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桜待つ、あの本屋で
桜待つ、あの本屋で
浅倉卓弥/ハーパーコリンズ・ジャパン
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総合評価

16件)
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    デビュー作から何作か読んでいて、最近どうしているんだろう?と思う作家さんは何人もいるけれど、ふいに現れた新刊に正直びっくりしました。 内容はよくあるような設定の、ちょっと苦手なタイプのものでした。また、どーんと重めのものを書いてくれると嬉しいな。 2025/9/30読了

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    表紙が綺麗で手に取って読んでみた。表紙に惹かれたのは正しかった。物語自体も不思議な世界観が広がっていたという意味で美しかった。本を読むことが異なる世界の扉を開くきっかけになることが共感できるし、本が好きになる気持ちを高める物語だった。

    0
    投稿日: 2025.11.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    綺麗なジャケ。学校や図書館で春の展示にしたらめっちゃ華やぐだろうなぁってくらいジャケが春色で素敵すぎ。 けど、内容は何かしら悲しさや寂しさを抱えた人が、本を通じて、異世界に行き、見えなかったものと向き合うストーリー。 同じ本の同じ箇所を同じ季節の同じ日の同じさ時刻によむ、しかもよく晴れた春の日の満開の桜の樹の下で。そんな奇跡みたいな条件をクリアし、 案内された世界は、枝垂れ桜の綺麗な中にぽつんとたつ古い木造の喫茶店。ボレロが流れる店内では、少女と三毛猫コバコがコーヒーと共にお出迎え。店内には桜の一輪挿しが沢山。それだけで春の素敵な描写が浮かんできます。 最初のストーリーは盗作騒ぎで人生でつまづいてる中の母の死を知らされただった漫画家の話 星の王子様の本を通じて母の愛や、覚悟を感じる お父さんが借金を苦に自殺とかヤングケアラーとか結構ヘビーな人生です。 従兄弟からきかされた借金の話。母親が借金を残さず子供に迷惑かけずにやり遂げてから亡くなったのはほんとうにすごい。 最後のエピローグでイラストレーターとしてまたでてきます。 2話目は認知症で孫すらわからなくなってしまった元車掌さんが、癌で亡くなった妻と再会するストーリー。名前にちなんで100年一緒に過ごす事を誓うも叶わず。なんだかピュアな話です。 宮沢賢治の夢十夜という作品が出てきます。 3話目は双子の話。 小さい頃近所に住んでいた男の子。しかし、病気で亡くなってしまう。実は姉は彼に恋をしていて、今もその子を思い、医者を目指して家を出ていく。妹はまだ恋を知らず、選べないという彼をまだ本気で好きじゃない子供と決めつけてしまう。 彼は姉の気持ちに気付き、本当の事が言えなくなってしまったのだろうと、姉は姉で妹は妹でお互いの知られざる気持ちに触れる切ない 四話は作家の娘の話。 実はその少女は彼女の母親だった! ストーリーを書けない父親に物語の続きが書けるようになる、再生の物語。

    0
    投稿日: 2025.10.25
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    装丁が綺麗だなと思ってたけど、そこに全部表れている。 最後の娘さんの話のところで、そういう経緯でここは出来たんだとかわかって良かった。

    5
    投稿日: 2025.10.25
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    本屋という言葉と表装に反応してしまった本 思わず手にとってしまう本は そういう本は 今の自分に必要な本なんだと思う。 沢山想像しようと思った。

    23
    投稿日: 2025.10.11
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    【収録作品】 第一話「かんじんなことは、目に見えない」 第二話「百年はもう来ていたんだな」 第三話「陽気で無邪気で残酷なら」 第四話「四月の気層のひかりの底を」 少女と三毛猫がいる世界と客の世界が繋がる条件は、客が「少女と同じ本の同じ箇所を、同じ季節の同じ日の、同じ時刻に読むこと。それも、よく晴れた春の日の、満開の桜の樹の下で」とのことだが、客となる人間が読む本を察知した三毛猫が少女にそれを読ませている感じ。 そして客は過去のある時点を追体験する。 温かいミステリ。

    11
    投稿日: 2025.09.23
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    ジャケ買いならぬ装丁買い(図書館で借りた本ですけど) 本当に表紙が綺麗で思わず 手に取ってしまいました。しかも 猫と本が大事なキーに。 亡くなった方からのメッセージ的なお話は 割とよくありますが、これは 忘れてしまった事 モヤモヤしていた事 時空を超えて 自分ももう一度その体験ができる どのお話も良かったけど 1話と2話が好きです。 特に2話「忘れることは怖い事ではない 存在がなくなってしまうわけではない」, 4話は そういう事?な感じでした。 お店の咲良と猫はずっとこれからもあそこに?と余計な事考えてしまいました

    19
    投稿日: 2025.08.26
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    Amazonの紹介より 世界のどこともわからない場所に、その本屋はある。 店の前には神秘的な桜が一本たたずんでいて、なかでは少女と三毛猫がコーヒーを淹れながら次の客が来るのを待ちわびている。この店に来られるのは後悔や悲しみを抱えている人だけ。店と客をつなぐのは、一冊の本―― 桜の季節、そのページをめくったときに店への扉は開かれる。 不思議な本屋に迷い込んだ人たちと、そこで起きる〈奇蹟〉を描いた、心に沁みる一作―― 累計130万部突破『四日間の奇蹟』著者が贈る最新作。 謎の少女と猫の存在感に圧倒されつつ、生者と死者との「夢」の時間は、今まで刺さっていた心のトゲが取れたような解放感とほんわかした温かみがあって、ジーンときました。 店のBGMとして「ボレロ」が使われていることが意外で驚きました。どんな曲だっけ?とyoutubeで聴いたところ、躍動感のある曲で、フィギュアスケートで聴いたことあるなと思いました。とても優雅な時間でした。 本屋ということで、各話にはその人の人生に関わる小説が関わっていくのですが、その演出もニクイなと思いました。その情景が浮かぶと、美しく感じます。 全4話で、各話ごとに異なる訪問客が登場するのですが、横の繋がりは特になく、何でこの人たちが選ばれたのか?といった要素が弱いなと思いました。 もう少し、共通点があったり、なぜ少女?なぜ猫?といった謎を深掘りしてほしかったなとも思いました。 もしかして夢!?の時間だったかもしれませんが、本屋での体験をきっかけに、前後の登場人物の雰囲気が違く、清々しく映りました。 少女の元気さに圧倒されつつ、胸を張っていく姿にほっこりとした気持ちにさせてくれました。

    4
    投稿日: 2025.08.01
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    ▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00559535

    0
    投稿日: 2025.07.31
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    とある場所にある不思議な本屋と 後悔や悲しみを抱えたお客様さんの物語。 物語の設定が凄く好きで読みました! 本屋の店員さんが紹介してるのも実際にある本で 読みながらこんな本屋があったらいいなって思いながら最後まで読み進めました。 自分的には前半の1話と2話が良すぎた為か 後半の物語に少し物足りなさを感じました、、、

    2
    投稿日: 2025.07.24
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    咲良という名のお店 ワインカラーのジャンパースカートの女の子と三毛猫 しっかり私の心に入り込みました 本とはまさに未知への扉  素敵な本に巡り会えました

    2
    投稿日: 2025.07.11
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    桜色の美しい表紙に惹かれてページを捲る。 不思議な本屋に導かれるように扉を開けると少女と三毛猫が迎えてくれる。 どうしても気になっていたこと… 聞けなかったこと、聞き逃していたことを今になって考えてしまい思い出の本を開いてみる。 こうしたかった…もっと話したかったことが思い出され、猫の声に導かれて行った先には本屋なのか、喫茶店なのか… 持っていた本について少女に聞かされているうちに…不思議な体験をする。 確かめたいと思ってた場面のなかに入り込んで、懐かしいひとときを体験する。 本が繋いでくれる縁。 桜が咲き誇る時季にだけ開くその扉。 この不思議な時間、必要なのかも…。

    68
    投稿日: 2025.07.03
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    表紙に惹かれて購入。 "よく晴れた春の日の、満開の桜の木の下で" 桜舞うベンチに座り、この本を開いて、桜に思いを馳せながら、この物語を読み進めたいな。

    2
    投稿日: 2025.06.28
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    本屋、と言うワードに惹かれ手に取った。 桜が印象的な美しい本屋。こんな本屋さんが本当にあったらいいなって思う。 感想を書くのが難しいな。 ちょっと残念なのが、「会いたくてももう会えない人」との共通の思い出深い本が無い事だ。 そんな本があったら良かったのに。 そしたらこの本屋でもう一度声が聞けたかも。 もっと昔から沢山本を読めば良かった。残念。 だから、本にまつわる思い出のある人ならきっと、救われるかも。

    6
    投稿日: 2025.06.25
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     一冊の本をきっかけに、たどり着ける〈本屋〉があります。世界のどこともわからぬ場所にある、買っていない宝くじが当たるような奇蹟の〈本屋〉を訪れた人たちは、そこで自身の人生のターニングポイントとなった記憶と向き合うことになります。……というのが本作、それぞれの章に作品のテーマと絡み合う一冊の本が選ばれていて、その作品の歴史的な背景が差し込まれているのも特徴的。静謐な文章で綴られた物語は、〈書物〉と〈想像〉に想いを馳せながら、幕を閉じていきます。  ということで、『四日間の奇蹟』や『雪の夜話』、『君の名残を』など一読忘れがたい余韻を残す作品が多い著者の久し振りの新刊(たぶん小説の新刊は十年以上振りと思われます)は、糸を引くような綺麗なストレートでした。これをきっかけに、新たな作品の刊行が続くといいなぁ、と思ってしまいました。

    3
    投稿日: 2025.06.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    同じ本の同じ箇所を、同じ季節の同じ日の、 同じ時刻に読むこと。それもよく晴れた春の日の、満開の桜の樹の下で。 そんな奇跡が起きる確率はどれくらいなのだろうか。 後悔や悲しみを和らげたり、先に進むための暖かな時間を過ごすことができる場所。 望んで行くことはできず、奇跡が起きた時にだけ訪れることができる「咲良」。 『コーヒーが冷めないうちに』あたりが好きな人はこの物語も気になるのでは…!と思いました。 梢枝の母はなぜ少女の姿でそこにいたのでしょうか。コバコはどうやって本を選んでいるのか。梢枝の父がそう物語に書くとわかっていたのでしょうか。気になりました。 また、外国でも刊行されるとのことですが、そのまま翻訳したものが出るのか、その国に合わせた花がでるのでしょうか…!気になります。

    1
    投稿日: 2025.06.02