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七つの大罪
七つの大罪
岡崎琢磨、カモシダせぶん、川瀬七緒、中山七里、七尾与史、三上幸四郎、若竹七海/宝島社
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総合評価

28件)
3.9
4
14
7
0
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    七つの大罪をデマにした短編集。普段読まない著者の作品をお試し出来て良かった。個人的には傲慢と怠惰が好きだった。3.5

    0
    投稿日: 2025.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【収録作品】 傲慢 「罪の名は傲慢(プライド)」中山七里 怠惰 「手の中の果実」岡崎琢磨※7月7日生まれ 憤怒 「移住クライシス」川瀬七緒 嫉妬 「オセロシンドローム」七尾与史 強欲 「十五分」三上幸四郎  色欲 「父親は持ってるエロ本を子どもに見つからないようにしろ」カモシダせぶん 暴食 「最初で最高のひとくち」若竹七海 人を罪に陥れる七つの悪徳を「七」に縁のあるミステリー作家が描いたもの。 「罪の名は傲慢」  渡瀬警部・古手川刑事も登場。 「移住クライシス」ミステリ部分に目新しさはないが、老婆の存在がいい。 「最初で最高のひとくち」葉村晶も登場するが、脇役ポジション。なんなら彩り。冒頭から不穏でしかない語りだが、案の定グロい。

    5
    投稿日: 2025.11.10
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    七つの大罪 傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食、怠惰をテーマにしたアンソロジー。 人間の奥底にある心を描き、共感したり、おもしろがったり、新たな感情を知ったりと一冊の中で多様な感想を持ちました。おもしろかったのは、怠惰、憤怒、強欲、色欲。暴食は猟奇的だったな。

    11
    投稿日: 2025.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    七つの大罪にちなんだ短編ミステリアンソロジー。子どもがめっちゃ読みたそうにしてきたけど、安心して中学生に読ませられる内容ではありませんでしたー けっこう後味悪いのとか、猟奇ものもあったけど、いくつか面白いのもあったかな。 不登校の子の話はほのぼの、カモシダせぶんさんのも面白かった。出てくるフレーズが下品で、中学生には読ませたくないけど。

    1
    投稿日: 2025.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「七」にまつわる七人の作家さんたちの「七つの大罪」をテーマにしたアンソロジー ほっこり系から背筋が凍る系のミステリーまで、かなり幅広く楽しめました。 個人的には「色欲」がテンポよく読めて、各所でくすりと笑わせてもらえて楽しかったです。 初めて触れる作家さんも多くて、気になる方が増えました(^^)

    2
    投稿日: 2025.10.29
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    名前に7があるなど七に縁持ち作家による、七つの大罪がテーマの七つの短編集(岡崎さんは作家紹介読むまで何繋がりかわかりませんでした)。大罪ネタなだけに、スカッと爽やかな話ではありません。読みごごち重視の人には向かず。でも、どの作家さんも工夫が見られて面白かったです。殺人も強姦もエロも色々出てくるので高校以上向け。 「罪の名は傲慢」中山七里 古手川や渡瀬が最後に登場します。地位のある男が立場を利用して一服盛り、女性を犯す。しかし女性はめげずにすぐに訴えるための行動を起こす。お互いの行動や立場、発言、マスコミの報道のあり方。真実は? 「手の中の果実」(怠惰)岡崎琢磨 七歳の息子、櫂は学校に行きたがらず、行っても嘔吐して帰宅した。いじめも見られないし、何が原因かわからない。勝沼から戻ったあと名探偵を演じたのは予想外の人物だった。 「移住クライシス」(憤怒)川瀬七緒 自閉スペクトラムの息子が移住先の田舎で裏の溜池に落ちて死んだ。自分も再婚した妻も地域の人もきをつけていたのに。悲しみ、悔いる僕と妻の元に、痴呆症が疑われる老婆が怪しく敷地内に立ち入ることが続き、不安と戸惑いに襲われる。 「オセロシンドローム」(嫉妬)七尾与史 漱石の「こころ」についての会話が発展して歯科医師と恋愛していた私。しかし盲目的な独占欲でうまくいかなくなり破綻、ストーカーのような状態になりカウンセリングを受けるのだが、人の感情はもっと拗れていた。 「十五分」(強欲)三上幸四郎 動画配信者として成功していた私は殺人や放火の容疑で収監されている。動画を15分と決めて編集していた私。取材に来た記者は自分のファンだったといい、面会15分を何回か続けて何が起こったか聞き取りをした。そして明かされる真実と思いもかけないもう一つの15分。 「父親は持っているエロ本を子どもに見つからないようにしろ」(色欲)カモシダせぶん これはタイトルから予想されるものを軽く裏切ってきます。こんな息子いないよーっていうのが一番の感想。あと、エロネタがばんばん来ますが、一番読後感よかったです。金庫に入れてあったエロ漫画雑誌を息子が読み、父に自分の感想を話すのですが…。 「最初で最高のひとくち」(暴食)若竹七海 一番胸糞悪くなったかも。気持ち悪くなるほど嫌な話を読みたい人にオススメの内容でした。息子を可愛がる母親のお話です。

    2
    投稿日: 2025.10.28
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    大胆な犯行やトリックを楽しむというよりは、思考回路が少しずつ明らかになっていくことでその欲の異質さが際立つような薄気味悪さを感じる話が多く、七つの大罪というタイトルに合っていて良かった。

    0
    投稿日: 2025.10.27
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    『七つの大罪』と聞いて暗めな内容なのかと思いきや感動した作品もありました。 中にはちょっと怖いものもありましたが…。 岡崎琢磨先生とカモシダせぶん先生は読後感が良かったです。 中山七里先生はあの2人が登場するのでファンには嬉しい!

    18
    投稿日: 2025.10.20
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    ※ 七つの大罪 7人の作家 どこか後を引くイヤミス感がある話もあれば、 ひねりを利かせながら、更に味変してメインを 挿げ替えたようなコミカルの話もあり。 罪深さの多様性。

    12
    投稿日: 2025.10.10
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    『七』にまつわる作者、7人が書く七つの大罪。どれも面白く、一つ一つあっという間に読み終わりました。 個人的には、中山七里先生の『傲慢』の話が好きでした。きっとあの人がこの台詞を言ったんだろうな…と思いながら読み進めたら、最後はまさかのこの人ですか!?のどんでん返し。 他の作品も、ほっこりしたり、ハラハラしたりしながらも謎解きを楽しみながら読むことができました。 カモシダせぶん先生の話にまさかのちょっとジーンときたり、ラストの若竹七海先生の話では息を呑んだりと最初から最後まで楽しく読むことができました。

    10
    投稿日: 2025.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アンソロジーのタイトル通り「七つの大罪」なので、後味悪い物もありますが、その中でもホッコリだったのが岡崎さんの「手の中の果実」 子供ながらに機転の効く子ですね。それを見破ったのもまた親ではなく子供。 登校拒否の理由が判って一安心でした。 川瀬さんの「移住クライシス」 発達障害の子の為田舎に越してきて、息子は少しずつ笑顔が増えてきた。だがそんな矢先、息子の音也は川で溺死してしまった… 音也が亡くなってからなぜかストーカーのごとく、吾妻家に嫌がらせをしていたお婆さんを疑い始める吾妻。真実はとても残酷でした。ゾッとしたラストが『憤怒』ですね…

    6
    投稿日: 2025.10.02
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    名前に七の作家さん…岡崎琢磨に首をひねっていたけど、そうか!誕生日か。 岡崎琢磨「手の中の果実」(怠惰)は、健気な子どもの様子に思わず涙。 若竹七海「最初で最高のひとくち」(暴食)は、葉村晶が出てきて嬉しかったけど、内容は暗くて気持ち悪くて、いつもの軽い感じで読んではいかない。 カモシダせぶん「父親は持ってるエロ本を子どもに見つからないようにしろ」(色欲)が、めちゃめちゃ面白かった。一見バカバカしいのに、ものすごくいいことを言っている。唯一無二の、強烈に印象に残った作品。

    1
    投稿日: 2025.09.24
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    人を破滅させるとされる7つの大罪について、名前に「7」を持つ作家さんが書いたアンソロジー。どれも直ぐ読める。「暴食」はゾワッとさせられ、「強欲」は今の世相を現していて面白かった。初めての作家さんもいたが、これを機に読んでみようかなと思えた。

    18
    投稿日: 2025.09.22
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    七つの大罪を、「七にまつわる」(ちょっとこじつけも…)作家さんたちが、一つずつテーマとして扱ったアンソロジー。 馴染みのない作家さんもいるけれど、どれも面白かった。けど、ホラー寄りで怖いのも多かったなぁ。罪の話だから仕方ないか。 岡崎琢磨さんの「怠惰」は、ほっこりいい話で、よかった。 川瀬七緒さん「憤怒」と若竹七海さん「暴食」の話が、怖かったな。 中山七里さんは、安定の、という感じ。渡瀬・古手川コンビが登場して、ちょっと嬉しい。

    7
    投稿日: 2025.09.13
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    キリスト教における七つの罪とされる「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」をテーマにしたアンソロジー 「罪の名は傲慢」中山七里/傲慢  「手の中の果実」岡崎琢磨/怠惰 「移住クライシス」川瀬七緒/憤怒  「オセロシンドローム」七尾与史/嫉妬  「十五分」三上幸四郎/強欲  「父親は持ってるエロ本を子どもに見つからないようにしろ」カモシダせぶん/色欲 「最初で最高のひとくち」若竹七海/暴食   どれも面白かったのですが、川瀬さんのと若竹さんのがお気に入りです。

    11
    投稿日: 2025.09.12
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    表紙のタイトルと作家さんの名前を見て、絶対おもしろいやつだ!と読んでみたら、やっぱりおもしろい! 最近のアンソロジーは本当に豪華だよね。 『罪の名は傲慢』では古手川さんが、『最初で最高のひとくち』では葉村晶が!! まさかこんなところで会えるの思わず、ストーリー以外の部分でも満足度が高かった。

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    7にまつわる作家7名によるアンソロジー。 “七つの大罪”とはキリスト教おもにカトリック教会における用語。罪そのものというより、人間を罪に導く可能性があるとされる欲望や感情のこと。 七つの大罪を順番に書かれているんですが作風に幅があるので色んなタイプと解釈の作品が楽しめるアンソロジーです。 最推しの中山七里さんはお馴染みの渡瀬&古手川コンビでした。これ短編では短すぎてもっと読みたかった! はじめましての作家さんも馴染みのある作家さんも楽しめる短編集で読んだことないけど気になる作家さんがいる方やミステリーを読んでみたいなと思う方にもおすすめ!

    2
    投稿日: 2025.08.23
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    著者名が七縛りで、かつ七つの大罪のどれかをテーマにした小説っていう意味のわからないオムニバス本を出すのはさすが宝島社という感じではあるが、思いのほか粒揃いでまあまあ楽しめる。流石川瀬七緒はこのくらいの文量でも十分一冊読んだような充足感ある。初見のカモシダせぶんも、芸人らしいクセのある内容と文章で他6作とは全く肌合いが違うが、まあこれはこれでアリで面白い。

    0
    投稿日: 2025.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人を罪に陥れる【七つの大罪】(傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲)をそれぞれ七に関係する7人の作者(中山七里、岡崎琢磨(7月7日生)、川瀬七緒、七尾与史、三上幸四郎(三+四で七)、カモシダせぶん、若竹ななみ)が書く短編集。 どの話も個性的で、作者が作品に登場したり、自分のシリーズの人物が登場したりという面白さもある。怠惰の話は出来すぎと思いながらもホッとした。嫉妬と憤怒は罪が罪だけに心がずーんと重くなる…特に憤怒はちょっとホラー寄り。最後の暴食はちょっと気持ち悪い。

    1
    投稿日: 2025.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    キリスト教の七つの大罪をモチーフに、七に縁のある作家さんのアンソロジー。どれも謎解きミステリーで面白かった。最後の話はかなり衝撃的。

    2
    投稿日: 2025.08.18
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    傲慢や嫉妬などカトリックにおいて七つの悪徳といわれる感情を題材に7人の作家さんが描く狂気。川瀬七緒さんの「移住クライシス」が一番好み。

    0
    投稿日: 2025.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好きな作者が含まれいたので。 7つの大罪の中で、最後に配されていたし、 好きな作者だったのでかなり期待度が高かったが、 いや、高すぎたのか、 ミステリーというかホラーに傾きすぎていて、 せっかくの葉村晶の登場も楽しめなかった。 肉の正体に早々に気がついてしまったのも、敗因かも。 ホラーだと思っているのは個人的理由なのかもしれない。 祖師ヶ谷大蔵とか笹塚とか聖蹟桜ヶ丘とか府中とか、 知っている地名が出てきて、 野猿街道の先に闇の仕事を家業とする一族が住む「千倉地区」がある、 というのが怖いのかもしれない。 とはいえ、七つの大罪をめぐるアンソロジーで、 親子関係のほのぼのミステリーや、 突撃系動画をめぐる殺人や、 田舎へ引っ越した家族に起こる悲劇といろいろあったが、 「暴食」が一番面白かったのは確かだ。

    0
    投稿日: 2025.08.16
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    ・短編集で読みやすい。 ・それぞれ物語が他にないような内容で、  飽きない。 ・短編なのに、結末に行くまでが単調で  長く感じる物もあった。

    1
    投稿日: 2025.08.14
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    七つの大罪のテーマに沿って、7人の作者が描く短編集。 岡崎琢磨以外はみんな名前に7が関係している。岡崎琢磨も七って何か関係あるの?わかる人だれか教えて! 中山七里は埼玉の渡瀬&古手川ペアが 若竹七海は葉村晶が。 人気シリーズ持ってらっしゃる作者は、人気キャラがしっかり出張! 若竹七海の暴食は初めから展開がよめてたけど、怖かった… 岡崎琢磨の話だけが唯一優しかった!後は、真相かわわかると怖い話だらけ!

    1
    投稿日: 2025.08.10
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    普段読まない作家さんの筆致が新鮮で楽しく、好きな作家さんはますます好きになる、競作短編集ならではの旬な楽しみ方ができる一冊でした。 最後の若竹七海は、ちょうど葉村晶の新作を読んだばかりなのもあり嬉しくて。夢に出てきそうなサイコっぷりが最高。中学の頃に読んだ新井素子を思い出したりしたのでした。

    7
    投稿日: 2025.08.10
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    大罪のひとつひとつを「七」ゆかりの名前をお持ちの作家が書き下ろした短編集。る三上幸四郎氏はなぜ⁉と思いきや、三と四を足したのね(爆)。『名探偵コナン』の脚本で知られるだけあって、実に視覚的なトリック、面白かった。あと、ラストのく若竹七海氏による<暴食>テーマが、幾重にも謎が仕掛けられていて出色。

    1
    投稿日: 2025.08.03
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    一応「七」に縁のあるミステリー作家による「七つの大罪」の短編集だが、作家さん選びに苦労したのかこじ付けのような人もいる。岡崎琢磨の7月7日生まれはまあいいとして、三上幸四郎の「3+4=7」はちょっと...(笑) それぞれの特徴が出ていて非常に面白かった。 中山七里【傲慢】は安定の面白さで流石という感じ。岡崎琢磨【怠惰】は少しほっこりする。川瀬七緒【憤怒】はちょっと背筋が凍るミステリー。七尾与史【嫉妬】は読んでいて偏執的な嫉妬に気持ちが暗くなるが作中に七尾与史が自虐ネタで出てくる。三上幸四郎【強欲】は今時のSNS時代のネタで脚本家っぽいと感じた。カモシダせぶん【色欲】はかなり毛色が変わったマニアックなネタで面白かった。若竹七海【暴食】はちょっと気持ち悪くなるような話。葉村晶が出てくるのがファンには嬉しい。 中山七里はお気に入りなので多くの作品を読んでいるが、他の作家の作品も読んでみたいと思わされた良作。

    17
    投稿日: 2025.08.01
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    面白かった。 特に「最初で最高のひとくち」は小説を読むならこれくらい常軌を逸した物語は大歓迎。話の内容に引きづられずにかなり軽い表現で物凄い事を描きながら、後味悪くさせずに結末に向かうのが良い。 「15分」も面白い。 罪の意識が希薄なだけに、3人を殺害した計画性を嬉々として読者に伝える。週刊誌記者のインタビューで馬脚を現すのだが、結末の15分が絶妙。 「手の中の果実」や「父親は持ってるエロ本」は、いい話風であり大罪とは意味合いが少々違うか…。 読みやすい短編集で大罪に対する解釈もそれぞれであり、あっという間に読める面白い小説だった。

    1
    投稿日: 2025.07.25