めて溺れていくような芝と、 柔軟性があり、流れていくことも知ってる大島。この2人の対比が、文体の違いからも読み取ることができる。初めての読書感覚でした。 芦沢さんの作品が好きな方だけではなく、 将棋が好きな方にも手に取ってほしい作品だなと感じました。

    0
    投稿日: 2025.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025/08/05予約9 プロ棋士になったが勝てず底辺でさまよう芝。将棋で生きていくことを諦め東大卒弁護士になった大島。 大島の関わる案件で破産する男性の息子が奨励会在籍中、というくだりがある。大島は諦めきれず苦しむ友人の芝を見ているから、息子のことを他人事と思えない。芝も大島もふたりとも苦しい。将棋をしたこともないため描かれている緊迫した空気がわからなかったが、AIを使う今も、そうでなかった昔も、並外れた記憶力が必要なのは変わらないのだろう。 表紙を見てイメージする話とは違うように感じた。

    0
    投稿日: 2025.10.19
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    芦沢央を中高生に勧めるならこれかも! 将棋という道を極めても諦めても、本物の天才を前にしたら……。主人公2人とも周囲から見たら天才だよ。こういう天才の話、好き。

    0
    投稿日: 2025.10.19
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    将棋の世界は厳しい。 プロの棋士に成るのがどれだけ大変か。考えただけで恐ろしい。 主人公二人の心情が面白かった。

    1
    投稿日: 2025.10.17
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    小さい頃から将棋の世界を見て、プロ棋士という夢に向かって切磋琢磨してきた芝と大島。 芝は、夢は叶えたものの成績は振るわず踠き続けているが、大島は諦め東大へ進学後に弁護士になった。 プロになるまでの厳しさは、将棋を知らない者にはわからないが、苦悩の様子は伝わってくる。 好きとプロになるということは違って将棋界では独特で、結果を残さないことには、達成感もないのかもしれない。 大島にしては、後悔はないように思うのだが、芝はいろんな思いを秘めながらも盤上を見下ろす日々を続けるのか…と。

    75
    投稿日: 2025.10.14
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    読ませるけど、直木賞という感じではなさそう。難しい素材にチャレンジしているのは、間違いないのですが。

    18
    投稿日: 2025.10.13
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    見下したり軽んじたり過小評価したり意地の悪い見方をしたり、そうして自分で自分を認めたり面子を保ったり正当化することがある、それはまあ単なる処世術みたいなもので、そのもっと奥底には目の前の他人に対する羨望や嫉妬、あるいは尊敬の気持ちがある。そういう関係の友人がいたら、それはそれでいいなと思う。 最後の一文は、2人の関係性を象徴する素敵な言葉だった。

    4
    投稿日: 2025.10.12
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    この作品を書くにあたり、芦沢さんは他の執筆依頼をすべて断り、ご自身の作風を顧みて「これは修行だった」と語っていました。 きっかけは、直木賞候補となった際の選考委員による講評だったそうです。 その厳しい言葉を受け、作風を一度リセットして臨んだ挑戦作。 芦沢さんの小説といえば、私はいつも「歪みの表現」が魅力だと感じています。 日常の中にあるわずかなねじれや、感情の軋みを描く。その緊張感が、彼女のエンタメ性の核になっていると思うんです。 だからこそ、その「歪みの作家」が、何を削って何を残したのか、とても関心を持って読み始めました。 直木賞の講評を改めて確認すると、たしかにかなり厳しめの意見が並んでいました。 「そんなに言うなら候補に挙げなければいいのに」と思うところもありますが、候補作の選定と最終選考は別の権限のようですね。 とはいえ、そうした経緯を踏まえて読むと、今作の“修行”という言葉の重みを感じます。 物語は二部構成。 「芝」編は、際立った成績を残せぬまま、いまだ棋士として生き続ける男の視点で描かれます。 一方の「大島」編は、高校二年で将棋の道を離れ、東大を経て弁護士となった男の視点。 対照的なふたりの人生が、盤上のように、呼応し合う構成です。 設定そのものは珍しいものではありません。 けれども、特に「芝」編にはこれまでの芦沢さんの作風から離れた文脈を読みます。 将棋の世界で自らの人生を反芻する姿には、どこか純文学的な趣きでしょうか。 一方、「大島」編は、芝編の裏返しのように、視点を変えてエンタメとなります。 この2部の呼応が、本作の挑戦かな、“修行”の証でもあるように感じます。 芦沢さんご本人も、まだ模索の途中なのかもしれません。私自身はもちろんですが、これまでの路線のファンも多いと思います。 だからこそ、引き出しを増やすだけ増やして、ちょっと陰鬱な歪みを書いて欲しいなと思います。

    112
    投稿日: 2025.10.11
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    将棋の世界のお話。 一章は将棋の世界でもなく芝が主人公。なかなか勝てない焦りが伝わってきて、なんだか読んでいるこっちが不安になってきてしまった。 二章は元々は芝とともに将棋をしていたが、高校生のときに将棋の世界を出て東大から弁護士になった大島が主役。弁護士として働く大島もクライアントとのやり取りで悩むことも。 うーん、難しいなー。あまり将棋を知らないから余計かもしれないけど、この世界は厳しそうだなということが伝わってくる一冊だった。まぁどの世界も厳しいことは絶対あって、それはその人じゃなきゃわからないんだよな、と思ってまさにタイトルだと思った。

    13
    投稿日: 2025.10.08
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    苦しい奨励会を抜けプロ棋士になったものの成績が振るわず同期にどんどん離されていく芝。二段で奨励会を退会し弁護士になった大島。前半は芝、後半は大島と二つの章が描かれている。中学や高校の学校生活も青春もすべてを将棋に捧げた若者たち。将棋に関わらず勝負の世界は本当に残酷だと思う。「僕らが食われたのは青春ではない。健全さだ」というフレーズが心に残った。やめることも進むことも出来ないまま精神が歪んでいく。それでもいつの日かを夢見て少年少女はその世界に身を置いていく。本当に苦しかった。

    0
    投稿日: 2025.10.07
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    プロ棋士にはなったものの伸び悩んでいる芝と、奨励会を途中で辞めて弁護士になった大島。どちらも将棋が好きなことには変わりないものの、圧倒的な才能を持つ者に対して卑屈になりつつ、暗澹たる思いを抱えている。「アンチ青春小説」……というより青春小説でも良いのだけれど、しんどいところばかり煮詰められたような印象です。 単に将棋が好き、なだけならいいけれど、人生を賭けて挑む人たちの物語はしんどさの方が勝つ気がします。他に何も考えられないほど好きで、他の生き方なんて考えられなくて、だからこそ自らの才能に失望しても見切りをつけることができない。そんな状況って、ある意味究極の地獄なのかもしれません。プロになった芝も、弁護士になった大島も、おそらく他の人から見れば一握りの勝者に入ると思うのですが。しかし高みを目指す彼らにとっては、まったく満足できる立ち位置じゃないのね……それってまるっきり芽の出なかった人よりもしんどいのかも。ある意味、才能って残酷なのですよね。 ただし彼らがまるきり不幸でもないと感じられるのは、幸いでした。結局のところ、それが重荷になるとしても、「好き」だと思う気持ちがあるのは強いなあ。「好きなのにかわいそう」とあるけれど、好きだからこそ耐えられる部分があるのだと思います。

    1
    投稿日: 2025.10.07
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    物語は将棋の世界。プロ棋士の芝と奨励会を辞めた大島の二つの視点で語られる。視点が入れ替わるのではなく、前半は芝、後半は大島、と2人の目線で同じ時間をなぞるのは新鮮で面白い。 また、2人のキャラクターのイメージを引き立てるためか、前半の芝は純文学のように書かれ、後半の大島はエンタメ小説的に読みやすく書かれている。著者の芦沢央が、『小説に人生を賭ける中で、どうしても挑戦したかった作品です』と言うように、新たな試みに興味がそそられる。 芝の章では詳細な情報は与えられないので、将棋の世界の現実、葛藤、諦め、執着を手探りで感じ取れる。追い詰められた時にこそ、全く突拍子もない想像が頭を支配し狂っていく様子。それを誰にも分かち合えない孤独。大島の章を読むと、将棋の世界の厳しさがリアリティと共に、一般的にも理解できる感情で描かれ、ある意味読者を安心させ、理解が進む。 この対極感が良いのでしょう。 小説としては面白い!⭐︎3なのは、単純に内容が好みかどうかの問題。

    7
    投稿日: 2025.10.07
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    プロ棋士の世界で生計を立てること、夢を追い続ける事の難しさと、それしか無いからこその降りられない、辞めます!と言えない苦しみ。 本人の気持ちもさることながら周囲の期待を裏切ってしまうかもしれないという気持ち。 頭の中で棋譜は考えられるからこそわかる自分の未来。 大変な世界だと改めて思う。

    1
    投稿日: 2025.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    芝君のことを四段だと思っていたのですが、最後の方に、「芝五段」と書いてあり、???となっています。 この辺り分かる方がもしこれを見てくださっていたら、教えていただけるとうれしいです_(._.)_

    1
    投稿日: 2025.10.04
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    棋士になった者と諦めた者の話。 棋士を続けていくのは大変だなぁと思った。 「僕らが食われたのは青春ではない。健全さだ。」 天才棋士としてやっていける人は、どんな生活をしているのかと思う。許されたトップクラス以外は生きにくい世界。

    0
    投稿日: 2025.10.03
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    将棋の世界についての小説。 野球に戦力外通告があるように将棋の世界にも年齢制限があり、練習があるように研究がある。自分は将棋の世界についてはあまり詳しくなかったが、この本を通してその世界の厳しさや残酷さを少し垣間見ることができた。芦沢さんの本は何冊が読んだことがあるが、この本は少し文章の書き方が異なっていて新鮮だった。人の黒い部分や妬みなどの描写がぐっときた。

    0
    投稿日: 2025.09.30
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    タイトルと表紙で即決しました。奨励会の過酷さと夢に人生を賭ける残酷さの緻密な断面。あっけないようにも思いましたが、そのざっくりした見せ方で青春のおぼつかなさが際立つようにも感じました。

    0
    投稿日: 2025.09.28
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    観る将なので興味深い話しではありましたが、実際はもっと過酷なのではないかと思いました。 子どもの頃から天才と言われた人達も その天才集団の中で優劣がつき感じたことのない挫折や絶望感の中での葛藤は想像にも及ばない。 勝ち負けのはっきりする世界って本当に 心が強くないと住めない世界であるとつくづく思います。 作品の内容に関しては期待していた分ちょっと残念ではありました。 もっと鋭く切り込んで欲しかった

    2
    投稿日: 2025.09.28
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    始めて読んだ作家さん 食わず嫌いと同じように 読んでないけど、あわなさそ〜 って思ってた作家さん 芝のターンと大島のターン 両方でひとつの作品 そんなのわかってんだけど 芝ターン読んでるときは これ、心沸き立たなさそう… って虚ろな目をしてた もしかして同じ気持ちになっても そこで諦めずに 大島ターンまで読んでほしい 芝ターンは商品の顔で 大島ターンは取説とか成分表みたいな 伝わらんか、これじゃ… 逆でもいいけどバラ売りはできんので こらえて読んでほしい タイトルがよすぎて 内容が期待したほどじゃない気が しないでもないんだけど 読んで大分たつのに 内容忘れてないってことは 好みだったんだと思う 星は3つ

    1
    投稿日: 2025.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    将棋という世界を、夢を挟んで立つ二人の男。 ひとりは夢を叶え棋士になり、ひとりは夢をあきらめ東大卒の弁護士という看板を手に入れる。 捨てることができずに持ち続ける苦悩と、捨てたがゆえに手放せない執着。 将棋の強さ以外の人間の価値を全否定する将棋界の論理を信じるか、信じきれないか。それが将棋の世界での岐路なのだろう。 幼い時からその世界しか知らないで大人になる事。仰ぎ見る頂点への羨望。狭い世界で生きる者たち同士の嫉妬。 ある意味禅宗の修行のようだ。何もかもをなげうち、ただひたすら一本の道を歩き続ける、前だけを見て上だけを目指して。その激しさと対極時の静謐さのギャップ。 ここまで追い詰めなければ見えない世界、そこに居続けられない世界。なら、その道を外れてしまえば楽になれるのでは?と思うのはその世界を知らないからだろうか。辞めてなお憑りつかれ続ける将棋という勝負の恐ろしさよ。 芝と大島。二人の物語を純文系とエンタメ系という別の表現方法で描く。同じ日の、同じ時間を二つの目が語る。

    6
    投稿日: 2025.09.23
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    初読み作家さん 読んでいて、文章はとても読みやすいのに、 心がザワザワして、苦しくてたまらなくなった。 こんなに苦しいのは、自分の心を覗かれているような気がしたからか、最も痛いところを暴かれたからなのか、読み終わった今も、ずっとずっと考え続けている。 答えも正解もきっと出ないだろうけど、この本に出会えてよかったと思う。 他の作品もぜひ読みたい。

    19
    投稿日: 2025.09.21
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    ミステリーのイメージが強い芦沢央さん今作は視点を変えて人生を生きる男の青春小説とのことで、読み進めていくと没頭してしまいました。主人公、芝の将棋世界のむずかしさそして弁護士になった大島との対比が見事に描かれていました。夢に出てくる犬の描写はすごくリアルで思わず本当のことかなのかと思ってしまいました。そして破産手続きでの瀧口の行動に心痛みラストの切ない結末に心打たれました。あなたもこの感動作を読ん心打たれて下さい。

    18
    投稿日: 2025.08.07