
総合評価
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powered by ブクログとても知的教養に満ちた良い本ではあるが、残念ながらオーディブルには向かないんじゃないかと思う。 というか、こういうのは本で読もうよ私……オーディブルで読むのは無理だ。 それというのも、高校地学なので図解が大前提になっちゃっているからである。もちろん図については添付されているし、手を止めて探せば図は確認出来る。でもね。オーディブルなのよ。車の運転とか皿洗いなんかやっている間に、ちょっとでも読書(?)を楽しもうなんていう貧乏性な考えで聞いているわけですよ。当たり前に図なんて手を止めて見ないし、確認しないの……幸か不幸か、高校地学なんで、半分くらいは過去の自分と過去の娘が触れていた内容なんで、なんとなく図解無しでもわかる。(残念ながら、子供らはこの本でも憂いの的になったように、選択科目として地学を選んでいないので、最新の内容についてはわかんないという状態なんだけれども) とりあえず空き時間で聞きまくった。時々気がそれて聞き損ねていたりするので、ちゃんと理解出来たかというとかなり怪しいわけだけれども、面白かった。可能ならば本で読み直したいし、もっかい図に目を通した上で聞き直すのも良いんじゃないかと考えている。 本書の後書きで、高校の理科は4つに分割されていて、それぞれがかなり独立していると説明されている。また高校で学ぶ数学は17世紀に確立した微積分、化学は19世紀までに発見された内容が、物理では20世紀初頭に展開された原子物理学が 生物20世紀後半に進歩した免疫まで、けれども地学は最新の知見が採用されている。これは地震や気象といった身近な問題と直結しているからということが紹介されていて、ああそうだよなあとしみじみ気がついたりした。
4投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログaudible 。60年前、高校1年のとき地学を学んだ。担当が学級担任の先生だったからか、天体が好きだったからか面白かった思い出がある。 それにしてもさすがに半世紀の学問の進化は素晴らしい。気象、地震、火山、宇宙…と身の回りの暮らしと直結する「分かり」が興味深く学べた。 気候変動が人類にとって大きな課題となっている今こそ目を大きく見開いていたい。トランプや我が国の一部の政治家はしっかり目を閉ざしているようだが。
7投稿日: 2025.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校地学ということで、地学の復習になるかと思って読み始めた。今までの地学の本で最もわかりやすい本である。最初に地震から説明しているところが目新しい。 地学の教科書まで「もっと学びたい人へ」で説明しているのでより地学を学習する人が増えるであろう。高校では、地学基礎の教科書である。
0投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログ高校の頃一通り学んだ地学の知識を思い出すために読みましたが、教科書の内容がさっくり纏まっていてとても良かった。自分が学んだ当時と比較して最新の情報にアップデートもできました。 2024年12月に発行ということで、2024年前半ぐらいまでの地学関係の出来事の情報まで取り込んでて良いですね。
1投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ高校で地学は習ったはずなのに全く記憶がない。宇宙や地球のこと、物質や生命のことの原点には地学があり、この原点をきちんと教えてくれる本である。この本はとてもダイナミックに地球のしくみや46億年の歴史を語り、宇宙の誕生を語ってます。わずか300ページ余りの新書でこれほど頭を整理することができるのだから素晴らしいと思う。どんな分野も基本こそが大切なことを再認識させてくれる良本です。
63投稿日: 2025.03.15
powered by ブクログ1. 南海トラフ巨大地震のメカニズム 1.1 地震発生前の状況 - 内陸地震の増加: M316規模の地震の数が年間で災害前の約5倍に増加している。これは今後数十年続くと予想される。 - 活断層の活動: 日本列島には2000以上の活断層があり、東日本大震災以降、これらの活断層の活動頻度が上昇している。 - 首都直下地震の懸念: 約4000万人が居住する東京圏には19ヵ所の震源域が想定されているが、直下型地震の短期予知は不可能とされているため、どこでいつ起きてもおかしくない。 1.2 地震発生時の状況 - プレート動態の変化: 東日本大震災により、日本列島が影響を受け、プレート間の力関係が急変した。結果として、陸のプレートが押される力が変わり、地震が引き起こされる。 - 地殻変動の影響: 地震に伴う地殻変動により、陸地が拡大し、地盤が沈降するなどの影響が見られる。 2. 防災対策としての地学の重要性 2.1 南海トラフ巨大地震の予測 - 発生予測: 約10年後に南海トラフ巨大地震が発生する可能性が高く、東日本大震災よりも規模が大きいとされる。 - 被害の想定: 日本の総人口の半数に相当する6800万人が被災する可能性がある。 2.2 予知の限界と対策 - 予知の不可能性: 現在の地学では正確な地震の「日時」を予知することは不可能であり、政府は30年以内に発生する確率を70-80%と見積もっている。 - 自発的な避難の重要性: 人々が自発的に避難すれば沖波の犠牲者を最大8割減少させることができる。防災対策が重要であり、市民は「自分の身は自分で守る」意識を持つ必要がある。 3. 地球の内部構造と地震波 3.1 地震波の伝播 - P波とS波の特性: P波は固体、液体、気体を伝播する縦波であり、S波は固体のみを伝播する横波である。地震波の伝播時間に基づく情報から、地球内部の構造を理解することができる。 3.2 地殻とマントルの構造 - モホロビチッチ不連続面: 地殻とマントルの境界に位置し、地震波の速度が変化する界面である。地殻は大陸地殻と海洋地殻に分類され、それぞれ異なる構成を持つ。 4. 変成岩とその成因 4.1 変成作用 - 変成作用の定義: 火成岩や堆積岩が高温・高圧の環境下で変化し、新しい鉱物に変化する過程を指す。変成岩はこの過程で形成される。 4.2 接触変成作用 - 具体例: 地下からのマグマが近くの岩石に接触することによって、温度が上昇し、変成岩が形成される。 5. 日本列島の地質と歴史 5.1 日本列島の形成 - プレートの沈み込み: 日本列島はプレートの沈み込みによって形成され、特に新生代においては、付加体が形成された。 5.2 地質構造の複雑性 - フォッサマグナ: 日本列島の中央部に存在し、地質構造の複雑性を示す重要な地溝である。
0投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログ現在読んでいる最中で読破はしていないが、現時点での感想と注意点 【理系ではない人には厳しいかもしれない】 ある程度の数学の知識は前提として求められる上、数式も出てくる 私のように、本当は地学を選択したかったけれど理系向けの地学が開講されておらず学習できなかった元理系の社会人向け(BLUE BACKSは元々そういうシリーズであると認識) 文系の方は買ってしまう前に図書館などで読んでみてどの程度理解できるか試してみた方がよさげです その上で 能登地震の記述もあり、比較的最近に刊行された本 地震が多い国でもあり、気候も同緯度の地域より雨が多く面白い土地柄にもかかわらず、地学を履修する人が少ないことを「勿体無い」と感じた人が書いた、ということをヒシヒシと感じる 数式にアレルギーを持っておらず地学的な要素に関心のある人ならば面白く読み進められると思います。
1投稿日: 2025.01.28
