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好きで一緒になったから
好きで一緒になったから
鈴木大介、石田月美、Tokin/晶文社
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総合評価

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    『まだ、うまく眠れない』で興味を持ったので、新著を拝読しました。対話形式+部分的にマンガという形式で読みやすいのですが、内容そのものは相当深いというか、そのような存在に関心を持ってこなかった自分のような凡庸な人間には、表面をなぞった程度で、そう簡単に理解できるようなものではありませんでした。 著者のお二人ともに、言語化できないものをなんとか言語化しようとされている、その生々しさがとても印象に残りました。 書名メインタイトルと内容が、個人的にはややアンマッチかなと感じました。

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    投稿日: 2025.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    存在承認としての恋愛、サバイバルスキルとしての薬物使用、という流れを読んでいて、共感した。 障害(という線引きのどちらに自分がいるのかは分からない。ではない、という診断をもらったこともない)の有無にかかわらず、メンタルを安定状態に保つことって、実はすごい難しかった気がする、と思い返しながら読んだ。

    0
    投稿日: 2025.10.12
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    何度か紹介している鈴木大介さんと石田月美さんの本です。 見えない障害を抱えた当事者の月美先輩とその当事者のパートナーである鈴木大介さんの対談形式の本でした。マンガも含まれていてさらっと読めそうですが、内容的には全然さらっとではなかったです。理解するのが難しくて三回読みました。 見えない障害と言えば、精神疾患だろうな。と思い読み始めたのですが、どうやらこれは発達特性に関してなのかな?と。ところどころから感じました。 ちなみに私は主治医曰くこの本で言う所の”見えない障害を抱えた”方とは違い「全く発達の特性は見られない」とのことです。 初読の時月美先輩の言いたいことが分からないことだらけでした。 サバイブのツールとして恋愛を選んだ理由が異性が得意。恋愛関係で関係を構築しやすいとあったのですが、恋愛にほぼ興味がない私が仮に恋愛をセーフティーネットとしなくてはならない状況に陥ったら?と、思いました。どうしていいか分からない。そのまえに恋愛をセーフティーネットとするくらいなら、一人でいた方がいい。一人気楽だしいい。と。こういう私のような人種は恋愛をセーフティーネットとせずに行政と繋がれと言うことなんでしょうね。月美先輩曰くの「承認」の感覚が持てる恋愛ではなくて、「偏見」のある行政へ。 一番分からなかったのが発達特性を持つ人たちの”寂しさ”についてです。漫画で説明もあったのですが「他者との境界線にグラデーションをつけられなかった私たち」とは?そこからくる寂しさとは?誰だって一人取り残されたら、世界で独りぼっちだったら寂しくて「ママーーっ!!」ってなると思うんです。普通では?と。それを鈴木大介さんがすぐにそれは辛い!と共感しているんです。すぐに分かるのすごい!でも、これ当たり前のことじゃないの?と思いました。鈴木大介さんに月美先輩と同じような感じの特性を持つお妻様がいるからすとんと心の中に落ちたんだろうか。と。 この本に書かれている”見えない障害を持つ人たち”が発達特性を持つ人たちだけではなく精神疾患を抱える人たちだとするならば、この”寂しさ”については精神疾患を持つ身の私からしたら、何を今更。ですし、え?当然のことでは?だなぁと。へぇー、健常者ってそう感じたことはないの?と、思うと驚きです。特に発達の特性を持つ人たちにとっての”寂しさは”精神疾患を持つ人たちとの”寂しさ”とは似て非なるものなのかもしれないとも思いました。 その後庇護欲や、加害性などなどに話が進んでいくのですが、鈴木大介さんが月美先輩にお妻様のこういうところが分からない。困っているというと、月美先輩は発達特性を持つお妻様の事がよくわかると。そして、そういう時はこうして欲しいと提案します。それを読むたびに正直、そこまでしないといけないの?と思いました。当事者のパートナーになるのって大分難しいことだな。って思いました。待っててほしい、知って欲しい。でも待っている間も生活や時間は進んでいくし、知って欲しいのなら冷静に情報の開示をして欲しい。欲しい、欲しい、欲しい。代替案は?かりにティッシュを洗濯してしまうのならば「選択は○○な理由で苦手だから、代わりにXXする」それが健全な考えでは?ですので、この件に関してはお妻様の「家事してやり直されたらいやだから、しない」っていうのも暴論に感じました。 そう思う私は彼女たちと違う定型だからなんだろうかと。 それとも、環境?性格?考え方?何かが違うことは確かです。 発達特性と精神疾患同じく精神科にお世話になる人たちではありますが、感じ方が異なるのだなぁと感じた一冊でした。

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    投稿日: 2025.09.19