
王太子の最愛姫 亡国の元王女は隣国で初めての恋を知る
高岡未来、條/ポプラ社
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総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
父親から洗脳のように言い含められたら、そりゃ感情も死ぬよなという。 しかも折角前進したと思った終盤でまたその感情を失う展開には驚かされた。 折角ヒーローが救われたのに、その代償がやっと芽生えた恋心とか鬱すぎる。 国を失った元王女と中立を貫く国の王太子との恋物語。 王太子やその両親は好意的だったが、彼の妹に別の国の王子に王女自身の姉など周りは結構悪意だらけ。 結局あるキャラを除いては断罪されるのだが、にしても元王女に対する試練が次から次へと。 前半は亡くなった父に申し訳が立たないと死にたがっていたこともあり、そこがやっと改善されてきたら次の悪意が……という。 なかなか重い展開が続いたように思う。 父王に王太子が揶揄われているシーンはある意味オアシスだったかも。 元王女がなぜ父に閉じ込められてきたのか。 迷信と思われた「祝福」の答えは終盤に。 これがまた前述通り恋心が代償という辛い展開で、終盤にそれはないぜと心が折れかけた。 そんな読者を、そして元王女を救ったのは、タイトルを見て分かるだろう王太子。 中盤に登場したアイテムが伏線にもなって、感動的なクライマックスだった。 よかったよ、ハッピーエンドで……本当によかった。
1投稿日: 2025.05.01
