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フロント・サイト1 シティ・オブ・ミート
フロント・サイト1 シティ・オブ・ミート
スティーヴン・ハンター、染田屋茂/扶桑社
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総合評価

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     表紙が格好いい。本文に主人公チャールズ・スワガーのいでたちの描写があるが、この表紙に勝るものはないだろう。  シカゴにある屠畜場で発生した事件を契機にチャールズ・スワガーが捜査に乗り出す。屠畜に使用される薬品がナイトトリップと呼ばれるドラッグとして不正に流出し、チャールズが関係した事件をはじめ数件の殺人事件に関与しているとのこと。人種差別があることが当たり前の社会で黒人警官と協力し事件解決にあたる、ハードボイルド活劇だ。  スワガー家3代に渡る武勇伝の第1部、このチャールズにして、次代のアール、そしてボブ・リーにつながる活劇を大いに楽しもう。

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    投稿日: 2025.06.19
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    スティーヴン・ハンター『フロント・サイト 1 シティ・オブ・ミート』扶桑社ミステリー。 2024年12月末、行き付けの書店に行くとネットの新刊案内には一切情報が無かったのに、新刊コーナーにいきなりスティーヴン・ハンターの新刊が2冊並んでいたので驚いた。 スワガー・サーガ中篇三部作の第一部となる本作と第二部の『フロント・サイト 2 ジョニー・チューズデイ』が同時に刊行されたのだ。そして、第三部の『フロント・サイト 3 ファイヴ・ドールズ』も近刊予告となっている。 さらに驚いたのは、第一部の主人公がボブ・リー・スワガーの祖父であるチャールズ・F・スワガーで、第二部ではボブ・リー・スワガーの父親であるアール・スワガーが主人公を務め、第三部ではボブ・リー・スワガーが主人公を務めるという、まさにスワガー家3代の物語が一望出来るという憎い演出になっている点である。 本作は1930年代のシカゴを舞台にした『Gマン 宿命の銃弾』の続編のような内容となっている。 勿論、銃火器オタクのスティーヴン・ハンターだけに迫真のガン・ファイトが描かれ、ミステリー色も濃く、最後まで飽きることなく楽しめる作品になっている。 『Gマン 宿命の銃弾』で悪名高きギャングのジョニー・デリンジャーを射殺した司法省捜査局捜査官のチャールズ・F・スワガーは、上級捜査官の命令で、牛の屠殺場と食肉加工場の犇めくシカゴのユニオン・ストックヤードに潜伏していると噂されるギャング、ベビーフェイス・ネルソンの追跡を始める。 ところが、噂は大きな誤解であったと判明し、スワガーは収穫もなく帰ろうとした矢先、食肉加工場の労働者らしい黒人にナイフで襲われる。スワガーは相手の胸に3発の銃弾を撃ち込んで殺害する。 死んだ男の家族を弔問した後、ここ2ヶ月間で急に精神に変調を来した黒人が他にも10人近くいたことを聞かされたスワガーは、黒人警官のワシントンとともに事件の捜査に乗り出す。 定価1,320円 ★★★★★

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    投稿日: 2025.01.08