
総合評価
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powered by ブクログ中1の瑠璃は夏休みに祖母の家を一人訪ねる。 食堂を営む祖母は怪我で入院。 瑠璃は1人に。 瑠璃は散歩中に出会った不思議な雰囲気をもつルリユールのクラウディアに弟子入りした。 装幀の修復をしたり造本したりして物語は進む。 現代のおとぎ話だった。
12投稿日: 2024.05.02
powered by ブクログファンタジー小説 本の修理する仕事にまつわる 1冊の本への思い出を紡ぐ短編 魔法のような幻のように消えてしまう
4投稿日: 2023.10.28
powered by ブクログ大好きな村山早紀さん作品は変わらず切なく優しくあたたかい。ルリユールという職業は初めて知ったが、本好きとして憧れる。 本を愛してて良かった。本をこれからも愛したいと思う1冊。
0投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログルリユールという仕事がまず素敵。手作業で製本装填を行うことを指すんやけどほんまに良いよね。本好きとしては憧れの職業!そしていつものことながら出てくる人全員好き。どの話も好きやけど、黄昏のアルバムが1番胸にじんと来た。
1投稿日: 2023.08.15
powered by ブクログ「秋のアリア ~宝島」 本の中に隠された手紙。 ぼろぼろになっていたからこそ躊躇われたが、しっかりと読み返していれば気付くことが出来たのだろうな。 「星に続く道」 退化してしまった記憶。 大手の商業施設が出来てしまえば、どれだけ腕のいい職人や魅力的な店があったとしても存続は危ういだろ。 「黄昏のアルバム」 見てきた景色を残して。 偶然が重なったとはいえ誰も死なない未来があったかもしれないと思うと、自身を攻め続けてしまうだろう。 「魔人の夢 ~ボスポラスの人魚」 焼け落ち荒れた場所に。 何かを望む人には見つける事が出来るのだろうが、お礼をと後日訪れた時に目に映るのは何なのだろうか。 「春の小函」 魔女に弟子入りした妹。 素人が試行錯誤し作ったものだとしても、世界に一つしかないものは誰かの心を射止めることもあるだろう。
1投稿日: 2023.02.28
powered by ブクログ本の修復に興味を持つ少女の不思議で穏やかな物語。 優しい人たちと少しシビアな境遇のバランスが良いので、寂しいだけで終わらない。 技術だけではなく魔法の力で修復出来るのもまあご愛嬌でしょう。
0投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログ村山さんらしい心が温かくなる不思議な物語。 もっとお話を膨らませそうな気がして物足りなさも感じましたがファンタジー的なところが小学高学年や中学生向けでも読んでもらえそうです。
0投稿日: 2022.08.25
powered by ブクログ風早の街の港のそばの丘の上、ほおずき通りという古い商店街の近くに、美しい本を作る謎めいたルリユール工房があると。 そこではどんなに古く傷んだ本でも、元通りに直してくれるのだと。 その工房にたどりつくことさえできたならば、きっと直してくれると。 ルリユールという仕事・技術についてや、瑠璃や智史の複雑な家族の事情や、謎めいたクラウディアや黒猫たちなど、盛りだくさんで悪くない雰囲気の話ではあるが、話のテンポといい内容といい、私にはあまりピンと来なかった。 おばあちゃんの見舞いや頼まれた家事を放っておいて工房に行ってばかりで良いのかなどと気になるんだな。 ルリユールという仕事・技術について初めて知ったが、そのディテールがもっと物語の中に組み込まれて描かれていたらと思った。 そんなことは他の専門的な本で読めと言われそうだが、せっかくの主題の技術が魔法の結果というのはちょっと残念。
3投稿日: 2022.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小中学生の時に出会いたかったなぁ。 エピソード自体はそれぞれ良かった。けれど、最終的にクラウディアが本当に魔女でした、ということが、本を通じているけど魔法による解決に思えてしまった。
0投稿日: 2021.12.29
powered by ブクログ本の修復や造本をする職人ルリユール。 瑠璃は魔法のような技術を持つルリユールのクラウディアと出会う。 本を愛する人たちの不思議な物語。本にまつわる思い出や思い入れを包み込むように、本に新たな命を宿す。 本は単なる記録媒体ではないんだなとしみじみ思う。
1投稿日: 2021.10.07
powered by ブクログ瑠璃という少女の、ひと夏の不思議な物語。 ファンタジーな世界観が好き。ひとつひとつの話が、あたたかい。 何度も読み返したい、大好きな本になった。
0投稿日: 2021.07.28
powered by ブクログ学生時代に何度となく読み返してボロボロになった本を独学で修復していた頃を思い出しながら...。 様々なテーマが詰め込まれていますが、「黄昏のアルバム」が一番刺さりました。猫に弱いんですね...。どのような形でもいいから看取った愛猫に再会したいと感涙。 ぜひ続編を読みたいファンタジー作品でした!
12投稿日: 2021.06.09
powered by ブクログルリユールという言葉を初めて知りました、 私も勉強になりました(*^^*) 個人的に好きな世界観なのであっという間に読んでしまいました(*´ω`*) 黄昏のアルバムのお話が好きです。 ひとは生きている本、生きている本がひとなのです。世界に一冊きりしかない。この言葉好きです。(*^^*)
0投稿日: 2021.03.12
powered by ブクログ洋館に住むルリユール職人・クラウディアと出会った中学生・瑠璃は、魔法のような本の修復を目にする。 本に託された想いがあたたかい。 日常からファンタジーへ、それこそ魔法のように橋をかけてくれる物語。
1投稿日: 2020.12.05
powered by ブクログ『本というものは、人間と似ているのよね。こんなに未来の、科学の力で人間が月へも行く時代になったのに、いまだにこんなに柔らかいものでできていて、水や衝撃に弱く、傷つければ壊れてしまい ー 死んでしまう。永遠に生きることはできない存在のまま…』 電子書籍が普及しつつある現代、それでもその占有率は二割程度と、『本』と言えば『紙』という時代がまだまだ続いています。ブクログのレビューを見せていただいても、電子書籍で買ったけれど、とても気にいったので『紙』の本で買い直したという方もいらっしゃるほどに『紙』の本が持つ価値というものが今の世も存在し続けています。しかし、気に入って読み返せば読み返すほどに、どんなに気をつけていても『紙』の本は傷んでいきます。一方でプレミア価格のついた貴重な学術書、何かしらの初版ものでもない限り、傷めば新たに買いなおせば良いという選択肢もあると思います。また、汚れも破れも含めて、その本を自分が読んだことの裏返しという考えだってあるでしょう。しかし、一方で手にしているその『紙』の本自体に何かしらの思い出がつまっているとしたらどうでしょう。たとえ世の中に同じものが数多く存在するとしても、今手にしている、その『紙』の本に何かしらの意味があると考える場合、それは世の中に多数存在するそれらと同じものとは言えなくなるのではないでしょうか。そんな時、傷んだその本をなんとかしてあげたい、『本の痛がってる声が聞こえる』のであれば、その痛みをとってあげたい、本を愛する人ならではの感覚だと思いますが、そんな感情ってあるように思います。そして、そんな風に考える人は、本の痛みを取ることを職業として成立させるくらいにこの世にはたくさんいるようです。本の痛みを取り、本を生き返らせる仕事、それが”ルリユール”です。この作品はそんな”ルリユール”の工房に弟子入りする少女の物語、そしてそれは読者がそこに魔法を目にする物語です。 『ほおずき通りは、海のそば、古い大きな商店街の終わりから始まる、小さな細い通りだと聞いていた』という通りを探すのは主人公の江藤瑠璃。『絵がうまい』という『母さんに描いてもらった地図を手に』目的地を探しますが『母さんは方向音痴だった。そういうひとの描いた地図って、あてになるのだろうか?』と『今さらのように思い出し』ます。しかも『手に提げた紙袋が重い』というその中には『近所の書店で売り切れていて買えずにがっかりしていた』のに『駅ナカの書店で見つけ』て思わず買ってしまった『上下巻の分厚い児童書の新刊』が入っていました。そんな時『一瞬、誰かの視線を感じたような気がした』瑠璃。『大きな観葉植物が立っている』のを見て『あれを見間違えたのかな?』と考えます。『この街、風早の辺りには、昔からお化けや妖怪がたくさんいるのだ』と、おばあちゃんが話してくれたことを思い出します。『この街では、ときどき奇跡が起きるんだよ』、『物語のような、不思議が起きるよ』と話してくれた久しぶりに会う『おばあちゃんはこの町でひとり暮らし』。『沖縄で生まれて育』ち、『若い頃、アメリカ兵に恋をし』、『短い結婚生活のあと、おばあちゃんとふたりの小さな女の子を置いて、故郷に帰ってしまった』というアメリカ兵。やむなく『ひとりで子どもたちを育てた』おばあちゃん。『小さな食堂を始め、やがてこの街のひとになった』おばあちゃん。そんなことを考えていると『目の前の、古い小さな喫茶店から、ワイシャツの腕に上着をかけた男』が大きな鞄を持って出てきました。そんなまさにその時、瑠璃が持っていた『書店の紙袋』が『裂けるように破れ』、『鮮やかな赤い表紙の本が二冊、石畳の上に落ちそうにな』りました。『我ながらナイスキャッチ』と『華麗に本をすくい上げた』男の人。お礼を言う瑠璃に『この通りのあたりに、ルリユールの工房があると聞いてきたんだけど、知ってますか?』と聞く男の人。『…るりゆーる?』、『綺麗な響きの言葉。どういう意味だったろう』と思う瑠璃。『本を修復したりする、お仕事のこと、ですか?』と思い出したものの地元民でないのでわからないと答える瑠璃。『そうですか。噂だけ聞いて、急にきてしまったからなあ』と行ってしまいます。『仲良し食堂』の看板をようやく見つけた瑠璃は『がらりと引き戸を開け』ます。しかし『店の中には誰もいない。おばあちゃんも、お客さんも』と言う状況。そんな時『ひょっとして、瑠璃ちゃんかい?』という声に振り返った瑠璃の前に『覚えてないかい?丹羽電器店のじいさんだよ』と語る老人。そして『とみさんねえ、病院なんだよ』という言葉に、『自分の顔からさあっと血の気が引くのを感じ』る瑠璃。そんな瑠璃の風早の街の不思議を体験する夏休みの物語が始まりました。 村山早紀さんの作品に、なくてはならない街、『風早(かざはや)』。この作品も『風早の街』を舞台に描かれていきます。そんな街に夏休みをおばあちゃんの家で過ごすために訪れた中学生の瑠璃。小さい頃におばあちゃんから聞かされたとおり、そこは『ときどき奇跡が起きる』街、『物語のような、不思議が起きる』街でした。そんな『風早の街』を舞台にするこの作品。そんな不思議は瑠璃が石造りの大きな門のある洋館の前に立った時から始まりました。『お嬢ちゃん、なぜあんたは、こんな夜中に、裸足で歩いているのかい?』と話しかける声。『青い目が宝石のように光り、揺らめいた』というその声の主は『わあ、猫がしゃべってる』という、門の周りにいた七匹の黒猫でした。それを『お話の世界の出来事みたい』と冷静に思う瑠璃。『とても綺麗な夢を見た』と思っていたら、それは現実になり、そんな七匹の猫と暮らすルリユールのクラウディアの元へと通うことになる瑠璃。猫視点のみならず、猫が『人間の言葉』で話すということに違和感を感じさせない物語が展開していきます。他の作家さんの作品でも、猫視点の物語はたくさんありますが、この作品では、視点だけではなく、猫が普通に瑠璃と会話します。それに違和感を全く感じないのは、包容力のある『風早の街』という不思議世界のなんでもありの世界観がなせる技だと思いました。 『元は本というものがまだ貴重品だった頃のヨーロッパで』、『オーダーメイドで表紙をつけたり、古くなった本をまた新しく装幀し直したりする仕事のこと』を指す『ルリユール』という言葉。本というものが『とても高価なもの、長い年月ののちも、子孫へと受け継がれる宝物であり財産だった』という時代に生まれたその仕事によって『革の表紙に金箔を押したり、オリジナルの版画を挿入したりと、美しい本が競うように生まれて』いったという歴史。今の時代、その時代同等のニーズというものがどこまであるのかは分かりませんが、『立派な本でも珍しい本で』なかったとしても、『わたしには大切な宝物です』という本はあると思います。範囲を広げて、本ではなくて何かしらの『モノ』だと思えばそれはもう誰もが胸に思い浮かべる何かしらの『モノ』があると思います。例えば、私が大切にしているものは小学生時代に父に買ってもらった誠文堂新光社の「全天恒星図」です。天文少年だったかつての私を証明するその本。手に取ると今でも亡き父の想い出が蘇るその本には、汚れても破れてもただの本という気にはなれない想い出が詰まっているのを感じます。そう、『直せるものなら、どんなにお金がかかってもいい、修復を』という『ルリユール』への需要というのは時代が変わっても今も確かにあるのだと思います。 この作品でルリユールのクラウディアはその仕事を『儚い命しか持たないはずの本を、読み手と共に生きていけるように作り直すための技術』であると語ります。『未来の、そこに待つかも知れない新しい読み手のもとまで届けるための技術なの。本の命を延ばすために、できるだけのことはしてあげないとね』という本を未来の読み手へと受け継いでいけるようにと願う『ルリユール』のその想い。『世界中の本は、すべからく誰かのために生まれてくるもの』という今もこの世に生まれてくる本たちを未来へ残すために心を込めて一冊ずつに魂を込めていく『ルリユール』の仕事。そこに『風早の街』の不思議世界が絶妙に絡んでいくこの物語には、人それぞれに大切にする色んな本への思いに満ち溢れた物語がありました。 誰しも大切な想い出を胸にして毎日を生きています。そんな想い出を呼び起こしてくれるキーとなるものを大切に想う気持ちは誰にでもあります。そしてその大切なものが傷んだ時、それを魂のこもった仕事で蘇らせてくれる人が今の時代にもいました。『わたしの仕事は、この地上に一冊でも多くの美しい本を作り出すこと、一冊でも多くの壊れた本を修理し、はるかな未来へと送り出すこと』と笑顔で語るクラウディア。そして『それはきっと、魔法みたいなものだ。魔法使いでなくても、ものを作れるひとたちは、そのとき不思議な技を使っている』というその仕事。 本を愛する人たちの想いが魔法へと結実する不思議な物語、そこに起きる奇跡の数々を見せてくれた、そんな作品でした。
63投稿日: 2020.10.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ルリユールという仕事を初めて知った。不思議な物語、だけど、私はこれ好きだなぁ、好きだ。瑠璃の不思議な体験をみんな否定しない、クラウディアさんも瑠璃の側にいてくれて(それ不思議だけど!)良かったぁ。本当の母と父の話も、いつか読みたいなぁ。
2投稿日: 2020.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Tぬオススメ本。本が好きな人に良さそうだなと思って読んだら、もっと予想を超えて良かった。 ルリユールという職業というか職人?この言葉を初めて知ったのだけど、読んでいるだけで素敵な仕事だなぁとわくわくした。 物語は本のことではなく、依頼を持ち込んでくる人やその周りの人たちの悲しい出来事や思いにまつわることなのだけど、 それぞれあのときこうしていればといった思いを抱えている人ばかり。 どれもこれもそんなことはないよ、という話なのだけど、当人にとってはどうしてもそう考えてしまうというのは仕方のないことかなとも思う。 どの話でもちゃんとこころがすっと軽くなるような、穏やかな空気で締め括られるのが心地よい。 ルリユールという言葉の響きにぴったりかなという感じでした。
1投稿日: 2020.01.24
powered by ブクログ初めましての作家さん。 エピソードの1つ1つは、とってもいいんですよ。 本への愛情も思い出もいいんですよ。 おもわずウルっとするエピソードもありました。 けれど肝心のルリユールの仕事内容の説明がほとんどない。 更に、瑠璃の家庭環境がちょっと複雑だったりして その説明や思いがルリユールの仕事以上に多い。 ファンタジーだと思ってなかったので、アレ?って思いが 最後までズーっと続いてしまって、ちょっと残念でした。 お盆期間中の不思議なお話しと思って読むといいかも。
1投稿日: 2018.11.03
powered by ブクログ本の修復や造本をする「ルリユール」と出会った少女の物語。 ファンタスティックで、でも、どこかにありそうで、現実と幻想のバランスがほどよく、最後まで楽しめる物語でした。
0投稿日: 2018.06.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【あらすじ】 瑠璃は依頼人の本を魔法のように修復するルリユール職人、クラウディアに魅かれていく。本を愛する人たちの美しく不思議な物語。 【感想】
0投稿日: 2017.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
桜風堂書店物語がとっても素敵だったので、他の作品も読んでみたくなり手に取りました。 想像にたがわず、暖かい素敵な本でした。 最後の秘密の扉の前までは、ファンタジーだと全く思っていませんでした。 大切な本を装丁しなおす素敵なお仕事「ルリユール」、この職業の名前自体初めて知りましたが、大好きな本だからこそ、何回も読んでボロボロになってしまうことが、多々あります。 それを、もっと素敵にしてくれる心の籠ったお仕事は素敵だと思いました。
1投稿日: 2017.07.06
powered by ブクログ村山早紀は「その本の物語」から2タイトル目。…と思ったら、遠い昔にシェエラザードひめのぼうけんシリーズを読んでました。佐竹美保の挿絵も大好きだった。 ルリユール、という語感、響きの良さに惹かれて購入したけれど、この年になってこれを楽しむのは少し厳しいな、と感じてしまった。もしかしたら自分にもこんな不思議な出来事が、なんて、そんな想像が出来る年齢の頃に読みたかったな。
2投稿日: 2017.05.22
powered by ブクログ本を直す職人・ルリユール。お祖母ちゃんの家に来た瑠璃は、訳があって少しの 間ひとりで暮らすことになりました。 お祖母ちゃん住む町・風早には、必用な人にしかたどり着けないルリユール職人の住む洋館があるといいます。 瑠璃は道に迷い、その時洋館を見つけ赤い髪のクラウディアさんに出会います。 クラウディアさんの洋館には、親族から嫌われていても自分には優しかった伯父さんからの本・宝島を直してほしい編集者や家族写真のアルバムを作ってほしい上品な女性がやってきます。 瑠璃は依頼を受けるクラウディアさんを見て、ルリユールを習いたいといいだします。 本を直すルリユールは、思いでも直すし人の気持ちも直します。依頼人を通して、瑠璃やクラウディアさんも必要とされる相手を見つけだします。 『コンビニたそがれ堂』などと同じように傷みを受け入れて新しい自分になれるかな。と思える作品でした。
1投稿日: 2017.04.23
powered by ブクログ本が修復されることで その本を手にした人達の心も 修復されていく 紙の本の良さを知る話でしたね 修復してまで 持っていたい そんな本に出合いたいとも 思ったね うむ 物語のように 世の中をうまくまわっていくように 真っ当に生きていこう
0投稿日: 2017.01.10
powered by ブクログ★2017年1月4日読了『ルリユール』村山早紀著 評価B+ 依頼人からの本の修復を魔法のようにしてあっという間に綺麗に仕立て上げてしまう謎の美女、クラウディア。ルリユールという本の修復や造本を生業とする職人なのだ。 本の話が聞こえてしまう瑠璃という少女はある日、おばあちゃんの住む町へ行って、たまたま引き寄せられるように洋館に入り込み、そのクラウディアに会い、親しくなり、ルリユールをならうことにするのだが、、、、 以下の短編4つ。本が好きな人にはたまらない短編が並んでいる。 ★秋のアリア ★星に続く道 ★黄昏のアルバム ★魔神の夢 ボスポラスの人魚 美しい本の作り方を教えてあげましょう。人類の文明が続く限り、航海をやめない箱舟。心をのせて、時を渡る船。あなたもそんなはこぶねを流す一人になれる。
0投稿日: 2017.01.05
powered by ブクログ風早シリーズ。 不思議なひと夏の物語。 失われたもの、心の隙間を、優しい願いで埋めていくはなし。 アルバムのエピソードが、個人的にはいちばんグッときた。 だれもが、いつか、遠くへ旅立つ。伝えたい想いを、時に優しい奇跡が届けてくれる。
0投稿日: 2016.12.30
powered by ブクログ本の修復や造本を行うルリユール職人のクラウディアと、その弟子になった瑠璃。持ち込まれるどの本にも、依頼主達の想いが沢山詰まっています。誰もがみんな、ひっそりと痛みを抱えているけれど、クラウディアの手にかかれば本だけじゃなくて心の修復までがされていくようで、どのお話も読んでいて胸がぎゅっとなりました。切なくて、それでもとてもあたたかくて愛おしい。とくに三章の黄昏のアルバムで、大泣きしてしまいました。本棚に大切にしまって、何度でも読み返したい御本です。
0投稿日: 2016.06.20
powered by ブクログ単行本未収録の短編が掲載されていたので、購入しました。 お姉さんの視点から描かれたお話。 出てきた手作り絵本のお話がとても素敵でした。
1投稿日: 2016.05.30
powered by ブクログとびきり優しい物語だった。 ほっとするというか、沁みるというか。みんな優しくて温かくて、少しの後悔と、広がる幸せ。 クラウディアに私も教えてもらいたいなー。 もっと、本の思い出と本を大切にする人たちに出会いたい。また読めたらいいな。
0投稿日: 2016.05.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
▼収録作品 第一章「秋のアリア~宝島」 第二章「星に続く道」 第三章「黄昏のアルバム」 第四章「魔人の夢~ボスポラスの夢」 掌編「春の小函」 そうか、本の重さは幸せの重さだったのか……。 第一章、時を超えて思い出の本が届くのもロマンチックだけど、あの手紙はずるいなあ。それにしても、本の声が聞こえるなんて素敵。 第二章、親友と離れてしまった経験がある自分には、胸に刺さるお話だった。 第三章、これは泣いてしまうよ。みよ子さん、頑張ったね……! ゆっくり休んでね。また、二人が一緒に暮らせる日が来ますように。 第四章、ついにクラウディアさん(+七匹の黒猫)の秘密が明かされるのですが……。 瑠璃もクラウディアさんに救われ、そしてまたクラウディアさんも瑠璃の存在に救われて。こんなふうな師匠と弟子の関係っていいなあ。 ほのかに恋の香りと予感を感じつつ。次巻を待ちます。
0投稿日: 2016.05.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本を直す人の事をルリユールって言うのを初めて知りました。 風早の街の不思議なファンタジーの話。村山さんの話はホント癒されるわ~ 依頼主の気持ちや思い出をを汲み取った上で本の修繕などを行なう。 美味しそうな料理なども出てきて、レモンバターパスタ作ってみたい♪ 続編も出るようなので楽しみです。
0投稿日: 2016.04.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
想いの詰まった本を、修復してくれる黒猫工房のクラウディアさん。 赤い髪の美しい女性。 美しい洋館に住んでいる不思議な人。謎めいていて、ふんわり優しい人。 持ち込まれた本にまつわる物語に、何度涙したことか。 誰も、みんな優しくて。 誰かを傷付ける意図なんてないのに、取り戻せないことに心を痛め続けている。 それを、クラウディアが修復した本が癒してくれる。 ルリユールって、なんて素敵なお仕事。 その仕事を習おうと決めた瑠璃ちゃん。 彼女も、幼い心に取り返せない後悔を抱えている。 でも、クラウディアさんと過ごして、ルリユールを教わることで先に進んでいる。 瑠璃の姉のあかねも、心に抱えるものがある。 なので、文庫本に彼女のお話が加えられていることが、とても嬉しい。 スパムおにぎりとレモンバターパスタ、むしょうに食べたくなっている。 早速、材料をそろえなくっちゃ。
0投稿日: 2016.04.17
powered by ブクログ命の繋がり 生きるということ それぞれ みな 何かを感じながら 生きている。 クラウディアさん なんだかステキだったな。 私も そんな人(?w)になりたいな。
0投稿日: 2016.04.13
powered by ブクログ”ぶんこでいず”でおススメの一冊。なるほど、不思議でほっこりの大満足でした。 あらすじ(背表紙より) 風早の街でひと夏を過ごすことになった少女・瑠璃は、夢に導かれて訪れた洋館でクラウディアという謎めいた女性と出会う。彼女は本の修復や造本をするルリユール職人、どんなに傷んだ本でも元通りにできるという。ぼろぼろになった依頼人の本を、魔法のような手わざで綴じなおすクラウディア。あるいはそれは本当に魔法なのか。その手伝いをするうちに、瑠璃のなかに秘められていた悲しみも修復されていく。本を愛するひとたちの美しく不思議な物語。
1投稿日: 2016.04.10
powered by ブクログ本を治す職業、ルリユール。瑠璃は祖母の家の近くに住むルリユールのクラウディアと出会う。 本好きにはこの職業がたまらなく魅力的ですね!大学で装丁家の方の講義を聞いたところだったので花布とか寒冷紗とかがわかって嬉しかった笑
0投稿日: 2016.04.08
powered by ブクログ中学生の瑠璃が出会ったのはルリユール(本の修復や作成をすること)職人のクラウディア。本の修復だけでなく心の修復もするみたい。本にまつわる思い出をふうわりとほぐしてくれる。 沢山の本たちが目に浮かび、素敵な曲が聞こえ、不思議なシーンが見える。一度目は夢中になって読み、二度目は少しゆっくりとかみしめて読んでみました。また読み返す気がします。そして二巻が待ち遠しいのです。
0投稿日: 2016.04.06
powered by ブクログ最後は予想以上に、ファンタジー的なゴールだったけれど その人にとって大切な本、ボロボロになっても大切な本 それを本だけでなく、その人の思い出ごと大切に修復してくれる 素敵な職業「ルリュール」…こんな工房が近くにあったら幸せだな~
0投稿日: 2016.04.01
powered by ブクログ風早の街でひと夏を過ごすことになった少女・瑠璃は、夢に導かれて訪れた洋館でクラウディアという謎めいた女性と出会う。彼女は本の修復や造本をするルリユール職人、どんなに傷んだ本でも元通りにできるという。ぼろぼろになった依頼人の本を、魔法のような手わざで綴じなおすクラウディア。あるいはそれは本当に魔法なのか。その手伝いをするうちに、瑠璃のなかに秘められていた悲しみも修復されていく。本を愛するひとたちの美しく不思議な物語。
0投稿日: 2016.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「たそがれ…」シリーズを2作まで読んで 読むのをやめた作家さん。 ルリユールという言葉の響きと仕事に心惹かれ つい衝動買い。 主たるモチーフのはずのルリユールが 「魔法」の扱いで その職人の技が描きこまれていない。 素敵な名前を持つ瑠璃と同じ音を持つルリユール。 その名前の絆に触れるところが見当たらない。 500年を生きてきた魔女の名前…もっと 似つかわしいものはなかったろうか。 本当の母と瑠璃の絆。 魔女と瑠璃の絆。 ほかにもたくさんの絆があちこちに見られるのに ほとんどがいつの間にか何事もなかったかのように 物語の向こうに消えていく。 物語のメインストリームは、本当の母と瑠璃との関わり… そこからの瑠璃の成長と見るべきなのだろう。 しかし その母のストリームと魔女のストリームは どちらも欠かすことのできないもののはずなのに 交わることも溶け合うこともない。 ルリユールは断じて魔法ではない。 人間が生んだ人間だけの尊い財産である書物。 その本を愛する者の強い気持ちと類まれな手技が 本の世界を守り続ける。 そんな物語であってほしかった。 そうして瑠璃と本当の母の見えないけれども深い絆は そんなルリユールの美しい仕事との関わりの中で 少しずつ見え始めてくる…そんな物語が読みたかったな。 ストーリーそのものを魔法にすがってはいけません。 魔女も魔法使いも 苦悩するひとりの人間として描かれ 多くの人やものたちとの触れ合いの中で その生の意味に 自ら目覚めてゆく…それでこそファンタジーだと思うのです。
1投稿日: 2016.03.18
powered by ブクログ最近読んだ中では最高。 とても面白く、魅力的な文章、キャラクターは最後まで飽きさせない。設定も秀逸で、児童文学の括りに収まらない素敵な本。せっかく「ルリユール」なのだから、文庫版も特装版を作って欲しいなと思うほど。
1投稿日: 2016.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本が好きで、大切で仕方ない人たちの、とても素敵なお話。 ネタバレになってしまいますが・・・。 クラウディアさんの、「ひとは生きている本、生きている本がひとなのです。世界に一冊きりしかない、もろくも貴重な存在。失われはいけない、奪われてはいけない」という言葉が胸に響いて、新たな涙が・・・。 続編が今から楽しみです。 そして、一応、生きてはいないのですが、おばあちゃんの食堂にいる、キジムナーとシーサーが可愛いので、彼らのひそかな活躍も読みたいです。
0投稿日: 2016.03.10
powered by ブクログわたしもクラウディアに会ってお願いしたいよ。 優しくて可愛くて、ハートのササクレの万能薬みたいなお話。
0投稿日: 2016.03.06
