
総合評価
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powered by ブクログあぁー…基紀坊ちゃん… かっこいいわ。もう本当に、かっこいいわ…(始まった) 坊ちゃんに星5つだわ。 どうも私は口数少なく不器用で感情があまり表に出ないが、実は情熱的な男が好きなようである。 あとサイコパス寄りの人。 また盛大な誤解を招きそうな発言から始まりましたが、1945シリーズの遂に番外編まで復刻。同人誌に掲載されたものまで収録して下さるとは、なんと有難い話だろうか! メインは亘と六郎の番外編。戦場での一コマ(ほっこりギャグ系)や、捕虜となっていた頃のお話。そして行方不明になっていた弟、希との再会。 メインタイトルにもなっている『郵便飛行機より愛をこめて』 どういう意味だろう?と思っていたら… めちゃくちゃ良い話だった…。ロジャー…ロジャー良い奴!!アメリカ国民も勝ったとは言え戦争に巻き込まれたんですもんね。亘が戦争をボクシングに例えるのが良かった。平和への第一歩を踏み出してますね。 ロジャー、亘と六郎を助けてくれて本当にありがとう。 ロジャーの読んでいた本、もしかして…と思っていたらやはり『星の王子さま』でした。 作者のサンテグジュペリを撃墜したドイツ兵、リッパートの発言はいつ聞いても泣けてしまう。 これをきちんと書いてくれる事により、ロジャーと亘達の友情がより尊いものに思えます。 しかし個人的に1番好きだった短編は『高嶺の星』 これはもう、基紀贔屓な私なので当然と言えば当然。 本編ではあまり基紀の心境が語られていなかったので、この短編で漸く彼の口から強い決意が明かされるのですが、言葉少ないけどなんじゃこの深い愛は… 「愛しい人に傷をつけさせてなるものか」 この一言の重みよ!こんなん私も言われたい!(このシリーズのお決まりの感想) 親友の新多とのやり取りも懐かしい気持ちになれて良かった。 片や希の方も本来は学者肌なのに屈強な男でも音を上げるきつい訓練をもろともせずにこなし、見事に航空隊に入るなんて。 全ては坊ちゃんの傍にいるためだけに… 純愛のなせる技です。 でも当時はこういう思いを抱いて散って行った軍人さんも多かったように思います。 特攻隊の方々の遺書には妻や子供、親や友人を労る言葉が多く見られます。愛する人を守る為に戦う。 本当は恐ろしい筈なのに、そう思える勇気には心から尊敬の念を感じます。 やっぱりこのシリーズは凄いです。 何度も書いていますがBLというジャンルだけに括ってしまっても良いのだろうかと思う。 勿論、番外編なのでご褒美的なラブラブほっこりエピソードも読めますが、本編での愛する人と共に死を覚悟して戦う姿や、自らの命を犠牲にしてまで愛する者を救おうとする姿が蘇って来て溜息が出ました。 気丈に見える亘が実はまだ戦時中のトラウマに苦しむ姿は見ていて辛かった。六郎と希が居てくれるのでゆっくり回復して行くとは思うのですが…。 亘のように、とても辛い中を記録を残して下さった方々がいらっしゃるから、我々は戦争がどういうものか知る事が出来ている訳ですよね。 感謝の気持ちでいっぱいです。 亘にはこれからもずっと六郎の花火を見て幸せに暮らして欲しい。 少し調べたのですが、元々は私がシリーズ中で1番好きな『蒼穹のローレライ』が1番最後に発売されたようですね。 私はいきなりローレライの洗礼を受けた後にハッピーエンドが続いたから良かったものの、当時の方々は恐らくローレライもハッピーエンドだから大丈夫!と思って読まれていたのでは… だとしたら物凄い絶望を味わったのではないかと… 塁にもこんな風に幸せが訪れて欲しかった…涙 これが戦争… 他の番外編も是非とも復刻して欲しいです。ローレライの番外編の『青空のローレライ』を1500円で買おうか真剣に悩んでいるのでポチる前にどうか復刻を…!! (もう買えよ) さて、本シリーズを出来る範囲で布教したい私。 度々私の感想に出てくる書店勤務のY氏のお母様が60代で突然にBLに目覚められたとお聞きしてお貸ししたのですが。 「坊ちゃん好きなんだって?!あんなとんでもない男のどこが良いの?」 と全否定されました。 いや確かにショタコン気味だし、真面目な顔して今後の実用とか言ってエロ本を経費で買うし、ちょっとアレだけどさ… 坊ちゃんの良さはそこなんですよお母様!!(絶対に伝わらない) なお、Y氏は頑なに読んでくれません。
40投稿日: 2025.06.12
powered by ブクログ徳間書店キャラ文庫より新装再販されている 1945シリーズ最新作 番外編1として「碧のかたみ」の戦後の日常 全編26編掌編集 掌編短編といえど、本編と「天球儀の海」の坊ちゃまと希の戦後も絡めてぜーんぶまとめての世界観 なので、あーもー楽しすぎる 2013年から2017年に渡り特典ペーパーだの同人誌だのに掲載されていたものをお纏めいただいた神本 本のタイトルにもなった郵便飛行機は「星の王子様」のサンテグジュベリも携わっていた 「人間の土地」に詳しい情景を読める 「星の王子様」が出版されたのが1943年 1944年単機出撃中に消息不明となっている そういう時代背景を勇気を持って小説に落としてくれて読ませていただきありがとうございます
89投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ終戦直前、撃墜され米軍の捕虜となった恒と六郎に何が起こっていたか──本国に帰る病院船で、日本人捕虜の世話係となったアメリカ兵と、恒たちとの間に結ばれた絆を綴る後日譚「郵便飛行機より愛を込めて」。九年後、日本に帰還した恒と、故郷を捨て消息を絶っていた弟・希が奇跡的に再会する「桜雨」。琴平兄弟を中心に、彼らの家族や仲間たちが命を懸けて煌いた日々を描く番外編集第一弾 生きてくれてありがとう(*´°̥̥̥̥̥̥̥̥﹏°̥̥̥̥̥̥̥̥ )人(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) 読むことが出来なかった同人誌まで番外編にしてくださりありがとうございます♪ 新装版まだ出る? どこまで出る? 全部出る⁇
30投稿日: 2025.05.27
