
幻想と怪奇 幻影の街 ショートショート・カーニヴァル
『幻想と怪奇』編集室/新紀元社
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総合評価
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powered by ブクログ全体的に面白いと思った。受賞作は特に良い。 伊藤なむあひ『箱人間』読んだ。『箱男』へのリスペクトも感じられる良い味の作品だった。海苔と砂糖を混ぜて四角く固めたような甘い噂、噂、噂の誘惑と、舌にこびりつく被虐の香り。海老のような磯の風味も感じられた。
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『幻想と怪奇』では3冊目のショートショート特集号で、"街(町)についての物語"がテーマ、とのこと。 あの書店街がこうなるか!という植草昌実「サイレント・ストリート」、伴名錬「神保町書店探訪記」の2編、珈琲の香りが仄かに漂ってくる―気がした井上雅彦「寒河江」、次期朝ドラでこんなエピソードが採用されたら面白いのに、な北原尚彦「神国首都奇聞」の4編が特に好みだった。 が……。 10代前半に星新一のショートショートを強く刷り込まれているからか、やはり意外なオチというか「え?」「あ!」という驚きを味わえるのがSS、というのが個人的感覚なので、そういう感覚からすると本書の収録作品は大半がショートストーリー、短編なのだよな、と(短編小説としてはどれも上質なことに異存はないが)。またショートショートコンテストの入選作3編も自分の好みとはちと違うかな……という感想。なので今回読了して「これが2025年現在のショートショートなのかぁ……」という感想を覚えたのも正直なところ。 新しい作品を堪能する感覚になかなかアプデできないアナクロぶりを露呈しているだけなのだが。
0投稿日: 2025.09.22
