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隠しごとナシの親友
隠しごとナシの親友
沙野風結子、まつだいお/徳間書店Chara
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の最後まで思いもしなかった展開ばかりが起きて凄かったです。 頻発するリアルな白昼夢に悩む律朗にようやく出来た友達、斉季。 中性的であるけどそれが元ではなく、いつも律朗のそばにいて律朗を助けてくれていた斉季に惹かれてくのは自然の流れだと。 律朗が恋とはではなく憧れとして意識していた大洋と斉季との危ない場面で斉季への恋心を自覚してからの斉季からの「隠しごとナシの親友」で苦しむは読んでいて苦しかったです。 お互いに気持ちを伝え合えるまで色々とあったけれど恋人となれた時には安堵でした。しかし…。 ここまでは律朗目線。 「隠しごとアリの恋人」 ここからは斉季目線で始まり、斉季から話される律朗との出会いからの事。 そして律朗の白昼夢を見たあとの高熱を出す理由が実はとんでもない「力」、「分岐移動」から起きていてそこに絡む母、主治医の黒河、かつての家庭教師の森下の関係が歪でとにかく凄かった。 黒河の律朗の母への執着、その為には人殺しさえも厭わないと。 斉季から二度と「力」を使わないでと言われ約束したのにその為に律朗が苦しめられ斉季自身も命を落とされそうになりその事に斉季が後悔し律朗へ「力」を使ってと言う場面、そこから分岐移転し訳の分からない斉季と共に森下を使い黒河を、にはもう凄すぎる展開でハラハラドキドキの連続でした。 ようやく決着が着いてホッとしたのに律朗が危うくなりもうダメなのかと斉季が必死になるのには涙が止まりませんでした。 そこで律朗があの場面でもう一度「力」を使って斉季をたすけたと話すのには冷っとしました。 2人のこれからの生き方が過去と変わって力強さを感じて良かったです。 あとがきにありましたが律朗より斉季の方が絶対色々な面で強く逞しくて変態度が高い、納得でした。

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    投稿日: 2025.09.21