
総合評価
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powered by ブクログ「月」、自分の名前にある漢字を見かけてつい手に取りました。「月」という存在はどんな人の人生も照らし、支えているのだと感じられました。 自然と夜になると空を見上げてそれを探してしまうように、私達にとってとても大事なものであると。 自分の名前に入っていることでどこか心強さを感じてしまいました。
6投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ青山美智子さんの作品は人と人のつながりが感じられる。このお話は、自分自身の経験と重なるお話が少なかったからか、平坦に感じることが多かった反面まだ知らない感情や感覚を想像したり考えたりすることができた。
0投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ私たちを照らしてくれる神秘的な月。 月によって救われる人々が描かれていて、とても優しい物語でした。 作中で出てくる月にまつわるお話も知らなかった事ばかりでした。 近くにいなくても、目には見えなくても相手を思う事は素敵なことだなと思いました。
0投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログやっぱり好きです。 青山美智子先生の本はマジで素晴らしくて、心が温かくなるんだよなぁ。 第5章まであって、ストーリーが全て繋がってる。 どんどん読み続けたくなるような、、サクサク読めるとこも好き。登場人物を想像しながら、1人でほっこりしながら読んでいました。 素敵な本に出会えました。 すぐ近くにいる人を大事にしなくては、と改めて思いました!笑
0投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログあたたかいスープを飲んだ時のような心地になる作品だった。 きっと何年か後に再読したら、また違う感情になるんだろうな。だとしてもきっとまた暖かく包んでくれそうな安心感がある。
0投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ〝好きとか嫌いとか、そういうことじゃないんじゃないかな。ただ誰かの力になりたいって、ひとりひとりのそういう気持ちが世の中を動かしているんだと思う。〟 〝自分じゃない誰か、それ(誰かの力になった人)がどの人なのかなんて、わかんなくたっていいんだ、きっと〟 誰かの力になりたくて、ただ頑張っていても報われない時って沢山あって。 ふとそんなことに気づいて、寂しくて、泣きたくて、消え入りたくなるような時がある。自分の存在や力はなくても、世の中は回っていくんだし、、、。とか。 でも、わたしの小さな力で、わたしに出来る立ち位置で、ちょうど良い距離感で、誰かを救っていることもあるのかもしれない。 人との距離感や自分の存在意義について、深く思い悩む時もあるけれど、〝その時の自分に一番合った状態で〟誰かの力になれる、わたしでありたい!
12投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログさすが青山美智子さんワールド! 一見独立しているように見える短編が、そこかしこで繋がっていて、最終的にまるっと伏線回収されて気持ち良いです。 もう2回読了しました。 ふわっと心が軽くなる、優しい物語がたくさん詰まっています。 『新月』が好きになりました。 オススメです。
0投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ青山さんの作品は、本当に優しいというか私の心の柔らかいところに刺さる作品だなと改めて思った。 今回はどの話にも関わってくる『月』は、私も大好きなモチーフでタケトリ オキナのポッドキャストを聞きたいと思った。
1投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ毎回思いますが、青山さんの本はどうしてこんなにも優しい気持ちにさせてくれるんだろう。 青山さんが書く一語一語がとても優しくてあたたかい。 5話からなる連作短編集はみんなポッドキャストで配信されてる『ツキない話』を聞くリスナー。 相手が思ってることってほんとのところはわからないですね。勘違いしてしまって心を閉ざしてしまうのは悲しい。ほんとは愛に溢れた言動なのかもしれない。 どんな人も心の奥には優しさを持っていて、それを敢えて言葉にするわけでもなくみんな不器用に一生懸命生きてる。 青山さんの小説に出てくる登場人物はそんな人達ばかり。 そんな登場人物がそれぞれの章で繋がってる。 特に『お天道様』の親子の物語は涙が出た。
5投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログそれぞれの物語が少しずつつながっている短編集。 ポッドキャストというものを知らなかったけれど、読んでいて興味がわいた。 どの話でも、自分に余裕がなく、生きづらさを抱えたり、他人を思いやれなかったり、理解し合えなかったりする人たちが描かれている。 そんな登場人物たちが、それぞれの出来事を通して少しずつ気づき、前向きに生きようとする姿が印象的だった。 全体的に温かみのある作品だった。
18投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログ優しい。 ツキない話、というポッドキャストがひとつのキーポイントとなって一つずつのお話がつながっていた。 月はいつでもそこにあって、昔から人間を見守ってくれてる。見えなくても、そこにある。だからこそいつでも私たちは安心して月を見上げることができる。 最終章「針金の光」がいろいろ回収してくれてて嬉しい。 タケトリオキナ、あなたでしたか!! 好きな人ができたんだね、がんばってね。 朔ヶ崎さんが医療関係の仕事をしっかりしてて人の役に立っててグッときた。
2投稿日: 2025.11.06
powered by ブクログジーン、イイわぁ❣️ 対面で人に言えない優しい想いを、自分勝手な想いや行動から、自らが見い出せるなんて。そして言葉を発信しない寡黙な人は、世の中には大勢の方がみえるのだろう。共に、なんて心が痛く深く感じさせられる人達だろう。またそんな優しい想いが、回り回って伝え叶うなんて。俯瞰した状況で書かれていたので、なお面白く読むことができた。 強引で自己中な私だが、そんな人の優しさに触れた時、己の曲がった心の想いを見つめ直せる機会かもしれない、と思った。
1投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログ優しい5つの物語が、少しずつ繋がっていて素敵でした。本当に良かった。 新月みたいに、見えなくても絶対に存在していて、何かしらどこかで関わっていることってあるんだよなーとしみじみ思いました。 次の新月の夜を意識してみたくなりました!なにか新しいことにトライできるようになれたらいいな。
1投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログ青山美智子さんの作品は 心が少し疲れている時に 元気をくれて癒してくれる。今回 五章の針金の光で 電話の相談員は朔ケ崎さんというのを見て 嬉しくなって また最初から読み返した。 またまた付箋だらけになった。 その中でも 「環境が大事、、周りの人たちと豊かに関係しあっていくこと。お互いにとって いい距離で、いい角度で」 「リセットという新しいスタートもある。新月も まったく新しい天体になるのではなく、再生の繰り返し」 よし、また頑張るぞという気持ちにさせてくれる。 解説の野口聡一さんのお話も素敵でした。
1投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ青山さんの連作短編は心を温かくしてくれますね。 「月の立つ」…そのような意味があったのですね。 月の話しを配信していた理由もわかり、ストンと落ちた終わり方でした。
28投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
青山美智子さんのストーリーは、最後に、いつも温かい気持ちになれますね。 そしてまた、ストーリーの登場人物たちが、皆、繋がっているんです♪ 今回のこのお話も、ラジオの声の主がなんと…
1投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログ青山さんの作品はひとつひとつの話が優しくて全て繋がった時にあったかい気持ちになれるけど、今回も日々を生きていく中で小さな勇気をくれる話が集まってて、そんな中で今回の短編の中心であるポッドキャストの存在は知ってたけど、ぐらいだったので、初めて色んな方の聞いたけど、仕事終わりに聴くとじんわり染み渡って、これもまた素敵な出会いになりました。
2投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ様々な人が心に抱えるわだかまりに寄り添うように流れるあるラジオ。 そのラジオは発信者も不明だが、毎日10分だけ月にまつわる雑学を授けてくれる。 仕事を辞めて今後の人生に途方に暮れている元看護士、売れなかった芸人、職人気質で娘とうまくいかなかったバイクの整備士など。 読み進めるたびに心が温かくなる読んでよかったなとしみじみ感じる良書でした。
2投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ5人の語り手と周りの人々、そして彼らが耳にしたポッドキャスト「ツキない話」を配信するタケトリ・オキナ どの話も温かく、誰かを想う気持ちや自分の内面と向き合う気持ちにそっと背中を押してくれるような、そんなお話で素敵でした。 特に、3章のお天道様では娘と父の話に涙がじんわり流れてしまいました。 リリカさんの「環境が大事って私が思うのはね、もちろん仕事場を整えることもそうだけど、周りの人たちと豊かに関係し合っていくってことよ。そのときのお互いにとっていい距離で、いい角度で。」という言葉が刺さった。また読みたい。
0投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ人の役に立ちたい、頑張りを認めてもらいたいという思いは、迷い、焦り、苛立ちに変わり 、自己嫌悪に陥り…。そんな登場人物たちがポットキャストの「ツキない話」で間接的に繋がり、見えないところで支えあっていく。それぞれが新たな視点を得て、視野を広げて歩み出す。そして読者だけが全体像を俯瞰できる、という見事な構成。 青山さんの丹精で美しい文体と、読後感の心地よさ。素晴らしかったです。
0投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ著者の本を読むのは「お探し物は図書室まで」に続き、2冊目。短編集だけど登場人物が重なっているため、主人公が変わっていくことで色んな視点からのストーリーが描かれていて惹きつけられた。自分にとっては最後の章が最も感動した。
21投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログポッドキャストを通じて話が進んでいく物語。月は好きだけど、月に関する疑問が確かに、と思う内容だった。 調べてみたら、声優の梶さんがこの小説を読むポッドキャストが存在したので聞いてみました。想像していた通りの話し方で鳥肌が立ちました。
0投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて青山美智子さんに触れた「木曜日にはココアを」でとても好きになった登場人物が繋がっていく物語。 全ての話しに、タケトリオキナを名乗り月についてのうんちくを話すポッドキャストが流れている。 1話目の朔ヶ崎玲花さんは長年勤めた看護師に疲れ、新しい仕事に踏み出しかねている。ネットで見つけた朔という名のアクセサリーを手に入れ、一歩踏み出した。弟の朔ヶ崎佑樹は劇団ホルスで役者を目指しながら、バイクショップでバイトをしている。 2話目の売れないお笑い芸人のポン重太郎は宅配の仕事をしているが、最近はお笑いの仕事もほとんどない。時々SNSでつぶやくと必ずいいねしてくれる夜風という青いスクーターがアイコンのアカウントがいるけど誰か分からない。以前コンビを組んでいたサクと偶然再会し、大学時代に一緒にお笑いライブに出たてっちゃんとも再会し、もう一度芸人として頑張る。 3話目の高羽さんは一人娘ができちゃった婚で福岡に引っ越してしまう。妻も出産の手伝いで福岡に行って一人暮らしになっている。娘の相手の信彦くんは頼りない感じで気に入らない。一人暮らしで通販を利用するといつも届けてくれる本田くんがお気に入りで、娘の相手が彼だったら良かったのに、とか思ってしまう。でも出張でわざわざ時間を作って、義父のためにと遠くまで買いに行った土産を持ってきてくれ、パソコンを直してくれた信彦くんの気遣いを知って見直した。 4話目の青いベスパに夜風っていう名前をつけた女子高生の那智さん。夜風というアカウントでポン重太郎のつぶやきにいいねしている。合わない母から独立したくて、Uber Eatsのバイトを始め、クラスメイトの神城迅と出会い、一緒に劇団の裏方の仕事を手伝うことに。母に内緒の貯金がバレ、詰問されて家を飛び出して、夜風で事故ってしまう。神城迅を通じて助けてくれたのが劇団に所属してバイク屋で働く佑樹で、修理してくれたのが高羽さんだった。 5話目はワイヤーアクセサリーを作っているminaさん。作成も販売も好調になったけど夫や義母との関係に悩んでいる。本を作ろうとアプローチしてくれた編集者に切り絵アーティストのリリカさんを紹介してもらう。趣味が高じて仕事になったこと、そのために家族との関係が壊れてしまったこと、別れるときに息子にどちらかを選ばせてそれを後悔していることなど思いを聞く。minaは月の作品が多いリリカにタケトリオキナのポッドキャストを教えることで、リリカは母としてタケトリオキナに気持ちを伝えることができた。minaはうっかりアロマオイルを点眼してしまって、救急の相談を電話したときに担当したのが朔ヶ崎玲美さんで、以前朔というアクセサリーを買ってくれた人だったけど思い出せなかった。夫の想いもあらためて感じ、自分の居場所を確認できて良かった。 玲美さんのとなりの樋口さんの言葉、悩んでいる友達のところに飛んで行って「私がいるよというのは、あなたがいるよと伝えること」 佑樹くんが高羽さんのことを「好きとか嫌いとか、そういうことじゃないんじゃないかな。ただ誰かの力になりたいって、ひとりひとりのそういう気持ちが世の中を動かしているんだと思う。俺が芝居やってる理由もそうだよ」 リリカさんがタケトリオキナに伝わるように書いた言葉「あなたと夜毎に見上げた月を、愛してくれてありがとう。」
14投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログ素晴らしい!! 直接関わることはないけれど、みんなどこかで繋がっていて、それがまわりまわって誰かを幸せにする。 こんな小説が読みたかった! Mr.childrenの『彩』に、こんな歌詞がある。 「僕のした単純作業が この世界を回り回って まだ出会ったことのない人の笑い声を作ってゆく そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑」 僕は本田が運ぶ荷物が濡れていなかったところで泣きました。
1投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前に進めずにいたり、今の状況から逃げ出したかったり、現実が受け入れられなかったり、物語に出てくる人は特別な人ではなくて、自分かもしれないし、身近な人々。 ちょっとしたきっかけで家族の思いを知ったり、たまたま触れた人の言葉に気持ちが軽くなって、前を向くことができたりする。 お笑い芸人の夢を捨て切れないが、生活のために運送業のバイトをしている人、コツコツ努力をしているのが荷物の扱いにあらわれていて見ず知らずの人がその仕事ぶりを評価しているところがいいなと思った。 人に助けてもらったり、知らず知らずのうちに人を助けていたり、人の繋がりを感じる優しい物語だった。
1投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
青山美智子さんらしい温かい繋がりのある話だった。月について知ることができるのも楽しかった。自分や他者が悩んでいる時、どうして欲しいかもどうしたら良いのかも分からないこともあるけれど、ただ大切に思ってくれる人がいることが、自分の存在を肯定してくれることに繋がり、安心感を与えることに気付いた。夢は描いたら全部叶うわけではない。でも、夢を描くことで希望ができて前に進むことのきっかけになるとも思った。私も看護師として好きとか嫌いの感情だけでなく、誰かの力になれたら嬉しいという気持ちで働いている。そう思っているのは私だけじゃない。沢山の人の優しい気持ちでこの世界は回っているんだなと思った。ポッドキャストの発信者が迅と知った時は驚いた。大好きだった母へ届いて欲しいという想いもこもっていたのが温かいし、実際に届いて私も嬉しかった。それぞれの登場人物が気付かないうちに、誰かを救っていて繋がっている。そんな優しさがとても良かった。
4投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ途中から泣きながら読んだ。 優しくて温かくて、大好きだった。 短編連作だというのもツボ。あー、いろんな人が読んでくれたらいいな。
1投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログお話のつながりが今回も素敵で、最後は涙腺崩壊でした。 読み進める中で一瞬頷いて、その先の展開で唸り、最後は違う受け取り方をして深く頷く場面もあり、改めて「いいお話だな」と思いました。 野口聡一さんの解説も素敵でした。 秋、月を見上げる夜長にぴったりの物語でした。
5投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ小さな幸せや希望は、普段気づかないだけで、 きっといつもそばにある。 太陽ではなく、月のような静けさと密やかさで。 それに気づけるかどうかは、月をふと見上げるような、そんな心の余裕を生活の中でいかにもてるか、なのかもしれない。 3章のお天道様の、ちょっと不器用なお父さんの話が特に好きだった。
16投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ気持ちのずれ、すれ違い。 それは、互いを思いやりすぎるが故の勘違い。 人と人はこんなふうに、そのときそのときの関わりを変化させながらめぐっていくものなのかもしれない。 このフレーズが、響いた。
7投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ毎回うるっときて、人の温かみを感じることができて、私も毎日月を見てみようと思わされる物語でした。 みんながどこかで知らない間に関わり合いながら生きている。私たちの世界ってそうやって回ってるんだろうな〜と思いました。 自分にとっては小さな出来事でも、他人にとってはすごく影響力のあることって、常に沢山あって循環してるんだろうな〜。
0投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
青山さん好きなんだけど、、、 今の私には響かなかった、、、泣 ツキない話って、月の話だけで100個も200個もネタあるの?ってちょっとそわそわしちゃったし、、 私だったら、 「最近お父さんに似てきて、、なんかごめん」とか言ってくる基本放置のお母さんが怪我した時に病院来てくれるくらいじゃ簡単に和解なんかできないし、 ヒステリー起こして「お父さんとお母さんどっち選ぶの?!」なんて言うお母さんに(しかもこちとらまだ7歳)ラジオ聞いてほしいなんて思えないし、 子どもが優しい話が多くて、ほっこりだなあ、というよりは 子どもにこんなに気を遣わせやがって、、、みたいな気持ちになってしまいました。
0投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログ青山美智子さんの小説は 自分の中の"大人の感情"が動き出す 大人の癒しであったり、大人の気づきがある この小説も人々に繋がりがあってゾクゾクした こんな「ポッドキャスト」に出会いたい
0投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログ最近、月が出て来る小説を手に取っていることが多いことに気がついた それは「クスノキの番人」や 「月まで三キロ」そして「月の立つ林で」 月は色んな顔を見せてくれる そして、この小説の中のポッドキャスト『ツキない話』がゆっくりと小説の中にいざなってくれる… 心がほっこりする素敵な作品です
11投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログポッドキャストで繋がる人の繋がり。 話の中でさっきの短編で出てきた人だ!と思うことが沢山あって最後の最後で、そういう事か!となりました。 青山美智子さんの作品は連作短編集がやっぱり好きで、他の作品も見漁っちゃいます。
3投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ短編が折り重なり一編の物語を成す。 竹林の各々が地下茎で繋がっているように。 物語を読み進めるに従って解像度は増し、小さな繋がりが心地よい。 人は人が想う程に悲観的な状況ではなく、救いを何処に見出せることが気づき。 宇宙、月という超然とした視点の中で物語は進みますが、現実世界もそうでありたいと願いつつ読了。 ほっこりとやさしい気持ちになれます。
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログだれかと誰かが、どこかで繋がっている── 支え合うやさしさが、そっと心に残る話でした。 「私たちも、目に見えていなくても 実はどこかで繋がっているんですね」
7投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ「満ちてゆく月、欠けてゆく月、そして朔を迎えて新たなサイクルが始まる。栄枯盛衰のような変化を経て、やがて穏やかな死を迎え、その直後に再生(リセット、あるいはリ・ボーン)する。輪廻転生のような生命のサイクルを感じさせてくれることが、ささくれだった都会人のココロを少しづつ癒してくれるのだろう。」(巻末解説より抜粋) 物語のなかで語られる、月が夜空にくっきり見えるのは、レゴリスによる乱反射のおかげであると、本書で初めて知ったと、綴られている。 以上、宇宙飛行士の野口聡一氏の解説から引用した。
2投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ青山さんの本は心が穏やかになります。 悩んでいる人、今辛い思いをしている人、大丈夫。立派に人間やれてますよ
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログやっぱり優しくて、やっぱり面白くて、メッセージ性があって。青山美智子さんの小説大好き!信頼度高すぎて毎回出る度購入してしまいます。 自分の周りの人を羨ましがったりすることってよくあるけど、みんな見えないところで色々抱えて生きてることを痛感した。「あの人はいいな〜」って思うのやめよう。もしかすると自分も気づかない間に誰かに羨ましがられてたりするのかなあ。
4投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログ久しぶりに青山美智子さんの小説を読んだが、やっぱりこの方の小説は好きだな~。最後に、心が温かくなる!今回は「月」が共通テーマで、いろいろな方が絡んでくる連作短編。この人がこう絡んでくるのか!と毎回驚かされる。でも、本当の世の中でも、自分もいろいろな方との出会いがあり、それは運命的なものなので、1人1人との出会いをこれからも大事にしていきたいと思わせる作品だ。
7投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
青山さんの物語は本当に素敵 三章のお天道様を病院の待合室で読んでいて、涙が止められず恥ずかしかった。 章が変わると、次は誰の話だろう…ぁぁ、この人か!とワクワクするのも、ここがここと繋がるのかと嬉しくなるのも青山さんの物語の楽しみのひとつ。 本当に大好き。 タケトリオキナをポッドキャストで探してみたり、ベスパをネットで調べてみたり、物語と現実の繋ぎ目を探している。 私も月に惹かれている一人として、ツキない話は興味深く実際に配信されていたら聴きたいな。 minaの作る月をモチーフにしたアクセサリーも身につけてみたい。 どの話も温かく元気がもらえる。
1投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログ読んだ後誰かの支えがあってこそ、 今の日常があることを改めて理解した。 今後は1人だけの世界ではなく、 他の人も支えられるような人間になりたい。 そのためにも、ほどほどにスキルを高めていきたいと思った。
1投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ私事だが毎年秋は繁忙期で退勤した瞬間くさくさして表情筋が衰えて動かなくなる。そんなささくれだった心に本当に染みた...。章ごとに癒されて解説にすら目が滲んだ。悲しくもないし感動した!とかじゃないのに涙が出る。 疲れた心が本当に癒されました。 疲れてるからこそ読むべき話。 読んで元気になれた訳では無いけど明日もがんばろうって強く思えるメンタル回復小説。
19投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログエスキースに続いて、今回も素晴らしかったです。 青空さんの作品が本当に好きだ…。 日々の生活に疲弊したとき… 自分を見失ったとき… どうにもできないことが身に降りかかったとき… さびしいとき… そんなつらい時に、月になぞらえて寄り添い肯定してくれる作品です。 汚れて重たくなった心が洗われ、 前を向いて頑張って行く力が湧きました。 しんどくなった時におすすめなので、 ぜひ読んでみてください。
21投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ青山さんの作品は、登場人物たちが同じもので繋がっている印象がある。作品によって喫茶店だったり、図書室だったり。そして今回その繋がりの軸にあるのは「ポッドキャスト」だ。各章メインの登場人物たちは、月にまつわる豆知識や想いを語るポッドキャストの番組を聴いて、自分の心に向き合い、一歩を踏み出していく。まったくの新しいスタートと言うよりは、自分の本当の願いや思いを再認識して、前向きに進んでいく印象だ。日々のなかで埋もれてしまいがちな周囲の優しさや、当たり前に享受してつい忘れてしまう愛情が、実は普段からどれほど自分を包んでくれていることか。そしてもう一つ、登場人物たちが知らず繋がっているところもお気に入りの部分だ。人と人との繋がりの輪が、何処かで誰かにとっての優しさに繋がり、読了後にはいつも心が温まる。中秋の名月には読めなかったものの、秋の夜長の読書時間に心地良い。夜空に月が見えても見えなくても、変わらず寄り添って見守ってくれていると感じられ、空を見上げてみたくなった。
0投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログ中秋の名月に読むピッタリな一冊だった。月を題材とした連作短編で心がとても温まる。登場人物のその後や繋がりについても描かれてるところを見つけるのがやっぱり好き。青山美智子ワールドに入れて今日も幸せ!
0投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログ新月の日は月は見えないけど、そこにある。 見えないものに心が惹かれ、見えないが、確実にそこにある、目に見えないものこそが、大切にすべきものだと言うことを思い起こさせてくれた。 タケトリ オキナを通して月の営みを知り、ツイタチの意味がそれぞれの人生を出発させると言う著者の本質的な聡明な明るさが、読む人の心を震わせると感じた。 月に祈る、願いがつながっている人たちの姿は、清らかな心の持ち主が明るい未来に進むきっかけとなるに違いない。 素晴らしい小説だと思う。
11投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログどうしてこんなにも優しいんだろう。 何度も言うように青山美智子さんの作品は人の心を揺さぶることに長けてると思う。 しかも「こう言えば泣くよね」っていう感動の引っ張り出し方ではなくて、シンプルだけど琴線に触れるようなさりげなくエピソードに胸がギュッと掴まれる気がする。 通勤電車の中で読むのに向いてない作家さんナンバーワン笑
12投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログポッドキャスト『ツキない話』を軸に、さまざまな悩みを抱える彼らの5つの短編集。 すべてにおいて『距離感』がテーマかなと思ったので、全部の章がとても良かった。 その中でも第三章の『お天道様』と第五章の『針金の光』は、すごく印象深かった。 親しい間柄だったとしても本音と建前があって。 物事を伝えるのに、人間関係が壊れる恐怖があると頭の中で(勝手に)距離感が構築される。だから人間は不器用なんだなって。 距離感を取るって難しいと思う…密でもなければ干渉しないほどの遠い距離感でもなく『ちょうどいい塩梅』が人間関係の距離。 月と地球、月と太陽。その星たちの距離感を、人間同士の距離感で例えたのが表現としてうまいなぁなんて思った。 自分も出会う人たちに、ある程度の距離感を持つ月のように私たちを優しく包み込む光で見守る人になりたいな…とクリアな気持ちにさせてくれた物語でした。
18投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログそれぞれ何かしらの悩みやは不安、葛藤を抱えた5人の物語。彼らの共通点はポッドキャスト「ツキない話」のリスナーであること- とても素敵な短編集でした。 まず何より、文庫本の装丁がキラキラしてて美しい。 一目惚れでした。眺めるだけで気分があがります。 5つの短編集、どれも性別や年齢、境遇は違うのに、どの話もどこか自分と重なる部分があり、引き込まれました。 それぞれ必死にもがいている毎日が、きっとどこかで誰かの助けになってる。そして、自分も誰かに助けられている。 そんなことを静かに教えてくれるような、月の光のようにやさしい一冊でした。
18投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ本書を開いてすぐに、 「なんだか読みやすい」と思った。 フォントのサイズが大きめで、 その分行数は少なくなるが、 ページ幅ギリギリまで。 またフォント自体もスッキリしており、 本書の文体と合っている。 その見やすいフォントで とても優しいお話 全編で流れる「ツキない話」という ポッドキャスト 各短編の主人公は、 それを聞くのが生活の一部となり、 ほんのりと関わっている。 読後は、優しくほんわかとした気持ちになる お勧め作品です
19投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ学生、独身の若者、夫婦、親…どんな立場の方でもスーっと惹き込まれていく♡そしてきっも心にグッとくるところが必ずあると思う傑作! 私は少なくとも読みながら3回は涙をこらえた。 1章読むごとになんとなく繋がりが予想できるのに、最後の最後でそうきたかー!という伏線回収に「さすが青山美智子さん!」と拍手を送りたくなった。 心に残る名言もたくさんで、小説ではめずらしくドッグイヤーをしてしまった。 心がすさんだり、家族や周りの人に優しくなれない時にまた読み返したいと思う。
14投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログ読みやすい連作短編集の名手、青山さんの文庫新刊。単行本のときに読んでなかったので早速読みました。いつもの如くするすると読みやすく、ほんのり前に進む力をもらえる心温まるお話。読書の入門にもいいですよね。結婚、出産する娘と父の話にうっかり感動した!笑
9投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
近頃流行りの(?)連作短編というやつだ。 近所の読み友カフェオーナーから薦められた(というか、どうぞ、といただいた。けど、すぐ読み終わったのでお返しにいこう・笑)、そんな一冊。連作短編が好きという私の好みを知っての推薦だと思う。 5つの章からなる連作短編。そう知って読みはじめたものだから、二章以降は、「はい、ここに出てきたね」、「ほう、そう繋がるか」、「こりゃ、あのバイク屋へ修理出すでしょう」と、だんだん予想がついてくる。 一章の主人公の弟が、二章の主人公のお笑いのコンビの相方で、三章のバイク屋で働くバイト君は実は一章の弟、つまりお笑いコンビの相方だ。四章で女子高生がバイトのために原付を手にすれば、あぁ、二章の彼のSNSに「いいね」をするアイコンが青いバイクの夜風は彼女のことか、事故ったら三章のバイク屋で修理だよね、とすぐ分かる。五章のアクセサリー作家は、そうか一章の女性が指輪を買った、あの作家さんか、と。 連綿と登場人物が、袖触れ合うも他生の縁とばかりに、小さな社会の中で関連し合う。 その彼らが共通して聞いているポッドキャストの短い番組のパーソナリティ、タケトリ・オキナが語る、月にまつわるお話が、ちょこっと蘊蓄を添え、「月」をキーワードに各章をつなぐ。 最終章は、きっと、このパーソナリティの話だろうと思ったら、一章の女性と繋がるアクセサリー作家で、あれ?と思うが、その彼女が知り合う切り絵作家が、実は四章の女子高生の同級生の男の子の元母親で、母子ともお互い会いたい思いを募らせていて……。 なるほど、そう来たか! と膝を打つ。月の満ち欠けを繰り返し、ぐるっと回って、みんな繋がっている出来すぎたお話だった。 ここまで登場人物が関係しあうと、ちょっとあり得ない、とも思えるし、あまりにも作為的で、お話もその設定(ぐるっと回ってみな関係者)のために編み上げたもの、という手の内が透けて見えるようで、ちょっと感動は薄れるかな。悪くないけど。 タイトルの「月の立つ」は、新月、あるいは旧暦の朔日(ついたち)=つきたち、の意。 「新月の林で」は、光もなにもない暗闇で、林立する木立は、あたかも自分とは無関係と思える人、人、人の群れだろう。でも、そこには、今は見えないけど、なにか繋がりがあるのかもしれない。 「見えない」けど、ちゃんと「ある」。そんな新月のような、自分にとって大切な、でも今はすぐには見えていない、「誰か」との繋がりを想像してみては? というお話。
0投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログものすごい力で背中を押してくれるって訳では無いのに読み終わると少し明日からもまた頑張ってみようと思える優しさがあります。 この本からは様々な優しさや温かさを感じました。 気持ちが荒んでいる今だからこそこのタイミングで読めて良かったです。
1投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ全5篇から成る連作短編集。 寝る前に1篇ずつ読むのがおすすめ。 読書が苦手な人でも読みやすいと思う。 テーマが良く、読みやすく、万人受けする小説。 そのうえで、読み手に「お守り」を授けたいという祈りも感じた。 空を見上げる機会が増えそうで楽しみ。
3投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ涙が止まらない、何度も何度も泣いてしまった どんな感情で泣いてるのか自分でもわからないくらい 私も気づいていないだけでいろんな人と繋がっているんだろうな
2投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ月をテーマにしたポッドキャスト『ツキない話』と、人生にぼんやりと停滞を感じているポッドキャストリスナー達が紡ぐ5つの連作短編集。 月の下で人は誰かと繋がっている。 各章のリスナー達の関係がゆるくリンクする様が絶妙で、読みながらつい口角が上がる。 それぞれが抱える悩みや不安がポッドキャストを介し月の姿や光によって、そして誰かのあたたかさによって少しずつ浄化されていくようにゆっくりほどけていく。 本編は言わずもがな、宇宙飛行士 野口聡一さんの解説も素晴らしい。 疲れた心に沁みる、静かで柔らかな希望を感じる物語。
21投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログちょっとした悩みや不満が募り、人生うまくいかないなと思ってしまう日々。そんな鬱屈とした日常で出会う「ツキない話」。月に関する10分程度の短い語りを聴き、ふと起こした行動で、人の温かさを知る。 人間の営みの中に姿を変えていく月は大きな存在である。月に関わる言葉やことわざ、迷信などがたくさんある。いつも存在はしているはずなのに姿を現したり消したりする月は不思議な存在なのだ。月は明るい満月の印象が強く、月がテーマの物語は満月がよく扱われるように思うが、この物語は見えない新月のこれからの始まりに焦点を当てている。 姿を変えつつも確かに毎日存在する月は、私たちが一歩踏み出す時にも確かにいてくれるのだ。
0投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログ人と人の関係は天体のそれに似ている。日を追うごとに距離や形を変えながら互いに違う影響を与えあっている。ただ、人だけが天体と違い感情が伴う。時にはありがたく感じたり、時には疎ましく感じたり。 人の温かさを感じる優しい表現に涙しました。 ゆるやかに繋がってるそれぞれの関係に気付くシーンが見たかったな。
0投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログ5つの短編からなる小説です。それぞれの登場人物は、月にまつわる豆知識を放送しているポッドキャストを視聴しているという共通点があり、前のエピソードの人物が後にも登場します。それぞれの人物は挫折や失敗を経験しますが、ポッドキャストに勇気をもらい前向きに現実と折り合いをつけていきます。小説を通して、新月が「存在するけど見えないもの」として取り上げられます。我々も日々の生活の中で、傷付き、悲しみに暮れることはありますが、誰かと繋がり、誰かの役に立っている、それはさながら新月のようだと感じさせる内容で、私自身もこの本に励まされました。先に書いたように、前のエピソードの主人公が繰り返し登場するため、全て知った上でもう一度読むと、小説全体を俯瞰して見れてより一層面白くなります。
0投稿日: 2025.09.26
powered by ブクログやっぱり青山さんの物語は好きです。 読み終わりはいつもあたたかい気持ちになります。 今回の文庫本は飛行機の行き帰りで読みましたが、飛行機の中で涙しました。 いつもそうなのですが、大事なことに気づかせてくれるんですよね。 知らないところで誰かの役に立ってること、夢を持ってることが人を輝かせること、言葉に出さなくとも自分を想ってくれる人がたくさんいること。 生きてく上で大切なことを教えてくれている気がします。 ここがこうやって繋がるのかー!っていうのも楽しみの1つです。全部良かったけど、私は最後のアクセサリー作家のお話が一番好きでした。義母みたいな歳の取り方したいな笑
8投稿日: 2025.09.26
powered by ブクログ苦悩を抱える登場人物達がポッドキャストに触れて希望を見出していく。自分も毎日、何かとしんどい事が多いけど、そんな中にも幸せを見つけて見ようと思わせてくれる一冊。自分を肯定してもらえた気持ちにすらなれる。
0投稿日: 2025.09.26
powered by ブクログ短編だけど連作短編みたいにどこかで繋がっていて素晴らしい作品。どの章も温かい気持ちになります。最後の終わり方もいい感じでした。
8投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログ不器用な人達が、知らずにポッドキャストの同じ番組を聴き、心動かされる。心に染みる話ばかりで通勤時に泣きました。お気をつけあれ。
0投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログじんわり泣けてしまう。 そして月を見上げたくなる。 当たり前を当たり前だと思っちゃダメだなぁ。 見てくれてる人は必ずいる。 1人じゃないなぁ。
1投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ読み終えた瞬間、もう一度最初から読み返したくなる一冊だった。 短編集で、複数の主人公が登場するけれど、全て同じ世界線で繋がっている。 共通点は、タケトリ・オキナという男性が配信するポッドキャスト「ツキない話」を聞いていること。 物語を追ううちに「あの人とこの人は繋がっていたんだ」「あの後こんな風に続いていたんだ」と思いがけないところで話の続きが知れたり、まさかの関係性が知れたり、驚かされる瞬間が何度もあった。 散りばめられた伏線がひとつずつ繋がっていくたびに、心が痺れた。 自分や誰かの何気ない言動が、誰かの心を動かしたり、元気を与えたり、救ったり、自分の知らないところで誰かに影響を与えながら、与えられながら生きているんだなと考えさせられた。そう考えると、私たちが生きてる今この瞬間も気付いていないだけで沢山の伏線で満ちていて、きっと後から振り返るとこの物語のように輝いているのかもしれないなと感じた。
6投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ大好きな青山先生ワールド全開! うるうるが止まらないよ。 月をテーマに毎日ポッドキャストをお届けしている、 タケトリ・オキナ。 そのポッドキャストを様々な場所で聞いている 人々。 彼ら、彼女らが抱える日常へのモヤつき。 人生が思い通りにはいかない歯がゆさ。 一人の前に月の光が差し込んだかと思うと、 その誰かが別の誰かの一筋の光となっていく。 青山先生らしい、 人とのつながりを根底に書かれているのはもちろん。 また泣かされちゃいそうになりました。
0投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ読み終わった時にこのタイトルが持つ本当の意味を知ることができる。 自分にとって月のように寄り添ってくれる存在がいるように、誰かにとっても、自分が気づかないだけで月のような存在であるということ。日常の中で名も知らない誰かにとってそうかもしれない。様々な事情で独りで生きているようであっても、知らないところで交わり合っていて作用しあっている。身近な人がしてくれることは、何一つ当たり前のことではないこと。感謝を忘れていないか自問したくなった。 月が一定のサイクルで新月を迎えるように、わたしの人生、というと大袈裟だけど、一つのタイミングでリセットしてまた新しく始められるんだなって漠然と思った。 物語にはいろんな登場人物が出てくるけれど、その誰もがとても身近に感じるようなそんな物語でした。読んでよかった。ラストに向けた展開に涙でした。 もともと天体が大好きだったのだけど、月への理解がより深まった。ポッドキャスト「ツキない話」をわたしも聞きたい。
1投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ月に関する話題を配信するポッドキャストのリスナーたちが、月の満ち欠けと自身の人間関係や気持ちを重ねて、心を変化する様が綴られている物語。 各章の中心人物たちの悩みや一方的な思い込みに共感し、月と太陽と地球の距離感や逸話を聞くことで気持ちを軽くしていく様に心が晴れる思いがした。 それぞれの章の登場人物たちが、一つのポッドキャストを通じてゆるく繋がりを持っていて、人間一人じゃないんだと思えるところもよかった。 月に関する豆知識も楽しい。
0投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ文庫版が平積みされていたので、表紙とタイトルに惹かれて購入。 普通の人々の何気ない日常が繋がっていて、心が温まる良作でした。 ポッドキャストと月のお話が巧みに織り込まれて、昔ならラジオなのだろうけど、小道具の使い方が巧み。ベスパが登場するのもすごく好きなところです。 解説を宇宙飛行士の野口さんが書いているのも素敵です。あとで気づいたのですが、表紙イラストが切り絵なのも、繋がっているのだと、本を作っている人に感謝。
0投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログやっぱりこの人の本が大好きだなぁって思う。 劇的に世界を変える何かが起こるわけじゃない。 何かと向き合って生きてきた人たち。 多分みんなそうだ。外からは見えないだけでみんな自分なりに向き合って生きてる。 そういう人たちが、ほんの些細な出来事や、人との出会い、温かさをきっかけに、一歩あゆみを進めるものがたり。 これが本当にいいんだよな。 他人に優しくなれる気がする。 もっと周りをちゃんと見れる気がする。 自分はこんなことができるだろうかって内省する機会を与えてくれる。 だから好き。
9投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログお話はどれも素敵! 月明かりの下でまた、再読したい1冊です! 野口聡一さんのお話も素敵で、 もっと読みたいとなりました。 月から発展して、宇宙、星に興味を持ちました!
0投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ単行本を読み終わって文庫化を楽しみに待っていました。文庫化になるとあとがきも読めるのが嬉しいです 本屋さんで見つけ、装丁が綺麗で何度も眺めてしまいます。 カード型しおりも何度も見てしまいます。 文庫本も大切に読みます
0投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログタイトル通り月が主役の本。中心となる月にまつわるあるものを中心にして周辺にいる人がいろいろな日常の流れゆくものを感じながら物語は流れていく。とても居心地のいい内容で進み、閉じていった。最近月とか星とか雨とかを題材にした作品を読むことが増えているがとても心地よく読ませていただきました。
9投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ装丁に惹かれて手に取った一冊でしたが 希望に満ちた素敵な物語でした。 明日は新月らしいので何か新しい事が始まる予感を抱きながら眠りにつきます。
4投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ人は、誰かのことを思い、誰かに思われて生きている。自分のことを思ってくれている誰かがいることに気づくと、前を向いて歩いていけるし、誰かのことを思うこともできる。そんなことを感じる小説でした。読み終わったあと、心がじんわり温かく心地よい… 疲れた時、躓いてしまった時、迷っている時、月を見ながら(新月の夜であっても…)タケトリ・オキナの『ツキない話』を読み返してみたいです。 …と思ったら、ニッポン放送から期間限定で配信中でした。さっそく聞いてみよう!
0投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログ文庫化を待っていた本 そうは見えなくても、思いがけないところで人と人は繋がっている 竹が地中ではみんな繋がっていて、竹林自体が一つの木のようなものであるように 見えるところでも見えないところでも、人とのつながりを大切にしていきたい
3投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログ月のように優しくて静かに展開されていく短編集。 何処かですれ違い繋がりあっていて独りだけど独りじゃない。SNSがある現代のその関係性が優しいなと思いました。 第五章の針金の光が個人的に好きでした。
2投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログ5つの物語は別軸で進むが前章の登場人物が他人として出て来るので、自分の知らないところで誰かを救っていることが世の中にはこんなにも溢れているんだと感じさせられる。 新月の日には新しいことを始めるのが良いというおまじないしに感化され新しいことを始めたり、新しい日々を送ろうとする登場人物たちを見ていると自分もなにか新しいことに挑戦してみたくなった。 どの話も心温まる話だったが自分は「お天道様」がお気に入りだった。どこか不器用で自分の思いを伝えることが苦手な父と婿が不器用ながらにお互いを分かりあって認め合う結末が良かった。 "その時のお互いにとっていい距離でいい角度で"という言葉が心に残った。距離感の遠近に関わらずどんな距離感でも適した角度で接することが出来れば多くの人と良い関係性が気づけるのだろうなと思った。
2投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログ月がさらに大好きになる本。何でもない日常、いつものメンバーにものすごく感謝の気持ちを持てる本。時々読み返したくなる本!
2投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ2025/09/17 安定の青山美智子さんの作品をようやく読み終わりました。 タケトリ・オキナという名前で月にまつわる話をするポッドキャストを共通で聞いている人たちの人間模様を丁寧に描いた短編集です。 青山さんの描く人間模様の描写は本当に細かくて尚且つ自然と自分も共感していたり物語や主人公に沿うように読んでいたりして不思議と温かい気持ちになれるように物語が作り込まれているように感じます。 月にまつわる話も豆知識的にも楽しめるし、そのポッドキャストを聞く人たちのそれぞれの人間模様がどう変化するのかも読み応えがあると思いました。
1投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ月をテーマに繋がる連作短編集。オキナが語る月の雑学もなるほどと響く。相関図を想像してしまうな。 とにかく一編一編が心温まるんだけど、自分が思っているよりも周りは見てくれているよ。思い込みで孤独になっちゃ駄目。 特に最後の睦子の話で実感できる。 義母も鬱陶しいだけじゃない。旦那も関心がないわけじゃない。人の表現なんて千差万別なんだから。自分の視点だけで人を判断するなんて傲慢なのかも。普段の自分にも重なる。もっと人をみないと。
28投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログどこかで少しだけ繋がっていたり接点があったりしつつ5つの物語が進行する連作短編集。共通するのはある男性が月に関して語っているポッドキャスト『ツキない話』を聴いていること。それぞれのその先が明るいものに感じられて温かい気持ちになる。ただ主人公達が少しネガティブ過ぎる気もする。合わない人もいそう。
19投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログこんなに心温まる作品だとは、、!びっくり! 心がぽかぽかです。月をなんとなく見ることはあったけど、色んな人や動物が月に想いを巡らせていると考えると素敵だなと。私も、月の満ち欠けを楽しもうと思います。私もポッドキャスト聴きたいな。 登場人物みんなの思い切った行動がそれぞれ違う形で繋がっていて、あ!もしかして!と章を読み返したので、1冊を思いっきり楽しく読むことができました。 私の行動もきっと、もしかしたら誰かのためになっているのかもしれないのかな。
1投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ愛している人の側にずっといられたら、そんな幸せな事はないけれど… 答えの出ない痛みに、そっと手当をしてもらったようで、何度も涙を流しました。
6投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ4作目の青山 美智子作品。タイトルと綺麗な青い表紙に惹かれて、手に取りました❗️ 5編の連作短編集。青山作品の凄いところは、どの連作作品でも一つ一つの話しが少しずつ繋がっていて、最後はこんな繋がりだったんだとびっくりさせられることです❗️本作品もその通りの展開となります。 それから本書のキーマンとなる『タケトリ・オキナ』の正体を推理しようと、様々な描写から自分なりに推測していましたが、残念ながら見事にハズレてしまいました❗️ 好きな話しは、『三章 お天道様』です。普段本を読んで余り涙を流すことは少ないのですが、ここだけの話し最後はちょっとウルウルと涙をさそう、とても温かいエピソードでした❗️
41投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログとても温かく何度も目頭が熱くなってしまった。自分の心のもち方や少し角度の変えた考えでスムーズに事が運ぶことって素晴らしい。今度、新月を意識してみようかと思う。
37投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログ青山美智子さんらしい穏やかで心あたたまる短編小説です。 新月は全く新しい天体になるわけではなく、再生の繰り返し。 まっくらな新月を迎えている短編主人公が、人々との関わりにより再生に向けて前を向く姿に、元気づけられます。
2投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログ青山先生の小説は、やっぱりあったかいなあ。 再読です。当時は単行本で読みました。 文庫本が出ると知って、喜んで購入しました! 今回はお月様がモチーフになっていますね。 人々に寄り添い、照らしてくれるお月様。 決して太陽のように派手な存在じゃないけれど、 見ていると優しい気持ちになります。 そんなお月様が、より一層愛おしくなりました。 また、私はポッドキャストが大好きなので 「ツキない話」、聴いてみたい……と思ったら、 どうやら実際にコラボ番組があるそうで! 早速聴きにいきます!
17投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ月の満ち欠けとそれぞれの登場人物の心情を重ねながら読むと、様々な出来事がネガティブな感情を誘発しても潮の満ち引きと月の引力が連動しているように波があり、その時々によって感情の浄化が行われているんだなと感じた。
2投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログいつものようにほっこりと心温まる作品でした 青山美智子さんの本はどれも読みやすい タケトリ・オキナという人の『ツキない話』 「かぐや姫は元気かな」で始まる番組 途中からなんとなく想像出来てきて、この言葉が切なく感じました 突然猫を預かる事になる、悶々とした日々を送る元看護師 宅配便の仕事をしながら、諦めきれない売れない芸人 娘の結婚出産でいろいろ思うバイクの整備士 母子家庭で母から自立したい女子高生 ワイヤーアクセサリー作家が家庭と仕事の両立で思い悩む いつものように最後は皆んな繋がっていきます 青山美智子さんの作品は、最後は皆んな優しさに溢れています でも実際は、人の繋がりは大事ですが怖いと思う事はありますね
5投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログ青山美智子さん、お探しものは図書室が良くて、 続けて数冊読んでみましたが、 こちらの 月の立つ林でが、一番よかったと思いました。 新刊のチョコレートは、期待ハズレとなりました。
2投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ月に絡めた短編集。 全ての編が機械の様に繋がっていて、心の中でおぉーと歓声が上がる。 青山さんの作品はかなり自分の感性に合っているようで読むスピードが爆速。
1投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ月に関連する話をするポッドキャストで繋がる連作短編集。それぞれの主人公はそれぞれに悩みを抱えていますが、新月は始まりなんだという話に救われて再出発していく。 登場人物たちも緩やかに繋がっていって、全体でまるで円環のように構成されています。文章も読みやすくストレスなく読み進められます。どこか心洗われるようなお話でした。
29投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ5章それぞれが違う主人公ではあるが、奥手で会話が苦手な主人公ばかりだからか心情描写が多く、会話(「」の部分)は必要最低限に描かれている。 そのため、控えめであるはずの主人公達の心の内が読者にはストレートに伝わってくる。 宇宙飛行士の野口聡一さんの解説もとても良かった。 月や天体のことを考えると、自分の悩みなんて本当にちっぽけだと思える。ただ、辛く落ち込んでいる時にそんな楽観的な発想にすぐには辿り着けない。そんな時、この本を思い出して窓を開けて、今日も月は姿を変えながらもいつもと同じようにそこに居るんだと思えたらいいと思った。 そしてやはり青山先生の作品は優しく温かく人と人との繋がりを教えてくれる。また大切な1冊が増えた。 -初回配本限定カード型しおり- 私の元へは満月がやってきてくれました。 素敵な手書きメッセージ、心に閉まっておきたい言葉です。
6投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログ人と人とのつながりの温かさを静かに描き出した作品。読後は心が穏やかになり、自然と涙を誘われました。 章ごとに主人公は変わりながらも、物語同士がどこかで響き合い、短編集でありながら長編小説のような一体感を持っています。 「自分の存在価値とは何か」「働く意味とは何か」といった問いに対し、作中の言葉は優しく応えてくれます。知らぬ間に誰かを助け、誰かの支えになっているのかもしれない。そう思わせてくれること自体が、この物語から得られる大きな力だと感じました。 「私がいるよっていうのは、あなたがいるよって伝えるのと同じことだと思うの。」 この一節は、まさに本作全体を象徴する言葉として胸に残ります。 “月”というモチーフを通じ、読後に夜空を見上げてみたくなる一冊でした。
3投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログ青山美智子さんの月をテーマにしたお話。一つ一つ紡ぐ言葉が優しくて大好きな作家さん。当たり前のように与えられてる優しさや愛情は、気をつけてみないと、無味無臭になってしまう。忘れてはいけないことだなと改めて思います。
2投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログ本当に、優しい気持ちにさせてくれる本を書く方だなと、毎回思う。読む人の人生に寄り添い、ほんの少しの希望をくれる。人生の苦しさややるせなさも描かれているからこそ。それぞれが、それぞれの人生を必死に生きている。 毎日見ているはずなのに、無性に月を見たくなった。
11投稿日: 2025.09.05
