
総合評価
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powered by ブクログ共感性羞恥で死にそう。容赦ない。「好きなまま終わった恋愛」はどうしても自分の中に眠ったままで、悪いことではないと思っていたけど、もしも偶然再会してその感情が取り出されてしまったら、やっぱりそれは気持ち悪いかも。嫌愛ってこういうこと……容赦ないです。 どうでもいいけど作者、このタイプの女と付き合ったことある?ってくらいオタクとメンヘラの解像度高いよ。
0投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログ出てくる人全員性格に難がある感じで読後感はよくない。 角田光代さんのくまちゃんみたいな話、どこれはこれで面白かったです。
0投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ静かな短編集に見えて、すべての物語が裏で繋がっていることに気づく瞬間が気持ちよかった。 そのつながりがわかったとき、登場人物たちの関係が一気に立体的に見えてくる。 自分の好きな人は自分じゃない他の誰かが好き。 現実を突きつけられる登場人物たち。 読後に余韻と共に妙な現実味が残り読み返したくなった。
12投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ『流星と吐き気』 お久しぶりです♪ 金子玲介さん 『死んだ山田と教室』以来…二冊め 今回は5つの作品♪ 「流星と吐き気」 偶然の再会を「運命」と勘違いして、安全圏から告白をしようとするアーティスト。 「リビングデッドの呼び声」 アニメにもなった作品の主人公のモデルは自分?サイン会で作者が元カレか確かめる高校教師。 「種」 担当編集者に振られたにもかかわらず、才能は認められていて作品だけで繋がっている人気漫画家。 「消えない」 昔付き合っていた彼女から独り言のようなLINEが送られてきて、死を仄めかされた編集者。 「プラネタリウム」 かつて旅行先で意気投合した男性が偶然お客さんとなり舞い上がるレンタル彼女。 この様な内容の連作短編集 ちょっとずつ繋がっているのだけど… うーーーーん( ๐_๐) 私の読んだ時期が悪かったかも 有川浩さんの興奮さめやらぬ… そんな時に 読んだら あきまへん( ⌯᷄ ·̫ ⌯᷅ก ) 学芸会で演じる劇っぽい感じ? そんなふうに感じてしまったなぁ( .ˬ.)" おもしろくない って程でもないのだけれど うーーーーん 金子玲介が贈る "嫌愛" って 帯には書いてあるのね… 確かに "困ったちゃん" 達のお話 なんだけども パンチが足りないかも ……ってね思っちゃいました!(´▽`) でもね… こんな人たちがいたら ちょっと嫌な奴 とか キモっ とは思ってしまうかもね(*´艸`) まったく どっちやねん╲(ОДО♯)怒 ただ 「なんか わかる〜」 っていう描写 よく 観察してるなぁ って笑っちゃったのが こちら 「毒舌っぽいのがウケはじめると大抵嬉しくて調子に乗って言葉を強くしすぎて、ちよっと引かれて、微妙な感じで終わってしまう。悪い癖だ。」 って…なんか可笑しくって(*´艸`) いるな…こういう人 可愛いじゃんってね 思っちゃいました♪♪ 今どきの若者の 心の機微 なんかを表現するのは 上手な作家さんだなぁって思います! 11月には新刊も出るみたいですよね! 頑張ってくださーーい\(*⌒0⌒)♪
58投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ私の凄く好きな人が、また違う誰かをすごく愛している 一方通行の強烈な矢印→が連鎖している短編集 ストーカーじみた執着が炸裂している 恐いけど嫌いじゃない だけど読み終わった時にどっと疲れる話 同時期に読んでいた斜線堂有紀さんの「痛い」愛と被るところがあるなと思った
0投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログ啓光図書室の貸出状況が確認できます 図書館OPACへ⇒https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50402965 他校地の本の取り寄せも可能です
0投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ登場人物に繋がりがある連作短編集。 偶然に出会ってしまった元彼女に忘れられない気持ちをぶつけてしまい、重たく感じられ気持ち悪いと言われてしまうアーティスト。 アニメのモデルが自分じゃないかと思い、もしかしてこれは元彼では…と確認しにサイン会で確かめる高校教師。 サイン会で騒ぎが起こり書けなくなり、担当編集者ともう一度繋がりたいと思う人気漫画家。 昔付き合っていた彼女からの独り言のようなLINEを無視出来ず、死を仄めかされた文言を見た編集者は…。 かつて旅行先で意気投合した男性が、偶然お客さんとして目の前に…だが舞い上がる自分とは正反対に冷めた態度のアーティストに思い出のリングを流したレンタル彼女。 最初に元彼女に気持ち悪がれてたアーティストが、最後にも登場して、気持ちが動かない彼女には冷たい仕打ちなのがどうなんだろうか…と。 こういうとき、人って残酷だなって思う。 勝手なものだと思ってしまう。 元彼とか元彼女と出会うことがなければ過去のことなのに、偶然でも目の前に現れると普通じゃいられなくなるものなのか…と。 嫌な思い出しかない場合なら話もしたくなくて、すぐその場から離れるだろうなぁとか…。 過去に囚われたくないなと思ってしまう。
59投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログまず表題がすごい。何故そのふたつを繋げようと思ったのか。凡人の自分には一生思い付かない。 そして表題以外の短編も気持ち悪いものばかりで面白かった
0投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログいろんな恋愛の形の短編連作。ちょっと精神病んでいる人の必死さが読んでいて辛かったです。ラスト、会話文しかないのに、情景や心情がぐいぐいせまってきて怖いくらいでした。初読みの作家さんでしたが、表現方法に新しさを感じました。前作や今後の作品も気になります。
0投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ各章ぶつ切りかと思いきやきちんと繋がってるので読みやすいです。読後「流星と吐き気」というタイトルがしっくりきます。
0投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ「死んだ山田と教室」が期待以上に面白かったので、作者の最新刊ということで読んでみた。 登場人物がゆるく繋がる5つの連作短編。 高校の時に付き合った先輩を15年経った今でも忘れられないでいる覆面アーティスト、人気漫画の主人公は自分では?と漫画家が元カレか確かめにサイン会へ行く英語教師、担当編集者への思いを断ち切れないまま作品だけで繋がっている売れっ子漫画家、元カノからの長文LINEを送られて戸惑いながらも心配する編集者、旅先で出会い忘れられないでいる相手が客として現れ暴走するレンタル彼女と5人が5人とも過去の恋愛を拗らせている。 最初から文章が読みづらい。 なんとか読み進めるも、セリフと地の文の表し方も独特で慣れるまで時間がかかる。慣れてくると、この文体どこかで見るなぁと思ったら、スレッズとかでよく見る表現。これは今の人たちの文章なのかと納得。 登場人物が皆、何かに執着していて、読んでいて気持ち悪い。 だけど、「捨てません。育てるのが編集者ですから」と言い、自殺しようとした元カノのために新幹線に乗って「死ぬな」のメモだけを置きに行く編集者に惚れた。彼の中で「不倫はダメ」への筋の通し方がカッコ良すぎる。 執着の方向が見事にすれ違った男と女の物語でした。
1投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【あらすじ】「流星と吐き気」「リビングデッドの呼び声」「種」「消えない」「プラネタリウム」の5編を収録した連作短編集。 「流星と吐き気」…偶然の再会を『運命』と勘違いして、安全圏から告白をしようとするアーティスト。 「リビングデッドの呼び声」…アニメにもなった作品の主人公のモデルは自分?サイン会で作者が元カレか確かめる高校教師。 「種」…担当編集者に振られたにもかかわらず、才能は認められていて作品だけで繋がっている人気漫画家。 「消えない」…昔付き合っていた彼女から独り言のようなLINEが送られてきて、死を仄めかされた編集者。 「プラネタリウム」…かつて旅行先で意気投合した男性が偶然お客さんとなり舞い上がるレンタル彼女。 【感想】文句無しに面白かった。5編全てがそれぞれ秀逸で、さらに5編全体を通しての1作品としてもとても秀逸だった。最近短編に苦手意識が出てきていたが、可能性を感じざるおえない。 「流星と吐き気」…「ルビンの壺が割れた」風だけど、男がもっときっと純粋だった。けどやっぱり昔の恋愛を引摺るのは一般的に気持ち悪いこと。胸が痛くなるけれど理解は出来る。星に込めた願いが真逆になるのが秀逸で面白かった。 「リビングデッドの呼び声」…「流星と吐き気」では女性に同情したけど、結局自分が好きなまま振られた相手の事は「流星と吐き気」の主人公同様気になっちゃってる所が愚かで楽しめた。モデルが自分じゃなく他の女性だったとしても、よくいる女性像と類似しているだけだったとしても、本当に自分がモデルだったとしても嫌な結果で終わるのが良かった。 「種」…あらすじを見て勝手に編集は女性だと決めつけていたがまさかの男性だった。それにより『キミイキ』のヒロインのモデルの細部は元カノだったが大枠のストーリーは自分自身となり、サイン会で暴れた元カノたちがより不憫な結果となり作り込まれてるなぁと感心した。結果は苦しいものになったが、いっときの編集との関係性は素敵そのもので羨ましく感じた。117ページ『いつか花を咲かせるため、事前に傷つかないといけないなんて、人間みたいだった。』の一文がとても刺さった。 「消えない」…編集者が思ってたよりクズ寄りの人間でクスっとした。でも『性欲と友愛が混ざった状態を、みんななんとなく恋愛と呼んでる』『結婚したらみんな祝福するわけじゃん。なんか性欲も絡んだ関係が実って、大っぴらにおめでとうとか変じゃない?』は共感できた。何よりも元カノの激ヤバ女加減が振り切ってて最高に不快で最高に良かった。ただ、どこか他人事じゃない気がして苦しい部分もあったり、ラストは少し更生してて、もっと救いようの無い感じで終わらせてくれなきゃ辛くなっちゃうなと思ってしまった。編集者と妻のその後が気になる。 「プラネタリウム」…まさか「流星と吐き気」の主人公が登場してくるとは思わず、その驚きだけで終わるかと思いきや内容も面白かった。レンタル彼女の激ヤバ女加減は全く減速しておらず圧倒されたが、元恋人に未練がある人間に共感できる部分も多く辛かった。加えて元カレから放たれる未練がある人間を罵倒する言葉に抉られキツかった。「流星と吐き気」の主人公が元カノから言われた『終わった人間関係に、意味なんてないからね』というセリフを今度は自身が違う女性に吐くという展開も秀逸だった。231ページ『人の気持ちにどんでん返しなんてないから』232ページ『なんで恋愛だけこんな感じで言われなきゃいけないの?〜〜これがたとえば夢とか目標だったら別に諦めなくても迷惑かかんないじゃん。自分が苦しいだけじゃん。人に迷惑かかんないじゃん。なんで恋愛って諦めないと迷惑かかんの?』が気持ちを揺さぶられ悲しくなった。 (2025年6月15日読了)
1投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログ誰かが誰かにとって無理で、誰かは誰かがまだ好きで 一気に読めた エンタメ 恋愛なんて別れたエピソードのほうが多いだろうに そこを掬いとったところが面白
7投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログせつなくて胸キュン物語かと思いきや、なんとなく嫌な面を入れ込んでくる、軽い中毒性を引き起こす恋愛物語。連作短編になっているのもいい。変化球加減がこの作家らしい。
15投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
綺麗ではない恋愛の短編集。 自分が昔の恋人をずっと忘れられないでいたのに、他の人に同じように思われていたら気持ち悪いと切り捨ててしまったり 昔の恋人のことなんて忘れたはずなのに、ふとしたことで過去の記憶が呼び戻されてしまったり もう恋人としての感情はないけれど、なんとなく気にしてしまったり 当事者が幸せなら良いんだと思いつつ、恋愛って大体第三者から見たらうっすら気持ち悪い部分があることを思い出した。
2投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ作者の本はメフィスト賞の時から4作全部読んでて、これが私は1番好き! 中でも『種』がよかった 醜い感情が美しい文と構成で綴られてて、これはもはや芸術作品!!! 恋愛って自分の中ではきれいな物語に脳内編集しがちだけど、一歩引いたら見たらきもくて滑稽でほんと痛々しい 私が通り過ぎた男たちの顔と、自分の黒歴史が思い出されて嫌〜な気持ちになった笑
20投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログ恋愛の話なんだけど、語り手は想いが届いてない方で、想われてた人が次の語り手になって、という連作。5人で想いがぐるぐる。片思いを引きずって、なんていうと、イジイジしやがって面白くもない話だ!と思うタイプの私。でもこの本は吐き気って銘打ってるだけあって、狂気エッセンスが程よく効いていて面白かったです。あと、表紙が好き。タイトルのレタリングが流れるように崩れてるのと星の下の講談社が流れてるんだか、吐かれてるんだか、バランス悪いの面白いぞ。 踏み込んだ性描写あり、中学校以上。 「流星と吐き気」 覆面美術作家の遥也は高校でちょっとだけ付き合っていた千瀬が忘れられない。友人の住む秋田へ作品のため星を見に行くとそこに千瀬が来て…。 「リビングデッドの呼び声」 千瀬が夫とみたアニメの主人公は夫からみても自分に似ているらしい。この作者ってひょっとして…。 千瀬が「当たるんかい」ってセルフ突っ込みしたとことか、いちいちテンポの良い語りが面白かったです。最後は続きなかったらどういうこと?って思った驚きの展開。 「種」 人気マンガ家の理久斗はある事件の後書けなくなっていたが、書けない理由は実は別のところにあった。"種"が切なさに狂気入りかけた、いいアクセント付けていました。 「消えない」 モテるけどいまいち恋愛というものを体感していない竜平は今の家庭を大切にしている。奥さんのことも、妻として大切にしている。そんな彼に一時期付き合った彼女からLINEが入るようになった。既読になるので、返信なくても彼女は呟きをやめないのだが、ある時そのLINEに気になる内容が書き込まれて…。 竜平、なにするつもりなんだろう?と思って読んでいたら、なんと、そんなことを。さすが、モテる男はやることもカッコいいぞ。 「プラネタリウム」 竜平にLINE送り続けていた、亜由梨の仕事はちょっと特殊な、人と会う仕事で、そこにずっと忘れられなかった彼が奇蹟のようにやってきた。 ここで亜由梨が彼とのたった5日間を振り返るんたけど、わかる!その時のことをこれだけ鮮明に思い出せるのとか、思い出し方とか。言ってることとか。共感できた~。金子玲介、女性か?って思った。
3投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ一度でも心がつながれば、いくら忘れようとしても、いくら上書きしても、「そうしたつもり」で、結局心に残り続ける。 足りないのは対話で、どうしようもなく怖くてできないのも対話。別れた後は機会もない。文字通り、心残り。
1投稿日: 2025.08.07
powered by ブクログ想い続ける側と想われる側を描いた恋愛短編集。 といっても、サラッとした恋愛ではなく、泥のようなヌチャッとした恋愛だ。 綺麗な想いと捉えているのは想い続ける側だけで、想われる側からすれば執着される恐怖と気持ち悪さしかない。 想われる側が、次は想う側になるというオムニバス方式になっている所が人間らしさが表現されているようで、面白みを感じた。 どちらも冷めて別れるということがないだけに、愛情が残ってしまう側は存在するとは思う。 が、何年も経ってるのに引きずりまくっている登場人物達には正直引いた。 帯の「嫌愛」には納得。 後味の悪い感じが残った。 「死んだ木村を上演」より金子玲介作品独特のセリフ回しがマイルドになっていて、セリフも多く短時間で読みやすい作品だった。
1投稿日: 2025.08.04
powered by ブクログとても面白かったです! 5つの作品が短編集となっています✨ どの作品も恋愛がテーマとなっており、登場人物たちの過去をなぞりながら進んでいきます。 元カレが人気マンガ家となり作品のモデルが自分…?? 元カノからの毎日送られてくる何件ものLINE etc… 恨み、依存、執着、どれも背筋がゾクゾクとする物語でした:( ;˙꒳˙;): 最初から物語の世界に引き込まれて一気に読んでしまいました!
28投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
連作短編集。どれも後味の悪い恋愛モノなので、私のような「他人の惚れた腫れた話ほど心底どうでもいい」と思っている人間でも読みやすい。 とは言え、表題作は途中までは結構なラブストーリーだった。昔付き合っていて今でも好きな女性と偶然出会ってしまい…というよくある話で、気分が乗らなかったのだが、終盤から面白い展開になった。 まあ確かに、「今でも好き」とか何とも思っていない奴に言われても、ヤリたいだけだろとしか思えないかもしれない。女性もよくぞあそこまでボロクソに言ってくれた(ちょっと言い過ぎなのではと思うくらい)。 その次の短編では、こっぴどく表題作の主人公をふった女性が主人公だった。元カレは全員死んだことにしたとか言いながらも、一人の男性に未練たらたらのように見えた。 自分をモデルにしてるかどうかなんて、どうでもよくないか?それを確かめて、「あなたをモデルにしました」と返事されたら自分のエゴが満足するのだろうか? どの短編の主人公もちょっとずつ気持ち悪い。自分勝手で、相手の気持ちなんぞ考えない。恋愛ってそういうものじゃないとは思うけれど、一方で、そんなに人を好きでいられるのも凄いなと思った。
2投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋愛の5つの物語 そのどれもが後味が悪く、誰も救われない話だった ただその分凄く引き込まれる作品だった 長年ずっと思い続けていても、全く相手にされなず冷たくあしらわれてしまう人 またその人は、自分と同じような人に同じく冷たい態度をとってしまう 恋愛って勘違いしながら結局は上手く行くものという感覚をあっさり裏切られる作品だった よく考えると相思相愛ってほとんどないんだろうなと考えさせられた
1投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログタイトルのインパクトから気になっていた作品。 過去の恋愛を神格化して執着してしまう痛い部分が描かれていて、おもしろくて一気読み。 誰もがもっているとは思わないけど、程度の差はあれ珍しいことではないと思う。 だけどそれを相手にぶつけてしまったらどうなるのか、が読みどころ。 自分は誰かを未だに想っているのに、自分が想われていた側と知ると気持ち悪くなる。 一方通行の執着は相手を怖がらせるだけなのに忘れることもできないのだから気の毒。 文章は鉤括弧がなかったり、現在と回想との間に1行も開けずに行ったり来たりして独特。 少しわかりづらいけど、緊迫感は感じた。
33投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログ連続短編集で、最初の話を読んだ感想は「うわ、つらっ」そのあと登場人物の繋がりがあって面白く、こういう恋愛もあるんだなって思いながら読めたけど、最後もやっぱり「うわ、きつっ」って感じ。嫌愛ってことね。恋愛って所詮こんなものなのかもね。
8投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログこの方の作品は4作目だが、これまでの「死んだ~」シリーズとはちょっと違うチェーンストーリー。ちょっと変わってるが、話としてはまあ面白かった。ただ、ほとんど理解はできないわ・・・
0投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ『死んだ○○』シリーズの金子玲介さんのの短編集。忘れられない人との再会の話。金子さんの恋愛物にわくわくしながら読み始めたが、…何か違う。身勝手な登場人物の恋愛は、純粋なようで拗らせていてうまくいかない。これが嫌愛というジャンルなのか。二人の気持ちが同じ方向に向いていないと、恋愛はこうも厄介なものになるのね。
19投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主役がが数珠繋ぎ的に変わる短編集。 本心ではないが、運命的な再会やシチュエーションに感化されて告白してしまう… 元彼が作ったアニメのキャラが自分に似ていて、モデルにしたと確認したいだけ、別に何か未練があるわけでもないと自分に言い聞かせているのに、確認するためにサイン会に参加する。 等、一言で言い表せないような人の本能的な欲望を絶妙に表現しているところがすごい。 金子怜介さんの作品は、何か微妙な、絶妙な心情の表現が素晴らしく、とても言葉で言い表せないふわふわした読後感に包まれる。
1投稿日: 2025.07.17
powered by ブクログ短編集。忘れられない人との再会。。 どの話も、一人は舞い上がり、もう一人は冷静。どちらの気持ちも(経験あるので ^^;)よく分かった。
49投稿日: 2025.07.17
powered by ブクログ恋愛は美しいもの、尊いもの、と思われているけど、一方通行の感情をぶつけられる相手にとっては恋愛感情なんて気持ち悪いものでしかない。 恋愛の気持ち悪さ、暴力性をとことんまで突きつけてくる連作短編集だった。 相変わらず、金子さんは会話劇がめちゃくちゃ面白くてセンスあるなぁ。 『死んだ木村を上演』でもそうでしたが、興奮した登場人物のセリフが段落なしにページ全面を埋め尽くすように書かれているところが、まさに途切れなく喋ってる人ってこういう感じだよなぁ、と。 好意の告白をする女子とそれをなんとか受け流そうとする男子側の応酬がこんなにしつこく書かれているのを初めて見ました。笑 好きな人の前ではキョドってまともに話せないのに、どうでもいい人には余裕を持ってスラスラと話せるから、自分の気持ちとは裏腹にどうでもいい人から好意を寄せられる…とか、恋愛のあるあるというか、アンビバレントな感じも良く描写されてて、なんか古傷を抉られるような部分がいくつもありました。
5投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログなるほど、こういう構成。恋愛における最高潮からの「冷め」までの過程(とその後)が緩急自在の押し寄せるような文体でこれでもかと露わになっていて、各編ごとに確実にみぞおち辺りに喰らわされる。そして、『流星と吐き気』というタイトルの見事さに痺れるしかなく。
1投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログ『金子ワールドのエモさに更なる磨き』 山田、石井、木村。デビュー作から3作続いた「死んだ○○シリーズ」の系譜を受け継ぐ本作品。会話文を多用したリズミカルな文章に、独特な鍵括弧の使い方で表現する臨場感。遊び心が随所に垣間見える金子玲介さん”らしさ”は健在。エンタメ文学こそ至高だということを再認識させてくれる。 誰しも若かりし頃に忘れられない甘酸っぱい恋を経験したことがあるだろう。読者の方は頭の中に思い浮かべてみてほしい。学生時代の初恋を、最も愛した恋人を、あの胸の高鳴りを。しかし、冷静に振り返ってみると記憶が改ざん・美化されていることはしばしばあるものだ。人はこの魔法を「思い出補正」と呼ぶ。 今作は「過去の恋愛」をテーマにした連作短編で、最終話まで読み終えたときのデジャヴ感は読みごたえがあった。流星と吐き気という相容れないワードを用いたセンスはさすが。込み上げてくるものは胸の高鳴りか、はたまた吐き気か。シュールで辛辣な展開がお見事で、感情を揺さぶられる。イマドキの言葉で言うと、エモい作品である。
4投稿日: 2025.07.07
powered by ブクログみんなちょっとずつメンヘラで。ちょっとずつクズで。ちょっとずつ自分勝手で。でも好きを止められなくて。恋愛のドロドロした部分を見せつけられたような。 好きな人に好きって想ってもらえるのは奇跡なのね。
0投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログ『死んだ…』シリーズの金子玲介さんの4作目。忘れられない恋愛を引きずっている男女の連作短編集。 最初は、忘れられない恋愛ってあるよなーと思いながら読んでたけど、編を重ねるごとにみんな女々しくて、しつこくて、もうアウトだろって感じだった。 『死んだ…』シリーズでもそうだったけど、金子さんは最後の最後に怒涛の会話文を持ってくる。あれ、好きな人は好きなんだろうけど、私はどうも苦手だな。さらりと終わりにして余韻を残して欲しい。そう思うのは私だけかな。 ただ、『死んだ…』シリーズの2、3作目よりは好きかも。
49投稿日: 2025.07.05
powered by ブクログめちゃめちゃよかった!! 運命の再会!?でもそれは一方通行。相手からしたらただただ気持ち悪いだけで。 自分の思い出と照らし合わせて切なくなるなど。
9投稿日: 2025.07.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
金子玲介作品 4作目。 死んだシリーズとはまた違うテイスト。 5つに別れた5人の物語は 全く別の繋がりのない短編集だと思ってました。 でも2つ目の物語を読んだら 人物が繋がってた…。 それぞれの明るく話せない仄暗い気持ち。 [忘れられない人]って人生長ければ1人くらいいるんじゃないかな。 でもこんなドロドロした結末はイヤだな…。 好きな人から気持ち悪いなんて言われたくないな…。 と思いながら読み切りました。 最初は短編集か…う〜ん…(短編集はあまり好まない為)と思ってたけど 読んで良かった。 楽しかった!面白かった!っていうのとは違うけど 読了後になんか満足度がありました。
4投稿日: 2025.07.03
powered by ブクログAmazonの紹介より 登場人物は皆、身勝手でクズ。でも、そこに人間の本質があるーー。 ・偶然の再会を「運命」と勘違いして、安全圏から告白をしようとするアーティスト。――流星と吐き気 ・アニメにもなった作品の主人公のモデルは自分? サイン会で作者が元カレか確かめる高校教師。――リビングデッドの呼び声 ・担当編集者に振られたにもかかわらず、才能は認められていて作品だけで繫がっている人気漫画家。――種 ・昔付き合っていた彼女から独り言のようなLINEが送られてきて、死を仄めかされた編集者。――消えない ・かつて旅行先で意気投合した男性が偶然お客さんとなり舞い上がるレンタル彼女。――プラネリウム 仄暗い気持ちが過去を呼び戻してしまう5人の物語。 年月が経っても、一方はときめいているのに、もう一方は冷めているという温度差の激しい五組の元恋人を目撃しましたが、なんとも居心地が悪かったです。 最初の展開では、もしかして恋の炎がまた燃え上がる!?かのような運命の再会や、もしかしてまだ相手は自分に気がある!?といった期待のこもった要素がありました。 ところが、予想を裏切るかのように、相手はもう冷めていたり、そういう人もいたねといった過去の人物として扱われているため、そこは現実的です。なにか重いもので殴られたかのような相手の鋭い言葉に心が痛くなるばかりでした。 一言ならまだしも、これで諦めるかと思いきや、もしかして心が変わるんじゃないかと思うくらい、言葉の羅列で、相手を攻めていきます。相手にアピールすればするほど、その光景は第三者から見ても不快に感じてしまいます。 自分も似たような経験があり、あの頃が甦ってきて、反省しないといけないなと思ってしまいました。 あの頃と今では、全然状況が違いますし、それを蒸し返したところで、相手は戻ってきません。 恋愛問わず、友達関係でも、気をつけようと思いました。 今迄の小説とは違い、とことん自分の主張を相手に言い続けていくので、読者としては引いてしまいましたが、これも人生の教訓なんだなと勉強になりました。 それを踏まえて、また新しい恋に向かっていただきたいです。
3投稿日: 2025.06.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
元カレや元カノと偶然出会って、まだ気持ちが残っていたらそれを伝えると「気持ち悪い」って言われてしまうのだろうか。 人間ってそんなに勝手なんだろうか。読了後悲しくなって気分が悪くなった。
0投稿日: 2025.06.24
powered by ブクログ自分の事だと本当の一途な愛だと思うのに、人から想われると気持ち悪いになる感じ笑。気持ち悪いって言葉がいっぱい出てくるし笑。まさに嫌愛! 死んだシリーズ同様、会話のやりとりはやっぱり面白い!
13投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ「死んだ~」シリーズが良かったので、楽しみにしてました。 恋をテーマにした連作短編 ある意味ホラーでした。遥か昔に別れた恋人と偶然再会して、今でも好き。運命の再会。とか言われたら怖いわ。
0投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログ「死んだ…」シリーズの金子玲介さんの新作、恋愛をテーマにした5編の連作短編集…帯には“嫌愛”とあるけれどどういうこと??答えは、読めばわかります!! 元カレとか元カノへの思いが、どの短編も偏りすぎたような感じですかね…主人公は短編ごとに異なるんですけど、前の作品では元カレとか元カノとして登場した人物が主人公になるという、リレー形式のような作品でした。 総じて、5編とも恋愛に対して女々しいというか、往生際の悪いというか(笑)…でも、こんなに人を好きになれるのは、いいことなのかもしれませんよね!!こんなに、引きずる恋愛、私はしたことがないかも!!結構面白い作品でした(*´∀`*)
85投稿日: 2025.06.20
powered by ブクログ「流星と吐き気」 「リビングデッドの呼び声」 「種」 「消えない」 「プラネタリウム」 恋愛をモチーフにした5話収録の連作短編集。 作品タイトルが絶妙。 流星と吐き気、まさに美と醜。 本作では後者がデフォルメされて描かれる。 好きな気持ちが先走り、恋愛感情はいつしか執着や依存に変貌していく。 自制心を失い、突っ走っていく彼等の行動に危うさを感じながらもページを捲る手は止まらない。 美は醜に、愛は憎へ、恋愛とは到底思えない場所に着地する。 随所に散りばめられた毒に胸やけしそうだが癖になる面白さ。 まるでイヤミスのような最狂恋愛小説。
16投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ★5 人間関係が終わるとき… 恋愛感情の過剰なまでの純粋さ、気持ち悪さを描いた小説 #流星と吐き気 ■きっと読みたくなるレビュー ★5 おもろい! 先生の強みがバッチシ出てる連作短編集、テーマは恋愛、人間関係。 いつもの通りですが、とにかく心の声や会話のやり取りが斜め上過ぎて大好きだわー。お笑い芸人だとバカリズムさんみたいなセンスの持ち主で、調子のよい語り口も特徴的。 これまでの作品みたいにエンタメも悪くないですが、深層心理の描く表現力がお上手なので、いろんなジャンルの小説を書いてほしいと思いました。 さて本作は人間関係の美しさと醜さを描いています。読めば読むほど自分自身にも心当たりがあって感情移入しちゃいましたね。大人になるまでに誰しも一度は悩むことになる、人と人との距離感ってやつです。 ■各作品の簡単レビュー ●流星と吐き気 高校時代の彼女と久しぶりに出会う青年、一緒に流星群を見に行くことになった。ずっと彼女のことを忘れられずにいた彼は… 女性側の意見はおっしゃるとおりだけど、いつまでも終わった人間関係に執着してしまう気持ちはわからんでもないよね。終盤の純粋さとカッコ悪さが好き。 ●リビングデッドの呼び声 夫婦でアニメをみていると、ヒロインの特徴やエピソードがまるで自分自身だった妻。アニメの作者を調べると、どうやら元カレと言うことが分かり… 千瀬の視点で物語が進行、言い回しのセンスが光りますね。夫婦の関係性や価値観がとても今っぽくてリアル。 ●種 【超おすすめ】 人気コミック作家の青年と編集者の物語。徐々に書けなくなってきている作家が頼っていたのは… もはや純文学で登場人物たちの美しい想いを透明感抜群に描かいています。物語の筋や人間関係としてはスタンダードですが、中盤以降の日記形式のプロットには飛びぬけたセンスを感じますね。 もともと心情描写や会話など豊潤なセンスをお持ちだなーと思ってましたが、本作で強みが爆発してますね。情熱の中に澱みのない清らかさがあり、さらに人間の業や下品さも描いているという素晴らしい作品。個人的には今年トップレベルの短編。 ●消えない デートクラブで生計を立てている女性、元カレに一方的にLINEを送り続ける。 スマホの中だけで、こんな気持ちのやり取りがされるなんて… 手軽なのか重いのか、よくわかりませんね。興味深い時代になりました。 ●プラネリウム 【超おすすめ】 元カレのことが忘れられない女性、あるきっかけで元カレに出会い、美術館でデートすることになった。これまで連絡の機会がなかった彼女は、ここぞとばかりに元カレに求愛する。 終盤の勢いが素晴らしい! 文字通り感情が大爆発ですね、しっかりとパワーが伝わってきましたよ。そして最終ページたった二行の切れ味に痺れましたね、そこには人間関係のカタチが書かれていると思いました。 ■私とこの物語の対話 私もずっーーと疑問に思ってたんだよね。 過去の人間関係を引きずるのって、そんなに悪いことでしょうか。別れたり振られたりしたら、きっぱり忘れなければいけないという風潮ってなんなのか。 私は現在、最愛の妻も子どもがいます。しかし過去に好きだった女性の思い出も大切ですし、感謝もしたいですけどね。だからといって相手に迷惑かけたり、自分の時間や財産を費やすことはしませんよ。 ひとりの人間なんて弱いですし、誰かに甘えたりしたくなるのが普通ですよ。他人から見れば、キモくて醜いもんなんです。それでいいじゃないですか。 ただそれを乗り越えることがもっと重要なんでして、あーなんか吐き気をもよおしてきた。
127投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ面白かったー。あっという間に読み終えちゃった。 5つの短編ではあるものの、ちょっとずつ繋がっていて、この人ってこんな人だったのかというのが次のお話でわかったりして楽しかった。 どの物語の主人公も恋愛に対して、なんか拗れたものを持っていて、過去の恋人が忘れられなかったり、そもそも恋愛って何なんだと思っていたり、人それぞれではあるけど、みんなそれぞれちょっとややこしい。 『流星と吐き気』 主人公の遥也は若き美術アーティスト。作品作りの参考に秋田へやってきたら、そこに迎えに来ていたのは遥也が学生時代からずっと忘れられなかった元恋人の千瀬だった。千瀬はすでに結婚していたが自分の思いを諦められず千瀬に伝える遥也。 『リビングデッドの叫び声』 主人公は千瀬。夫と見ているアニメの登場人物である梢がなんとなく千瀬に似ている。千瀬はアニメの原作である漫画家が元彼の理久斗ではないかと思う。そんな時に、原作者である万塔いくらのサイン会が行われ、千瀬もサイン会に参加する。梢って私がモデルだよね?ということを聞くために。 『種』 主人公は漫画家の万塔いくら、こと理久斗。サイン会をきっかけに1ヶ月の休みを取り、種から花を育てることにした理久斗。過去に理久斗は編集者の竜平と付き合っていたが、竜平から他に好きな人ができたと言われ別れた。 『消えない』 今度の主人公は竜平。竜平は今は女性と結婚し、子供が二人いる。そんな竜平のスマホに過去の恋人である亜由梨からLINEが届く。返信はしないが既読になっていることで亜由梨は現在はレンタル彼女をしていること、常連がいることなどをつらつらと送ってくる。 『プラネタリウム』 主人公は亜由梨。亜由梨は何もかも嫌になって過去一人旅に金沢に行った。その時旅先で出会った男と五日間だけ付き合った。その彼のことをずっと忘れられずにいた。ある日レンタル彼女の仕事で待ち合わせに行くと、そこにいたのは亜由梨がずっと思い続けていた男、遥也がいた。 すごい。こう書いてみるとそれぞれが繋がっててうまいなぁ。みんな正直どうしようもない。けど、どうしようもなくなってしまうのが恋愛なのかもとも思う。この中の主人公で唯一幸せになっていそうなのは竜平くらい?
17投稿日: 2025.06.12
powered by ブクログ金子さんの書く流れるような会話劇が、癖になる。ハマってしまう。 「死んだ〇〇」シリーズのようなどんでん返しはないけれど、人間の愚かさがこれでもかってくらいに曝け出されている。 「あー恥ずかしい」と登場人物に思うたびに、その恥ずかしさが自分にも当てはまることってない?と突きつけられているようで、ギクっとする。 愚かだけれど愛おしい5人の物語。 各章の主人公が、前の章の主人公と関係しているところも、人生の面白みを感じて、楽しかった!
14投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと忘れられなかった人。偶然の再会。これはもう運命。なんて美しい物語。綺麗な思い出を共有して、今の想いを受け止めてもらって。なんてならずに。登場人物が繋がっていく連作短編。面白かった。なんだけど、みんな酷いなと毒気にあてられました。
3投稿日: 2025.06.09
powered by ブクログ過去の恋愛相手を自分が勝手に美化したり神格化してしまうことって、誰しも多かれ少なかれ経験あると思うけど、『それはイタイことだよ』って突きつけられながら、『それもまぁ、良いんじゃないの?』って寄り添ってくれるような、別に全然ハッピーエンドじゃないって思うのに後味はなんか悪くない?いや、そうでもない?あれ?読み終わった時、どう感じたんだっけ??って、これ書きながらなってるので、読むタイミング(自分のメンタル?)によって読後感めちゃくちゃ左右されそうなお話たちでした。 “種”がいちばん顕著だったと思うのですが、「」を使わず会話をダダダッと羅列してるのに、ちゃんとどちらのセリフなのかが分かって、それがそれぞれの声で聞こえてくるようで、読んでいてぞくぞくしました。もちろん良い意味で。 虚構のプラネタリウム、すごく綺麗そうで見てみたい。
5投稿日: 2025.06.09
powered by ブクログ流星を秋田に見に来た遥也。 一緒に見る予定の友達が体調不良で代わりに迎えにきたのはなんと高校の時に2ヶ月付き合った千瀬だった。 十年以上も前に付き合った初めての女性を忘れられずにいた遥也。 しかし千瀬の左薬指には指輪が… という「流星と吐き気」の遥也&元カノ千瀬→次章、千瀬&元カレと元カレ、元カノ繋ぎで5人の忘れられない元恋人達を巡る、一瞬の輝きを懐かしみつつ、それが吐き気に変わっていくお話です。 過去の1番良かったなと思い出す恋愛は本当に美しい一瞬の輝きなのですが、その一瞬の輝きを相手も一瞬の輝きとして綺麗だなと思っているに違いないと思う思い込みが、古傷を抉る、いや何なら流血で済むならまだ良くて、新たに大怪我、大火傷を負うということ、これが各章共通なのかな?と思います。 読んでいて、登場人物達それぞれに、気持ち悪いという感想も抱けば、次の章でその元カレ元カノがブーメランみたいなことをやらかすので、うわぁ、お前もかよ!みたいなことを思うのですが、待てよ?と。 これ、今、登場人物達のことをバカにしてるけども、自分はどうだ?と。 自分の初恋の相手だったり、過去に付き合った人だったりを思い出して、相手から自分は嫌われてると思うか?何なら、今でも自分のことを時々思い出してくれてないかな?とか、今でも何ならちょっと好きとか思ってくれていないか?なんて思うこともあるし、私自身も時々思い出す恋もあるなと。 本作品の登場人物達を笑ったり、あり得ないと思いながら、実は私も各章の語り手たる登場人物とそんなに変わらないと思いました。 そう思うと、他人事ではない。 でも、自分は気持ち悪くないし、常識から外れていないと、思う。 私の恋は本作品の登場人物よりもまともだし綺麗だったし、きっと相手もそう思っているだろうと、本作品を読んでも思う私は、そのうち吐き気を催す、もしくは綺麗な思い出とともにいるあの人から吐き気を催されるしっぺ返しがそのうちあるのかもしれませんね?
7投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログ登場人物がみんな違うことを考えているそんな小説 何年も想っていたり大好きという気持ちである恋って相手からしたら恐怖になっちゃうんだなと でも、そんな相手に私は気持ち悪いって言わないけどな、、ありがとうって言う気もするけど、、 帯の答え合わせなんてしなければよかった という言葉がこの小説をよく表現出来ている 元カノと元カノを池で出会わせるの笑った
6投稿日: 2025.06.05
powered by ブクログ---------------------------------- 答え合わせ なんて しなければ よかった。 金子玲介が贈る 嫌愛 短編集。 ---------------------------------- YouTube「ほんタメ」で著者を拝見し、 死んだシリーズも知っていましたが、 本書を手に取ったのは、 とにかく装丁が綺麗すぎました。 星空が綺麗すぎて。 未練と執着の物語で、 5作の登場人物が少しずつ繋がっています。 結局、フラれた(叶わなかった)側だよなあと。 そして全く理解できないわけではなく、 痛々しい感じに、うっすら自分の過去を重ねて。苦笑 一生噛み合わない、好きな相手と人生が重なることはない虚しさというか。 週末に読んだんですが、月曜に引きずりました。苦笑
16投稿日: 2025.06.04
powered by ブクログうおおおおお恋愛のグサグサくるところの詰め合わせセットみたいなオムニバスありがとうございます、、、、!!個人的には「恋愛ってお素晴らしい〜」ってのよりも「ま、こんなもんすよね」みたいなリアル感ある方が好きだなー。(キラキラ恋愛ものもいいけどね)自分は運命だ!と思っててと相手にとってはただの1モブキャラだし、逆もまた然りであって。リアルだなーーー。だからこそ両想いって尊いなあ…と思いましたですわ。
3投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ元カレに元カノ。終わった恋を終わりにできず、何年経っても忘れられない想い。執着とも依存ともいえるその感情は、吐き気がするほど気味が悪い。恋とは素晴らしいものなんていうのは幻想だ。みっともなくて恥ずかしくて汚い。恋の本質が描かれていた。「消えない」が一番好き。一方的に送り続けるLINEが、一方通行な関係を表している。結局自己完結できるこの女の子、実は強いのでは?
10投稿日: 2025.05.26
