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いろんな健康・医療の「情報」に惑わされないための31のヒント
いろんな健康・医療の「情報」に惑わされないための31のヒント
北澤京子/時事通信社
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    書籍全体の概要 本書は、インターネットやAIの普及により健康・医療情報が氾濫する現代において、**情報に惑わされず、信頼できる情報を見極め、適切に活用するための知識とスキル(ヘルスリテラシー)**を身につけることを目的とした一冊です。 まず、情報の信頼性を確認するための具体的な**「5つのチェックポイント」**(情報の発信元、根拠(エビデンス)の質、情報の更新日、広告との区別、複数の情報源との比較)を提示します。 次に、数字やグラフ、統計データが持つ意味や、時に誤解を招いたり意図的に操作されたりする可能性について解説し、それらを正しく読み解く方法を説明します。「飲んだら治った」式の安易な**「3た療法」に警鐘を鳴らし、ランダム化比較試験など質の高いエビデンスの重要性や、「益と害のバランス」**を客観的に評価する必要性を強調します。 さらに、調査や研究結果に潜む様々な**「バイアス(偏り)」(選択バイアス、情報バイアス、交絡因子など)や、情報発信者と受け手の間に生じうる「利益相反」の問題点を指摘します。加えて、私たち自身の判断を無意識のうちに歪める「認知バイアス」(自然志向、現状維持バイアス、現在志向バイアスなど)についても解説し、その存在を自覚することの重要性を説き、合理的な判断を促す「ナッジ」**の考え方にも触れます。 本書を通じて、読者は溢れる情報の中から玉石混交を見抜き、客観的かつ批判的に健康・医療情報を吟味し、自身の健康に関するより良い意思決定を行うための実践的な知識と視点を得ることができます。

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    投稿日: 2025.05.03