
リルケ詩集
リルケ、片山敏彦、若松英輔/亜紀書房
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総合評価
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知らない町や、新しい商業施設に入れば、そこの本屋を覗くことにしている。その地域特有の特集棚があったり、その店の個性を活かした整理、陳列してあるのを眺めるのが楽しい。 そんな感じで、ふらっと初めて入った書店で、レジ前の目立つ棚に本書はあった。詩集がレジ前というのは珍しい? リルケは言わずとしれた、ドイツ語文学における代表的存在。その詩は象徴主義や19世紀以降のモダニズムに影響を受け、深い哲学的洞察と美しい言語表現を特徴とする。 そんなことより、手にして、ふと開いたページにあった 「われらは忙しく」が、妙に心に刺さったので購入してみた。 有名な、『オルフォイスのソネット』の一篇だ。 訳者片山敏彦氏による、全時代を網羅した選と、この春(2025年)、新装再販ということで、3種類ある綺麗な装丁も気に入った。 本棚の隅に、ちょこんと置いてあると、なにやら高尚な読書をしている雰囲気も漂いそうだ。
0投稿日: 2025.04.23
