
総合評価
(55件)| 28 | ||
| 22 | ||
| 3 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログおもしろいのだが長すぎて…難しいところも多くてダメでした(挫折)軍人になりたいとか、参政権などいらないという女とか、刷り込みって怖いなあ
0投稿日: 2025.12.19
powered by ブクログ大正天皇が崩御されて間もなく、この世に生を受けた4人の赤ちゃんとその家族の物語。全員反戦派。第一部は昭和元年から張作霖爆撃、5.15事件、2.26事件、日米開戦まで。 竹田耕三は財閥の銀行一家の三男。陸軍。クーデター未遂があった時に金庫から計画の概要を盗み出して上部に通報し、未然に防いだはいいが、そのために恨みを買い地方に飛ばされた。その後アメリカ駐在。体のいい左遷。 矢野辰一は金沢の任侠親分。組合潰しなどしているうちに、反共産主義の政治団体に関わるようになり、最終的には開戦ぐらいの時に命を落とす。 森村タキは女性開放運動をする群青という雑誌の編集者。いろいろあって、刑務所にも入り、最後また逮捕される。 五十嵐譲二は大連でジャズバンドの経営をしているが、段々経営が手広くなってなんでもやってる状態になる。大連は日本国内よりは贅沢や多様性を失わずにきたものの、やはり大戦参戦とともに暗雲が漂い始める。 分厚いので敬遠してきたが、面白いので2部3部も購入しようと思う。奥田英朗にハズレがあるわけがそもそもないのだけれど…
13投稿日: 2025.12.17
powered by ブクログエリート軍人、ヤクザの親分、シングルマザーの社会運動家、大陸に渡ったジャズマンの4人が主人公。日中・日米戦争に狂ったように突き進んでいく日本が描かれる。 最も驚いたのが、満州の関東軍の資金源が、岸信介(安倍晋三の祖父)が中国にアヘンを売って儲けた金だったこと。そんな酷いことをしていたとは。。愛新覚羅溥儀(the last emperor of Qing Dynasty)を始め、いったい何人の人が中毒で苦しめられたことだろうか。多くの家庭を不幸にしている一族である。 ユダヤ系米国人のベニーからジャズマン譲二に贈られたトランペットには泣けた。国同士が戦争していても、友情は壊せない。そして音楽は人を幸せにできる。 ベニーの言葉を肝に銘じておきたいと思う。「おれはユダヤ人だから、今ヨーロッパで起きていることに、心の底から怒りと恐怖を覚えているよ。何かあれば人はスケープゴートを求めるし、扇動されやすいってことか」当時の日本でも、左翼や朝鮮人が特高警察の標的にされた。果たして今の日本はどうだろうか。。 この頃のことはよく知らないので、もっと学ばないといけない。真珠湾攻撃以降の第二部も頑張って読もう
66投稿日: 2025.12.16
powered by ブクログ奇しくも12月7日、真珠湾攻撃の日に第一部を読み終わりました。 地理的にも離れ境遇も全く違う4人の人生が微妙に交錯しながら進む物語。昭和初期から太平洋戦争開戦に至るまでの世の中の動きが鮮明に描き出されます。 4人の人生がどれも圧巻で一気に読まされますが、特にその一人、文字通り命をかけて戦争回避に動いた軍人の姿に感銘を受けました。それでも怒涛のような世の中の流れには打ち勝てなかったのだなと、本を閉じながらしばらく考えさせられました。
0投稿日: 2025.12.08
powered by ブクログすげえ分厚い本だけど、これが意外に面白くて読み易い。第1部は7日しかなかった昭和元年から16年末の太平洋戦争開戦まで。この時点ではこの先主人公となるであろう4人の子供たちよりその親がメインの話。暗い時代に翻弄されてる。さて、太平洋戦争に入って第2部はどうす進むか楽しみ
1投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ登場人物が多く最初は物語は動かないが徐々にとどめ難い運命が始まり、そして引き込まれた。二部も買いました。
0投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ毎週観るので大河ドラマにしてくださいと言いたくなる、ザ・昭和サーガ。大正最後の日、エリート帝国軍人、金沢の仁侠、夫人運動家、そして満州の興行師という接点のない(今はまだ)4人が、後に「昭和」と名付けられる時代の一日目にそれぞれ“子供”を授かる場面から始まる。 4人の視点が交互に入れ替わり、戦争に向け先鋭化する軍閥、満州国建国、左翼活動、右翼活動など、昭和の始まりを濃厚な現場の空気が感じられるほど鮮明に描き出している。なるほどこうやって日本は必敗の太平洋戦争に突入していったのかと呆れるやら、明治維新からの直情型武士的発想の害悪をまざまざと見せつけられた(だから明治維新のヒーローと言われる人物たちはほぼただのテロリストとしか思えない)。学生さんは教科書よりこちらを読んだ方が、昭和史引いては現代に続く状況、課題がよく理解できるのじゃないだろうか。 約600ページは分厚いが、最後には物足りなくなってしまった。さて、第二部へ。ちなみに三部作だというのを読み終わってから知りました。
25投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ああ、幸せ!奥田さんの文章にこんなに長い間浸れるなんて。 陸軍少尉と金沢の大親分と婦人運動に励む女性と満州で興行する男。この4人が昭和元年に生まれた子供を育てながら激動の時代を生きていきます。読みやすいのは、それぞれを描いているのに時間がかぶらず時代の流れを実感できるからでしょうか。 それにしてもうまい。史実通りの人物も登場させながら、フィクションとして成り立っている。しかも現在の不穏な空気と重なるところが多く、絶対に同じ過ちを犯してはならないという決意のようなものも伝わります。 第二部も手元にありますが、もったいなくてまだ手を付けておりません。間にいろいろ読んでもすぐあの場所に戻っていけることは間違いないですから。
1投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログさあ、始まった感満載!昭和の戦前の有り様をトレースしながら、奥田ワールドが繰り広げられる。次巻が楽しみ!
0投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ日本が戦争に向かう中、閉塞感に覆われていく日常が描かれています。その閉塞感が、数年前のコロナ禍に重なり、簡単に日常が奪われていくことが現実感をもって迫ってきました。自由と権利、人とのつながりと思考が奪われていく…。 今、好きな音楽を聴き、好きな本を読み、旅に出られるのは、先人たちが築いた平和のおかげなんだと改めて感じています。 平和は与えられるものではなく、努力して守っていくもの。第二部では、登場人物の子どもたちの活躍が楽しみです。
1投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ戦前から始まる物語。めちゃくちゃ面白かったです! 4人の主人公がいて、住む場所や職業や性別からその時代背景を描く。 勉強にもなるし読んでいてとても楽しかった。 私が特に応援していたのは森村タキさんという女性の主人公。女性は参政権もなく弱い立場であるところからもがいて頑張って未来へ繋げていく姿勢がカッコイイ。 そして第二部はその子どもたちへ。 まるでドラゴンボールだ…次回作が楽しみでしかない!
17投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ2025.10.19読了 圧巻の一言。 陸軍、右翼、共産主義者、興行士、それぞれの目線から昭和という激動の時代が描かれている。 本の分厚さに圧倒される方もいるだろうが、そこは心配しないでほしい。 サクサクと読み進めることができる。 昭和初期の雰囲気、特に暗殺が多く、考え方一つの違いで平気で人が殺させる世の中、それらを感じることができ、日本史などの授業で習ったことが、視覚されていくようでとても楽しかった。 第二部は、太平洋戦争真っ只中で、軍部の暴走、敗戦、米による支配などが見られるだろう。 登場人物たちがどのように関わっていくのか、非常に楽しみ。
1投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログドラマ化しそう。日本が戦争へ向かうまでの様子がよく分かる。歴史書のようで、著者の知識がすごいと思った。忘れないうちに第二部も読みます。
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ昭和元年に生まれた四人の人生を並行的に描きながら、昭和という時代を浮かび上がらせようという大河小説の第一部。第一部ではまだこの四人がどのように交わっていくのかその予兆を感じさせるに過ぎないが、第二部では激動の戦時下、それぞれの人生が交錯していくことになる。 主要参考文献にその昔編集作業に協力した講談社の『昭和二万日の全記録』がしっかり挙げられているのを見て、感無量(笑)。また四人のうちの一人は金沢出身で金沢が舞台のひとつに上がっているのも嬉しい。
1投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ日本史の中で大正〜昭和期を知りたいという方は、意外とこの本を読んだ方が当時の空気感と前後の出来事が知れるのでは、というくらい重厚かつ、読みやすい小説です。
0投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログすごいドラマが展開します。同じ時代に生きた人々ですが、階層が違うと世界観も価値観も別物になるのですね。そして、読み手の予想としては、子供の世代のどこかで、その人々が遭遇するのでは?さあ、第2部はどうなることやら!楽しみで楽しみで早速、予約したのは言うまでもありません!
1投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ昭和元年、四人の人間が誕生し四つの物語がスタートする。 竹田志郎 陸軍省軍務局竹田耕三の長男。 泥沼の日中戦争が進む中、日米戦争へと進む軍部と皇道派の暴走を阻止せんと奔走する。 森村ノア 婦人参政権と女性解放運動を謳う活動家、森村タキの長女 労働運動に入り込み、憲兵にマークされ投獄される。右翼に殺された活動家佐藤安治との間にノアが生まれる。 五十嵐満 一旗揚げようと満州にわたった音楽家、五十嵐譲二の長男。 満鉄とのパイプを築き幅広く商売を広げる内に関東軍の秘密の巻き込まれる。 矢野四郎 北陸随一の博徒親分矢野辰一の長男。 右翼の大日本菊友会の会長として祭り上げられ陸軍と結びつく。
0投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ昭和元年に生まれた4人の人間を描く3部作の第1部。 親は軍人、婦人運動家、ヤクザの親分、満州の興行師だが、それぞれの立場から戦争に傾いてゆく日本の状況を俯瞰している。その下で4人の子はたくましく育ってゆく。 そして、昭和16年12月、ついに太平洋戦争が始まってしまうところで終わり。 わかっちゃいるけど、時代を遡って開戦を阻止出来たらなぁなんて思いながら読んでしまう。 ノンフィクションの中に描くフィクションだが、その時代背景や各国の文化、そして人間をしっかり描くことで、大作の土台が出来上がった。 第二部も分厚い鈍器本みたいなので、心して読みたい。
10投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ595ページの超大作だったけど、面白過ぎてあっという間にに読了!読み応えある内容で、この先の激動の時代、もっと面白くなる予感。 登場人物は多いけれど丁寧に描かれているし、四人の子供たちがそれぞれ自分を持っていて頼もしい。成長が楽しみ。 続きが待ち遠しい!早く読みたい!
0投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ戦前の日本の様子、時代背景がとても分かりやすい。軍人:竹田耕三、石川県在住のヤクザ:矢野辰一、出版社勤務:森村タキ、満州在住バンドマン:五十嵐譲二。以上4人の主人公の視点で物語は進む。彼らの唯一の共通点は、昭和元年生まれの子がいること。代替りした彼らの子どもたちが、今後何処で出逢い、どんな活躍するのか…ワクワクする。第二部が楽しみだ。
2投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログ『小説現代』2015.5〜2017.7 たった一週間しかなかった昭和元年生まれの四人をめぐる三部作の第一部。 第一部はその親の世代中心の話。 リベラルな陸軍の軍人、金沢のヤクザ、左翼の婦人運動家、満州のミュージシャンの四家族の動向が交互に語られる。まだ、四家族の交流はないが、ところどころで、すでに、この四家族が少しだけ知らず知らずのうちにかかわっていたりする。 まるで教科書で習ったような事柄が次々に起こり、歴史の勉強にもなった。 ただ、ヤクザの親分の金沢弁、すごく違和感がある。方言の事典でも見て適当に置き換えているのでは?(毎回、同じような感想を書き込んでいるな、私。小説と割り切ってスルーするのが大人なのかもしれないが。テレビのドラマなどでは方言指導の人がいるのに、本だとそれはないのだろうか?地元の人にチェックしてもらうとか。) また、最近よく思うのは、この本に限らず、簡単な地名にルビが振られているところ。北海道とか石川県とか、奈良とか銀座とか読めない人がいるとは思えない。人名には必要だと思うけど。 ルビで思い出したけど、小学校しか出ていないヤクザの親分が、新聞の漢字を読めない、というところ。昔の新聞には総ルビが振ってあったイメージがあるけど、違うのかなあ。 (本の内容からかなり逸脱した感想ばかりになってしまった。とりあえず第二部に進みます。) 追記: 戦況の悪化に伴って、物資が不足するようになり、紙も不足したため、「総ルビ」から難解な語句のみにルビを振る「パラルビ」に変わった、またルビがあっても読解力がなくて読めない人もいた、とAIが教えてくれました。
20投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログ本の厚さに怯みながらも、作家を信じて読み始める。 戦前の日本と満州、様々な環境に置かれた人々の群像劇、登場人物それぞれが全く異なる環境であるのに、やがて人生が交錯し始める。 第二部が早く読みたい。
12投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ現代でも労働組合の集会に右翼の街宣車が来るのはそういうことだったのか。本作を読んで理解した。 史実を交えつつ時が流れ、それぞれの人物が少しずつ接点を持っていく。こういう展開が大好物。 第二部を読むのが楽しみだ。
1投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログ第一部 三部作中 リベラルな軍人・竹田耕三、満州で一旗揚げ、軍人や政府、中国に翻弄される興行師・五十嵐譲二、女性の権利に奮闘する左派・森村タキ、金沢で一家を構え、右翼のトップにまで上り詰める博徒・矢野辰一 日露戦争に勝利し、満州国建国、日中戦争から第二次世界大戦へ突入していく中、日本の左翼、右翼、軍、政府のあらゆる魑魅魍魎たちの跋扈する軍国時代に生きた者たちが、苦悩し、笑い、悲しみ、時代に飲み込まれていく。 そして昭和が始まった日に生まれた子供たちが、今後の戦後の時代にどう生き抜いていくかに続く。
1投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ期待通り面白かった〜。 時代は大正15年から太平洋戦争がまさに始まろうとするきな臭い昭和16年の真珠湾攻撃の頃まで。 同じ年に産まれた陸軍省少佐、竹田耕三の息子”志郎” 金沢の賭場を取り締まるやくざの矢野辰一の”四郎” 左翼よりで雑誌「群青」の編集者の森村タキの娘”ノラ” 満州に渡り興行師として成功している五十嵐ジョージの息子”満” この個性的な4人が物語をひっぱっていくことになりそう。 それにしても、ヤマタツが宮田に銃撃されて死んでしまうなんて、短刀で相殺したけどね。任侠という言葉がぴったりな男気あるヤマタツよ、第一部で消えてしまうのは残念だった。 竹田少佐、戦争、知的で先見の明がある人ほどアメリカ相手では敗けるとわかって開戦にならないよう画策するも、もうどうにも止められなかったんだね。 にしてもタキ(頬の傷を負った加代もだけど)すごいね、 この自分のポリシーを貫く強さ、牧師の夫がいても可愛いノラがいても歯止めにはならないんだね。 ジョージも危ない橋を渡っていて(大麻を知らぬ振りして倉庫に預かっている)今後どうなるんだろ。 満州にいるってことは命からがら帰国できるにかな。シベリア送りか。 ユダヤ人のベニーとの友情にも泣ける。 ベニーも収容所送りになってしまうのかな、どうにか生き延びてほしい。 第二部が待ち遠しい。
1投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログなんという面白さ! 歴史的事件と創作を組み合わせた圧巻の物語。 どうやったらこんなストーリーを考えつくんだろう。 奥田さんの作品は時々ページ数が足りなかったんじゅないかって言う終わり方をする事があるけど、今回は多分このボリュームのままあと2作。 最後まで存分に楽しませてもらえそう。
2投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログサーガという冠をつけると、いかにもの哲学や自己満足的唯我独尊だったり、尖った哲学が匂うのだが‥敢えて?億だりゅのすべての引き出しを開けて執筆した筆者の背中が見える様な快作だった。 一日中、本を読んでいるといったスタンスは酷く嫌いなのでじっくり、読む時間が来るのを楽しみに頁を開いて読了。 ものすごい空気、充足感が脳内に立ち込めた。 昭和元年、出自、所、場所を違えて生を受けた4人の男女を全く逸脱なく、しっかり交通整理をして展開させていく。 よくあるロマンチシズムがないし、あの人がモデル?あの組織が原型?と思って実の愉しい。 高齢に父を持ち、8人の兄姉の末っ子として生まれた事もあり、ミニマムとして自分の生まれる前の家族のジオラマを見ている気分にもさせられた。 バランス良く配置したとは言っても、読者はそれぞれ好み、色付けがなされて行くのは常?とも思えて、それも何かしら楽しい。 わたしは耕三、ジェネラル竹田。 「独逸ではナチ党のユダヤ陰謀説が唱えられている、悪者扱いらしい」という考えは意外ながら、ある意味、インテリ層は大半、こうじゃなかったのかと・・私の父もそう思っていた?と頭を巡らせた。 米国の大学へ進める事に逡巡し、金髪碧眼の恋人?に眉を顰め、フリーメーソンに疑問を抱き、日本人にあるあるセクショナリズムをなじられ、腑に落ちたり。。実に面白い。 大連にも行っていた父なので譲治にも関心が熱い・・タイラとのやり取りに当時の日中の人々の塩飽が見える。 そして4人の子供。私の兄姉より10年上の彼彼女らの生きていく道に兄姉がフィギアの様に被さりサクサク読めなかった・・重い深すぎて。 二部が9月18日刊行! これだけの資料を読みつくし、執筆する筆者の背中に、魂の炎がメラメラ燃え上がる想いを受けた。
2投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログ厚く内容も濃くて読み応えがあった。大正15年12月25日未明から昭和16年までが描かれている。陸軍少佐の竹田耕三、金沢の博徒の親分の矢野辰一、婦人雑誌の編集者の森村タキ、中国大連のジャズ楽団キャプテンの五十嵐譲二の全く違う人生を歩む男女4人目線でそれぞれ描かれていて、その違いや背景が興味深く面白い。最初は1番苦手かと思ってた辰一の生き様が実は読んでて1番好きかもと思えるくらい漢気が強く楽しんで読めた。あまりに激動の日々で2部からしんどそうだけど、それぞれの4人の子供たちがこの先どう生きていくのか楽しみ。
14投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログ昭和元年からの三部作、第一巻。この長き小説は四人の男女とその子供を軸に書かれている。第二巻は、9月とのことだが、早く続きをよみたい。
5投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログ595ページからなる長編小説。3部作の一作目。 義理のお母さんから借りて読む。 奥田英朗お得意の群像劇。 昭和の始まりから開戦までを立場の異なる4人を描きながら物語は進む。 開戦までの話なので、日本がどんどん戦争するの方向へ舵をきる様子が描かれる。 市井の人々を描きながら、日本史も学べる。 軍人、ヤクザ、満州の興行師、女性編集者のそれぞれの思い、立場から戦争を眺めているような気分になる。 各キャラクター、味があって良い。流石は奥田英朗。奥田英朗の描く、物語、人物は親しみやすく面白い。 第2、3部共に600ページあるのならまだまだ物語は続くと思われるが、どうなるのか。楽しみでならない。 星は勿論、4つ。4.2としておく。 あと、ヤクザの親分のパートが好きだ。
1投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ戦後80年。 その節目にこの本が出てよかった。 奥田英朗さんらしく、ぐいぐい読ませるテンポのよさ。それぞれの人物にそれぞれの葛藤があり、悲しみがあり、笑いがあり。 第二部ではきっと子供たちに話しが移っていくのだろう。今から楽しみです。
0投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ昭和100年、戦後80年の今だからこそ読むべき一冊。最近読んだ本の中では一番面白い。本作を読んで、戦争直前の日本の臨場感を生々しく味わえた。4つの全く異なる家族の生き方を交互に描く構成も素晴らしい。
1投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ今年で戦後80年ということもあり、この本を手に取ってみた。 まず読み終えてみての率直な感想としては、非常に面白かった。 600Pにも及ぶ長編ではあるものの、異なる場所にいる4人の登場人物それぞれの視点で物語が進み、各パートが10〜15Pほどのボリュームであったため、飽きることなく一気に読了した。 私自身あまり昭和初期の時代に関してあまり詳しくなかったが、登場人物とともに当時の生活を疑似体験することで、昭和初期という時代についての理解が深まったと思う。 3部作の1作目ということもあり、個性的なキャラクターが数多く登場したが、2作目以降で彼らが激動の時代をどのように生き抜いていくのか、その行く末を見届けたいと強く感じた。9月に刊行予定である2作目がとても待ち遠しい。
7投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログとても面白い本。時間を見つけては読んだ。戦争に突き進んで行く日本。アメリカとの戦争を回避しようと必死に働いていた人たちがいたことに心動かされた。戦争がそんなに昔のことではないことに改めて気づき驚いてしまう。今の平和な暮らしがあること先人に感謝しなければ。
0投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログ奥田英朗さんの得意な群像劇 昭和を舞台に4家族にフォーカスを当てながら、 歴史に翻弄されながらも逞しく生きて行くストーリーが面白く一気読みでした。早く続きが読みたいです。
6投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログ昭和100年、戦後80年に生まれる、 昭和史サーガ三部作の第一部 7日間だけの昭和元年に生まれた4人の親世代を中心に、太平洋戦争開戦までが描かれていく 博徒、軍人、興行師、社会運動家と、交差することになさそうなそれぞれの子供たちが今後どうなっていくのか、第二部は戦中となるだけに興味深い 史実としてはわかっているが、この時代に生きた人々が戦争に進んでしまう流れが怖い 一部の人々の考えが止められることなく突き進んでいくことにより、多くの人々が巻き添えとなってしまう 先人の行いを教訓と出来ずに、あちこちで紛争が行われていることが嘆かわしい 重い、厚い。これで第一部なんて、残りはもっと厚 くなりそう
0投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ昭和100年、戦後80年の節目の年に壮大な日本現代史。しかも連載始めたのは10年前。構想段階まで含めると…溜め息出る。600ページの厚さに慄くも一気読み。まだ二部、三部と続く…。いろんな立場の登場人物に4人の子どもたち。どう影響し合い、人生歩んでいくのか、早く続き読みたい。ヤクザがいい人だったり、軍の中にも優れた見識の持ち主いたり、反戦運動に取り組む男がクズだったり。それぞれの使命感に突き動かされ、自分こそ正義と信じて、いとも簡単にひとを殺す。戦争は、個人の思いをなぎ倒し全員が同じ方向に向かわせる。米の民主主義の危うさも指摘。今の世界情勢。似てないか…。
0投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ昭和元年、1926年12月25日から31日までの7日間、その間に東京、金沢、満州の大連で男の子が生まれた。さらにもう一人東京でも未婚の子として女の子が生まれた。その4人の子が育つのは『昭和』。時代のうねりの中でこれからこの4人はどう育っていくのか。昭和の大河小説が始まる。 この4人、父親は陸軍少佐、博徒、大連でのジャズ奏者、母親は左系雑誌編集者。第一部では昭和元年から昭和16年12月8日までが描かれる。それぞれの境遇で、親の職業により育つ環境は大きく異なる。奥田氏の小説「最悪」や「邪魔」、「無理」などでは何人か登場する人物が平行な人生を辿りながら、ある一点で交わる。はたしてこの「普天を我が手に」の4人はどう交差していくのか。 第一部はこの4人の親の人生が描かれるが、柳条湖事件、226事件、首相や軍人、歴史上の出来事と、フィクションをうまくからませながら物語は進む。このからませ具合がとても上手で、しかも歴史的事件の結果が分かっているだけに、ああ、教科書に出てくるこういう出来事の背後に、一人ひとりの人生があって、喜び、悲しみ、くやしさ、もどかしさ、抵抗、あきらめ、いろんな感情があったんだなあ、と改めて感じ入る。まさに小説を読む醍醐味。 そして子供たちは小学生の頃、知らずに出会っている。この場面にうふふ、となってしまった。・・しかし4人ともできのいい子なのだなあ。 竹田志郎:陸軍少佐にして岩井財閥の三男を父に、麴町区四番町で生まれる。姉3人のあとの待望の男子。父の転勤で広島、ワシントンでも育つ。父は陸軍の中では視野が広い。 矢野四郎:金沢の実業家とその会社の女工との間の子。実母は出産とともに死に、実業家の用心棒で博徒の矢野辰一は自分の子として育てる。辰一は博徒ながら右翼の一翼に祭り上げられる。が庶民の感覚で世界を理解している。 森村ノラ:母のタキは進歩的雑誌「群青」の編集者。父は社会運動家だが家庭には無頓着。タキは私生児として育てる。「群青」は平塚雷鳥の「青踏」、タキは伊藤野枝を参考にしていると思わせるが、時代もずれている。あくまで参考ということなのだろう。ノラちゃんも大変に優秀。 五十嵐満:父の譲二は慶応大を出て商社に勤め結婚もしたが、ジャズに夢中になり家族も職も失い、再婚して1年ほど前に大連に。満は31日に生まれ、満州の満をとって満と名付けられる。満は学業はだめだが楽器や踊りに秀でる。譲二の周りには満鉄やあやしげな人物たちが渦巻く。ニアミスで張学良、甘粕大尉、はては愛新覚羅溥儀まで出てくる。 「小説現代」2015.5月号~2017.7月号 2025.6.16第1刷 図書館 ウィキ 1926年(大正15年)12月25日、午前1時25分、大正天皇が崩御し、同日に皇太子(摂政宮)裕仁親王の践祚を受けて直ちに改元の詔書が公布されて昭和に即日改元し、1926年の最後の1週間だけが昭和元年となった(西暦の1926年12月25日は、大正15年であり昭和元年でもある)
16投稿日: 2025.08.07
powered by ブクログ金沢の任侠とリベラルな軍人と女性運動会と大連のミュージシャンの四人が基軸になって繰り広げられる群像劇。 大正15年12月25日から物語が始まり、それぞれほぼ同時期に子供も生まれ、昭和16年12月8日の開戦までが描かれている。戦争へと止めようもなく雪崩れ込んでいく様子が、なぜか既視感を覚えるように、どきどきしながら引き込まれていく。 そう、このままいけば数年後の日本かもしれないといった怖さがオーバーラップされるのだ。600ページもあったが、まだまだものたらなく、続刊の9月が待ちきれない。
0投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログブク友の皆さまこんにちは! 今、日本の海の沿岸に津波のニュースをみました! 今、逃げている方はブクログなんか、見ていられないと思いますが。大丈夫でしょうか? 心配しています。 昭和100年・戦後80年に丸ごと描く 昭和史サーガ三部作 一生一度の10年仕事でした。 奥田英朗 600ページある鈍器本で読むのに三日かかりました。 時は大正15年の年の瀬、大正天皇が崩御するところから物語は始まります。 陸軍少佐の竹田耕三の家に一週間しかなかった昭和元年に待望の男の子志郎が産まれます。 やくざを一人殺め投獄経験のある矢野辰一には妻がお産で亡くなりますが、子どもは無事で四郎と名付けられます。 森村タキは婦人運動をしていて出版社で『群青』という雑誌を出しています。 左翼運動をしている妻子のいる佐藤安治の子供を独身で女の子を産み、ノラと名付けられますが、一時妹のところに預かってもらいます。 五十嵐譲二は慶応大学を卒業し満州の大連三田ボーイズで楽団員をして働いています。 再婚の妻の恭子が男の子、満を産みます。 四人の視点で交互に物語は進み、第一部は日本が第二次世界大戦へと突入していく昭和16年まで進みます。 子供たちは皆、昭和元年生まれで15歳になっています。 4組の家族が直接リンクする場面は一か所しかなく、会話の中で何度か出てくるのみです。 日本の近代史は学校ではいつも最後に時間がなくなり、さらっとしか学んでいないので、歴史がよくわかりました。 この後第二部、第三部があるらしいのですが、同い年の四人の子供たちがどんな活躍をみせて、どのように関わっていくのかとても楽しみで、わくわくします。
157投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログ昭和史を三部に分けての第一部。 とても読み応えがあった! 昭和元年に生まれた4人の子供達の親世代の話。 太平洋戦争開戦までを、政治家から、エンタメ業界こら、女性から、任侠世界から、其々がどう捉えたかが描かれている。 どんどん戦争に巻き込まれていく様子に手に汗握る。唸る様な思いだった。 第二部、第三部が楽しみ。
8投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログそれぞれバックグラウンドが全く異なる4人と、数日しかなかった昭和元年に生まれた彼らの子どもの人生のアドベンチャー、それを激動の歴史が背景にあることもあって面白い。 昭和を振り返る事ができる現代だからこそ書ける内容かな、というような(まあ当たり前といえば当たり前だが)、おしなべてみんな先見の明あって、それだけが少し違和感があったが、でもよく調べて書かれているなと。 4人と4人を取り巻く人々が生き生きと描かれていて、彼らの子どもたちも魅力を感じる。第一部は親世代がメインだが、少しずつ子どもたちの運命の糸が絡み合い始めており、第二部以降も今から楽しみ。
0投稿日: 2025.07.26
powered by ブクログ昭和元年に子供が産まれた軍人、ヤクザ、職業婦人、興行師、4つのストーリーが並行して展開していき、いずれ交錯していくのだろうと思わせる展開 「オリンピックの身代金」のように史実を織り交ぜたフィクションで昔を描いているのに読み易さは流石 ただいかんせん長くてしかも3部構成でこの後にまだ2冊出るってのは気合い入り過ぎなのと巻末の主要参考文献も圧巻
0投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログ戦争、革命、陰謀、青春、差別、音楽・・・渦巻く世界に、己の旗を立てよ!昭和100年・戦後80年記念刊行 昭和史サーガ三部作、開幕!!!
0投稿日: 2025.07.24
powered by ブクログ昭和元年子を持った三人。軍部独裁には反対の陸軍のエリート、女性運動家、満州のバンドマンチェスター。五一五事件、日中戦争を生きた者たちの歴史。 この時代に興味があるので大変楽しめた。特に満州の実態が面白かった。興味のない人には長くてつらいかも知れない。。
0投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログ600ページの大作2日ぶっ通しで読む、というかページを捲る手が止まなかった作品。 たった7日間の昭和元年産まれの4人の子達。その父親が辿る昭和の歴史を生々しく描いている。戦争回避に奔走する軍人竹田、金沢で凌ぎをけずるヤクザの矢野、女性解放を謳う群青の編集者森村タキ、夢を叶うべく野心を抱いて大陸へ渡った譲二、この4人が主人公。其々の視点から日本や中国、アメリカを見ているので重厚で息が詰まる程リアル。日本史で学ばされた丸覚えの知識とは全く違う、日常の戦時体制が迫ってくる。多分、2部では彼らの子達の時代への過渡期になるのか、早く読みたくてたまらない。
22投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログ日本の現小説界の至宝のひとり・奥田氏が、戦後80年を機に多重階層の視点で描く昭和史タペストリの3部構成大作の第一部。700頁弱の大著でありながらどこで小休止すればよいかわからなくなるほど物語世界に浸潤させてくれる。全体感想は第三部読了後で。しかし続けて読みたいので連続刊行はやめてほしいんだが。
5投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
壮大な長編三部作の一作目。 約600ページ、読み切るのは大変でした。 それぞれの登場人物のキャラが立っていて、 話も追いやすかったです。 次作は4人の子供たちが主役になっていくのでしょうね。 続きが楽しみになる第一作でした。
1投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログあまりに厚い本で、他にも2冊同じ日に図書館から借りていたので、2週間で3冊か…と思い今回年齢からくるドライアイに立ち向かいながら3冊読み切りました。 普天を我が手に第一部 面白くて、ページ数が気にならないというか、どんどん読み進んでしまいました。 コスモポリタンの軍人、金沢の任侠親分、キレキレの女性編集者、慶應出身の興行師それぞれの4人の話、これから昭和元年生まれの子供達が戦争とどう関わりながら生きていくのか第ニ部楽しみです。
1投稿日: 2025.07.17
powered by ブクログ本の装丁と595ページという内容に、この本を読むことに躊躇して読み始めたが、量と質共に素晴らしく硬派な第一部であった。 親米家であり銀行一族の将官竹田公三の家に生まれた志郎、金沢の矢野組矢野辰一と因縁ある女性が産み息子として育てる四郎、女性労働運動家のタキの子ノラ、満州に渡り政治や関東軍の後ろ盾で財をなす五十嵐譲二の息子満。 この四家庭が時代に向き合い流され、ついには日米開戦へと向かう破壊的な道を、それぞれの家族の視点から見事に描いている。 段落毎に昭和〇〇年と記され、支那から満洲、日米開戦へと向かう不可逆な歴史の場面を嫌でも突きつけられる。 戦後80年だからこそ読み応えもあり、戦争に闇雲に向かう日本という国の国民性について考えさせられた小説だった。 第二部が9月発売という。 見逃せない小説だ。
1投稿日: 2025.07.17
powered by ブクログ#普天を我が手に 第一部 #奥田英朗 全3部の第1部だけで600頁の大作。奥田さんの集大成的作品になるのでは。意気込みが伝わってくる。 大部を生かして陸軍士官、満州の興行師、やくざ、女性誌の編集長、それぞれの視点で多角的に丁寧に、戦争へ向かう昭和の激動期を描く。確かに長いが、読ませる。退屈させない。第2部、3部が9月と12月に連続刊行とのこと。昭和100年の最後まで付き合うよ。 #読書好きな人と繋がりたい
9投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログこんな話を書いておられたのですね。 朝ドラなどでも戦時中のシーンばかりで憂鬱になりますが、昭和史の中の戦争って、昭和20年までのほんの数年間の事なんですけどね
0投稿日: 2025.07.09
powered by ブクログ昭和元年から太平洋戦争勃発までを陸軍の将校、金沢の博徒の大親分、大連の興行師、女性運動家とその子供たちの物語。 世の中は大正デモクラシーから軍が暴走を始め、どんどん窮屈になり、開戦を迎える。 貧しさに翻弄され、戦争へ向かっていく時代の流れが怖い。
0投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
わずか一週間しかなかった昭和元年に軍人、ミュージシャン、ヤクザ、婦人運動家に子が生まれるところから「大河小説」は始まる。戦争に向かう昭和で起こることはすでに既知の事実で、その枠内で物語が進むので、想像以上のことが起こらずに窮屈で仕方がないのは当然か。歴史を書き換えるほどの新事実が見つからぬ戦中を経て物語がどのように進行するのか期待しつつ、読んでいくことにする。
0投稿日: 2025.07.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
令和25年は昭和100年だという。そんな記念の年に、奥田英朗が全三部で昭和を描くという。 第一部だけでも約600ページという巨編。否が応でも期待が高まる。 大正天皇崩御から始まる昭和の歴史。 奥田英朗によると昭和は日本の青年期に当たるという。青年期とは「子ども」から「おとな」になる過渡期をさすわけで、つまり日本という国の、未熟で不安定で、しかも変化の著しい時代ということになる。 第一部である本書は、その時代における激動の始まるまさに1926年に生まれた4人の子どもたちの誕生の頃が描かれる。 陸軍省軍務局少佐であり、陸軍唯一のコスモポリタンと呼ばれた竹田の息子志郎、金沢の侠客矢野辰一が引き取った四郎、女性解放を謳った雑誌「群青」の編集者森村タキが生んだ私生児ノラ、大連で興行を手掛けるジャズマン五十嵐譲二の息子満。 それぞれ、全く違う立場、違う世界に住む四人の元で育つ4人の子どもたち。重なるはずのない彼らの人生が今後どうなっていくのか、丁寧に描かれる彼らのバックグラウンドに夢中になって読む耽る。 第二次世界大戦がはじまり、日本全体が狂気へと突き進むその時代の生々しさ。 陸軍、右翼、大陸興行、フェミニズム。日本のこの時代を語るうえで欠かせないそれぞれの分野にそれぞれ生まれた子どもたちの運命が今まさに始まった。 勝てるはずのない戦争へと突き進んだのはなぜか。資源を持たない日本がなぜ勝てると思い込んだのか。 右翼と左翼と軍と政治家がどういう形で存在していたのか。教科書で習った二次元の知識の一つ一つを補いながら読んでいく。 早く続きが読みたい。知っているはずだけど、きちんとは知らない昭和をなぞりたい。早く、早く! ちなみに竹田と辰一がエレベーターの中で相まみえた場面、緊張と興奮にしびれました。
3投稿日: 2025.06.29
