
マット・スカダー わが探偵人生
ローレンス・ブロック、田口俊樹/二見書房
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総合評価
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powered by ブクログマット・スカダ―の自伝だ。 えっ・・・あのシリーズものの主人公のマット・スカダ―? 小説の主人公が自伝? 御年84歳になったスカダ―がローレンス・ブロックに促されて書いたんだそうだ。 めちゃくちゃ面白そう、楽しみ 自伝なので幼少期の父親のこと母親のこと、幼くして死んでしまった弟が原因で、家族が少しづつ変わっていったこと。 父の死のこと 少年時代のアルバイトのこと、ニューヨークでの警官時代のこと、実はこの時代のことが多く語られていて、 題名なんかは思い出せないけど、あの話に出てきたことかなとぼんやり思い当たるシーンなど出てくる。 そのあとの結婚、離婚、エレインとの出会い、TJなども出てきて、本当にこんな人がいてこんな人生を歩んできたんだ、なんて思えてくる。 あとスカダーにとってアルコール依存症は結構深刻な問題として、毎回話に出てきた気がするけど、自身はその件についてはあまり詳しく触れていない。 長きにわたり続いてきた、マット・スカダ―シリーズ、これをもって一応終了であるらしい。 時間があればもう一度読み返してみたい。
0投稿日: 2025.03.24
powered by ブクログ84歳になったマット・スカダーが、出生から35年間の人生を振り返る自伝。 本書においてスカダーは実在の人物であり、これまでにブロックが書いてきたシリーズは彼の経験を基にした小説という設定のメタ・フィクションだ。実際にブロックとスカダーがやりとりする場面もあるからややこしい。 シリーズではあまり触れられていなかったスカダーの両親、生後すぐに亡くなった弟の存在、学生時代、警察官としてのエピソードなどが淡々とした筆致で描かれている。 『八百万の死にざま』を刊行直後に読んでから約40年の付き合いだが、どうやら本書で読み納めとなりそうだ。
2投稿日: 2025.01.05
