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空、はてしない青 下
空、はてしない青 下
メリッサ・ダ・コスタ、山本知子/講談社
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総合評価

(221件)
4.5
124
53
21
1
0
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    翻訳小説はあまり読まないですが、文章はとても読みやすくて、抵抗感は全くありませんでした。それでいて、小説の舞台は海外の世界観が前面に出ていて、抵抗なく新鮮な読書体験をすることができました。 忘れてしまうというのはとても恐ろしいことだと感じましたが、最近の記憶が徐々に消失していく過程で、過去の幼い頃の記憶が鮮明に甦ってくる描写がとても良かったです。

    0
    投稿日: 2026.10.11
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    エミルとジョアンヌの旅が終わった。 トムとジョセフとエミルが天国で出会えているだろう。 ジョアンヌのお腹の新しい命がが女の子なのも素敵。

    0
    投稿日: 2026.10.10
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    2週間かけて、17章から31章まで1日1章のペースでフランス旅読書をしました。 決して、楽しいとか美味しいとか そういう旅ではなかった。 今回の感想は本文の内容に若干触れます。 ただただ、美しい風景。 田舎の風景と言っても過言ではない。 ParisのPの字すらでてこない。 地名は一つもピンとくるものはなかった。 町や村、漁村などで出会う人々も過度な 演出もなく、でもステキな出会い。 エミルの記憶が定まらない時間が 増えていくなかでジョアンヌの 献身的な寄り添いに、 奇跡的なことは起こらず、日々エミルの病は 進行してしまう。 とても難しい作品でした。 (読みやすい文体ではあったんですケド) 2人の間に愛が確かに深まっていくのに 病が立ち塞がる…。 ここまではよくあるお話です。 この作品のすごいところは、そこに 家族愛をかなり上手に絡めているところだと 思われます。 母性の描き方、とても立体的でした。 ラスト直前なんてジョアンヌ、 いたたまれない、辛すぎる…けれど 神様はいたのね。 ラストはキレイな夜空に星が瞬いているかのよう。 締め方がオシャレ。。。

    71
    投稿日: 2026.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「赤い水玉の白いワンピース」で星5。 これは、恋愛小説じゃなかった。 終盤は涙。 エミルは死んでしまうのだから、泣く覚悟はしていたけれど、思っていたのとは少し違う結末だった。 上巻では、ジョアンヌが謎めいていて、期待感が膨らむ。先を読み進めたい衝動にかられ、星5。 下巻では、次第にジョアンヌの物語が明らかになっていく。種明かしをされてしまうと、もしかしたらイマイチだったかも...なんて、がっかりしかけた。 アルツハイマーの解像度が気になったり、ジョアンヌの積極的な感じにちょっと引いてしまったり。 それなのに、最後まで読んで、やっぱり星5。 いい小説だった。 母親の愛に目を向けてくれて、ありがとう。

    58
    投稿日: 2026.10.09
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    物語の後半はダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」を彷彿させられました。終盤は読み進めるのが辛かったです。上巻、下巻はコインの表裏の関係のようで美しく二人の主人公を表現していたなと思いました。希望が見える結びで良かった。

    1
    投稿日: 2026.10.06
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    エミルにジョアンヌがいて、ジョアンヌにエミルがいて、ふたりが旅のなかでたくさんの人と出会えて良かった。すごく美しい小説だったな。

    0
    投稿日: 2026.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    絶対に家族の元に帰してはいけないと約束したけど、だんだんと記憶が昔に戻っていくエミル。ママやマルジョと呼ばれたり家に帰りたいと言われ続けて最後家族に電話するまでジョアンヌよく頑張った。もちろんエミルも!! 家族を失い続けたジョアンヌの辛さや日に日に周りのことがわからなくなっていくエミルを見ていると、日々幸せなことばかりじゃないけどもっと小さな幸せに気付いていかなくちゃいけないことを気付かされた。読んでいく度に過去の記憶や病気の不条理さに辛く悲しい気持ちになっていくけど、それと同時に美しい景色や人の優しさや今ある幸せに温かい気持ちになれる小説だった。 強いていうなら、エミルの実家に部屋作ってくれてたのはよかったからそこには妊娠してないただ最後の旅を一緒にしたジョアンヌとして行ってほしかったなと思った。

    0
    投稿日: 2026.10.04
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    生きることの素晴らしさ、家族への愛、人生の再生を考えさせられる内容でした。 自分自身が死ぬ時にどういう選択をするか、何を振り返るか、考えさせられました。

    0
    投稿日: 2026.10.03
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    死を迎えるにあたり、常日頃悲観的に考えてしまうけど、今を生きることの大切さを改めて大事にしようと思えた。 作中で書かれている名言の一つの「美しさとは、見たもののなかにあるのではなく、それを見る目のなかにある。」は写真好きな私としては完全に同意し、目を養わなければと思わさせられた。 読みたいリストにずっとあるアルケミストもいよいよ読んでみたくなった。 とにかくめちゃくちゃ良い小説でした。 立ち上がる時も良かっただけに追いたい小説家の1人になった。翻訳お願いします!

    1
    投稿日: 2026.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    良い終わりだった ジョアンヌを見守ってくれる、側にいてくれる人間が居てくれてよかった 翻訳本はあまり読まないのですが、読みやすい文章で気楽に読めた

    0
    投稿日: 2026.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    難病ものは苦手だけどロードノベルは好きなので挑戦。 フランスの自然の描写が素敵。 エミルとジョアンヌは男女の性愛と離れたところで信頼関係を築いてほしかった。 余命わずかで子ども作っちゃうのはあまりに無責任ではないかなぁ。

    0
    投稿日: 2026.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻はあっという間で一気読み。 読んでいる間はエミルとジョアンヌとフランスを旅したような気持ちになって、自分にとっても素敵な時間を過ごせました。 始まりはエミルの最後の旅という目的だったけど、ジョアンヌにとってもジョセフとの約束を果たすという目的があったとわかって納得できた。 そこからはもうあっという間で最終盤にエミルとの約束を果たす過程で、ジョアンヌは改めてトムとも別れを告げられたのかなと解釈。そのおかげでエミルの両親に場を提供することもできたんだな。エピローグの妊娠諸々はおまけっちゃおまけだけど美しかったし、こうやって命は続いていくと親になってしみじみ感じた。 リメンバーミーで死者は記憶の中で生き続けるとあったけど、エミルもジョセフもトムもジョアンヌが覚えていたり、語り継ぐ限り生き続けるし、自分も身の回りの人のことは覚えたりたまに話したりしたいなと思った。何より大切な人には自分からアクションして会話しなきゃな。。 個人的にはジョセフがかっこいい父ちゃんすぎてダントツで好きなキャラでした。映画化するならジョセフを1番かっこよく映してくださいネ!!!!

    2
    投稿日: 2026.09.25
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    ジョアンヌ、本当にすごくよく頑張ったなぁ エミルの最後が穏やかだったのはジョアンヌの献身のおかげだし、頑張ったジョアンヌに、物語の最後でこれから先も生きる希望が芽生えてたのが分かって、読んでて本当に嬉しかった! エミルも、ジョアンヌの性格を見越して色々根回ししてるのが微笑ましくて、2人が旅の過程で本当に大切なパートナーになっていったんだなぁっていうのが感慨深かった。 これからのジョアンヌに、どうか幸あれ

    2
    投稿日: 2026.09.22
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     久しぶりに読みながら号泣してしまいました。  主人公の死という結末は分かっていても、そこに至る生きる大変さと美しさ、大自然の中で、さまざまな人と出会い、変わっていくことを素直に受け止める主人公とその同行者の女性が素晴らしかったです。マインドフルネス、やってみたいと思いました。

    1
    投稿日: 2026.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前編を読み終えた時点ではエミルの人生についての物語になると思っていたが、親子愛についての物語だった。 ジョアンヌがトムにしてあげられなかったことを、エミルの最期にエミルの両親にさせてあげることができた。 それはこの旅で2人が過去を乗り越えて、愛し合ったことによって得た気付きであり、ジョアンヌからの最高のプレゼントだったと思う。 そして、ジョアンヌには時間と新しい命が残されている。トムやエミルと再会するその日まで、ジョアンヌとその子が自分らしく生きていってくれることを願っている。

    2
    投稿日: 2026.09.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最高に良い物語でした。 アルツハイマーって本当に恐ろしい病気だし、自分がもしエミルだったら、、とかジョアンナだったら、、または家族だったら、、と思うと、読みながらつらい気持ちになった。 でもそんな中でも冷静に、暮らしを積み上げて、そして、最後まで付き合ったジョアンナは本当にすごいし、過去のシーンも本当に切なくて辛くて。 なんでそんなに悲しい経験ばかりしなきゃいけないんだ、、とも思ったけど、エミルとの生活の中にも、彼女の中で救いがあったり、幸せがあったり、最後のお姉ちゃんとのシーンで嬉しいサプライズがあって、本当に読者である自分も救われた。 確信はしてたけど、やっぱり号泣してしまった。 悲しいけど、切ないけど、温かい、とてもステキな物語だった。 本屋大賞とったのも大納得。 帯を書いてる方々も著名な人ばかりで、でもそれも納得。 あとは、瞑想、やってみたいなと思った!

    1
    投稿日: 2026.09.19
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    本屋大賞の翻訳小説部門で第一位の本です。若年性アルツハイマー型認知症で余命宣告を受けた主人公が旅に出ます。旅のお供はSNSで募集する捨て身なスタート。旅先はフランスとスペインの国境の風光明媚なポイント。一生に一度の旅がスタートします。余命宣告されたら、お金と時間は何に使う?難病で未来はなく、認知症で過去も消えていく状況で楽しめるのは「今」。今を楽しむには何をしたらいいだろう?人生で幸せを感じられることは何だろう?と、読みながら考えさせてくれます。 みのりの

    1
    投稿日: 2026.09.11
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    上巻からあっという間の下巻。 2人の出会った人々、そしてそれぞれの過去の事柄が挿入されてゆく。旅に同行する前のジョアンヌの過去。失ったものの大きさが切なすぎる。それなのに彼女はどんどん病に蝕まれてゆくエミルに献身し続ける。最後にジョアンヌはエミルの家族に連絡を入れる。 そしてプロローグ。号泣。 美しいフランス語で描かれているらしいこの小説を手にできた喜びを他の人たちにも伝えたい。感謝したい。

    19
    投稿日: 2026.09.11
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    この物語を手にとったのも何かの合図、前兆だなと思う エミルのトラベラーズノートでもあり自然療法または現代のアルケミスト。毎日少しでも自分の周りを意識的に眺めるように…この問いかけが伝えたいことの1つだと感じた 若年性アルツハイマーなのだが時々みせる彼の意地悪で強がりで普通の青年なところが可愛く見える ジョアンヌの最初のあの絵を見てみたくなった。そしてあの世界最高のセラピーだ のところ声出して笑った ジョゼフが自閉症トムへの並行している世界にいるから私たちの現実に入ってくるのが難しいという解釈になかなか自分だったら咄嗟に言ってあげれないと思った 目の前の世界とどう調和するか、そうすることで自分がどうクリアなるかケアフルできるか瞑想疑似体験できた ジョアンヌの献身的な最期があまり苦しくならないよいに書かれていたと思うがなかなか大変だったに違いない。そして多くの詩が登場し、言葉の強さ支えが感じれた エミルとトムが重なり合うところはなかなか喉が熱くなる場面でお別れを言えなかった彼女の悔やみ苦しみ、過去に触れることができたことがこれからの自分の生き方が変わる気がした 好きなフレーズ引用 別れた原因をライバルが出現したせいにするのって楽よね。自分が何をしそこなったのかを直視するよりずっと簡単 真の発見の旅は新しい景色を求めることではなく 新しいめをもつことだ プルーストの一節 景色は私の塊に歌いかける弓のようだった スタンダール この子は地球上でセカンドネームをもってる初めての猫になるね! 将来への不安や過去への後悔から解き放たれて ほかのどこでもなく ここにいることを学ぶ 今このときがほかのどんなときより優れている点がある。それは今私たちのものであるということだ ーチャールズ•ケイレブ•コルトン 人間はステンドグラスのようなもの。日が出ているあいだは輝くが 暗くなると内側から照らされて 初めてその美しさが現れる。ーエリザベス•キューブラー•ロス 風向きを変えることはできないのだから 帆を操縦できるようにならなければいけないージェームズ•ディーン 人生が粉々に砕け散り 全ての指標がなくなってしまったと思った時には 木になってみなさい 美し里とは見たもののなかにあるのではなく それを見る目のなかにあるージャン•ルネ•ユグナン 毎日毎日がそのなかに永遠を宿しているーパウロ•コエーリョ

    9
    投稿日: 2026.09.10
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    「空、はてしない青 下」メリッサ・ダ・コスタ 読了。 良い、今のところ今年一番かも。 余命の迫るエミルに寄り添うジョアンヌもまた自らの運命と向きあい乗り越えてゆく。 旅に加わった可愛らしい子猫のポックや各地で出会った優しい人々も印象的で南フランスの自然豊かな風景を想像しながら丸ごと愛せる作品になった。

    1
    投稿日: 2026.09.09
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    私たちが「自分」と呼んでいるものは何でしょうか? それは、過去に出会った人の面影だったり、ふとした瞬間に眺めた風景の記憶だったり、あるいは選ばなかった選択肢への小さな傷跡のような、かたちのないものが寄り集まってできるものなのかもしれません。 そして、様々な人と関わり、傷つき、あるいは救われるなかで、少しずつ削り出されるようにして「自分」になっていくようにも思えます。どこか掴めないけど、深く広い。まるで、どこまでも続く青のように。 谷川俊太郎の「青は遠い色」がこの本のことをよく表してるようにも思えたので、載せておきます。 どんなに深く憧れ、どんなに強く求めても、青を手にすることはできない。 すくえば海は淡く濁った塩水に変わり、近づけば空はどこまでも透き通る。 人魂もまた青く燃え上がるのではなかったか。青は遠い色。 自分とは、消えない手触りを誰かの中に残していくことなのかもしれませんね。 ジョアンヌとエミルがこの詩を知っていたら、きっとあのノートに認めていたんじゃないかな、と思います。

    4
    投稿日: 2026.09.09
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    家族と人が生きること、死ぬことをピレネーの大自然を舞台に描いた本 本屋大賞翻訳部門大賞は伊達ではなかった 読後は色々と残るものがあり、前に読んだ日本の2作目はそこまでではなかったが、これは本当に読んでよかったと思う

    1
    投稿日: 2026.09.06
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    とても素晴らしかった。 美しい旧市街地や山脈や漁村を背景に エミルの世界と現実の世界、 ジョアンヌの過去と今が交互に語られる。 切ないけど優しい世界。 文学や偉人達の「名言や格言」 どこかに書きとめておきたい。 エミルの投稿に応募した理由と ラストのサプライズに深い繋がりを感じた。

    5
    投稿日: 2026.09.05
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    上巻のエロシーンは(違う形ではあったけど)ちゃんと回収はされた。 なるほどそういう。 フランスは日本と違って事実婚が最近は増えている、という情報があるかないかで感想が割れそうだと思う。 とくにヒロインはそっち寄り。 そういう倫理観のお家の人なので多分主人公のお家とは合わないんじゃないかなって気もする。 他人に向けられる優しさは大事。

    1
    投稿日: 2026.09.05
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    子育ての考え方が素敵だった ジョセフはいつも一歩さがっところにいた。 トムにたいしては、3人それぞれの接し方が必要なのだと分かっていたからだ。 様々な人が子供と関わりその子の個性を形成していくんだと思う

    2
    投稿日: 2026.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    フランスの壮大な景色の中で悲痛な思い出、美しい思い出、そして今が交錯して、物語が編み出されて。まさに嵐が過ぎ去った後のすっきりとした青空が浮かんでくるよう。 ジョゼフが送り届けてくれたパートナー、トムを見守ってくれるエミル、みんなの希望を授かるジョアンヌ。 悲しさもありつつ希望もあって、切なくも美しい。 トムを失って苦しむジョアンヌの空虚をエミルが埋める。エミルの記憶がどんどん退化してしまうけれど、それがまたジョアンヌに母性を思い出させ、エミルが必要としている母になって、お互いがお互いに補い合う。 まさにお互いが旅立ちのためのパートナー。 いろいろな感情がごちゃ混ぜになったけど、始終、きっとそうであろうピレネーの清々しい空気と眩い光が脳裏にちらついてた。

    2
    投稿日: 2026.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    若年生アルツハイマーの青年と心に傷を負った女性のキャンピングカーの旅。2人は家族から離れることを望んだが、その旅の中で他者に助けられ、壮大な自然を感じて自分たちの傷を癒していく。それに比例して病気の進行はすすみ、最後子を亡くした母としてエミルの母親に連絡して家族が看取る。 途中の病気の進行で幼児退行してしまったり心臓の病気だったり、最後にエミルが亡くなってしまうことが最初からわかっているからこそ今まで築いた2人の関係性がエミルの中から失われていくのがとても辛い。最後にエミルのお母さんに電話したジョアンナの決意が素晴らしかった。エミルとジョアンナに最後言葉はいらなかったんだね。徐々に明かされて行くジョアンナの過去、ブルートムって息子だったんかと驚き、素晴らしいお父様や夫のレオンの意気地がないことよ。 お父さんが死んだ後もジョアンナに合図を送るとか、ノートを通じてジョアンナが1人にならないようにするエミルだったり、やっぱり人って独りでは生きていけないんだな、ジョアンナ愛されてるな。 途中で2人が性的交合をしたのは解釈違いだなぁって思っていたけど最後の妊娠でそうだよエミルはローラと結婚して幸せになりたかったよなって腑に落ちた。家族としてどんどんつながりをもちエミルもその中でジョアンナのそばにトムといてあげてるって考えたいね。

    3
    投稿日: 2026.09.02
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    2026/8/30 若年性アルツハイマーを患い、余命宣告を受けた26歳の青年エミル。 ネットで、旅への同行者を募集し、申し出てきた女性ジョアンヌと共に、最後の旅に出る。 エミルはもちろんなんだけれど、私はジョアンヌにとても感情移入して読んだ。 初めは何を考えているのかわからなかった彼女だけれど、後半、ジョアンヌの過去が語られてからは一気に引き込まれた。 エミルと徐々に絆を深め、そして彼女自身も過去と向き合い、最後に彼女がとった選択にとても共感した。 死にゆく人、死を看取る人、そして彼を愛する人々。 たくさんの人の思いに、涙が止まらない。 優しくて、温かい感動の物語だった。 ジョアンヌが、穏やかで幸せな人生を歩めますように。

    1
    投稿日: 2026.08.30
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    『空、はてしない青』(メリッサ・ダ・コスタ) 上下巻まとめての感想です! ※読み終えてから少し時間が空いてしまったので、細かな出来事よりも、今でも心に残っていることを中心に感想をまとめました。 若年性アルツハイマー型認知症を患った青年エミルが、残された時間で「行きたい場所へ行く」という夢を叶えるため、キャンピングカーで旅に出る物語。 ただ、一人で旅をするのは心細い。 そこでインターネットで同行者を募集し、現れたのがジョアンヌという女性だった。 ほとんどお互いのことを知らないまま始まった二人旅。いろいろな土地を訪れ、人と出会い、同じ時間を過ごすことで、少しずつお互いが抱えているものが見えてくる。 この作品で印象に残ったのは、「病気と闘う物語」というよりも、限られた時間の中でどう生きるのかを描いた物語だったこと。 エミルの病気は少しずつ進行していく。 今まで当たり前にできていたことができなくなり、大切なことを忘れ、自分自身すら分からなくなっていく。その怖さが描かれる一方で、旅先で見る景色や、出会った人との時間、誰かと一緒に暮らす何気ない日常の温かさも丁寧に描かれている。 そして、これはエミルだけの物語ではなかった。 同行するジョアンヌにも彼女なりの過去があり、二人が一緒に旅をすることで、お互いの人生が少しずつ変わっていく。 読んでいる途中は、病状が進んでいくことが分かっているからこそ苦しく、「この旅がずっと続けばいいのに」と思う場面も多かった。 それでも読み終わった後に残ったのは、悲しさだけではない。 人の記憶や命には限りがある。それでも、誰かと一緒に過ごした時間や、その人が誰かの人生に残したものまで消えるわけではない。 長い上下巻だったけれど、旅を通して少しずつ変化していく二人を最後まで見届けたことで、タイトルの『空、はてしない青』がとても印象に残る作品になった。 人生の終わりを描きながら、それでもその先へ続いていくものがある。 悲しいけれど、最後にはどこか温かさが残る物語だった。

    1
    投稿日: 2026.08.29
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     26歳の男性が余命2年と宣告されたら、どう生きるのか?自分の人生の終末期の2年間を自己意思決定によりフランスのピレネー山脈をキャンピングカーで旅をしたい。人生最後の旅の道連れ募集に応募してきた見ず知らずの女性。共に旅をする中で、霧に隠れた2人の過去が、少しずつ晴れていく。2人の過去と今の2人が交差して、2人の心の距離は少しずつ縮まる。旅先で接する地域の人々との交流は暖かく、心を洗われる。病気の進行による記憶障害の中で、最後まで彼の意思を尊重し、寄り添おうとする彼女。自分がどのようにして生を全うするかを見つめ直す旅となった。

    1
    投稿日: 2026.08.29
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    美しい情景描写と、ふたりの心情の変化があまりにも美しく切なく、でもとても力強い作品でした。ふたりが生きることを取り戻していくさまに、わたしも救われた気がします。

    4
    投稿日: 2026.08.20
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    素晴らしい小説でした。 未来があて少ししかないエミルと、これまで積み上げてきたものが全てなくなってしまったジョアンヌ。 そんな二人が、旅を通して、「今」という瞬間を大事に生きていく。 豊かに鮮やかに生きるということの素晴らしさをギュッと詰め込んだ物語 ロードムービーのような、とても印象的な土地土地があり、検索しながら今エミルたちはこんなところを旅してるのかと想像を膨らませるのも楽しい。 そしてラストはとても優しい、温かいものでした。 素敵な翻訳にも大感謝です

    1
    投稿日: 2026.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっと昔、「インドに行って自分探しをしてくる」みたいな言説が流行った時期があって それに対して「いやいや、インドで見つかる自分ってなんだよ(笑)」というカウンターまでがひとまとめだったのだけど。 よくよく考えてみると、インドという何もかも今までの常識が通じない場所に自分がどう対応するか……の部分がいわゆる「自分探し」なのだなぁ、という考えがふと思い起こされた。 この旅は、同情されたくないというエミルの逃避的な行動から始まっている。 旅の中では予測できないこと、自分からは出てこなかった発想、見ようと思わなかった景色、そんな様々な出来事が起きていく。 エミルもジョアンヌも人生に傷を抱えていたけれど、旅の中で新しい価値観に触れそれを昇華する。 まぁ確かに、あてのない旅は放浪と呼ばれ、帰る場所があるからこそ旅と呼ばれるのですね。最後の最後にエミルは家族のもとに帰ったのだと……。 人生はただの記憶の積み重ねではなく、青が持つ深さのように無限の意味を持っているという希望にあふれた物語でした。 つかジョアンヌがヒロインとして完璧すぎてな。エミルはなぜあんなにローラを引きずっていたのか……。

    4
    投稿日: 2026.08.16
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    自然を感じる旅をすると、生きてることがどんなに幸せで美しいか思い知ることがある。 フランスのピレネー山脈の雄大な景色を想像しながら、いつか私もこんな旅をしてみたいと思いを馳せながら読みました。 日常のしがらみから解き放たれて、生きることの意味を味わってみたいな。 それはやっぱり、死を間近に感じるからこそ、なのかなぁ。 エミルとジョアンヌが徐々に打ち解け、心を通わせていくのだけど、一箇所びっくりしたところがあった。それは↓ "ジョアンヌがトイレで「クソまみれ」になっている姿に、体が痙攣するほど笑い、さらに、 「目を閉じて、マインドフルネス状態で今このときを感じて」 「きみの肌についたクソの臭い、手触り、その温かさに集中してください」" 終始美しい文脈だったから、びっくり笑 でも二人のが笑い転げてる姿も想像して、 ジョアンヌやるじゃん!! という具合に、個人的にジョアンヌが大好きになった瞬間でした笑 「美しさとは見たもののなかにあるのではなく、それを見る目のなかにある。」 ほんとにその通り。 同じ空を見ていたって感じ方は人それぞれ。 小さな幸せに気づける心を、真実を見つけられる目を持ちたいなって思いますね。 エミルの症状の進行が、認知症の母の状況と相まって、その介護が優しすぎるジョアンヌはほんとに素晴らしい人。ジョゼフの子育ても素晴らしいってことね。子を育てる親として、ジョゼフの言葉が私には刺さりました。 "本物の知識は資格で測れるものじゃないんだよ、ジョアンヌ。読んだ本の冊数でも測れない。彼に、空の星や、生まれては枯れていく植物や、夕日の美しさを見せてあげなさい。ライラックの香りを嗅がせ、海の音を聴かせてあげなさい。" ジョゼフの教育に共感。 (なかなか難しいんだけどね…)

    17
    投稿日: 2026.08.15
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    ジョアンヌの過去が章が進むのと一緒に明かされてきた。 2人が過去の辛い出来事から少しずつ抜け出して、信頼しあっていくのが良かった。 ジョアンヌがエミルの投稿に返事をした理由を知った時感動的でした。

    2
    投稿日: 2026.08.15
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    not for meだった、、 難病患って余命わずかの中、旅に出た主人公、 下巻ということもあり雰囲気的に結末は死亡確定というのもあり、残り100ページはどんな死に際なんだとページめっちゃ爆速でめくって読んだけど なんというかあっけない それが人生なのかもしれないけども、、みたな なんかジョアンヌもエミルも、そんな推せないから単純にお疲れ様でしたって感じではあった 本のテーマ的なところはなんとなく受け取ったんだけど、なんかいまいちなんというか、そうですか。ってなって終わった 合う合わないってマジであるよな。いままで巷絶賛系で自分が食らわなかった本をAIに投げて傾向出してもらおうと思います

    8
    投稿日: 2026.08.14
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    旅を重ねていくうちに、互いを信頼し合い、深い絆で結ばれていくエミルとジョアンヌ。2人が成長していく姿に幾度となく胸を打たれます。ほんの些細な出来事にも目を見張り、耳を澄ませ、今このときを感じて生きていく。ジョアンヌの父からの教えは、乱れた心を正すのに大いに役立つ知恵だなと感じました。 物語のなかでたびたび引用される名言にもハッとさせられるものばかり。  あまり多くは語りません。エミルとジョアンヌと一緒に旅をして、美しい景色に触れてもらえたら…と思います。読み終えたあと、あなたの心にもうっすらと美しい虹がかかることと思います。おすすめします。    

    18
    投稿日: 2026.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作品を読み終えてからしばらく、言葉が出ませんでした。 最初は、死を目前にしたエミルの物語として読んでいました。 「最後になんでもいいから、何かつかみたい」 という小さな決意。けれどジョアンヌと旅をするうちに、物語の中心は少しずつ「どう生きるか」「どう世界を見るか」へと移っていったように思います。 ジョアンヌは最初、本当に不思議な存在で、 世間の常識やしがらみに縛られない一方、人の心の奥を感じ取る繊細さと、誰かを傷つけないための強さを持っているなと思いながら、、 振り返れば、彼女の行動はずっと「愛」だったのだと思います。エミルを変えようとするのではなく、エミルが最後まで自分自身として世界を見ることを支えていた。 旅の中でエミルが手にした「新しい眼」は、この物語の最期まで、大きなテーマとして漂っていたんだと気づきました。 山や村、夕陽、そしてブルートムの見ていた空。 誰かの見ている世界を知り、それを自分も愛すること。その経験が、二人の間にかけがえのない絆を生んでいった。 だからこそ、エミルが記憶を失っていく後半は本当に苦しかった。せっかく得たものまで消えてしまって、これまでの旅に意味はあったのかな?とも思いました。 それでも最後には、旅の意味は「記憶として残ること」ではないのだと思えました。 二人が過ごした時間は、それぞれの人生を変えて、次の命に受け継がれていく。 「美しさとは見たもののなかにあるのではなく、それを見る目のなかにある。」 終盤に出てきたこの言葉は、この物語のすべてを包んでいるようで凄く救いで安心しました。 空が美しいのではなく、それを美しいと見る眼がある。 エミルが最後まで守ったものは、記憶ではなく、世界を愛するためのその眼だったのかな。。 クライマックス付近はずっと震えながら読みました。それでも、悲しくて、温かくて、不思議で、そしてとても美しい物語でした。

    9
    投稿日: 2026.08.14
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    若年性アルツハイマーの26歳の男性と全てを失って絶望の縁にいる女性の旅物語の下巻 終わり方が外国文学らしい=日本の作家とは異なるなと思った 明るい内容ではないが人はどのような死の迎え方が幸せなのか考える1冊

    3
    投稿日: 2026.08.11
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    上下巻一気に読んでしまった。 ただひたすら、「美しい」という感情があふれ出てくる作品でした。 まず、この本を手に取りたいと思ったきっかけであるこの装丁。 読了後はさらに意味がわかる、上下巻で異なるがどちらも美しくはっきり表現のできない青。深く、だけど、優しさと温かさのような色。 訳者の力も相まってかと思いますが、表現もとても美しい。フランスの自然や街の美しさ、ジョアンヌの言葉選びの美しさ。 苦しさや悲しさもあるけど、読んでいてとても落ち着いた気分で入り込むことができる本でした。 余談ですが、『アルケミスト』を先日初めて読んだばかりなのも、さらにこの本を魅力的に感じさせてくれました。

    3
    投稿日: 2026.08.11
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    生と死の問題。生を充実させるには、仲間、家族、大自然などが大切なファクター。十人十色だけどそれを見つけて実行することが肝要。

    3
    投稿日: 2026.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    若年性アルツハイマーを患うエミルと傷ついた心を抱えるジョアンヌが旅をするなかでの心の交わりや成長、旅を通して出会う人々との合流を描いた小説。 生きる、を感じられてとても読後感がいい。 優しいだけじゃなく、悲しいだけじゃなく とても好きな作品!

    3
    投稿日: 2026.08.07
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    最期の日まで、最愛の人と。 余命宣告を受けた青年は、人生最後の旅に出る。 失うことの痛みを受け止めながら、生きることの意味を探す物語。 青年と共に旅をする女性の、強さと優しさが心に残った。 人生と向き合いながら前へ進む姿が、とても美しかった。

    3
    投稿日: 2026.08.07
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    エミルの事は最後までワガママな男だと思っていたが、それを取り巻くレオンの母以外の全ての女性が魅力的で素晴らしくて、レオンを含む身勝手な男たちの存在を消し飛ばせてくれた。それに最終章の展開には、マルジョリーと同じように驚き、文句なしに感動してしまった。長編の小説だが、非常に丁寧に書かれた素晴らしい作品だと思った。

    3
    投稿日: 2026.08.05
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    エミル大好き、ジョアンヌのような優しく強い女性になりたい 恋愛の本を読んできてなさすぎてその描写も良かった

    3
    投稿日: 2026.08.05
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    まず初めに、表紙の色味やデザインに惹かれて本書を手に取った。 26歳で『若年性アルツハイマー』と診断され余命2年と告げられた青年エミル。病院や周囲の同情から離れるために、掲示板へある書き込みを残す。 「人生最後の旅の道連れ募集」 この募集に応えたのが、ジョアンヌという謎に包まれた若い女性。彼女は自分の過去をほとんど語らないまま、エミルと一緒にキャンピングカーでフランス中を旅することになる。。。というのが、この物語の始まり。 2人は旅の中でフランスの様々な地を訪れる。ピレネー山脈、小さな村々、森や湖、南フランスの海辺など美しい景色が次々と登場する。 私も想像を働かせて、まるでその場にいるような感覚を体験する。没入感に浸り、いつかフランスの美しい景色を観たいと本書を通じて体感した。 各所で出会う景色や人々との交流。最初はお互い未熟でぎこちなかった2人が徐々に打ち解けていき、なくてはならない存在となる。 ジョアンヌはエミルの希望を叶えるために、エミルの病状が悪化しても彼女らしく彼に寄り添う姿が感動した。 私は、エミルが描いていた安息の地でジョアンヌに見守られながら……を予想していたのですが、予想を上回る展開となり最後のジョアンヌの決断に心打たれました。ジョアンヌは悲惨な過去がありながらも、強くて芯のある女性だと思いました。 病魔によって記憶が後退していく中、エミルは自身の家族をとても愛していたと感じる作品でした。 また、旅の中で出会う人たちは皆あたたかくて、私もいつか旅をしてみたくなる物語でした。

    2
    投稿日: 2026.08.05
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    エミルの最後の旅として始まった物語は、ジョアンヌの救いと旅立ち、そして2人にとっての成長の物語だったのだと感じた。 掲示板の募集から偶然に出会った2人だけれど、それはきっと運命で、エミルにはジョアンヌが、そしてジョアンヌにはエミルが必要だったのだと思う。 仕事や家族や友人、全てを解き放って旅に出たはずなのに、共に旅をするジョアンヌがかけがえの無い存在になっていく。 心を通わせることは喜ばしいことなのに、とても悲しい。 美しいフランスの情景と終わりに近付いていく旅。 道中の人々との出会いと別れ。 美しくも儚く、そして強い物語でした。 素晴らしかったです。

    15
    投稿日: 2026.08.04
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    前半にも増して後編、さらにエンディングに向けて最高の内容でした。思い出にこのる小説になりました。すでに次作も発売されており、本国(フランス)でも高評価のようなので読んでみたいと思います。

    3
    投稿日: 2026.08.03
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    若年性アルツハイマーの進行具合と愛と。 ギリギリの数ヶ月とまだらな記憶と愛。 救いがないようで至る所で救われる。 ジョアンヌー!って何度も思った。

    3
    投稿日: 2026.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    涙無しには読めなかった。 ジョアンヌの過去が少しずつ明かされて、 エミルの病状も悪化していって…。 最後のジョアンヌの決断は、とても勇気のいる、けど素晴らしい決断だったと思う。 私が最初に泣いた場面。 エミルがジョアンヌのことを誰だか分からなくなっていた時、エミルが言った言葉。 "「三つ編みならできるよ」 ジョアンヌは思わずにっこりしながらも、切なさを感じた。そういえば、エミルは、あの偽の結婚式のためにミルティユがジョアンヌの髪を三つ編みにしてくれたのをとても気に入っていた。" …なんかもう、感想を上手く言葉にできない。 それくらいすごい読書体験だった。 800ページ超読み終わったのに、また最初から読みたいくらいだもん。 "Tout le bleu du ciel(空、はてしない青)"という題名がぴったりの小説だと思った。 これから空の青色を見たら、この小説を思い出すんだろうなと思う。

    10
    投稿日: 2026.08.01
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    余命2年と診断されたエミルは、後悔しない生き方を選ぶ。短命を告げられたからこそ、彼は壮大な旅へと勇気の一歩を踏み出すことができたのだろう。その決断は、エミルの人生において何よりも濃密な時間をもたらしたに違いない。 旅に同行することになったジョアンヌは、エミルにマインドフルネスを教え、本の中の深い名言を分かち合った。それは、ジョアンヌがエミルに「物事を見る新しい目」を与える行為だったように思う。同じものを見ていても、人によって感じ方は違う。感性を高める目を手に入れたエミルは、より深く幸せを感じられるようになったのだろう。 心に闇を抱えた見知らぬ男女が出会い、旅を通して少しずつ絆を深めていく。やがて、切っても切れないほど深い絆で結ばれる二人。病に蝕まれ、記憶を少しずつ失い、体が弱っていくエミル。エミルとジョアンヌの間には、小さな別れが何度も訪れる。そして、二人が本当の終わりを迎えるまでの物語は、涙なくしては読めない。 大きな感動とともに、幸せの見つけ方を教えてくれる一冊だった。

    30
    投稿日: 2026.08.01
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    上巻から引き続き読了。 旅を再開したエミルとジョアンヌ、そして猫のポック。ジョアンヌの提案で海に寄っていくことに。これまで旅のルートについて、意見をしてこなかったジョアンヌからの提案に、エミルは嬉しく思い出発する。新たな出会いや美しい景色が待っている一方で、エミルの病は日に日に進行していく… 旅をしていく中で、ジョアンヌの過去が徐々に明かされていき、2人の関係性も深まっていく。穏やかで幸せな時間。しかし、そう長くは続かないと分かっている切なさ。丁寧な描写で描かれているからこその感動であり、このボリューム。 自分らしく生きることとは、死とは、愛とは、人生とは… 2人の美しい旅が胸に迫る。

    119
    投稿日: 2026.07.31
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    久々に読んだ長編だったが、飽きずに読むことができた。大自然の美しさと一編の詩が描かれていて、人生の死と生を考えさせられる内容だった。レジリエンス(回復力)がサブテーマのようにも感じ、主人公エミルが、死と向き合う過程で、自然の中で自分の運命を受け入れていく成長や変化を感じ取れた。 読み応えはあるボリュームだが、読む価値のある本だった。電子書籍で購入。

    1
    投稿日: 2026.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前向きになれる本です。 本屋大賞翻訳部門をとった作品ということもあり、手にとりました。若年性アルツファイマーで余命2年を宣告されたエミルと、静かな女性ジョアンヌの旅です。後半はジョアンヌのこれまでの過去と、再生の物語です。終わり方がよくまとまっていて、この作品に出会えてうれしかったです。号泣してました。いろいろな障害乗り越えながらも、必死に生きているすべての人に刺さる話だと思います。

    1
    投稿日: 2026.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    松浦弥太郎さんがトークショーでおすすめしており、帰り道にそのまま買って帰った小説。 人生はここまでうまくいかないよな、でもそれが小説だから成り立ち、美しい物語になっていくのも悪くないのかな、と思うようなエンディングでした。 心が動いたのは、 エミルがジョアンヌを愛してると気づいたとき(自分の毎日から抜け出したくて、もう全てを諦めて出た旅で、「もっと生きたい」と思う理由を見つけてしまった自分に気づいた瞬間)と、 エミルが亡くなる時にジョアンヌが自分も母親であったはずなのに、同じ母親に死に目に会えないという同じ状況を作り出してしまったという衝撃のとき。 旅は内省の時間が確かに多い。自分の人生に向き合う時間が多い。それがちょっと辛い時もある。日常をもっと大切にしたいと気づいて帰る。 最期に残るのは家族との思い出なんだな。私は娘たちに何かいい気持ちを残せる母になれているだろうか。 子供ができるというラストは、描写的にわかっていたけどちょっと綺麗すぎるなぁと思ったりもした。愛の物語にしては愛の描写が少ないような気もするし、でも愛の物語ではなく人生と旅の物語だもんなぁとも思った。 支離滅裂の感想だけど気持ちの整理のために今頭に浮かんでることをそのまま書きました。また追加で編集するかも。 瞑想の本も読んでみようかな。

    0
    投稿日: 2026.07.27
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    件名:「最後の旅」をいっしょにしてくれる人を探しています ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 『若年性アルツハイマーと宣告された男性、二十六歳人生最後の旅の道連れ募集』 二十六歳という若さで余命宣告を受けたエミル。余命二年。 延命治療を望む家族から離れ、知り合いの誰一人にも弱っていく自分を見せずに死んでいきたいと考える。そうだ!旅に出よう!だが、一人で死ぬのは怖い。そこでエミルは人生最後の旅を共にしてくれる人を掲示板サイトで探す。 たった一人、サイトへの返信を送ってきたのは とても小柄な若い女性。感情を表に出さず、自分のことを一切語らない謎多きジョアンヌ。 初対面、ぎこちない空気の中 二人はピレネー山脈を目指しキャンピングカーで走り出す。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ えぇぇぇ!! 私が母親だったら 余命宣告を受けた息子がある日突然 何も告げずに姿を消したら寿命縮む( •̥-•̥ ) というのが最初の感想でした。いやきっとエミルの家族も心臓張り裂けそうなほど心配はしてただろうよ。 でもね、エミルとジョアンヌが旅で得たものはかけがえのないものだったと読み終えた今は思える。 余命宣告を受けて、おまけに最愛の恋人にもふられたエミルは たぶん自暴自棄てかヤケっぱちで旅に出たと思う笑 かたや 何も語らないジョアンヌにも、生きる意味を見失ってしまうほどの悲しい出来事があることが明らかになって…。 そんな二人が 旅を通して心を通わせていく過程は、とても自然なことのように思えました。 雄大な景色。新しい出会い。家族へ宛てた手紙。記憶を無くした時のためにつける日記。 スマホの電源を切り、自分の内側を見つめ直す旅。 「死」というものが 常に隣りにある旅で 二人で過ごす時間は、残してきた人たちへの想いや、今 生きているということ、そして未来への「生」について希望を見つける。 “死について話そうとしても、そこにはいつも生が立ち現れる” ロードノベルとしても、エミルたちの見た美しい自然を検索して想いを馳せたり… 読書家のジョアンヌがエミルに聞かせる名言に心を打たれたり… 旅の途中で可愛い仲間が増えたり♡ ฅ^- ·̫ -^ニャー 忙しい日々、驚くような速さで毎日が過ぎていく私たち。スマホの電源を切って ゆっくりと自分と向き合う時間にもなりそうな一冊でした。 で!やっぱり四十代最後に「一人旅」してみたい!って強烈におもってます(*´`*) 『もっとも偉大な旅人とは、自分自身を見つめ直すことができた旅人だ』

    45
    投稿日: 2026.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語を通して、愛するということに想いを巡らした。 下巻ではジョアンヌの悲しい過去が明らかに。 レオンの母親の言動の全てが不快でレオンの意気地のなさにやり場のない怒りを覚える。 一方で際立つのがジョゼフの偉大さ。ジョゼフそのものがジョアンヌにとっては愛そのものだった。 自分がもう長くないと悟ったジョゼフは、ジョアンヌに合図を送ることを約束する。 ジョゼフ亡き後、小さなトムまで失ったジョアンヌは、その導きによってエミルと出会ったのだった。 2人のキャンピングカーでの旅は、始めとてもぎこちないものであったが、いくつもの美しい場所で共に過ごす時間の中で、二人は次第に心を通わせていく。ささやかな食事のシーン、静かなモノポリーの時間、ジョアンヌがケーキの味わい方をエミルに伝授する場面など、前半の何でもない日常の数々が愛しければ愛しいほど、エミルが記憶を無くしていくにつれ、もう戻らない過去となって思い返されることが悲しかった。 愛しい人の思いを尊重しながら最後を看取るということは、どれほどエネルギーのいることなのだろう。 けれど、どんなに辛いことがあっても、ジョアンヌはジョゼフの導きを信じて動いたからエミルに出会い、エミルと共に支え合い、愛し合ったからこそ新しい命やエミルの家族と出会うことになった。愛が人を繋ぐ、美しい物語だった。 この作品に導かれて、次はアルケミストを読もうと思う。

    12
    投稿日: 2026.07.25
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     翻訳でここまで読みやすいのはここ最近で1番です。  旅立ちそして新たな命。 旅はこれからも続くいくんですね。  じんわり沁みました。 素敵な作品でした。   

    31
    投稿日: 2026.07.24
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    人間が最後には消えてなくなってしまうものだとしても、傷ついて壊れては再生して、美しい景色を求めて歩き続ける。そんな生き方をとても美しいと感じた。

    8
    投稿日: 2026.07.24
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    初の海外文学で、日本人とはテンション感や生活に馴染みないものが多くて面白かった反面、理解が難しかったり、混乱したりしてしまった。また物語にもあまりのめり込むことが出来ずに終わってしまった。前評判で期待しすぎたのがダメだったなと反省。ただストーリーは今まで読んだこと無かった余命×旅で新鮮だった。上巻はとても良かったのも含め総じて星3。

    0
    投稿日: 2026.07.23
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    純粋に感動した。 多少の疑問は残るが、それは日本人とフランス人の違いかな、と。 アルケミストを再読したいとも、思う 読み進めるに従って、下巻は辛い… ジョアンヌの過去、結婚したい、父と一緒に住む、子どもができた!からの幸せの転落… ブルートムの誕生!アンドレ夫妻と夫のレオンがどうしようもなく耐えられない… 散髪のシーンは中盤最も辛かった… きっとこのような大人の方が絶対数で、トムの心がのびのび育つように守るなんて至難の業 でもそれをやってのけるジョセフとジョアンヌの愛溢れる人間性、その対比が読んでいて辛い さらに美しい山々を思い浮かべ、一緒に心踊る感覚でロードストーリーを楽しむ反面、エミルの病は進行していく… エミルがジョアンヌと旅に行けて本当に良かった、そしてジョアンヌだから最後、約束をとるのか、やぶるのか、破ることはまちがいなのか?もうここら辺は大泣き… 最後の最後でジョアンヌが本当に幸せになれそうで心から祝福して読み終われれるこの話に出会えて良かった 2026 最高作品かな、作者の他作も読んでみたい! 【名言集】 今このときがほかのどんなときより優れている点がある。それは、今は私たちのものであるということだ。チャールズ・ケイレブ・コルトン(英18〜19c 聖職者 「命を生み出す前に、命を愛し、命を愛させなければならない」by ジョセフ 忍耐とは、最大の祈りだ by ブッダ 「風向きを変えることはできないのだから、帆を操縦できるようにならなければいけない。 ジェームス ディーン 非凡なことは平凡な人たちが歩く道の途中にある。 パウロ・コエーリョ ・毎日毎日がそのなかに永遠を宿している。 ・合図に気づけ ・世界ではいつだって、誰かが誰かを待っている。 パウロ・コエーリョ『アルケミスト』 美しさとは見たもののなかにあるのではなく、それを見る目のなかにある ジャン=ルネ・ユグナン(仏1936〜62 作家) オパールには虹色に光る、色々な色に輝く特性がある、アボリジニの神話より ある日、創造神が虹の上を滑りながら地上に降りてきた。地上に足を着けるやいなや、すべての石が虹と同じ色に輝きだした。オパールという石はこうして生まれた・・・・オパールはほかのあらゆる石の色と特性を併せ持つすばらしい石だ!

    3
    投稿日: 2026.07.23
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    自分の最期を医療機関でチューブにつながれて終わりたくない。そう思う人は多いと思う。でも、それを実現させることは思っている以上に大変なのだ。 若年性アルツハイマーのエミルも、それを支えるジョアンヌも、それぞれの人生や生き方を貫いた。それには、たくさんの人たちが手を差し伸べてくれていた。二人の生き方に100%賛同はできないけれど、小説としては感動した。

    4
    投稿日: 2026.07.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めちゃめちゃ泣いた。この小説に出会えて良かった。色んな男に苦しめられてきたジョアンヌが最終的に女の子を授かるけれど、結局はエミルという最愛の男も失ってしまうし、これは幸せなのかな?と疑問に思って、Geminiに聞いてみました。みなさんの解釈もお聞きしたいです。 愛する人を失い、小さな命とともに残されること。それを外から見れば、どうしても「残酷で不条理な試練」に見えてしまいますし、「それが本当に幸せと言えるのか」と立ち止まって考えてしまうのは、とても自然で優しい感性だと思います。 「幸せ」の定義は人それぞれですが、この物語における彼女の姿を考えると、いくつかの解釈が浮かび上がってきます。 1. 「傷つかないこと」ではなく「愛せたこと」の幸せ 人は誰もが、悲しみや失う恐怖から自分を守るために心に壁を作ることがあります。かつてのジョアンヌもそうでした。誰のことも心から信用せず、自分を守るために孤独を選んでいた時期の彼女は、傷つくことはなかったかもしれませんが、満たされることもありませんでした。 エミルと出会い、彼を愛し、彼のために心を痛め、そして失う。 そこには大きな苦痛がありますが、「誰かを心から愛し、信じることができた」という感覚そのものが、彼女の凍りついていた人生を温め、生き返らせたとも言えます。失う悲しみを知るほどの愛に出会えたこと自体が、彼女にとっての一つの救いであり、幸せだったのかもしれません。 2. 「他者から与えられる幸せ」から「自分で育む幸せ」へ もし彼女が「エミルがずっと隣にいてくれること」だけを幸せの条件にしていたら、彼の死とともに彼女の人生は完全に終わっていたはずです。 しかし、エミルから受け取った無償の愛と信頼は、彼女の中に「自分自身と、生まれてくる命を愛する強さ」として残りました。誰かに依存して与えてもらう幸せではなく、自らの手で未来を作り、娘を育てていく強さを得たこと。それは、彼女が「被害者」ではなく「自分の人生の主役」として歩み始めた証でもあります。 結末をどう捉えるか? 「何事もなく平穏に、愛する人と添い遂げる幸せ」 という基準で測れば、彼女の結末は決して完璧なハッピーエンドではありません。 けれど、絶望の淵にいた一人の女性が、人生の最後に最高の光(エミル)と出会い、その光を糧にしてこれからの人生を自分の足で歩いていけるようになった――そう捉えると、そこには哀しくも美しい「再生の幸せ」があったのではないかと思えてきます。 あなたにとって「人が本当に幸せになること」とは、どんな状態だと思いますか?

    1
    投稿日: 2026.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻でもすでに高評価で読み進めてきたわけだが、下巻ではジョアンヌのベールが記憶の思い出しとともにゆっくりと剥がされていき、なぜ黒服なのか、なぜ空を見上げているのか、そしてなぜエミルの旅に参加したのかが分かっていくとともにその深い悲しみと、そして慈愛がひしひしと伝わってくる。単なるフランス名所の観光物語ではなくなり、共に深い傷を負ったもの同士の慈しみに満ちた愛の物語へと一気に昇華していった。エミルの負った若年性アルツハイマーは日に日に深刻化し、記憶が飛び、身体機能が失われ、そしてついには現在の記憶が戻らなくなり少年時代に過ごした一番幸せだった頃まで後進してしまった。それでも結婚をして後見人として、そして約束を守ろうと必死のジョアンヌに次々に降りかかる試練。残酷だなぁと思いもするし、これほどのラブストーリーもないよなぁとも思うし、そして周りの人たちの優しさにも癒される。残りページが少なくなってくると、エミルの記憶を一瞬だけでも戻してって願いながら読んでたが、エピローグがまたきれいにそれらを補うかのように残されたジョアンヌ、そしてエミルの家族へと温かい想いが伝えられる。 恋人が死ぬ、余命もの、記憶が失われる物語など吐いて捨てるほど溢れている中でも、海外小説としてその風土や民族性なども含めてこの長編、ずっと集中切らさず読めた、そして感動した。 この本を紹介してくれた朝日新聞社の広告欄、ありがとう!

    1
    投稿日: 2026.07.19
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    若年性アルツハイマーで余命2年を宣告された26歳のエミルと、人生最後の旅の道連れとなったジョアンヌが、キャンピングカーでフランスの山岳地帯を巡る物語です。 旅が進むにつれ、ジョアンヌが抱えてきた過去や苦しみが明らかになり、なぜ彼女がエミルと旅に出たのかが少しずつ見えてきます。その背景を知るたびに、「もしあのとき少し違っていたら」と考えさせられました。 読み終えて心に残ったのは、「受容」ということです。思いどおりにならない現実や相手をありのまま受け入れることは簡単ではありません。それでも、その先に新しい希望が生まれることを、この物語は教えてくれました。 伏線のように散りばめられた言葉が終盤で腑に落ちる瞬間もありました。悲しみの中にも深い温もりがあり、人を信じ、受け入れることの尊さを感じさせてくれる一冊でした。

    9
    投稿日: 2026.07.16
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    気づいたら1週間で上下完読していた。登場人物それぞれの心情が交互に綴られていたり、日記が添えられていたりするからか、自分も物語の登場人物になったかのような気分で読み進められた。 だんだんとエミルとジョアンヌが互いに心を開き、心の奥に秘めていた辛い過去を共有し、互いがありのままの姿で入れるようになっていくその過程を見るのが楽しく読むのがやめられなかった。 死について考えさせられるが、それと同時に生きることの尊さ、美しさも教えてくれるそんな一冊だった。自分は死を迎える時どんな人、どんな環境に身を置きたいのだろうか、考えるきっかけになった。

    1
    投稿日: 2026.07.16
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    とても美しい本。今を大切に、今を集中して生きる。瞑想について。素敵な格言の数々。美しいフランスの風景、人々との関わり、美味しそうな食べ物。人生で大切にしたいことをたくさん感じることができた。 どこか自然に近いところに行って、風や匂い、鳥の声などに耳をすませたい。

    17
    投稿日: 2026.07.15
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    「空、果てしない青」読了。若年性アルツハイマーで余命2年のエミルは最後の日々を哀れみの中で過ごす事を拒絶し、旅の中で生きる事を決意する。そんなエミルのパートナーに自ら名乗りをあげたジョアンヌ。2人の旅の様子は最初はぎごちなく、時間をかけて少しずつ親密になっていく。病気の事を除くとジョアンヌはエミルより辛い過去を持っていて…そんな彼女がエミルのパートナーに名乗りをあげた理由と最後にショールを取ったジョアンヌの姿が衝撃。

    1
    投稿日: 2026.07.14
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    とても良かった。 詩集を読んでいるような、 自然に包まれているかのような読書体験だった。 読み終えてから数日経った今も ジョアンヌとエミルの旅から私は戻れずにいる。 「死について話そうとしても、そこにはいつも生が立ち現れる」 グッときたな。 どう感想を書いていいか分からないくらい胸にきた。

    5
    投稿日: 2026.07.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中から嫌な展開へと進んでしまった。エミルとジョアンヌは旅の同士でいて欲しかったんだけどな。エミルが家族に元には帰りたくないって言ったのも、彼のわがままにしか思えず、家族は心配しているだろうな〜と斜に構えてしまった。同伴したのがたまたまジョアンヌで、結果オーライなのかも知れないけど、看取りをお願いするって、かなりの負担。しかも赤ちゃんが、かぁ。◇まぁ、不満点ばかりあげたけど、旅の途中の人とのつながりや、風景の美しさは素晴らしかった(個人的にはセバスティアンの恋を応援してた)。

    0
    投稿日: 2026.07.10
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    上巻を読んでから、少し間が空いたけれど、続きの物語も美しく幕を閉じた。 「合図に気付け」この言葉は、深く胸に響いた。 こんな旅ができたら、幸せなこと、この上ないだろう

    6
    投稿日: 2026.07.10
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    若年性アルツハイマーを宣告された青年エミルが、心に傷を抱えた女性ジョアンヌとともに、最後の旅に出る。お互い知らない者同士だった二人は、自然の中で次第に心を通わせ、心の平穏を得てゆく物語。 とにかく、お前は無為な日常を過ごしていないかと問いを突き付けられているようだった。 ほかの人はどうかわからないが、ジョアンヌが指輪を2つつけている件が一番グッときた。

    18
    投稿日: 2026.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    エミルは、若年性アルツハイマー病と診断された20歳代の男性。家族や友人から痛々しい目で見られるのを嫌がり、旅に出ることにし、旅のパートナーをネットで募集した。応募してきたのは同年代の女性ジョアンヌだった。ジョアンヌの暗い過去を知り、徐々に分かち合っていく2人。後半はジョアンヌの過去の話と、旅の話が交互に進んでいきます。2人は過去を受け入れ、心が前向きになっていきます。一番最後の部分は、予想通りになりました。

    0
    投稿日: 2026.07.08
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    人は生き方を選べるように、死に方だって選べる。でも生き方を選ぶ時にもさまざまな葛藤や困難があるように、死に方を模索するのも一苦労だ。 家族や、友人、仕事や、社会通念、様々なものに私たちの日常は良くも悪くもがんじがらめだ。 でも、自分の死を本当に現実として目の前に突きつけられた時、特にまだ若ければ最後にあがく力がまだあったら、ワガママになっていいと思う。残される人のことは残された人がどうにかする。  人はみんな自分のことしか責任なんか取れないし、逆を言えば誰にも自分のことは責任なんか取ってもらえないのだと思う。 家族なのに、家族だからこそ、ぶつかることも傷つけることもある。許せることも、どうしても許せないこともあるかもしれない。でも、この小説の中でもあるように自分の内側に目を向けて、今この瞬間に集中することで、いろんな執着から解放されて、他者も自身も、ありのままを受け入れられるようになれるのかもしれない。  そしてひとりひとりの人生なのに、命はどうしようもなく繋がっている。んだなぁ。と思った。

    1
    投稿日: 2026.07.04
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    #図書館本 上巻から日が空いてしまったため、感動は若干薄かったかも。(私が本で泣かないタイプなのもある) 上巻の時点で何度かブラックアウトが起きてたけど下巻はさらに悪化していくのがね、上巻の時点で分かっていたものの。 患者本人であるエミル以上にジョアンヌが苦しんでて、同じエミルを見守ってる側としてジョアンヌの気持ちがわかるから、余計に読んでて辛かった…。 ラストは想像してなかったけど、綺麗な終わり方。 大切な人と何度も別れてきたジョアンヌだけど、今度こそ幸せになれると思う。

    0
    投稿日: 2026.07.01
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    2026.06.30 読了 3.8/5 下は主にジョアンヌの過去、そしてエミルの死が描かれた。 訳者のあとがきにもあったようにこの作品は「生」と「死」の物語だと思った。猫のポックが子供からパパになったり、ジョアンヌとレオンの話からトムの死までだったり様々な生と死が描かれていた。 エミルの死のあと、ジョアンヌがエミルとの子を身ごもっていることが判明した。今まで父ジョセフ、息子トム、エミルと死と向き合ってきたジョアンヌが生を宿しているという最後で終わった。ジョアンヌがジョセフ、トム、エミルの死を受けて絶望するという悲劇ではなく、最後はエミルとの子との未来を見て前進するという終わり方が美しかった。

    0
    投稿日: 2026.06.30
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    若年性アルツハイマーで余命2年の宣告された青年が、人生最後の旅に出る物語。 最期は泣きながら読んだ。 「出会い」と「別れ」、「生」と「死」読んでいて色々と感じることがあった。 日々の幸せに向き合って生きていきたい。 ジョアンヌには幸せになってほしい。

    0
    投稿日: 2026.06.29
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    3行、読んでみた 紹介の文 それからというもの、この世から自分を少しずつ消していくはずが、むしろ生きることに以前より執着するようになってしまった。その子のせいだ。

    0
    投稿日: 2026.06.28
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    2026年本屋大賞「翻訳小説部門」1位受賞作。 フランス国内で既に160万部のベストセラー。上下巻で800項以上の大作。 エミルとジョアンヌ、2人の人生が丁寧に明らかになっていくと共に、残された旅の時間も終わりへと向かう。 物語のテーマは死なんだけれども、どのように死にたいかよりも、それをどう受けいれるか、どう行きたいかを強く感じされられる物語でした。 翻訳本ということで、時系列や話し手を把握するのが少し難しかったこと、物語の結末が想定の通りだった点は残念でした。

    50
    投稿日: 2026.06.27
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    やはり予想通り泣きました。 そして自分が女性だからこそ予想出来た事柄が2つ。 母なんですよ、やっぱり。 翻訳者の方も書かれていたけど、風景が見えるので何年後かには映画化されていますね。

    5
    投稿日: 2026.06.26
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    大恋愛だと思っていた恋の終わりを長い間ひきずる男エレンと、全身ブラックコーデの謎めいた女ジョアンヌのロードノベルだ。 フランス南部のピレネー山脈。キャンピングカーで小さな街や村を訪れ、現地の人々と緩く繋がりながら期間限定の旅を二人は続ける。フランスの地方ってこんなにも穏やかな街が今でも残ってるのかっていう小さな驚きがあった。 二人の人生を振り返りながら期間限定の旅は続くのだけど、その過程でこの病気の当事者の辛さ、悲しさ、現実が露になる。何より最初のステップとして治験を拒否し旅に出る決心をするエレンの姿は、納得して自分らしく生きるということを改めて教えてくれた。 追記 後半はジョアンヌを中心に進行していくが、彼女の献身がこの本の強い支えになっている。非常にタフな女性だと思う、カッコイイ。

    10
    投稿日: 2026.06.26
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    どんどん辛くなって読むのをやめようかと何度も思ったが、最終的にどうなるかの興味が勝って読了。 最終章でずっと涙が止まらなかった。エミル、ジョアンヌ良かったな。

    2
    投稿日: 2026.06.26
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    上下巻あわせて800ページ。 上巻はゆっくり読み進め、下巻は一気読みしてしまった… 下巻では想像通りジョアンヌの過去が明らかになって、なぜエミルの最後の旅に同行することにしたのかがわかる。 ジョアンヌの人生は一見不幸ばかりだけれど、彼女自身があらゆる手段でそれらを乗り越え、エミルの人生を支えたことで代え難い程の幸せを感じられた。 なかなか真似できないことではあるけれど、やはり苦しみを経験した人ほど、強く優しくいられるのだと思う。 若年性アルツハイマーという病に限らず、不治の病を患った時、それからの人生をどう生きるかを改めて考えさせられたし、エミルのように大切な人のために手紙を書くことができたら…と思う。 トレッキングや畑、瞑想など自然の中に身を委ねることが好きな人は、とても心地よい読書ができるはず。 都会や刺激の大好きな人にはちょっと退屈かも。

    51
    投稿日: 2026.06.25
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    それぞれの世界を、その見え方を、尊重すること。そしてそんな考えを持ついろんな人や自然と触れ合って、また世界を広げていくこと。 めちゃくちゃ難しいけど大切にしたいな〜。 個人的にはエミルの最後、幸せしかない記憶は母や姉との瞬間であること。自分の姉としての記憶と合わさって、なんかとってもキタ。 今その一瞬一瞬の幸せが積み重なるから、私やその家族にもその一瞬を与えられるように。 いつかヨーロッパの大自然みにいきたい、ゆっくりキャンプにでも久々に行きたいな。

    0
    投稿日: 2026.06.24
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    物語の終盤の展開、幕の下ろし方がほとんど自分の想像した通りだったので少し物足りなさを感じてしまいました。でも素敵なお話でした。 ジョアンヌが引用する言葉たちがとても良かったです。

    0
    投稿日: 2026.06.24
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    記憶が消え子供に戻ってゆくエミルは最期をどう迎えるか 泣かずに読めない。大切な人の記憶から自分が消えるって苦しいね。心が痛い。でもこの物語はその切なさに温かく満たされて涙があふれる。誰かが誰かを待っている。名言引用がとてもいい

    0
    投稿日: 2026.06.20
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    上を図書館で借りて読んで、下巻はAmazonで購入 一気に引き込まれた。 時々出てくる警句にも共感した 真の発見の旅は新しい景色を求めることではなく、新しい目を持つことだ。プルースト

    0
    投稿日: 2026.06.20
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    最後の判断の部分から涙が止まらなくなった。 よくある話だなとか最後はイメージしやすかったのになんという。 優しさに包まれた作品。 レオンは許さん。 ローラも来たのかな。 読了できてよかった。

    12
    投稿日: 2026.06.18
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    若年性アルツハイマーの主人公が、人生の最後をどう迎えるかの物語。 相棒との冒険を通じて、一緒に旅をしている感覚でした。死を迎えなければいけないのが、やはり辛いです。

    1
    投稿日: 2026.06.14
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    読み友会#3 2026.2.13金 紹介された本 読み友会#2 2025.12.5金 今読んでいる本、これから読みたい本

    0
    投稿日: 2026.06.14
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    エミルが亡くなる事はほぼ決まってたのに泣いてしまった。 エピローグでジョアンヌも救われたと思う。 心が洗われるような本でした。 南フランス行ってみたい。

    5
    投稿日: 2026.06.14
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    一緒にいるの辛くて苦しかっただろうに、辛抱強くエミルの傍にいて、エミルの世界に合わせてあげるジョアンヌの優しさに涙が出た。 ジョアンヌだからこそ、エミルの最期をあのようにしてあげられた。 エミルとジョアンヌは、偶然ではなく巡り会うべくして出会った最高のパートナー。 上下巻合わせて、本当にこの2人と(ポックと)一緒に旅をしている気持ちにさせてもらった。 いつか私も、自然と涙が溢れ出てくるような素晴らしい景色を見に、冒険の旅に出てみたい。

    1
    投稿日: 2026.06.11
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    日本大学図書館生物資源科学部分館OPAC https://brslib.nihon-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000348330

    0
    投稿日: 2026.06.10
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    最初はよくある闘病物のお涙頂戴的なものかと思っていましたが、生きることの意味を考えるとても深い物語でした。設定はやや現実離れしていますが、読者を納得させる筆力があります。そしていい意味でメロドラマチックでもあり哲学的でもあり、大変読みやすく登場人物への感情移入がしやすかったです。中には不愉快なキャラも出て来ますが、主人公であるふたりの心がとても澄んでいて読んでいて清々しい気持ちになりました。 ラストのジョアンヌの告白の部分は少し王道パターンのような気もしました。が、あのくだりこそが読者に生きる意味や未来への希望を与えると思いました。

    1
    投稿日: 2026.06.10
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    死に向かう物語。一方死から再生する物語。 上巻とは打って変わり、ジョアンヌの過去や病気の進行が描かれていて胸が痛くなる。 ジョゼフの言葉や2人の旅の終わりにかけては涙なしでは読むことができなかった。 ジョゼフからジョアンヌへ、ジョアンヌからエミルへ、そしてエミルからジョアンヌへ。それぞれへ向けられた様々な美しい贈り物。 エミルが思い出すのは母だったこと、隣にいる自分ではないことが寂しいと思ってしまう(ジョアンヌはそうは考えていないと思うが)。けれど、最後まで自分の責任を果たし遂げたジョアンヌはやはり強い女性だと思う。 エミルが死ぬとジョアンヌが1人になってしまうことを見越して、準備をしていたこと。ジョアンヌが最後までエミルの願いを叶えるために動き続けたこと。思い合い、行動に移せる関係はまさに自分の理想だった。 願わくば、ジョアンヌとオパールが青空を見上げながら、今も微笑んでいて欲しい。 美しい情景・人物描写、物語、文句なしの高評価! 私に綺麗な景色を見せてくれて感謝の一冊!

    1
    投稿日: 2026.06.10
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    若年性アルツハイマーは、こんな経過を辿る事もあるのかぁ。上下巻読めるかなと不安だったけど、エミルがどうなってしまうのか、ジョアンヌがどうなってしまうかが気になり、夜更かしして読んでしまった。ただただ涙。

    1
    投稿日: 2026.06.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    エミルにとっては人生の終わりへ向かう旅であり、ジョアンヌにとっては失った心を取り戻す再生の旅という対比が切ないけれど、2人とも旅を通じて人生の大切なものに気づけたのが良いなと思った。旅に出かけたくなるような素敵な本だった。

    3
    投稿日: 2026.06.09
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    知らない者同士、一台の車に乗って 希望のない旅に出る。 その中で、ゆっくりと互いを知り、 友情、愛情を育んでいく。 折々に紹介される言葉の 心に沁み入ること。 どんなに傷ついて、立ち直れそうになくても 美しい景色、言葉、情愛が 少しずつ力を与え、感情を豊かにし 人を想うことの大切さを知る心を培っていく。 たくさんの悲しみと、美しいものを見た そんな読後感。

    7
    投稿日: 2026.06.09
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    初めて翻訳もの読んだ。上下巻長かった。あちこち旅するの最初は面白かったけど土地勘なくてよく分からなかったゼ。クライマックスは好きな終わり方だったゼ。

    1
    投稿日: 2026.06.09
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    ▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00562662

    0
    投稿日: 2026.06.08