
総合評価
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powered by ブクログショパンコンクールのファイナリストのエドワードが、彼のコンサートに岬洋介との共演を要望して、彼をアメリカに招く話。共演する曲目は「ラプソディーインブルー」。テレビドラマ「のだめカンタービレ」で使われていた曲なので、私でもわかる曲だった。でも、もともとピアノ2台の演奏を目的としていた曲とは!作者は良く知ってるな‼️是非、聴いてみたいと思わせる。流石。また、あのエピソードがここでからんでくるとは!また岬サーガが広がることを実感する。 エドワードの母が、彼らの演奏を聞いて、少し偏見や悲しみが癒やされれば良いな。
7投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
岬洋介シリーズ最新作、作者に音楽経験もないのに演奏描写だけで素人の読者を名曲の調べ(知らんけど)に酔わせる達人だと再々再々確認してしまった 友(?)を救う為に莫大な借金(ツアーキャンセル料)を背負い、地道に信用を紡ぎ始めた相手はショパンコンクールファイナリストであるエドワードであり、屈辱的な条件さえも爽やかな岬洋介マインドのおかげで自然解決・・・出木杉 5分間の奇跡で世界的なカリスマになっているので、その影響力はそちらこちらに発揮して読者も爽快な気分であるが、トランプ大統領の初当選の世界の混乱が背景の本作品、分断の世界で殺伐とした暴力や大統領暗殺の陰謀がうごめく、アメリカの分断を象徴的に変えてやるとばかりに選曲されたのが「ガーシュウィン」黒人音楽を愛した作曲家・・・察してください(ワシはよーわからん) ミステリーではなく岬洋介の観察眼と超人的な対応力が気分良い作品です
0投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーが頭の中で流れつつ、2人の音楽家が奏でる様子が見ている様に浮かぶのは、やはり中山七里先生の流石な手腕でしょうか。実際に聴きたくなりました。 序盤は政治、社会情勢等が書かれており、なかなか頁が進まなかったのですが、2人が出会い、〈愛国者〉が登場する辺りからどんどんおもしろくなってきます。 帯にもありましたが、怒濤のラストはそれ自体が音楽の様でした。
7投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ記憶にある限りシリーズ中一番軽めな演奏描写でした。 いよいよクライマックス、というところまで読んだら、残りページ数がとっても少ないことに不安になったくらい。 もっと岬の音を浴びたい・・・。
0投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログこのシリーズを読むとクラシック音楽を聴いてみたくなるので、ガーシュウィンの「ラプソディ イン ブルー」聴いてみます。
1投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログサスペンスなのに 何か?ぐーと ラプソディーインブルーを聴きながら カーネギーホールを 検索して会場でミサキのピアノが響き渡るイメージで読むとより没入し、感動を味わえます。 まずは音源とホールを検索しましょう
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ岬洋介シリーズはもう9冊目!? いつも通り、サブな岬。主目線はショパンコンクールで一緒した米国のエドワード。まさかの彼の兄も重要にかかわってきた(!?五分間の奇跡系)のには、天晴であった。 そして、犯人「愛国者」。オーデションの3人の誰か。最初に外したのが白人女性レニ。。。途中、作者のミスリードにのってないか?と自分に注意喚起したんだけどww。いかつい黒人男性に見事にミスリードされてた私でした(^^; 再びのトランプ治世の米国は改め文字で読むとすごい。でも日本でも、他人事ではない。争わない心をもちたい。
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ2025年8月上梓。岬洋介シリーズの第九作目にあたる。前作「お別れはモーツァルト」でショパン国際ピアノコンクールのファイナリストである榊場と共演を果たした岬洋介は前々作でヨーロッパツアーをキャンセルした違約金のためアメリカに呼び戻される。一方、アメリカでは共和党から第45代のアメリカ合衆国大統領から発せられる施策が中産白人に受け分けても移民に対する厳しい対応は白人優先主義はかってのKKKのような暴力により有色人種が暴力を持って排斥される状況となっていた。音楽で国家の融合をと考えたエドワードは日本でショパン国際ピアノコンクールのファイナリスト同士の演奏で話題を攫った岬洋介とのデュオピアノでツアーを思いつく。移民やカラードそしてLGBTを敵視するトランプ大統領の第一次政権の2017年から2021年、この頃からアメリカは国内を二分するような雰囲気と事件が起こりつつあり、選挙においてもアーティストらが名を連ねてトランプ反対を標榜して集会に参加する姿がニュースになった時代である。アメリカンファーストというコピーはとりも直さず福音派に代表される保守系白人中産階級ファーストであり、黒人、ヒスパニックに代表される移民により建国を果たした移民国家は分裂の危機に瀕していた。岬の共演を取り付けたエドワードの選曲はガーシュインのラプソディー イン ブルー,伝統的クラッシックと黒人により生み出されブルースやjazzが融合した名曲がメタファーとして国民の気持ちに寄り添えるのか。そして、カーネギーホールのコンサートが幕を開けた。
0投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ単行本にて読了済み、文庫本にて再読。 デビュー作、さよならドビュッシーから続く、岬洋介シリーズの第8弾。 ニューヨークにて、岬洋介とともにショパンコーンクールを競い合い、 6位入賞を果たしたピアニストである、エドワードは、次のコンサートに向けて、 自宅のピアノがある防音室でピアノの練習をしていた。 その時、BLM運動によりけたたましい声が聞こえてきた。 BLM運動とは黒人差別に端を発して起きたデモである。 そんな中、新大統領を決めるための選挙があり、白人至上主義を掲げる 共和党の候補者が大統領になることで、アメリカおよびニューヨークでは 殺伐とした社会になっていく。 今回作では、単行本出版時のアメリカの情勢が多く盛り込まれていて、 当時のニュースをよく見ていた人なら、あれだあれだと即理解するような ことになっている。言うまでもないあの大統領が初就任した時期であり、 警察官による黒人への取り押さえによる圧迫死など、有色人種への あたりが強くなった時期でもあった。 そんな中で、今回の主役であるピアニストのエドワード(白人)は、 クラシックとアメリカ黒人社会が生み出した音楽との融合と言うことで、 ガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーを演奏することを決めるのだが・・・。 いろいろと、エドワードの思いが同居している母親には理解されない状況や、 岬洋介はどう絡んでいくかが見物であり、終焉には、現在デジタルでリリースされ 11月に単行本がリリース決定してる第9弾につながる会話で締めくくられる。
0投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログそういえば、完全に音楽家なんすよね どうしても七里シリーズはミステリー路線期待で読んでしまうので 純粋な音楽要素の岬シリーズはちょっと最近苦手 まぁ、そういう世界なんだなぁ〜ってのは垣間見れて あぁ〜、そういえば最初のときはそんなこともアリましたわねと なんで人は人を傷つけるんでしょうねぇ こんなに文明が発達して、理知的になって、音楽という共通文化もあって もっとわかりあえて、許し合えるはずなのに・・・ ラストのコンサートシーン、きれいな放物線を描いて 事態を防ぐシーンが、めっちゃ頭の中に浮かんできましたね このシーン、そしてどんでん返しの部分は、ちょっときれいなシーンで堪能です でも、結局・・・今の世の中を知ってるだけに まだまだ、岬の思いは世界に届いてないなと・・・ 頑張れ岬って感じでした 今回はライトに音楽家界隈の世界を堪能できたのは楽しゅうございました。
4投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログガーシュインのラプソディ・イン・ブルーは大好きな曲なのでメロディを浮かべながら読みました。 トランプ政権(とは言ってないけど)の混乱や複雑な人種間の憎しみなどもよく描かれていたし、演奏の描写もさすがでした。 しかし期待したほどの展開はなかったように思います。大統領を暗殺する司令が出された「愛国者」の 性別は思っていたのと違いちょっと驚きました。 相変わらず岬洋介はスマートでかっこよかったです。(ちょっと完璧すぎ?)
26投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログ新作を読むのが常に楽しみな岬洋介シリーズ。しかし今回は小品という感じかな。今のアメリカ大統領(の第一期)をモデルにしているのは大胆だが、話自体はそれほど起伏に富んだものではなかった。意外性を発揮するはずのところも、今回は予想がついたし。そして岬洋介がすごくなりすぎて、全員が手放しで礼賛する感じがちょっといただけない。次作に期待。
1投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログ安定した読み心地であるが、何か物足らない感じだ。 以前の作品はこれでもかと言う程、演奏テクニックを文字で書き込んでいた。音楽の知識が乏しい自分にとっては苦痛であったが、作者の熱量に我慢して読んだ。 そしてその後の話の展開を期待した。 今作品は前程演奏についての語りは多くはなく、話の展開もシンブルだと思う。 「愛国者」の正体か分かった箇所が、唯一の驚きだった。
11投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログアメリカのピアニスト、エドワードの想いから生まれるコンサート ピアニストといえばヨウスケ・ミサキ そして〈愛国者〉の苦悩 アメリカ自体も悩んでいる気がする コンサートの曲のフレーズが何度も浮かぶ そしてコンサートは始まり…… あぁ そうだったのか 演奏された曲を聞いてみようかな
5投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ待ってました!岬先生シリーズ。『合唱』から続きに続き、とうとう舞台はニューヨークへ。 物語の背景には、アメリカ社会が抱える人種差別や分断の問題が色濃く描かれている。人々を隔て、対立を深めるものがある一方で、音楽はその壁を越えて人と人を結びつけていく。国も、政治も、国境さえも飛び越える音楽の力を、これほどまでに鮮やかに表現できる作家はそう多くないだろう。芸術に国境はない、という言葉を改めて実感させられた。 中山七里さんの音楽描写は、やはり特筆すべきものがある。読んでいるだけで音が聞こえてくるようで、心を震わせられる。そして岬先生は相変わらずイケメンすぎる。 最後にはおなじみのどんでん返し。中山作品らしい鮮やかな幕引きで、重いテーマを扱いながらも読み終えたときの爽快感は忘れられない。社会問題と音楽の美しさ、両方を味わえる一冊だった。
6投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログ読み終わってしまった。 読み進めていくうちに、作品内の演奏家達の気持ちにシンクロしていく感じでした。 中山七里さんの岬洋介シリーズはどれも面白いですが、これも予想を裏切られました。
1投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
岬洋介シリーズ最新作。 推理よりかは岬さん絶賛な感じがあんまり好きじゃないんだよな、このシリーズ。 エドも岬さんの虜。 犯人にちゃんと音楽への敬意を感じた。 生まれる人種が違ったらまた違った人生を歩めただろうに、可哀想な人だった。 トランプさんの暗殺計画を題材にするのは大胆だなぁと思いました。
1投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ書いた時期が第一次○ランプ政権の頃で、当時のアメリカの分断が色濃く反映されている。 黒人への迫害が一気に広がり、政権への批判の意味を込めたガーシュウィンの曲を選択したのは大変だったと思う。ただ、今回はその辺りが多すぎて、本来の推理の場面は極端に少ない。○ランプを暗殺するのは誰かという犯人探しだけで、岬の推理面での活躍はギリギリ最後の数行だけ。何か肩透かしのよう。○ランプが苦手なので、読んでいて気が重くなってしまった。
65投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミステリーと言い切ってしまうには少し違うかな?と思いましたが、相変わらず楽曲の表現は美しくてガーシュウィンについても、ラプソディー・イン・ブルーについてもより知れた気がします。 〈愛国者〉が誰なのかが気になるポイントのひとつではあるけれど、そこに至るまでの世界情勢であったり、差別された側の心の傷だったり…を鑑みるととても悲しくもあり切なくもあり…な最後だった。 生きたかった本来の自分の姿とはかけ離れてしまったけれど、〈愛国者〉の音楽への愛情は深くて、最終的に憧れたエドと岬に伝わっていたのは救いがあったかも。 あと私も気になったんですがアメリアがー! アメリアの考え方は変わるのかなと思ったんだけど触れられずに終わっちゃった…。 でも岬が終盤で言った「音楽が全ての人を救えるとは限りません」の言葉で納得したかな。 ここでアメリアの考え方が変わらなかった事が、いっそう現実味を増すスパイスになった気もしました。これで良かったのかも。
0投稿日: 2025.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
岬洋介シリーズ第9弾。 このシリーズはいつ読んでも色彩豊かと感じる。 「演奏者としての劣等感を暗殺者としての冷静さで誤魔化している」って個所でクスッとしてしまう。 中山さんの作品はこういう軽さがいいなと思う。
1投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログガーシュウィンのラプソディインブルー 分断の進むアメリカで融合のためのコンサートを計画。2台のピアノによる共演のピアニストの1人は岬洋介。 コンサートに新アメリカ大統領が出席。暗殺者がゲスト演奏者となり狙う。 切迫感のある展開と音楽の豊かさ。 岬がどこで活躍するのか最後まで読めなかった。 面白い
0投稿日: 2025.08.29
powered by ブクログ不穏な社会情勢の中、コンサート開催に向けて動く主人公の視点と、愛国者と名乗る人物からの視点から描かれる。音楽の素晴らしい描写を用いつつもサスペンスのように謎が少しずつ明らかになりながら進む。シリーズものだが、本作だけでも楽しめる。
6投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログ残念ながらミステリィではないのだが,アメリカに厳然と存在するレイシズムと音楽との立ち位置が本作主人公のピアニスト・エドワードの視点から語られる.我らが岬洋介の共演者となったエドワードが,岬を通じ自分と世界を客観視するようになり,歪んだ現実世界に無力感とと,それに反発するかのように一筋の希望を求める.
0投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログ今回も面白かった。 本当にこの岬洋介シリーズ大好き。 特に今回は、わたしも好きなガーシュウィンのラプソディインブルーということで、YouTubeで流しながら読書しました。 (わたし的には特に、サントリーホールでの角野隼斗さんのラプソディインブルーが素晴らしいです!) 岬洋介が登場すると時間を忘れて読んでしまう。 こんなピアニスト現実に存在するかな? とにかくなんかとてつもなくかっこいい。 欲を言えばもっといっぱい活躍させて欲しかった。 今回ちょっと薄めだったかな? とにかく、いつも素晴らしい演奏と事件解決までしてしまう岬洋介に拍手喝采です! 次のタイトルはどの音楽家になるのかな? 岬洋介が次の行き先を告げていたので、やはり次回はあの国の音楽家かな? 中山七里先生、このシリーズ永遠に書いて欲しい。
20投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大統領の名前が伏せてあってもトラ◯プを想像してしまうから、「どうせ大統領は死なないんだろうなー」と思ってしまうし、「愛国者」の候補が3人出てくるけど、なんとなく一番それっぽくない人がそうだろうなと思えてしまうし…。大好きな岬洋介シリーズなのに!もっと岬洋介を活躍させて欲しかった!
1投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ岬洋介シリーズ最新作。文庫になったから買った! (もう、図書館モードになったから、文庫関係なくなって来た〜) 岬さんも、友達救う為に、ヨーロッパ・ツアーをオールキャンセルして、日本に帰って来て事件解決後の話。 なので、借金返済で雁字搦め状態! ショパンコンクールのファイナリストの仲間、エドワードさんが、岬洋介さんにオファー。 岬洋介さん…この人なら、キャンセルしても、すぐにオファー来るのか… 「5分間の奇跡」。 音楽には、何にも勝る力があることを示した奇跡。誰でも一目置くわな。 エドワードが選んだ曲が「ガーシュウィン」。黒人音楽を愛した作曲家。 なんか、アメリカも変な大統領が!(今、2回目してる人やな。) で、有色人種が差別され、KKK団が幅効かせる… 選んだ曲は、あの大統領の考えとは、真逆の曲… 今回のは、ミステリーがメインという感じやないな。暗殺者の目線でも描いてるけど、今のあの国を憂いてるのかな。 暗殺対象は、あの大統領! アメリカン・ファーストの! 今は、全世界に関税で脅してる人! 早く、関税無効判決出て、ボロボロになったらええのに! クラッシックは、全く分からんけど、この作品を読むと聴きたくなって来る。 自分自身が、変わりそうな感じ。 あくまで、岬洋介さんが、実在しての話かもしれんけど。 武力とか、権力やなく、人を魅了するような力が自身にあれば良いなぁ〜! 天は二物を与えずというのは嘘だと思った。時として複数の神が一人の人間に微笑みかける。岬の場合はミューズとテミスだ。(本文より) しかもイケメンときた!(−_−;) さて、中山七里さん、一休みして、イクサガミ読も! また、4冊予約したんで、それ取りに行ってから、祭り再開!!
86投稿日: 2025.08.11
