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村の怖い話
村の怖い話
黒木あるじ、他/竹書房
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総合評価

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    「村」に纏わる怖い話を集めた1冊。 怖い話、忌まわしい話はもちろんのこと不思議な民話のような話もあり読み心地の良い1冊だった。 個人的に「亜炭」は方言や地域の特徴からなんとなく知っている土地だと思うので親近感が湧き、よりリアルな実話怪談としての魅力を感じた。 また「いくつ子」や「満月」などとても魅力的な民話風の話があるのでまた読み返したい。

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    投稿日: 2025.04.15
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    ただの怪談集ではなく、 じんわりと胸が重くなるような 「人」の怖さが残る一冊だった。 閉鎖的な集落特有の同調圧力、 そして人々の中に渦巻く悪意や恐怖心。 そういったものが怪異を生み出し、 あるいは「神」を必要とさせたのではないかと 感じさせられた。 物理的な恐怖よりも内側から じわじわ染み出してくるような、 胸糞の悪さの方がずっと印象に残る。 自分もある地域の伝承について 調べていたことがあるのだが、 そこでも記録は残されておらず口伝のみ。 「無いことにされた歴史」というものが、 こうした話の根底にあるのかもしれない。 人が隠したいもの、忘れたがっているものにこそ 本当の怖さが潜んでいるのだと思う。

    27
    投稿日: 2025.04.10