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階段ランナー
階段ランナー
吉野万理子/徳間書店
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総合評価

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    スポ根かと思ったらそれほどでもなく表題の話が出てくるのはだいぶ後半。 主人公の落ち着きが良かった。家族が刑務所に行く話の描き方が今まで読んできた本より現実的だった。(ミステリーばかりだからだね) 大会に挑むまでの過程が丁寧だからサビだと思ってたパートが思ったより短くても魅力的に感じるし読み応えを感じるんだなと思った。 階段駆け上がり大会というのも知らなかった。想像するだけでキツそうだ。

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    投稿日: 2025.03.21
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    Amazonの紹介より 横浜・山手の高校に通うふたりの高校生。奥貫広夢は家庭のトラブルで、水泳部をやめる。三上瑠衣は、卓球の全日本選手権で突然、身体に異変が起きる。夢をあきらめかけていた時、前向きになるきっかけをくれたのは「階段」だった! 「勝負の階段」「あきらめない階段」。 教師の高桑が、実在の階段を紹介するブログを読み、ふたりは魅了されていく。やがて、彼らは「京都駅ビル大階段駈け上がり大会」を目指す! あらすじで、ほぼ本の内容を把握してしまうのですが、もう少し深掘りすると、トラブルや体の異変については、それぞれの高校生にとっては、重めだなと思いました。 メインとしては、階段駆け上がり大会を目指す物語ですが、それに至るまでの過程を丁寧に描かれています。 辛い経験をする二人ですが、「階段」を機に成長していく姿に応援したくなりましたし、青春のような爽快感がありました。重い事情を抱えながらも、あまり思いの丈を叫ばないのですが、内に秘めている心情は、物語を通じて、辛いものがあるなと思いました。周囲に合わせている分、読者としては状況を知っているので、より切なく2人のことを見守ってしまいました。 2人の成長物語もそうですが、階段としての魅力も描かれていました。違った目線での解説は面白かったです。 タモリさんの坂道愛に対し、こちらでは階段愛があふれていました。 物語の終着点である京都駅での大階段駈け上がり大会ですが、実際に開催されているイベントです。実際に大階段を見たことがありますが、そこを駆け抜けるとは相当大変だなと思います。過去の大会を動画で初めて見ましたが、迫力があって、生で見たくなりました。

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    投稿日: 2025.02.05