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チカクサク
チカクサク
今井恭子、いとうあつき/くもん出版
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総合評価

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    舞台は戦後の1950年代。5歳の時に一緒に遊んでいた3歳の弟が亡くなり罪悪感に苛まれる少年が主人公。なんかちょっとファンタジー?現実味がないような……そんな感じ。

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    投稿日: 2025.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    養蜂家の叔父のもとへは、毎年菜の花の開花を知らせる電報「チカクサク」が届く。 弟の死は自分のせいだと罪悪感を抱き続ける英治。その心を、秘密を抱える叔父、息子をなくした老婆、子どもを亡くした女絵師らとの出会いが少しずつ癒やしていく。 重いテーマが、少しずつ希望へ向かっていく流れがよい。最後はタイトルの意味と重なって、よい読後感をもらいました。 中学生向き?小学生にはちょっと重いかも。

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    投稿日: 2025.02.16
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    タイトルや表紙ではどういう話かほとんど情報がなく、読み始めてからも自伝的小説?いや・・・? と、どこに連れてかれるか分からないままページをめくる感覚を久々に味わいました。最後断片的なエピソードが一本にまとまったのはびっくりした。信頼できる作家さんですがすごい剛腕。

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    投稿日: 2025.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦争の傷あと残る時代の子供、英治の話。 子供ならではの視点ではあるが、今の時代の子供とは全く違う重みのある人生を生きている。 幼少期はずっと話すことができず、弟を亡くす事故の衝撃で声が出る、飼い犬の子供が次々居なくなる、学校に行けなくなる、友達関係、絵師の魂こもった絵の事。養蜂をするおじさんとの秘密。 ファンタジーのような、現実のような、日々。 少年が一皮むける。

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    投稿日: 2024.12.19