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芥川龍之介は怪異を好む
芥川龍之介は怪異を好む
遠藤遼、睦月ムンク/笠倉出版社
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総合評価

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     既存のものに括ってしまうことを踏みとどまってしまう。取り扱うものは王道寄りなのかもしれないけれど、その取扱い方に独自性が見出される作品。 "好む" という不思議な動詞の付け方に納得のいく余韻を孕んでいるのも印象深い。  後の作家が主役ということもあって書くことと怪異を絡み合わせ、近代文学を彷彿とさせるような華やかさもあるけど暗い空気が漂うような雰囲気を作風全体で表されていたかのような印象もあった。古典をベースとして展開されているのもまさにそれらしい。

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    投稿日: 2025.04.09
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    芥川龍之介の河童の少年バッグとの怪異蒐集譚。 とあるが、この初巻はわりと芥川自身の身の回りについてで、芥川自身の人となりが感じられるような側面が強い。河童のバッグの途中で発生したトラブルについてなど解決されていないところもあるので、次巻に続くというとうことなのだろう。

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    投稿日: 2025.03.09