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マイ・ディア 親愛なる物語
マイ・ディア 親愛なる物語
氷室冴子/河出書房新社
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総合評価

17件)
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    90年代初めの10代女子向けのようなのでそのおかげかライトな文体でテンションも独特。今読むと違和感を感じるとこも結構あるけど、紹介されている作品への愛がまっすぐに伝わってくる。あとものすごい読書家ということも。付録やあとがきの方は少し硬派なことが書かれてて心に刺さった。マイディアストーリー復刊されないかな、というか新訳で読んでみたいかも。

    1
    投稿日: 2025.09.23
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    氷室さんの本も未読で、家庭小説というジャンルもほぼ未読、でもとてもおもしろかった! とても軽快な口ぶりで、同じ枠にくくられそうなジャンルの中で、それぞれの作家の特徴や、なにを愛しているのか伝わってきてよかった! 食べ物はともかく、ドレスの描写は全然ピンとこないのを歯がゆく思っていて、著者のような幼少期を過ごしていたのならまだしも、そんな子どもは今かなり少ないのではと感じていた。でもだからこそ、挿絵やアニメーションやドラマ化と一緒に慣れ親しむような体験をできていたらよかったな。

    0
    投稿日: 2025.06.14
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    表紙のイラストが素敵です。 メインとして登場するわけではない『赤毛のアン』や『若草物語』『秘密の花園』なら読んだことがあるけれど、この本の中で紹介されている本は知らないものばかりでした。 でも、氷室冴子さんの文章を読みながら読みたくなりました。

    0
    投稿日: 2025.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作者の小説は 昔、色々と読んできたけど エッセィを読むのは初めてかも 長くの時を経て 作品よりもより作者に近づいたような世界を感じる 良いです 学生の頃常に近くにあった作品たちを生み出してくれた人 今また読み返すと あの時を思い出し あの時気づかなかった世界に触れられます 世界名作劇場 もう一度作って欲しくなります 面白い原作を 一年かけて 丁寧にアニメにしてくれた あの頃のリメイクではなく ここにあるような まだアニメになっていない名作もあるのだからこそ 期待したくなります

    0
    投稿日: 2025.06.09
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    氷室冴子さんの愛した少女小説についてのエッセイ。 「秘密の花園」「あしながおじさん」…中でも「赤毛のアン」が大好き。 孤児だったアンが、マシュウとマリラの愛に包まれ、島の人々と交流しながら成長していく姿に感動したなぁ。 本書を読んで当時の気持ちを思い出し、プリンスエドワード島のみんなにまた再会したくなりました。 帯のギンガムチェックとイラストもかわいい、すてきな1冊です。

    5
    投稿日: 2025.05.17
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    思春期のはじめの頃に大好きで、私のお小遣いの大半を注ぎ込み夢中で読み本棚の主役だった氷室冴子さんのエッセイ。 1990年に角川文庫から出版された本も初版時に勿論読んでいるのだけども、何十年かぶり河出文庫から出たこの本を読み、ずっと会っていなかった幼馴染に再会した様な、懐かしいような新鮮の様な不思議な気持ちになった。

    0
    投稿日: 2025.05.16
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    202504/もう氷室先生の新刊が読めないさみしさはあるけど、嬉しい復刊。赤毛のアンの新アニメ放送されているこのタイミングというのも、広まるきっかけになりそう。「リンバロストの乙女」という作品は知らなかった、是非読みたい。

    0
    投稿日: 2025.05.16
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    角川文庫版(1990)を愛蔵していて、もう何度も読み返しているけれど、河出文庫で復刊するにあたって斎藤美奈子の解説がついたので、それを読むべく入手。35年前の氷室冴子からのバトンをうけとって斎藤美奈子が「挑発する少女小説」(河出新書)を書いたように、この先もこうした作品は愛され、バトンも渡されていくのだろうと思う。 赤いギンガムチェックのカバーがなつかしい角川文庫マイディアストーリーシリーズ、大学生の時に刊行されたのでおこづかい(=奨学金)つぎこんでずいぶん揃えた(大半は実家の本棚にある)が、もうみんな品切。氷室冴子イチオシの名著「リンバロストの乙女」はひと足早く河出文庫で復刊しているけれど、他のも引っ越してこないかな⋯

    2
    投稿日: 2025.05.09
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    書評集といった趣のエッセイ 『赤毛のアン』や『秘密の花園』など、1900年前後に書かれた女性向けの海外作品は「家庭小説」というのね。知らない作品も続々出てきて読みたくなっちゃった! そして冴子先生の北海道での幼少期の話が「わかるわかる!」というのと「そ、そんなことが!?」と驚いてしまう話とあって、とっても楽しめました♪

    1
    投稿日: 2025.05.09
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     『なんて素敵にジャパネスク』『ざ、ちぇんじ』『銀の海 金の大地』『海がきこえる』の作者である氷室冴子さんによる、おすすめ家庭小説のエッセイです。『赤毛のアン』『若草物語』『リンバロストの乙女』『八人のいとこ』などなど、、、読んだ事ない本や、《ハウス食品 世界名作劇場》で観てて知ってるつもりになってた本とか色々。読んでみたい本とたくさん出会えました。今年は何冊か読んでみよう。  氷室冴子さんのお陰で娘が古典好きになり、文学部日本文学科に進学しました。小学校高学年女子や古典で苦戦してる子は氷室冴子さん原作、漫画家山内直実さんの『なんて素敵にジャパネスク』とか『ざ、ちぇんじ』読んで欲しいな。その後は青い鳥文庫の古典作品や21世紀版 少年少女古典文学館とか楽しいとこから始められればね。

    12
    投稿日: 2025.04.23
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    あの時代の氷室冴子の熱量のこもった語り口で、当時でさえ過去のものとなりつつあった作品の魅力が語られるからこそ「家庭小説」と呼びたい。 作家ならではの視点による、作劇上のポイントや、女性作家が物語ることへの想いも示されることに心が響く。

    2
    投稿日: 2025.04.21
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    作者の熱い「家庭小説家」愛に溢れた1冊。 読了後は、あれもこれもと読みたい本がかなり増えてしまうこと必須。 悲しいかな今では入手困難な本もあるけれど、まだ購入できるものから読んでみようと思う。

    0
    投稿日: 2025.04.20
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    「新刊」の棚に「氷室冴子」とあり二度見。復刊ですが読んだことなかったので早速購入。小学生から中学高校時代、「なんて素敵にジャパネスク」が大人気でランキングでは必ず一位、懐かしい思い出です。 今回紹介されている本有名どころ以外は読んだことなかったのでタイトルさえ知らなかったものばかり。手に入れるのは難しそうですが出来れば紙の本で探してみます。

    1
    投稿日: 2025.04.19
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    ブクログで感想を書いている人もみんな『リンバロストの乙女』を読みたいと書かれていて自分もまんまとそれに乗せられました。 氷室冴子さんのエッセイは時代も感じさせつつエバーグリーンで読んでよかったなと思わされます。『海がきこえる』執筆中のエピソードや今では誰でも知ってるマカロンやメイプルシロップの話なんかも興味深かったです。 翻訳小説って翻訳された時期によっては読みにくくて少し前も野崎孝さんの訳が読みにくくて苦手とか偉そうに書いたけど本作を読んで昭和の翻訳者の方々の力量や熱意をあらためて感じました。 あと最近の氷室冴子作品再発で密かに楽しみにしているのが解説の方々の氷室冴子愛です。読み終えて解説も読んでさらに楽しめます。

    12
    投稿日: 2025.04.15
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    途中、本棚を漁る。 八人のいとこは発見したけどなぜか花ざかりのローズはなく、引越しでリンバロストの乙女を捨ててたことが発覚。 やっぱ本は捨ててはいけない。

    0
    投稿日: 2025.04.13
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    少女小説は「読み捨て専用のゴミ本」なんていわれていたことがあったのね…。しかし氷室冴子さんの名前や作品は後世までずっと語り継がれているので「どこがゴミ本?」とはなりますけれど。 前々から読みたかったこの本、復刊してくれて本当に嬉しい。表紙のデザインもとてもかわいい。 有名な海外の家庭小説・少女小説を愛とシニカルさと気軽さを交えながら、雑談調に話してくれるのでとても読みやすくて1日で読み切っちゃった。 リンバロストの乙女と8人のいとこ、ものすごく読みたくなりました。リンバロストの乙女はいわずもがな、8人のいとこは100年以上前の逆ハーものらしいのでめっちゃ気になるやつじゃん。 それにしても氷室冴子先生、ところどころ口が悪くて笑ってしまう。そこも含めてすごく好きな文章でした。 小説を書く女性はどんな作風であれ根はシニカルという言葉を体現していらっしゃる。 たくさんマーカーや付箋を貼りたいところがあったな〜。好きなのが少女小説の女の子たちに対してけなげなつましさにケチな女心は揺れるって書いていたところ。わかる、わかるよ。わたしもケチだからその気持ちわかるよ。その後に続くビンボーの豊かさや楽しさを語るのは悪趣味だって、貧しさを美徳に結びつけないところも好き。 150ページもないエッセイだけれどなんだか密度が濃くて大事にしたくなるような一冊です。

    0
    投稿日: 2025.04.11
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    氷室冴子さん。出会いは小学校高学年。当時大人気の斉藤由貴主演の映画、恋する女たちを観て、その原作が氷室冴子さんと知った時です。さようならアルルカンを読んで、衝撃を受け、白い少女たちも続けて読みました。当時、なんて素敵にジャパネスクも流行っていたと思うのですが、何故かそれには手をつけず、クララ白書も読まず、恋する女たちを読んで、高校生活に憧れました。氷室冴子さんの王道読書はしてこなかったけれど、可愛いだけじゃない、考える女の子を教えてくれた作家さんです。 その氷室冴子さんが家庭小説について語るエッセイ。面白くないわけがない。そうそう!と大きくうなづいたり、クスッと笑ったりしながら読むのが、氷室冴子さんのエッセイ。 個人的に、モスリンに代表される当時の生地についての詳しい話になるほど、と思いつつ、どんなものなのか想像しながら読んだ子ども時代の読書を思い出しました。 家庭小説、じっくり読みたくなりました。少なくとも、リンバロストの乙女は読まねばなりません。ただ楽しいだけの読書を思い出させてくれた素敵なエッセイでした。

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    投稿日: 2025.04.11