
総合評価
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powered by ブクログ大人になればなるほど、何かを抱えた人に出会うし、その人と対峙していると、自分の中にも、抱えているものが小さめながらもあるなあと思う。 というのも、多分もともとはでっかいものを抱えていたと思う。でも、自分が自分に向き合うことが割と好きだった私は、40歳近い現在、そこまでおっきなものは抱えてなさそう。 この本は作家さんや漫画家さんが、割と赤裸々に自分のアスペルガーや、性癖、病気、宗教問題、親との関係性を語っているのですが、いい大人たちが自分のパートナーとか、子供ではなく、自分が抱える自分に向き合っている話を聞くだけで、気持ちがほっとする? なんか、ああみんなうまいことやっていこうと力を注いでるんだな。と思えるので、たまにこういう本は必要だなぁと思う方です。 (39歳ニート時に読了)
11投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
そっか。対話か。 私がしたいと長年望んでいたのは、対話だったんだ。 タイトル通りの内容だった。もう他のタイトルは思い浮かばないくらい、これ以上にないピッタリ内容を表しているタイトルだと思う。 アドラー心理学の嫌われる勇気も、続編の幸せになる勇気も、あれも対話だったよね。 自分の意見は述べる、相手の意見は聞く。人の意見を否定せずに、批判せずに、受け止める。でも迎合しない。ヘコヘコしない。それがどれだけ難しいことで、でも実際に出来たらどれだけ心地いいことか。 中学生の頃に授業でディベートを数回やったことがあって、その時のある1回が今でも記憶に残ってる。走れメロスだったか、ある題材のそれぞれの登場人物の立場に立って、お互いの言い分を主張するというものだった。 この登場人物から見ればこう考えるけれど、でも別の視点から見ると全く違うことを思っていたり感じていたりする。そんなことを学んだのと、その場がみんな相手の主張を否定することがなく、自分の主張を通そうと必死に根拠を探していたことが心地よかった。 ある子は、その登場人物の擁護が難しくなってきて、作中のほんの一行を引用していてお見事だと感心した。それはあまりにも苦し紛れの言い訳に聞こえて面白かったから、その子が主張した瞬間にクラス中爆笑したんだけど。 でもそれは、今で言う論破とかそういうのではない。 自分が主張することに正当性を持たせるために、必死に捻り出した確かな根拠。己の正当性やプライド、見栄とかが一切入っていない純粋な対話だったように思う。 そうそう、私も雑談は苦手だし、議論は消耗するから、対話がしたい。 テーマは一人でいる時にふと思いつくんだけど、頭の中で一人で熱弁して終わってしまうんだよね。身近に対話が出来そうな人がいないからなぁ… それと、発達障害とかACとか、そういうものをずっと憎んで重く捉えてきていたんだけど、この本を読んでそんなに深刻に捉えることじゃないのかもと思えた。 悩んでいること、つまり本文では「2つの考えに引っ張られて宙吊りになっていること」が哲学でも良しとされる。 ダメなところやままならない部分があってこそ人間らしさが担保される。 確かに、愛着障害では安定型がいいし、機能不全家族とは無縁の家庭で育つ方がはるかに幸福度は上がりやすいし、人生楽しいと思う。けれど、そうなれなかったのは、自分のせいというよりたまたまという運の要素が大きい。 生まれついた環境は幼い自分にはどうすることも出来なかったことで、その状況で当時最善と思われることを考え抜いて実行してきたんだから、それでいいんじゃないか。 今でもそのクセが抜けなくて困ってることがあったとしても、それはそれで今生きてるから、それでいいんじゃないだろうか。 諭すでもなく、自己啓発のように熱くハッパかけるでもなく、ただ3人のお話を聞いているだけだったけど、自然とそう思えた。 きっと、心の穴って、こういうことから癒されていく。 自分を責める自分も、過去のつらい出来事も、しかたなかったと。それでいいんだよ、充分やったよね。と自分を認めることから、始まっていくのだと思う。
1投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログ発達障害でカミングアウトし発信を続けている大学教師、宗教2世そして依存症家庭で育った漫画家、そして稀有な才能を持つAV監督。信田さよ子氏が帯で書いているが、異株格闘技。ただ3人には共通する課題があり、対話がどんどんtむいでいく、それぞれの生きづらさを紡いでいく対話集。読んでいるこちらの内面を辿る旅路にもなる書。
0投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ世の中の人はたいていニューロマイノリティだという結論に明日からも自信を持って生きていこうと思えました。 みんな違ってそれがいい!
0投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログ複雑な家庭で育った3人の対話が繰り広げられる。こんなことを話し合える仲間を見つけられることが良いよなだと思う。 互いが対等に話を聞いて、思ったことを伝え合って自分のことを理解していく。自助グループもこんな形で機能していっているのかと思ってしまった。
0投稿日: 2025.06.14
