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熱血のMSG ―BLOOD IN THE GARDEN― 1990年代 “いきすぎ”ニューヨーク・ニックス激闘譜
熱血のMSG ―BLOOD IN THE GARDEN― 1990年代 “いきすぎ”ニューヨーク・ニックス激闘譜
クリス・ヘリング、島本和彦/イースト・プレス
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    私が大学生の頃(1990年代前半)、NHKのBSでNBA中継をよく視聴していました。当時人気だったのはシカゴ・ブルズのマイケル・ジョーダンや、フェニックス・サンズのチャールズ・バークレーなど。そしてその対抗馬として本書で採りあげられているニューヨーク・ニックスが存在していました。 当時はジョーダンの全盛期。ニックスは常に同じカンファレンスのチームとしてレギュラーシーズンを闘い、そしてポストシーズンにはNBAファイナル進出を掛けて闘いました。そのプレースタイルは、”肉弾戦”。とにかくタフにディフェンスし、相手を気持ちよくプレーさせずに自分たちのペースに引きずり込む。ダンクを阻止するためなら危険なファールも躊躇なく実行する、正にブルーカラーを地で行くようなスタイルでした。このスタイルを確立したのが、ロサンゼルス・レイカーズで4度のNBAチャンピオンを獲得した名将パット・ライリー。ライリーが着任してからのチーム改革、そしてブルズとの死闘、ライリー離任までが本書前半部。 パット・ライリーは4シーズン指揮を執った後に同ディビジョンのマイアミ・ヒートへ移籍。ニックスのヘッドコーチにはアシスタントコーチだったバーカンディーが就任します。パット・ライリーの元でチームとして一つの完成形だったチームは主力メンバーの高齢化という問題を抱え、様々な問題が発生します。大黒柱だったパトリック・ユーイングの長期離脱など、大きな困難に直面しながら、宿敵マイアミ・ヒートや、ライバルとなったインディアナ・ペーサーズとの激闘を描くのが本書後半部。 パトリック・ユーイング、ジョン・スタークス、チャールズ・スミス、チャールズ・オークリー、アンソニー・メイソン、ディレック・ハーパー、ラリー・ジョンソンなどなど当時の主要メンバーの数多くのエピソードが盛り込まれています。他チームの選手も、ジョーダンだけではなく、スコッティ・ピッペン、アキーム・オラジュワン、レジー・ミラー、等々当時のスター選手の名前が次々と登場し、当時NBAを夢中で視聴していた私としては、非常に懐かしく読み切りました。 超人気チームを主人公にしているわけではない(あくまでも日本国内では)ですし、しかも今から30年ほど前のチームが主人公なので、読み手を選ぶのは仕方がないと思います。でも当時のNBAを視聴していて、上記の選手名を聞いてプレーが思い浮かぶ人だったら、また泥臭いプレースタイルのニックスが好きだった人なら、これ以上の本は無いのではないかと思います。訳者の島本和彦氏も、当時のBSの中継で頻繁に解説者として登場し、それもまた懐かしさを感じさせられました。

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    投稿日: 2025.06.02