
総合評価
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powered by ブクログ初の北方ハードボイルド。 あえて多くを語らない描写が格好良いのか? 自分には合わなかった。 巧みな表現が読みたい。 暴力、そして自ら死にゆく「男らしさ」もピンとこない。 かなり当時の価値観を感じる。
0投稿日: 2025.11.06
powered by ブクログ大沢在昌の狩人シリーズでハードボイルドな気分で、本屋に行ったら、北方謙三の1980年代の作品が5ヶ月連続で装い新たに干行されるようなので、北方デビューのチャンスとばかり拝読しました。 昭和の匂いと舞台である山陰の匂いが私には心地よかったです。 友を救うために山陰の温泉街にやってきた新藤(主人公)が温泉街の腐敗と戦う様がスリリングでぐんぐん引きこまれました。背伸びせずにわかりやすいストーリーと前述のスリルがとても面白かったです。
0投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログ友よ、静かに瞑れ #読了 40年前の小説。温泉街で旅館を営む旧友の坂口が刃物を振り回して逮捕された。 坂口は人に刃物を向けるような人間ではない。親友の新藤剛はこの街にと坂口の間に何があったか追求する。 街ぐるみの男、売女、警察関係の秘密が明らかに。 漢のハードボイルド小説。
0投稿日: 2025.05.07
powered by ブクログ北方謙三『友よ、静かに瞑れ』ハルキ文庫。 再読になる。北方謙三の初期ハードボイルド小説が5ヶ月連続で再刊されるという。その第1弾がこの『友よ、静かに瞑れ』である。本作は藤竜也主演で映画化されている。 今や歴史小説家に転身してしまった北方謙三のハードボイルド小説は全て読んでいる。北方謙三の歴史小説にも少し手を出したが、ハードボイルド小説ほどの面白さは見当たらなかった。 現代に於いて日本人のハードボイルド作家はもはや絶滅してしまったと言っても良いだろう。今となってはハードボイルド小説を読むためには海外翻訳作品に頼るしかないのだ。 現代は女装した男性が平然とテレビに登場する時代だ。昔は男は男らしくと言われていたのに今ではそれは問題発言だと言われる始末。日本の男は軟弱になり、それと共にハードボイルド小説の需要は無くなったのだろう。 さて本作。古のオーソドックスなハードボイルド小説と同じように一人称の文体で極めて淡々と物語が描かれる。迫力のある肉体闘争の描写、男が男らしくあるために、友のために如何に行動するべきか、北方謙三のハードボイルドは失われた日本男児の生き様を教えてくれる。 船を降りたばかりの船医、新藤剛がふらりと山陰にある海辺の温泉街に現れる。新藤の旧友で温泉街で旅館を営む坂口が街一帯を牛耳る下山観光の事務所で刃物を振り回したとして逮捕されたというのだ。新藤はその真相を探るためにこの街にやって来たのだ。 下山観光と坂口の間に何があったのか。坂口を留置場に留めていたのは下山観光と癒着している刑事の安井だった。新藤は坂口を留置場から出そうと体を張って動き出す。 再読してみると色々と突っ込みどころがあるなと言うのが正直な感想であるが、今から40年前に最初に読んだ時には全く気にならなかった。主人公の新藤剛が学生時代に3年ばかり剣道を経験しただけの外科医であるにも関わらず、やたらと喧嘩に強かったり、温泉街を牛耳るヤクザのような企業がまるでマカロニ・ウエスタンのようだったりする。それでも、自分の青春期は北方謙三のハードボイルド小説にどっぷり浸かっていたのだ。 本体価格780円 ★★★★★
75投稿日: 2025.04.20
