Reader Store
十一郎会事件 梅崎春生ミステリ短篇集
十一郎会事件 梅崎春生ミステリ短篇集
梅崎春生/中央公論新社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

1件)
5.0
1
0
0
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どの話もとても面白い。 梅崎春生は1915年生まれだから、小説の時代は古い。でも、今読んでも面白い。 戦争ものも、戦後のものも、どちらも良い。 語る口調が良いし、ストーリーも良い。 親交の深かった福永武彦は梅崎春生の文学の本質は「風俗的ニヒリズム」であり、「ニヒリズム的風俗を描くのではなく、現代風俗の中に、より観念的に昇華されたニヒリズムを探求しようとする」精神があると言っている。とてもよく分かる。 短編集で読みやすいし、おすすめ。

    0
    投稿日: 2025.01.03