
総合評価
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powered by ブクログ最近、毎月発刊される北方謙三初期作品群の第4作。色々な小説に見られる感動の結末はなく、うまく言えないけど、さっぱりと物語が終わる北方流ハードボイルド。ドラマチックさが物足りなく評価は星3ですが、ストーリーは面白く、没頭読みのできる作品群です。次作も楽しみたいです。
0投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログ北方謙三『二人だけの勲章』ハルキ文庫。 再読となる。北方謙三の初期ハードボイルド小説が5ヶ月連続で再刊されている。第1弾は『友よ、静かに瞑れ』、第2弾が『過去 リメンバー』、第3弾が『黒いドレスの女』、そして第4弾が本作『二人だけの勲章』で、第5弾は『逆光の女』ということで月1冊の刊行予定になっている。 1986年刊行ハードボイルド小説。自分を取り戻すために闘う男たちの姿を描かれるのだが、北方謙三のハードボイルド小説の中では最も過激ではないだろうか。 終盤までの展開は非常に面白いのだが、結末を端折り過ぎたようで、消化不良だった。大杉良二は復讐を果たし、自分を取り戻したのか。宮古島で刺されて重症を負った『シンシナチ』のマスターの辻本礼助はどうなったのか。辻本の女の水野恵子は、滝沢伸也は…… 雨の夜、滝沢伸也が店番をするバー『シンシナチ』の閉店間際に1人の男が、マスターの辻本を尋ねて来る。男はジャック・ダニエルを2杯飲み、店を後にする。 翌日、伸也は背の高い見知らぬ男に昨夜、店に大杉という男が来なかったかと問い詰められる。背の高い男は刑事で宇佐美誠一郎と言い、大杉良二の大学時代の後輩だった。 一方、北友会の組員も必死に大杉の行方を追っており、『シンシナチ』にも押し掛けて来た。そんな中、伸也は、辻本の女である水野恵子に大杉に渡して欲しい物があると頼まれる。 5年前に敏腕新聞記者として、ある企業と政治家の収賄事件を追っていた大杉良二は、実の兄と両親を殺害され、何かから逃げるようにアメリカに渡っていたのだ。大杉が帰国したことで、政治家やヤクザの黒幕、刑事の宇佐美が動き出す。 本体価格800円 ★★★★
69投稿日: 2025.07.23
