
総合評価
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powered by ブクログ妻の父ががんで吐血して入院し、妻の母から勧められた本。 内容的にじっくり読みたく無かったのもあるが、妻より先に読み終わってしまった。 自分の場合は介護する側ではなく、当事者の方にもかなり感情移入してしまった。私もいざこうなったらこういう事を言いそうだな、いや、ここまで気力がもつだろうかと… この本は奥様側視点だったので、エンドロール!も読んでみたいなと思った。 本はなんでも、読むタイミングで染み込み方が違うと思うが、今、このタイミングで読んでよかった。
0投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ結末を知った上で読む闘病記は、やっぱり辛い。 夫が余命宣告され、標準治療をしないという決断をする。それを側で支え続けたくらたまさん。 あっけらかんとした本人の横で、グズグズと泣いてしまうくらたまさんがいいなと思った。 気丈に振る舞って涙も見せない…という人もすごいけど、泣くということで心が浄化される気がするし、内に溜め込まないことが自宅療養をする上で良かった気がする。 辛い中でも笑いが絶えないのは、叶井さんとくらたまさんらしい。 そういえば、お葬式も「らしさ」が溢れたものだったなと思い出した。 最期までその人らしくいられるのは、理想だなと思う。
50投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログ2022年5月、夫・叶井俊太郎の「顔や体が黄色くなる」ことから始まった、私たち家族と「すい臓がん」の記録。 いまの日本において、「抗がん剤を打たない」という選択はとても少ないなか、叶井は抗がん剤を一切からだに投与することなく1年9カ月を生きた。 くらたまは言う。「自分の命や人生の在り方を決めるのは本来自分自身のはず。でも日本では一旦がんを発症すると自分の死に方、生き方が全部医者に丸投げになってしまうケースがほとんど。そうじゃない生き方ができること、何をして何をしないか自分で決めてもいいことに気付いて欲しくて筆をとりました。 〝自分で選べる〟って当たり前のことを、知らないままの人が多いんです」。 〝がんの王様〟とされるすい臓がんにかかりながら、抗がん剤治療を受けなかった夫は、どのように生きたのか…… まだどこにもそんな例がとりあげられていないなか、確固たる意志を貫いた生き様を、貴重すぎる家族の記録を、妻である倉田真由美が、自分の言葉で綴った640日間。 とても参考になった。 私も、抗がん剤や放射線治療をしない人の経過を知りたいと思っていた。 同僚が膵臓がんではなかったけど 去年亡くなった。亡くなる1ヶ月くらい前までは 頑張って休み休み仕事に来ていた。抗がん剤治療をしていたけど 結局5年くらいで亡くなってしまいました。 私の母親も癌で亡くなったけど いろんな所に転移していたし 歳も歳なので治療はしなかった。なので、あっという間に亡くなってしまった。 母はまさかの思いだったから もっと生きるつもりだったみたいだけど 私は父親が65歳で突然亡くなって以来、死のことをいろいろ考える機会が増え すごく意識して生きるようになった。 自分の人生は やっぱり自分で決めるのに限ると改めて思いました。 この本の筆者さんも旦那さんも一生懸命まっとうに生きた日々だったのがとても伝わってきました。
12投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログステージⅣの膵がんだとしても、好きなものを食べ、やりたいことをし、自分で自分のことを決めることができる。そして直前まで自分らしく生き切る事ができる。そう教えてもらえた作品でした。痛みでナースコールを押せないこともある方もおられるので、こちらから訪室しようとおもいました。死が日々の暮らしの延長にあることを思うと、どのような状況でもやはり元いた場所に戻りたい、そう思うのが人なのかもしれません。 最期のかけがえのない日々を共有してくださり、ありがとうございました。
8投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログ「すい臓がんと闘った」ではなく「歩んだ」という表現が、くらたまさん家族を表している。 旦那さんの食欲と、何よりも生きることへの執着がないことに驚く。 こんなにはっきりと「思い残すことはない」と言える人がいるのか。存じ上げない方でしたが、どんな風に考えて人生を送ってきたのか、頭の中と記憶を覗いてみたい気になった。 遺される家族としては寂しくもあり、救いでもあったのではないか。 そうか、抗がん剤を使わない選択肢もあるのかと思いつつも、自分や家族が癌に罹患したらどうするだろうと考えながら読んだが、すぐには答えが出そうにない。 残りページが少なくなると、容体も悪化し、最期に近づいていることが分かるので、胸が苦しくなってしまった。 後悔ない人生を送った旦那さんと、常に隣にいたくらたまさん、あっぱれだと思う。 時間が経って、たくさんの思い出を笑って語れる日が来ますように。
19投稿日: 2025.06.02
powered by ブクログ膵臓癌を患い抗がん剤を使わずに思い残すことはない、いつ死んでもいい、とまっすぐ生きた叶井さんとその妻のくらたまさんの日記。 叶井さんが、食べたいものを食べ、行きたい場所に行き、いつ死んでもいいくらい後悔はない姿、明るく最期まで生きる姿がすごかった。 当初の余命宣告をはるかに超え、誕生日を迎え、新しい年が越せたこと。しかし別れはやってきて、とても苦しくなった。 患者本人が明るく生きていることがすごい。山本文緒さんの闘病も読んだが、本当に苦しくなるが、続きを読まずにいられず一気に読んでしまった。
1投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログすい臓がんを患って余命宣告をされた夫。 本人は抗がん剤も使わず手術もしない、自然に寿命を全うしたいという方針を選択。 かと言って怪しい民間療法にすがったりもなく、見かねて倉田さんが勧めた高濃度ビタミンCの点滴や水素ガス、サプリメントなどを試すが、目に見えて効果はあらわれず長く続けたものはなし ただあらゆる医者に出会って話しを聞いている、セカンドオピニオン、サードオピニオン・・・ そして聞いた話を自分なりに取り入れたり、参考にしたりして、そんな風にして「早ければ半年、持って1年」の余命を1年9カ月に延ばされた。 亡くなる直前まで、人とあったり、出勤したり、自転車に乗ったりとんかつを平らげたりと周りの人が驚くほどの元気ぶり。 やっぱり抗がん剤や手術って・・・と思ってしまう。 余命を宣告されたなら、あがかず自然体で好きなことをして過ごすのがいいのかなぁと考えてしまう一冊でした。
1投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログすごいと思う。 余命半年の膵臓癌と宣告されても、落ち着いて淡々と現実を受け止める叶井さんの姿に驚かされるばかりだし、 何としてでも生きてほしいと望んでもおかしくないのに、 夫の望みをそのまま受け入れた、妻の倉田さんの姿も胸を打ちました。 どこで生まれて、どんな風に亡くなるかは 自分では決められないというけれど 叶井さんは、確かに自身の死を正面から受け止め どの様に死ぬかを自分で迷いなく決めている。 こんな癌との闘い方もあるのだね。 御冥福をお祈りします。
5投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログテレビでそこまで言って委員会 に倉田真由美さんが出ていて ご主人が抗がん剤を使わないで亡くなった 検索しても 抗がん剤を使わない過ごし方が 出てこなかったので 本にしました。 と言ってられて すぐに取り寄せました。 夕方に本が届いて 一気に読みました。 森永卓郎さん推薦 なんて書いてあるので 森永さんの前に亡くなられたんですね。 膵臓ガンだそうです。 抗がん剤は使わなかったけど 何度もステンドを入れる手術をされ 腹水もぬいておられる。 元気で会社にも行き 沢山好きなものも食べられたけど 痛みもあり 奥さんは泣いてしまう。 このご主人 ユーモアのある明るい方だったので 乗り切れたのかもしれない。 お家で看取られています。 50代だからできたのかもしれません。 ガンと戦うのって 患者本人も周りの家族も エネルギーがいりますね。 森永卓郎さんも亡くなったし お二人とも 悔いのない人生だったんだと思います。 倉田真由美さんも これ以上はできない看護です。 ガンは人ごとではありません。 私 こんなに覚悟ができるかしら と思いました。
9投稿日: 2025.02.16
