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ルポ 秀和幡ケ谷レジデンス
ルポ 秀和幡ケ谷レジデンス
栗田シメイ/毎日新聞出版
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総合評価

78件)
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    秀和幡ヶ谷レジデンス,知っている人も知らない人も,一度見れば忘れられないはずだ. 笹塚と幡ヶ谷のあいだ,玉川上水暗渠の公園を挟んだ向かいに建つ,ひときわデカくて昭和風情漂うマンション. ジョギングでも散歩でも通勤でも,その特徴的なたたずまいゆえに,いやでも視界のどこかに入ってくる,あれだ. 言ってしまえば「地元」と言っていい場所. そのマンションに,こんな凄まじいドラマが潜んでいたとは…読んでいて背筋を冷たいものがつたった. 家探しをしていた頃も,あの外観を見るたびに 「ここは…何だか凄そうだけど,無理だよね」 「古そうだしねぇ…」 「幡ヶ谷であって笹塚じゃないし」 なんて,もっともらしい言い訳を自分に付けて除外していたところ.気にならない訳がない場所だったのだ. そこがなんと…いやぁ恐ろしい. それはもう“混乱”なんて生易しいものじゃない.マンション内独裁と監視社会が,日常の顔をしてまかり通っていたとは. マンション暮らしは基本気楽でいいのだけど,自分のマンションでも理事の順番が来るのだけは憂うつで,「来たらなんて言い訳しよう?」なんてことばかり考えていた. だけど,これを読むと,輪番制って結局,住環境の“民主化”のための必要悪なんだよねぇ… 総会も,ちゃんと参加しないといけない.これは完全に戒めになった. 次は,ほんとにちゃんと出るわ!行使しない権利は,容赦なく失われていくからね. 住民側の勝利は清々しかったけれど,エピローグには妙に胸を掴まれた. ここが「一番」の注目ポイント!って訳じゃないんだけど,許せない悪者にも“どこか一理ある側面がある”こと,あるいは一理なくても“同意はしなくても論理として理解できる”という心的プロセスがあること. それをきちんと書き記すという姿勢の大切さを,エピローグは気付かせてくれた. この一段があるのと無いのとでは,物語の後味がまるで違っていたと思う. 読みながらずっと,“Too Much Love Will Kill You” が脳内再生されていた. Freddieの歌うQueen版ではなく,Brian Mayのソロアルバム“Back To The Light”に収められている,あの頼りないけど甘く切ないバージョンの方. 時に愛は,深すぎると,身を滅ぼすほど危険なものなのだよね… さてさて,それはそうと,オレはいったい何処へ帰ればいいんだろう. いまだに笹塚へのToo Much Loveは消えず…Killされても上等,とすら思っている自分がいる. そうか,これが身の破滅を招く執着ってやつなのか?違う違う,そんなことがあってはならない!笑 あの頃の夢は,まだどこかに置き去りのままだ.

    7
    投稿日: 2025.11.16
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    ルポは面白い 記者の目、取材を通して語られる秀和幡ヶ谷レジデンスをめぐる戦いはドラマである…ただ、自分の身近でも発生しうる現実であることも思い知らされる。 法は矛にも盾にもなる、ややこしさ 不動産をめぐる法の歪さはもう少しシンプルにならないのかな?と思うばかり。 そして、同じ人間やグループが長期実権を握ることでの問題を、このルポは教えてくれる。管理組合に関わらずいろんな組織で当てはまることなので、非常に示唆に富んだ本でありました。

    7
    投稿日: 2025.11.15
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    HUNTER×HUNTERの選挙編読んでたからイメージしやすかった。否定・脅迫を押し通す理事会メンバーが懲らしめられるの気持ち良すぎる。

    0
    投稿日: 2025.11.11
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    独裁マンション管理組合と戦う有志たちの奮闘の記録。 独裁理事長よりも、取り巻き理事たちの方が怖いの私だけかな。しかも、この一連の騒動の後も旧理事会の人たちは居住しているというのが何とも恐ろしい……。

    1
    投稿日: 2025.11.07
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    映画化できそうなほどドラマチックで、現実にあったこととはにわかに信じにくいほど。分譲マンションとは縁のない自分が読んでも十分面白かった。 運動が初期の頃は感情的な姿勢が他の住民たちから拒否されるのだが、最後の総会では畳み掛けるような熱気が決め手になった。クールなだけでは変革できないが、その熱気に火を付けるタイミングは重要ということだろう。 敵役の理事長にしても、なぜそこまで理事長職にこだわったのかはっきりした答えがあるわけではないのも、人間の業を感じてしまう。真面目だからこそ奇天烈な規則を作り過ぎてしまう一方で、マンションは高水準で管理され建物の資産価値が守られた側面もあった。 過半数を握る上で鍵となるの委任状。疑問を感じてはいても一歩は踏み出せず現理事長に委任してしまう「無党派層」の感覚は国政にも通じるところがある。その心をどちらに傾けるか。 自治や政治、もっと大きくは人間社会の動き等に関心がある人には一読をおすすめする。

    8
    投稿日: 2025.10.26
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    分譲マンションに住まれてる方にぜひ読んでもらいたい作品。 自分が半年ほど前に中古マンションを購入したこともあり、解像度高く読むことができ、一気読みしてしまった。 "渋谷の北朝鮮"の名に恥じない異様さをヒシヒシと感じることのできる良作。フィクションと見まごうレベル。

    0
    投稿日: 2025.10.25
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    面白くて一気読みした。 マンション住人からすると面白いという感想は腹立たしいかもしれない。 世の中にこんなマンションが本当にあるとはびっくり。理事長の固執ぶりからすると、かなり金銭的な旨みがあったのではないかと推測される。

    0
    投稿日: 2025.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    気が遠くなるような大変な戦いをよく戦いぬいたな、、マンションの管理問題という我慢して耐える方が簡単かもしれないことに、よく立ち向かった勇気、我慢強さ、努力。尊敬します。勢いとか集団で敵に立ち向かうアドレナリン?見たいのもあったんだろうか 小説として読んでも違和感ないくらいに変な理事長達だった。異常すぎる。なぜそんなに管理組合理事に固執する?人を思い通りにしたい、上に立ちたいという気持ちが暴走したのかな?それともマンションのことを思って?知らんけど自分は普通だと思ってるんだろうな、視野が狭くなり客観視ができない人。本当に訳が分からない理事たちだけど、最後の方を読むと可哀想なおじいちゃんという感じもした まだ白子の方が終わってなかったり引き継ぎとかで揉めているのかもしれないけど、もうマンションのことを忘れて人生楽しんでみたらいいんじゃないかなと思ったり〜他人事だけど 面白いノンフィクションでした。簡単に2時間位で読めて良きです。 マンションの総会、こんなドラマみたいなことはそう無いと思うけど、興味が湧いた

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    久々に面白く一気読みした。 旧理事側が固執した理由が著者も分からないままになっていることが気持ち悪い。末尾にあるように、今後はこのような共同住宅のトラブルは増えると思う。

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    また変な本読んで…フィクションでしょ?え?現実?え?日本の話?と旦那に言わしめた今作。 事実は小説より奇なりとはこのこと……… マンション自治の実態と難しさを知った。 戦うには力も時間もいる。戦おうした全員に拍手。

    1
    投稿日: 2025.10.17
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    自分の家の直ぐそばで、こんなドラマがあったなんて! 色々な面で非常に勉強になった。区分所有法やそれに基づくマンション管理の難しさは、分譲マンションに住んでいる人にとっては、静かな爆弾みたいなもの。また、多くの無関心な人達を巻き込んで、困難な状況を突破するためにはどうすればよいか。組織の研修に是非使ってほしい本だと思う。多面的な視点で、熱くも冷静に取材した著者にも拍手

    0
    投稿日: 2025.10.14
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    理事長は良いとして結構住民の個人情報出てしまってない?大変でしたね。有志の会も分裂して、でもそれくらい強烈なリーダーだから理事長とやり合えたっていうの納得。がんになる人多くない?ストレス大きかったと思う。でもよく頑張ったと思う。私の住んでた理事会がマンションも面接やってたな。悪気なくやってるのがやばいね。集団生活って難しい。

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    こんなマンションの管理組合が存在するとは!驚きの連続。そしてそれに立ち向かう人々の戦い、面白いと言うと申し訳ないけど、ハラハラしながら読了。

    0
    投稿日: 2025.10.12
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    マンションで謎ルールを強いる理事と区分所有者有志の闘いを描いたノンフィクション本。面白かった。 現実にある不条理な敵との戦いは池井戸潤的なエンタメとなっていて、スポットが当たるのがそこに住む住民というのが新しい。 ミクロな話にも思えるが、地域や国家全体に解釈を広げると無関心が権力の暴走を許す縮図となっているのは他人事ではない。 しかし、我々にはあまりにも時間が無さすぎる。マンションや地域自治に社会人がどれほど貢献できるのだろうか。 新理事長が総会のあとそのままプロレス観に行ってるのが印象的だった。

    6
    投稿日: 2025.10.07
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    本書に「頭では理解できない理屈や常識では測れない熱量ほど、面白いものはない」と言う言葉が出てくるが 本書そのものを指していると思う 出てくる登場人物、何より著者の熱量にやられてしました。

    0
    投稿日: 2025.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者も書いてるけど根はよくて周りにいい影響を与えるために行動してるだけの人なんだろうな。根はよくても行動が迷惑ならどうしようもないのだけど。こういう人の話を聞くといつも自分もいつかそうなってしまうのではないかと怖くなる。

    0
    投稿日: 2025.09.30
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     渋谷区幡ヶ谷にある世帯数300戸の大型マンションが舞台。大量の謎ルール、25年にも渡って変わらない管理組合の体制を変えるべく、奮闘した住民たち(より良く会)の1200日以上にわたる活動のルポ。  変わらない体制を変えていくのは本当に一筋縄ではいかず、声をあげてない住民をどれだけ味方につけるかがポイント。少しずつコアメンバーを増やしていきながら、管理組合側の対応に対しての感情論だけで対抗しようとせず、外部の専門家(弁護士)に入ってもらいながら、活動を見える化し、事実を最重視して、管理組合が変わったらこうなるということを分かりやすく伝えていったことは大きかったと思います。クライマックスとなった総会当日の攻防、僅差での勝利は手に汗を握りながら読みました。  最後に、25年以上に渡って管理組合の理事長の座にあり続けて守りたかったものは何だったのだろうか?

    0
    投稿日: 2025.09.28
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    マンション管理の方針を巡って、住民と理事会の闘いの記録。これが実際にあった出来事というから驚き。 7年もの年月を理事会との闘争に注ぐのは、並大抵の覚悟、努力ではないことが分かる。ルポからその熱量が伝わり、引き込まれる本でした。 印象的だった言葉 「異常な体制を敷いた管理組合を倒すのは、同様かそれ以上に異常な熱量を持った〇〇さんのような人が必要だった。本質的に、あの二人はどこか似ている」 "マンションを守ろうという過剰な正義感"が、常軌を逸したルールを生み出し住民を困らせていた。 そして、その状況打破すべく闘った住民にもまた"マンションを守ろうという過剰な正義感"がなければ、こんなにも長期間戦うことは出来なかっただろうな、、。 とても面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.09.28
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    オーディブルで。リフォーム禁止(部屋は畳で風呂はバランス釜)、友人を泊めるのに許可とお金が必要、ウーバーイーツ禁止、緊急車両、介護サービスの車すら入れない…という謎ルールに縛られ、違反がないか監視されているマンション、それが秀和幡ヶ谷レジデンス。縛っているのは同じくそのマンションに居住する管理理事会の面々。何十年もに渡ってマンションを支配し、利益を得ていた理事会に、一般住人が立ち向かう。 マンション管理とか分譲は大変なんだろうな、理事なんかやってくれる人に任せちゃいたいなと思うが、さすがにこんなことをされたらたまらないだろう。外観はレトロないい感じで都内一等地なのに、資産価値はほぼなかったという。入居の際には、プライバシーを侵害する理事の面談があったという。最初は不審人物を入れないという使命感から、頑張ってたんだと思う。どうしてこうなってしまったか。

    0
    投稿日: 2025.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネットニュースなどで知っていたマンションの管理組合トラブル。 「独裁」は人が集まればどんな小さな空間でも起こる。 しかし独裁者も最初からそうではなく、良かれと思った真面目さ、 正義感がおかしくさせてしまった。 本当に悪いのは誰だったのか。その人たちは表には出てこない卑怯さ。 敵対する人々も目的は違えどどこかしら似ているところもある・・・ 似ていなければ相対して戦えなかった。 大きな敵と戦う有象無象、先行きの見えない戦い、 表に立つ人黒衣になる人… そんな戦いは一瞬のハッピーエンドを迎えるも、 けしてめでたしめでたしの終わりではなく、 住まう人々にはこれから、スタート地点なのだと思わせる。

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    Audible にて読了。連載記事を書籍化したものであるのと Audible で聴いていた都合上、時系列や視線があちらこちらしていて分かりづらい(前半〜中盤)部分があったが、とはいえ克明に描かれた旧理事会との対決場面は聞き応えがあった。最後のやや歯切れの悪い点も、実話であるからして、全ては二項対立に還元できるほど単純ではないということですね…

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    表紙イラストなど本の装丁で、勝手にコミカルな群像劇小説をイメージしていたら、ほんとに、横暴なマンション理事会に対する反対運動に関するルポタージュで、勝手にびっくりしました。 こういう話を読むときは、書き手の主観がどこにあるかをちゃんと意識しないとと思います。意図的ではなくても、どうしたって印象操作が入ってくるから。たとえば、このレジデンスの理事長の”悪いところ”っていうのも、実のところどこまでなんだろう。明確な違法行為があって、訴訟の経緯などで事実認定されているなら別だけど、そうじゃなければいろいろ留保したうえで読まないとね。 自分がここの住人だったらどうだったんだろうと思ったりします。たぶんあきらめてるんだろうなあ。相場より安いってのは、それなりの理由があるからとかいって。お買い得ってのは、やはりないんだよね。【2025年8月20日読了】

    6
    投稿日: 2025.09.22
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    本の雑誌・上半期ベストから。これは素晴らしかった。感動的。マンションの管理者側はけったくそ悪いことこの上ないんだけど、圧倒的不利な条件の中、諦めず少しずつ手札を揃えていき、見事勝利を勝ち取る経過が胸アツ。元はといえば、殆ど周知されることのないまま、一部利権者のその場の流れで、ノリで、雰囲気で決まったであろう謎ルール。それを白紙に戻すことの何と大変なことよ。

    0
    投稿日: 2025.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    理事会ヤクザすぎる。 良くする会がどんな苦難にも挫けず、最後まで戦い続けて得た勝利に拍手。 手島さん、最初から最後まですごく頑張っていた。 吉野さん(仮名)にも退っ引きならない事情があったとはいえ、です。 ダイアパレス白子第2も改善に向かうと良いですね。

    0
    投稿日: 2025.09.17
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    日本の北朝鮮。これは本当に法治国家である日本内で起こっていた事なのか目を疑う。 マンションの管理とはかくも難しき事なのか。そして、過半数の承認を得ることは、こんなにも難しいことなのか。共に暮らしながら、その実関係性は希薄という、マンションの特徴が色濃く反映された問題だと思った。 事をなすには、とにかく冷静に。事実を重ねる。感情的にはなってはいけない。しかし、最後総会でものを言ったのは、感情の迸りだったのだ。

    0
    投稿日: 2025.09.16
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    借りたもの。 あまりの緊張感と白熱した戦いに、読んでいる手に汗握る本だった……!! ネットニュースや地上波でも話題になり「渋谷の北朝鮮」と言われた、ヴィンテージマンション・秀和幡ヶ谷レジデンスの理事会を巡る、レジスタンスの物語。 現在は退任しているので、ここでは「旧理事会」とし、それと戦ったレジスタンスを「より良く会」とここでは表記。 大勢の人間が住まい、関わるマンションの管理の難しさよ…… そう短くまとめられるようでいて、そこには人の数だけの複雑な思いが渦巻いていて、正に混沌としていた。 出てくる人々の誰か一人に感情移入をすることはできない。 様々な思いがぶつかっていて、読んでいて、それをいちいちしてしまうと、感情のタコ殴りあう。 喩えというか、同じ空気感を持っているのは、映画『囚われた国家』( https://booklog.jp/item/1/B08F3V9WWK )だろうか。あれを初めて見た時の緊張感…… 地味だけど、着実に一手に賭けるための下準備をコツコツと行い、これを実行する。 まぁ、上記映画は内側の軋轢は無かったけど。 「より良く会」も一枚岩ではない。 その内側のゴタゴタ……(面倒くささに、報復を恐れて)関わりあいたくない、一時は決裂しかけたり…… そして遂にマンションを支配していた「旧理事会」を打倒、理事会交代を果たす。 この辺りは当時、ネットのニュース、そして話題にもなっていた。 しかし、それでも……というか、当然ながらすんなりとは移行しない。 結局、帳簿は開示されていないから、変な集金がどのような用途で使われたのかは分からずじまいだし…… エピローグには、その後日の「旧理事会」の抵抗、前理事長・吉野の人柄について、著者は切り込もうとする。 ……まぁ、この手のものは、そんな核心に踏み込めることはなく、周囲の意見からの憶測に留まるのだけれど。 私はてっきり、旧理事会のメンバーは、高齢になったがゆえに変化を嫌う保守的思想とそれに伴う保身から、こうした前自体的な謎ルールを作り、秀和幡ヶ谷レジデンスの資産価値をも下げるのも厭わなかったのではないか、と思っていた。 著者は取材で‘権力の固執、という単純な構図だけでは説明がつかない’と記す。 別の記者・神林氏のインタビューでのやり取りなどを踏まえると、吉野が“正義”で「より良く会」は“悪”である、という考えに固執しているだけ、という感じだった。 住民が困っているという意見を全てを否定している。……現実が見えなくなっている? 著者は吉野の知人の証言を紹介し、かつて暴力団関係者が区分所有者になり大変な目にあったこと、マンションが食い物にさせかけた……というエピソードを添えている。「バカが付くくらい真面目、融通が利かない」という証言も併せて。 それらを踏まえて、著者は旧理事会は“勝ちすぎた”のではないか?と分析している。 んー…しかしやはり、こうして感想を書いていると、やっぱり頭が固くなって老害化していたんじゃないかな? そして吉野の周りの人間の存在…… 旧理事会のメンバーは、吉野の“真面目”を利用して既得権益化し、甘い汁を吸っていたのではないか? そして皮肉?にも、旧理事会が10年も満たないスパンで大規模修繕が行われていたので、極めて状態が良い。 旧理事会の時は高齢者にとっては変な人が入ってこなかった(その代わり世帯の流動性が無かったけど)という面も記載している。 立地やブランドが良かった、というのもありそう。 この事例が全てのマンション問題の解決の参考になるとは思わないけれど、マンション問題の闇を知る良い本だった。 YouTube『積読チャンネル』でも紹介されてた。 【独裁マンションはなぜ生まれ、打倒されたのか?#105】 https://www.youtube.com/watch?v=mZzcwSO9zFI

    0
    投稿日: 2025.09.15
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    話題の本のコーナーに置いてあって読んでみました 最初はここまでルールに縛られてると 住んでいる人は大変だなと思って読んでましたが ある事件の事を目にしてから、 人は角度によって色々な立場になると感じました もっと話し合って解決出来なかったのかな?とも 思いました そうしたらここまでの対立はなかったんじゃないかな?と感じました

    30
    投稿日: 2025.09.07
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    興味深く、読みやすいので、一気に読み終えてしまった。メディアで報道されて、ずっと気になっていた。 警察などは民事不介入というが、常識では考えられないことがある、それを変えるには長い時間をかけて至難のことということがわかった。 マンション管理会社の不正がメディアで報じられることもあるが、逆に住人だけでもリスクはあり、何事もバランスかもしれない。 場所によっては、住人の半数くらいが賃貸などのマンションもあるし、立て替えなど、多くのマンションで管理組合が直面することは多く、マンションに住んでいる、住もうと思う人は読んでおいて損はないと思う。

    2
    投稿日: 2025.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何十人と束になっても過半数の方が強いんだ。 木槌まで持ち出して理事会の行動は本当に怖かった。男性相手でも向かっていくそのパワーはどこから来るんだ。まだ問題はあるようだけどよりよくする会の皆さんお疲れ様でした。 バランス釜でも立地最高で素敵なマンションだから人は来るよね。面倒ごとに関わりたくないから自分にはできない。本当に凄い。独立遊軍の方と敵に回したくない弁護士とFRYDAY編集長野崎さんのこちらは大丈夫ですサラッと書いちゃってくださいっていう頼りになる言葉が出てきた時に興奮した。 話通じない相手と戦うの大変だっただろう。住民の信頼も取るのも大変だ。 終始淡々としていて扇状的でない文章が良かった。頑張った方々に敬意があった。

    0
    投稿日: 2025.08.27
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    事実は小説より奇なり。 「渋谷の北朝鮮」のフレーズに興味本位で手に取ったが、ルポルタージュにこんなにも感情移入し、感動するとは思わなかった一冊。 私自身もマンション暮らしの際、ホテルでの理事総会に出席したことがあったけれど、丁々発止されている住民もいてびっくりした経験があったのを思い出した。どこのマンションも大なり小なり問題はあるんだろうね。と考えさせられた。

    1
    投稿日: 2025.08.18
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    渋谷区の一等地にあるマンション、そこでは30年にもわたり管理組合による大量の謎ルールが強制され、「渋谷の北朝鮮」とも言われるほどの独裁管理が行われていた。そんな管理組合に立ち向かった住民達の闘いの記録。 炎上喫煙所で紹介されていて読んだ。めちゃくちゃ面白かった。 昭和の話かと思ったら令和の話でびっくりする。なんでこんな横暴を止められないのかと読み進めると、闘った人もいる一方、事なかれ主義の人が圧倒的に多く、総会での過半数を取れないことが最大の障壁だったとのこと。与党がいくら不正をしても中々政権交代できない日本の縮図みたいな話。 特殊な能力はなくとも、こういう面倒くさいことを地道にやってくれる少数の善良な人達のおかげで世の中は良くなるんだろうなーというのがよく分かるいい本。

    1
    投稿日: 2025.08.17
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    噂に違わぬ秀和幡ヶ谷レジンテンス。ルポとはいえ数年にわたる事実の積み重ねにはただただ感服とお疲れ様でしたという気持ちが湧くばかり。読んでいる最中のなんともいえないモヤモヤ感とそんな中でも一定の区切りまでたどりついた現実の積み重ねに対する読み応えは抜群。日本全国こういったマンションは他にもあるだろうと思いつつ自分の住んでいる地域では耳に入ってこないことは幸運なのかもしれないと思う。今後どうなるかについても気になるところ。

    1
    投稿日: 2025.08.15
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    スパイ小説を読んでいるような、現実の話とは思えない、熱い戦いの記録でバカほど面白かった。 マンション管理が住人・区分所有者一体になりにくくなっていくほど、同様の問題はアチコチで起こるかもしれない…と思うと、手放しで楽しく読んでる場合じゃない気もして背筋がチリン

    1
    投稿日: 2025.08.14
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    令和のこの時代にこんなことがあるのかという驚き。 こんな理不尽がすぐに是正出来ないもどかしさが読んでいて不快なのに、結末もいまいちスカっとはいかない。 実話ルポだから半沢直樹ばりの勧善懲悪といかないのが辛いところ

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    あるよね、こんな話。でも25年以上も続くなんて。大量の謎ルール、不透明な独裁体制。通称『渋谷の北朝鮮』と呼ばれたマンション自治の戦い。

    13
    投稿日: 2025.08.02
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    京都に住んでもうすぐ4年目。 いろいろとあった私は計3回の引っ越しをしている。 すべて賃貸マンションだ。 二条の築5年から西大路の築7年。 今住んでいるのは、桂川の築38年だ。 外観は二条や西大路の家より昔の様式で、少し古いマンションではあるが、契約時に完全リノベするという好条件。そして変わらない家賃はとても安く条件もぴったりだったため、即契約した。 でも、二条や西大路よりも勧告の手紙がすぐ届く。 過去に2回投函された内容は、どちらもこちらが悪い面があるので文句はないが、かなりちゃんと見て管理会社に連絡する人がいるんだと驚いた。 二条や西大路で同じことをしても、特に何もいわれず、どこか住民は面倒ごとを避けているような雰囲気だった。 築年数が古く、長く住む人がいるマンションほどはっきり物を言える人が多いのだろうなと、反省した。 近年、隣人の顔を知らないことも多いし、一瞥するだけで挨拶しないような関係性が多い中、きちんと挨拶をする今のマンションはいい意味で古風にも感じる。 自分の家のようで自分だけじゃない家。 マンションとはそんな不思議な集合体だ。 本作「ルポ 秀和幡ヶ谷レジデンス」は、そんなマンションで実際にあった話である。 幡ヶ谷レジデンスには、有志で作られている理事会が作成した謎のルールがたくさんあった。 金銭面も、住民に明確な理由を説明せず、工賃の相見積もりもとらず高い費用を出すようにと要求したり、まるで理事会の独裁国家だ。 理事長は委任状という書類の効力を利用して、勝手に決めた理事会に都合のいい内容を独断で決めていく。 住みたいと思って選んだ家で搾取され、監視される。 そんな苦痛と戦った住民たちとの本気の戦いだ。 正直、これはフィクションじゃないのか?というくらい内容が濃い。 そして、理事長の吉野は都合が悪いとすっとぼける政治家のようだ。 本当にこんな人がいて、こんなルールが罷り通るのか… 愕然とする。 ちなみにこの話はまだまだ現実で続いている。 吉野の執念深さを含め、いつまでこの戦いが続くのか。 どんな結論が着いて、現状どうなっているのか。 ぜひ読んでいただきたい。

    1
    投稿日: 2025.07.23
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    東京都渋谷区、岩場一等地にある高級マンションで問題は徐々に起こって行った。 問題となる理事会を牛耳る?理事長を頂点とした特定の理事たちが、委任状を手に総会での議決権を思うままにし・・管理規約にないルールをどんどん付して行っている。 SNS,TVで取り上げられてきたようだが具体的な状況を読み、現実をルポで読んだ。 正邪を述べるのが目的ではなく、講談社発行の当ルポを 簡明に綴っている。 住居は人間にとって大事な生存権の一つ、しかも価値が高い。 おいそれと人の言うなりになれるものではなく、人生を重ねていくにつれ主義主張が変容を0見せていくのは当然。 私が住んでいるマンションでもこの4年、酷似の対立が起きており 紛争迄は至らずの煙程度の状態の今 読んでいて身につまされる内容だった。 「より良く会」のメンバーが新たな理事会を立ち上げ、動き出しているが、旧理事は当マンションに現在も住んでいる。 巻末で述べられているが~旧体制派「勝ちすぎてきた」のだろう・・現状認識が上書きされぬまま、時代の変化を感じることも考えることもおろそかになって居った結果「北朝鮮」化していったのも一因だろう。 政治、そして今回の参院選でも言える~声を上げずして、自分らの権利を一任する時代は終わった。 理事らの感覚がマヒしていったように、住民らも声なき民と化していったのは長いものに巻かれろ的感覚がなかったとは言えないかもと。

    2
    投稿日: 2025.07.20
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    マンションのオーナーの言い分が通ってしまう怖さを知る。実際にあった事とは思えないようなヤクザのようなところに当たりたくないなぁと現実感が持てずに読了。

    3
    投稿日: 2025.07.20
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    この書籍は、【ヤバい管理組合が支配するマンションに、正当な手続きのクーデターを起こした1200日間の記録】です。 下記は、この本から得たメッセージのメモです。 ◾️「怒りや怨嗟という、強い感情が人間の行動を支配する場合」(例えば)「パワハラや男女の痴情のもつれ、金銭トラブル、政治家への告発などの事案では、根底に負の感情が渦巻くケースが大半だ。」 ◾️「ただし衝動に駆られて行動に移すだけでは、なかなかその先に思い描く到達点にと届くことはできない。計画性や継続性、証拠を集める論理的な思考が伴い場合、大抵は絵に描いたよう餅で終わってしまう」ことです。 ◾️「頭では理解できない理屈や常識では測れない熱量ほど、面白いものはない」

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    投稿日: 2025.07.19
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    YouTube積読の紹介チャンネルにてこの本を知りました。北朝鮮のようなマンションの独裁的なルールに、「これが現実で起きていた、ノンフィクションだ」ということに驚きました。 ここまで拗れるマンションは、稀だと思いますがマンションの老朽化問題については十分誰にでもありえる問題だと思い、考えさせられました。 また、人に関心を持ってもらうためにアプローチを変えていく住民たちの姿は勉強になります。

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    投稿日: 2025.07.18
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    ネットニュースで時々みかけていた件。 最近、仰天ニュースでも特集されていたけど、文章だと凄みをより強烈に感じられる気がしました。 序盤から胸のザワザワがおさまらず、じっくり読むつもりがほぼ一気読み。 ここまでたどり着くのに何度も危機に直面しているし、新体制になってからもまだまだ問題はあるようだけど、少なくとも風が通るようになったことは本当に良かった! 管理組合のあり方、集合住宅での住まい方など色々考えさせられもしました。 あと、元理事長は言わずもがなとして、周囲が「ちゃんとした人=元理事長の無茶を許すはずがない)」と目していた元副理事長(地元の小児科医)と、自らも権力を持っているかのように常に振る舞っている(ように描写されている)管理人の大山氏がどういう人なのかがとても気になりました。

    1
    投稿日: 2025.07.18
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    読みやすく、かつ、面白かった。丁寧な取材と丁寧な描写で、読みやすかった。なぜ元の理事長が「そう」なったのか真相は不明だが、現実の人間が早々真相を明かすものでもない、真相などないのかもしれない。ただただ闘い続ける側の狂気めいた熱意にも触れていて、良い著者だと思った。

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    投稿日: 2025.07.16
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    高級住宅地、渋谷にありながら「北朝鮮」と呼ばれる程の厳しい管理下で暮らす居住者達。自分達の手に自治権を取り戻す迄の4年に渡る闘いを取材したルポ。 資産価値のあるモノがモノだけに簡単には行かず、それぞれの主義主張もあり、通りいっぺんでは纏まらず、中心になって活動される方の苦悩がよく描かれていた。最後まで理事長とは相容れなかったのが残念。

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    投稿日: 2025.07.15
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    一生に一度の高額で購入したのに、こんな事があっていいのかという事実に驚きの連続。 キッカケはなんであれ、権力が一人に集中する事の危険さに考えさせられる。 誰でもご近所トラブルを避けたいがために無関心になりがちだ。 理事長にギャフンと言わせてやりたい一身で、怒りながら読み進む手が止まらず、1日で読破。 ノンフィクションならではの淡々とした記録だけに余計に胸に迫る物がある。 小説のような完全懲悪では簡単に終わらないところもリアル。 ルポの面白さを久しぶりに満喫した。

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    投稿日: 2025.07.13
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    渋谷の北朝鮮、モンスター理事長(理事会)に対抗するには、同程度かそれ以上の熱量が必要。 ここまで極端でなくとも、マンション自治をめぐる問題は、いつ自分事になるか分からない…。

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    投稿日: 2025.07.06
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    「渋谷の北朝鮮」と呼ばれた秀和幡ヶ谷レジデンス。 その「独裁政権」の末期から崩壊までを描いたルポであり、面白くならないはずはない。 クライマックスは、総会に向けたプロキシー・ファイト(委任状争奪戦)、票読みがし切れないまま始まる総会、理事長サイドの思惑で長引く審議、それを先読みしていた策士の遠謀、そして最後の理事選任の投票・開票まで、よくできたフィクションのような展開を見せる。 住民たちに対し、どのくらい異常な規律があったかはウェブ記事でも確認することができるが、本書を読んで、更に細かいところを含めて、かなり強権的なことが行われたことを知った。 それにしても、これだけのことがありながら、管理組合の理事を交代させるのは、金銭面でも労力の面でも、かなり大変なことだと分かる。 実際、理事が交代となっても、旧理事たちが引継ぎを拒絶し、別途訴訟を提起しなければならなかったことが語られる。 正常化までの長い道のりを思うと、区分所有者としては、毎年の総会くらいはウォッチしておくべきなのだろう。

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    投稿日: 2025.07.06
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    タイトルといい、内容といい、めっちゃ惹きつけられますよね。ただ、野次馬根性で後ろめたいけど、やはり、どれだけこのマンションが“北朝鮮”だったか、もっともっとディテール知りたかったなと思いました。その後の住民との駆け引きのところが本作のメイン。なので、ちょっと思ってたのと違ったし、その管理体制のひどさに共感できたほうが、その後のかけひきももっと興味持てるのになぁと思いました。

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    投稿日: 2025.07.05
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    生活感のある小説のような展開で面白く(失礼)読めた。 理事長が原理主義的なマンション管理に傾倒したエピソード0を期待したい。

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    投稿日: 2025.07.03
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    分譲マンションに住む者として、一言で感想を言うならば怖い...。そして近隣にあるマンションとして色々考えさせられた。最後はマンションの価値って難しいな...と。

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    投稿日: 2025.06.28
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    えっ!これって池井戸潤原作で日曜日にドラマになるんだよね?って内容です。終盤の票を数える場面は胸がドキドキして一旦本を閉じてしまいました。大袈裟ではなく本当に独裁政権と戦うレジスタンスです。民主主義を守るための小さくとも壮大な戦いに胸が熱くなるはずです。

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    投稿日: 2025.06.28
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    アツい!アツすぎる! テーマは一見地味だけど、居住の問題って当事者にとっては人生に大きく関わるようなことでもあって。 一見不可能な目標を粘り強い努力、熱量で達成した住民の皆さんがかっこいい。

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    投稿日: 2025.06.22
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    無関心な人達の心を動かす皆さんの熱量に感動。まるでドラマのようで興味深く、本当の話なのかと信じられない思い。どれだけ不動票を得られるか、ドキドキしました。

    1
    投稿日: 2025.06.22
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    以前、立地の割に安く売りに出ていた、ここの物件に問い合わせしたことがあり、そのときにこの事態を知って、もちろん購入は見合わせたのだけど、その後どうなったのか気になったので読んでみた。 防犯カメラが54台もあるなど管理組合が度を越えた管理をしていて、居住者の自由な生活がままならない状況になっている幡ヶ谷のマンション「秀和幡ケ谷レジデンス」で、通常の生活を取り戻すべく闘った、住民たちの4年にわたる記録である。 渋谷区で新宿駅から2駅という場所柄、ある程度資金に余裕があり、知的レベルも高い人たちが所有者になっていたので、闘えたのではないかと思う。 理事長はマンションの価値を守りたかったのではないか?という考察については、疑問である。自分の利権を守るためと、私腹を肥やすためにやっていたとしか思えない。突き詰めると違法行為がいろいろあると思うので、何らかの罪で逮捕してもらえばよかったのに。 その後、物件価格は適正な価格に戻っているようなので、安いうちに買っておけばよかったなぁと思ったりもする。

    1
    投稿日: 2025.06.20
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    渋谷区の一等地で本当にこんなことが起きるんだという驚きもあり面白かった。 気を抜くとフィクションを読んでるかのような気持ちになるが、現実に起きたことだからこそ住民の切実さがひしひしと伝わってきて、ルポタージュの良さを感じた。

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    投稿日: 2025.06.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何より驚いたのはこの争いにかかった時間が想像以上に長くかかるものなのか…という事実 心情的はこんなの楽勝でしょ、すぐ決着つくはずと思ったのに、かかった年月とそれによる身体的、精神的磨耗。こんなの知ったら色々怖くなる。

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    投稿日: 2025.06.15
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    渋谷の北朝鮮と揶揄された異常な住民管理が行われていたマンションで住民が管理組合から自治を取り戻すまで。要は委任状争奪戦なのだが事実は小説より奇なりという感じで一気読み。組合理事長も過去の暴力団関係者の入居事案に懲りて再発防止から暴走したらしいというのが救い。

    1
    投稿日: 2025.06.12
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    とてもおもしろかった。仲間が増えたり特技を活かして戦っていくところがRPGみたいでワクワクした。理事長には理事長の正義があってあんな事になってるんだろうけど、時代に応じてアップデートできない人は害にしかならないと思った。

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    投稿日: 2025.06.01
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    マンション管理を巡るノンフィクション。いろんな事を考えさせられた。 ライターさんの後書きで、映画「トゥルー・ロマンス」が観たくなってしまった。木琴を使った楽曲が美しいのを思い出す。

    4
    投稿日: 2025.06.01
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    こんなひどいマンションはあるのか。 マンション管理を少し知りたくて、興味をくすぐられて買ったわけだけど、中身は人間のドラマ、総会での戦いなどであった。一方で、管理→マネジメントがみんなに認められるものでないと、こんなにも利用者、周りの人からから反発や抵抗があるものなのかと、何事にも共通する運営することの難しさを感じた。

    7
    投稿日: 2025.05.31
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    高齢化社会、マンションの老朽化もあり管理組合の問題は今後さらに高まるだろう。 渋谷区幡ヶ谷のマンションで現実にあったあり得ないような管理組合の横暴と立ち上がった区分所有者。元理事長の負の部分だけでなく正の部分もしっかり指摘しているところが良い。 今のタワマンも50年もすれば建替え、大規模改装等、大きな問題となるのだろう。

    1
    投稿日: 2025.05.31
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    尊敬するFBFの方が、組織を立ち上げてまとめるための方策を知る本としてオススメされていた本書。 初めは熱意あるものが立ち上げ、ある程度集まったら冷静な人材がトップに立つことがよいと。 不可解マンション理事会を解散に追い込むまでのルポである本書。その理事会解散に向けた組織の成り立ちから成功までの4年間を追っている。 確かに本書を読み、組織の立ち上げには熱意のある者が、そして組織の継続には冷静な者の存在が成功の鍵であったと言える。 けれども、作者はあとがきで熱意ある立ち上げ人こそがクールであったと締めている。 結局は熱意と同時に冷静さこそが組織をまとめるために必要なことなのだろうな… 我が家の近隣にも、やけに理事会が強くて総会は罵詈雑言が飛び交うと聞いたマンションがある。 だから、秀和レジデンス幡ヶ谷のような狂った理事会はあまたあるのかもしれない。 私自身も子ども達のPTAや父母会役員で総会運営の難しさを何度か経験したことがある。 熱意と冷静さを持って挑んでも、今までのやり方を変える方向となるとなかなか委任状は集まらないものだ。 様々な知恵とタイミングも成功の鍵なのかもしれない。 それは、どんな組織作りでも同じこと。 また、総会運営で悩ましい時にはこの本を開いてみようと思う。あんまりなさそうだけど…

    30
    投稿日: 2025.05.30
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    いや〜〜〜おもしろかった……! と同時に区分所有者としての明日は我が身感と 築古だけどちゃんとバリューアップしている 実家マンションのすごさを思う 決戦の日、相手が弁護士を用意していたことが 逆に「よくする会」側の 有利に働いた流れが最高だった。 しかしまあ独裁者にも理由あり。 エピローグでも触れていたけど、 矢面に立つ理事長以外の理事たちも なかなかの罪だよなあ。 あと管理人がだいぶ権力を 勘違いしたのがやばかったな。 特に郵便物を勝手に抜き出して処分するくだり。 絶対ダメだろ。 まあでも、Uberや宅配便などの不特定多数が マンション内を出入りするなどの セキュリティと利便性の天秤については 考えさせられるところがあるし お風呂がバランス釜のみなのも建物の構造上 推薦理由があったみたいだし 住人たちの属性や思惑の違いをまとめるのは むずかしいよなあと思うし 区分所有の今後、どうなっていくんだろうねえ。 あと横領がなかったのかも気になる。 白子のほうも理事退任できたみたいですね (弁護士さんのnoteで追記されていた)

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    投稿日: 2025.05.25
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    面白かった! しかしリアルなことで読んでいて心が痛くなっちゃいましたね… こんなやばい物件があるのか…

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    投稿日: 2025.05.15
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    管理組合を乗っ取られると、大変なんだと知りました。 マンションに住んでいる方は、必読の本だと思います。 戦った住民の方々に感服しました。

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    投稿日: 2025.05.13
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    秀和幡ヶ谷レジデンスで20年以上にわたって続く、理事長による不可解&横暴な独裁に立ち向かうルポルタージュ。 控えめに行っても最高。「噂の東京マガジン」なんかに立ち位置は近いけれども、常識で考えてあり得ないめちゃくちゃなマンション運営と、一住民に過ぎない人々が果敢に立ち向かう姿が胸を打つ。 ただ勧善懲悪で終わらせず、理事長側の背景も記しており、管理する側の言い分にも理解できてしまうところがまた深い。素晴らしい力作でした。

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    投稿日: 2025.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    p20 1957 秀和レジデンス 小林茂 設立 青い屋根瓦に白い壁 1964-2000にかけて134棟 住宅ローンと管理組合

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    投稿日: 2025.05.11
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    書評サイトに紹介されて気になった一冊。 話題になってたの全然知らなかった。 本当にそんなマンションあるの?と衝撃の連続だった。 住人でもオーナーでもないのに、読み進めるうちに同じ気持ちになるというか、負けないで頑張ろう!頑張れという気持ちになるから不思議だ。 理事長がもうただただ謎。 どーゆー思考回路をお持ちの方なんだろうと思う。でもやり方は間違っていたけどマンションの事を思っていたのは本当なんだろうなと最後は思えた。 いやでもやっぱりおかしい。 管理組合メンバーが一新され、新しいスタイルになったのに、前理事のように人の出入りを厳しくしなくなったから、ちょっとセキュリティが心配的な意見があり、人の心情としては当たり前なんだけどちょっとうーんという気にもなった。

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    投稿日: 2025.05.09
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    積読チャンネルで取り上げられてて面白そうだったので買いました。 こんな激ヤバルールだらけのマンションが存在するのもだけど、つい最近の出来事というのが1番印象的。

    5
    投稿日: 2025.05.03
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    読みながら、ドラマ化だよね、映画化だよね、と思いました。 池井戸作品っぽい。 住民の皆さんのご苦労が臨場感伴って感じられました。 が、ホントに今の時代にこんなことあるの?と驚愕です。

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    投稿日: 2025.05.02
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    Uberが入れない、浴室リフォームができないなど多数の謎ルールを押し付ける管理組合理事長。と闘う有志たち。 「渋谷の北朝鮮」と呼ばれたマンション。こんな話が本当なのかと驚いた。そして管理組合と闘うのがこんなに大変だとは思わなかった。大傑作

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    投稿日: 2025.04.24
  • 久しぶりに一気読み

    栞ってなんだっけ?と思うくらいに 一気読みしてしまいました。 いや~~面白いっ!文章のライブ感 が半端ないっ!久しぶりに踊る文字を 見た>

    0
    投稿日: 2025.04.23
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    舞台となったマンションの自治レベルは悲惨なものだと思った。 が、言ってしまえば、区分所有者という集団の内部抗争、内ゲバであり、そんな話は古今東西いくらでも存在するよな、とも思った。敵方にも彼らなりの正義がある、という話も含めて。 住民間の闘争の構図だけでなく、それをルポにしたマスコミもいるという俯瞰の視点で読むのが良いと思った。 マンション怖くて買えねえなあ(震え)

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    投稿日: 2025.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025/03/18予約 1 「渋谷の北朝鮮」と呼ばれるマンションがある。独裁政治的な謎ルールは20年以上理事会メンバーが固定されているため変わらない。住みやすいマンションにするため抗議の声をあげはじめる住民。 弁護士の桃井を迎え、勝敗を分けるのは委任状をいかに掌握するか、というアドバイスにより着実に前進していく。途中コロナ禍に見舞われたり、有志の会側の仲間割れ、病など様々を乗り越え最終的には一般的な普通の管理規約を勝ち取る。普通を目指すため、ここまで戦えるのは尊敬でしかない。住民の中にも、怖いから声を上げられない、生活もあるしそこまで関われない、そんな人も多いだろう。 どれか一つでもタイミングがズレていたり人の動きがマッチしていなければ成功しなかった。 旧理事会の人は今も同じところに住んでいるらしく、それも信じられない気持ち。 賃貸は家賃を払っても終の棲家にならない、いつもそう不満に思っている。でもやっとの思いで(大体の方は気軽に購入できないと思いますが)購入した物件がこんなのだったら… 賃貸、分譲について考えるいいきっかけになった。

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    投稿日: 2025.04.13
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    作品紹介から興味深い内容で気になっていた! 普段なかなか手に取らないルポ‥! 読む手が止まらず、一気に読み進めた すごく読み応えのある一冊 ここまで細かく書かれたルポ読んだことない‥ ほんとに熱い闘いでした。

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    投稿日: 2025.04.11
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    日本の北朝鮮と言われるほど、独裁的な管理状態にあった渋谷区にある秀和幡ヶ谷レジデンスというマンションの話。 同じ業界の話ということもあり、一般の方よりはなじみが深いので、ある程度私事として考えられることもあり、一気読みしてしまった。 ノンフィクションと言うこともあり、その話はいるかなぁと少し退屈になってしまったところはあるが、最後の総会についてのシーンはすべてを回収できるくらいよくできていて、半沢直樹かと思った。 この話は間違いなくドラマになると個人的には思う。 この爽快感とともに、マンションの管理組合について深く知ることができた。 ストーリーの面白さと知識まで与えてくれるなんてやっぱりノンフィクションが好きだ。

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    投稿日: 2025.03.23
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    大量の監視カメラと謎ルール、そして粗暴な管理人。異常な管理組合が支配するマンション。その自治を取り戻す住民たちの闘いを描いたルポ。長く静かな戦いの日々を手に汗握りながら応援する。巨悪は居ない。「無関心」がモンスターを生み出してしまう様はこの国の縮図か。昨年マンションを購入した身としては背筋が凍る思い。白紙委任の罪深さを知る。

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    投稿日: 2025.03.23
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    実話とは思えない面白さ(当事者としては面白くはないだろうが) 私も古い割と規模の大きめのマンションに住んでいるので他人事とは思えず、一気に読み進んでしまった

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    投稿日: 2025.03.11
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    マンション統治の現在知りうる限り最悪例でもある。現在進行系で最高裁判決に従う様子もなく、最後は理想の統治に向かっているようでもある。 個人的にマンション投資はやめておこうと思う。

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    投稿日: 2025.03.11