
総合評価
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powered by ブクログ露出している唯一の臓器、その瞳の煌めきは「見える」奇跡のあらわれ。但しそれは物理的や視覚的に見えることだけでなく、希望や未来を見るための煌めきでもあるのかもしれない。目の前の世界が当たり前でなく色んな人の願いや祈りと共にある温かさを感じる物語。
0投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ『7.5グラムの奇跡』の続編。 視能訓練士である野宮恭一の成長を実感出来るストーリーです。 行きつけの喫茶店で見かけた4歳の少女・灯ちゃんの目の違和感。いつも一緒に過ごしている母親でさえ気づかない事にすぐ気づく所はさすが視能訓練士。 実は私の娘も間欠性外斜視で3歳の時手術したので身につまされる内容でした。私の場合はテーブルを挟んで座っている娘の視線がぼんやりすると外側にズレている事に気づいたのがきっかけで眼科へ。 月に1回国立小児病院の眼科に診察に行き、3歳で手術。訓練の為のメガネも作らなかったし、検査は毎回してたけど訓練をした記憶はないので灯ちゃんに比べたら軽い症状だったのかな? 小さい子が辛くても母親や周りの人の為に辛い訓練を頑張る姿は可哀想になりました。でも成果があって本当に良かった。 長時間のスマホ利用で内斜視が増えてるいるとのこと。気をつけないとですね。 本を読み続ける為にも目を大切にしたいなと改めて思いました。
16投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まさかの続編から読んでしまったのですが面白かったです。作者さんの他の作品でも思いましたが子供の描き方が良いですね。子供のパワーを感じます。 野宮さんはきっと前作でもミスを多くしてしまっていたのでしょうが、成長していき家族に褒められているところはこちらもほっこりしてしまいました。 さて、今回は斜視の女の子を治療していくお話でしたが、病院の実情と親の事情、子供の治療の難しさなど困難に向き合いながらも諦めない野宮さんに私自身も励まされました。 途中の看護師さんの糖尿病の話だったり漫画家さんの話だったりで病気の時に1人じゃないこと、命を簡単に諦めないこと、といったところが凄く良かったです。
0投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ私自身も生まれつきの弱視というものを抱えて生まれてきて、矯正すら叶わない目で学生時代を過ごしたので、見えないことへの辛さは、他人事ではないのです。こういう親身になっています貰える眼科医さんや訓練士さんに出会っていたら、もっと違ったのかなと思えます。眼科医さん監修のもとに作られたお話なので、モデル的な人も存在するのかなと思いながら読みました。みんながこんなに優しい世界に暮らせたら良いのになと思います。一人一人の真心でそういう世界は不可能ではないと思うのですが、現実はかなり違うかなと悲しいですね。
0投稿日: 2025.09.02
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2025.8 いいストーリーなんだけど、お涙頂戴的な感じがしてしまったのは私がひねくれているのかな…
0投稿日: 2025.09.01
powered by ブクログ北見眼科の視能訓練士として仕事に励む2年目の物語。前作「7.5グラムの奇跡」はお気に入りの1冊で、続編も楽しみにしていました。斜視が発覚した4歳の女の子を中心に、対応に迷いながらも真摯に向き合う主人公にまた会えて嬉しかった。 『何か駄目でもね、それでもいいんだ。駄目って悪いことばっかりじゃないよ。ゆっくりでも頑張って、まっすぐに進んでいるようなものがいいと思うんだよ。急がなくてもいいと思ってね。皆が急ぐから私はゆっくり行こうと思って。だから車も速くないのが好きなんだ。-第2話 礁湖を泳ぐ-』 相変わらず優しい人が多くて、言葉も身にしみる。しかし、こんなホイホイ目の具合が悪い人に出会うことあるんだろうか…(´゚д゚`) 私も近視で、眼鏡かコンタクト必須の日常生活。スマホは手放せないし、パソコン業務だし、寝っ転がって本も読むし、目を酷使している自覚もある。誰にとっても身近なものだっていう啓示なのかなー、気をつけたいです。 2025.8
38投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログ「7.5グラムの奇跡」の続編。 視能訓練士、野宮恭一の成長と、彼と出会ったことで瞳に光を取り戻していく患者さん達との物語。 少女の訓練について悩んでいた野宮君が、教師と話すことでヒントを得て、打開策を見つけていく所で、それぞれの分野のプロとしてのかっこよさをすごく感じて私も仕事に対してその道のプロとして自信が持てるような自分になりたいと強く感じた。 誰しも悩みや不安を抱えているけれど、1人じゃない。寄り添ってくれる人はきっといると温かい気持ちにもなった。 こんな素敵な眼科が近くにあったらいいのになぁ。 自信を持ってお薦めできる大好きな小説になった。
9投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前作も大好きだったので、続編が出てくれて嬉しかったです。久々にこの病院に戻ってこられた! 最初はしんどい気持ちもあったけど、後半はずっとニコニコしながら読んでました。自然と顔が綻んで心が穏やかになる。 灯ちゃんも渉くんも可愛いなぁ。 渉くんの学校の子達もみんな素敵。 ブルーバードやあかり屋みたいな素敵なお店が近くにあるのはいいなぁ。 とても読み終わった後、なんともいえない幸福感が残る幸せな読書でした。 この作家さんの著作は、辛いこともあるけど、その後に描かれる世界がとても優しくて大好きです。
0投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログこの人も繊細な表現をばしばしと決めてくる作家さん。今回は、視能訓練士というお仕事と、視覚というものが、人生においてどれだけ重要なもので、豊かなものを与えてくれているかということを考えさせられるお話でした。そういえば、2作とも続編というのも珍しいのでは?新作も期待。 2025/6/10読了
1投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ続編ということで楽しみにしていた一冊。目の大切さを改めて実感。灯ちゃん親子の頑張りに胸打たれた。 恭一はまじめすぎるからこそ、進みは遅いのだと思う。普通ならある程度、妥協しながら仕事をこなしていくところ、真っ正面から問題に向き合う姿勢は良い。 何より深みにハマってしまう前に、周囲のメンバーが助けてくれるからこそ、辞めずにゆっくり成長し続けていけるんだよな。 恭一の更なる成長がみたい。続編を期待したい。
11投稿日: 2025.07.24
powered by ブクログ視能訓練士、眼科のはなし。野宮は人一倍不器用で医療系の仕事は無理だと周りから思われていた。妹からも残念なイケメンと言われ、父親からも視能訓練士の仕事を反対されていた。でも、4歳の灯ちゃんの斜視を見つけ、子どもに寄り添って訓練を行う姿は素晴らしい。従兄弟が野球を辞めスマホ依存になったことでスマホ斜視になっていたことも見抜く。目に関する病気などもよくわかる本。
0投稿日: 2025.06.28
powered by ブクログまたまた成長してた。゚(゚´Д`゚)゚。 水墨画もだけど ちょっと頼りない青年の成長書いたらピカイチ? 第二弾も勉強になりました〜! ブク友さんしかり!わたくしも初老! 読書好きなら目は大事!! 早期発見&早期治療ですよ(@_@) 実はわたし目の病気が見つかったのは偶然でした。 頭痛が酷くて、でも市販の頭痛薬は蕁麻疹が出る ちょっと病院で何か頭痛薬貰って… この辺りで一番大きな病院でアレよアレよとCTからのMRI… 下垂体に何かあるね〜目は見えてるかな? 眼科行って調べてみようか(゚-゚*;)(;*゚-゚) 眼科でありとあらゆる検査の末に目に水が溜まってるのが見つかりました。 頭痛で行ったのに目の病気発見! 瓢箪から駒…違うか 下垂体の腫瘍も生まれつきだから大丈夫だったし 目に注射してとりあえず水は無くなったからよかったんだけど… 目に注射ってめちゃくちゃ怖かった。゚(゚´Д`゚)゚。 作品に出てきた検査もほとんど知ったものでした そして視野検査も作品と同じでババアなのに「上手だねぇ〜」って毎回褒めてくれて嬉しい笑 眼科の先生が真矢みきそっくりで素敵♡ 先生いつもありがと〜:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。♡︎
50投稿日: 2025.06.18
powered by ブクログ図書館で続編を見つけ、一気に読み切った。 とはいえ、前半は病気がわかっても治療に進めない患者と医療従事者とのもどかしいやり取りに、読み進めるのをためらった。読み終わってみれば、お互いの細かい心情をよく表してくれているからこそ、もどかしさを感じたのかと、作者の巧さを改めて感じた。 こんな病気になったら、自分はこんなに前向きになれるのだろうか。とても真っ直ぐには進めないと思う。だが、こうやって向き合っていく人達がいるのだという知らない世界を知ることで、自分と向き合い、時には人に頼り、人と一緒にがんばることもいいなと思わされた作品だった。 暗くなりがちな題材なのに、終始どこかに優しさを感じて読み進めることができる話が、この作者らしい。
0投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログとても良かった。 前作に衝撃を受けたから、シリーズとなってとてもうれしい。 とても誠実な人たちのお話。 希望につながっていくのが良い。 目の病気や治療に関しても、この本を読まなければ、自分が当事者にならない限りは知らないままだっただろうと思うことを知れた。 続編が出たら絶対読む。
0投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログ暖かい人に溢れた作品で、優しい気持ちになれる作品。 眼科という比較的地味な舞台の中で繰り広げられる患者と主人公のふれあいの物語。 目の前のことに一生懸命で誠実な主人公をきらいになれるだろうか?いや、なれない! あんな大人びた4歳はいないだろうし、偉い急なカップリングがあったり、若干、ないない、とは思うとこもあるのだけれど、それも呑み込んで、良き、作品でした 2025.6.6 120
10投稿日: 2025.06.06
powered by ブクログ「7.5グラムの奇跡」の続編。 今回もとっても面白かった、そして怖くなった。 私は目は悪くない。年齢とともに老眼にはなっているが視力そのものは悪くない。多分正常に見えているのだろう。 特に若い頃は物が見えにくいという感覚が分からなかった。 しかし、世の中には目に関する様々な疾患があるものなのだ。 この小説の最初に出てくる幼児は斜視なのだが、斜視がこれほど大変な症状だということを知らなかった。 糖尿病で視力が失われかけた漫画家の話は読んでいて怖くなった。自覚のないまま進行する病気、失明しかけていても、目先の仕事にこだわる漫画家、恐ろしくなった。自分は大丈夫なんだろうか、と。 野宮恭一という主人公は、努力家で、心優しい青年。不器用でも、そのことを分かっているから努力もして、慎重に仕事に取り組む。 医療に携わる人は彼のような人であってほしい。病院へ行くこと自体、不安でいっぱいなんだから、こんな人がいたらそれだけで安心できる。 11ミリは瞳の平均的な大きさ、彼はこの小さな瞳を見続けて行くのだろう。 頑張れ!って言いたくなった。 砥上裕將さんの作品は本当に面白い。 次はどんな話だろう。楽しみだ。
0投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログこれはシリーズものだったとは。。。 違和感なく読み進められたのでほっ。 新聞広告に掲載されていて思わず手に取った一冊。 不器用だけどあきらめることなくコツコツとひたむきにお仕事に向き合う姿勢に感動し、視能訓練士という耳慣れない職業を知るにつれ、大事な役割を担っているんだなぁと痛感。灯ちゃんのくだりは涙が溢れた。北見先生や広瀬先輩、筋肉隆々の剛田看護師をはじめとする彼を支える愛すべき面々が否応なしに物語をもりあげる。そしてキラニャン、これなしには語れない。終始、心に温かいものが溢れるおはなしだった。 7.5グラムの奇跡も近いうちに読まなければ。
5投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ前作の続きのお話。 やっぱり感動して心が温まる。幸せな気持ちになれる本。 目を中心とした物語だけど、周りの人の温かさ、助け合いの力を感じた。
0投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人生何が起こるか分からないもんですね。 たまたまお手伝いに来ていた視能訓練士の野宮さんが灯ちゃんの斜視を見つけて、夕美さん達の力になりたいと訓練をしたり。 訓練で凄くお世話になったキャラクターの作者さんと縁が出来たり。 灯ちゃんが北見眼科医院より大きな病院で訓練するかもってなったら、たまたま助けた人と縁が繋がって遠くに引っ越す必要がなくなって。 頑張っている人とそれを助けたい人達がいっぱいで優しい世界。 灯ちゃんが見えたよって言った時は我が事のように嬉しかった。 広瀬先輩が完全に辞める訳ではなくて安心した。
0投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログ難病で視野の多くが欠けている小学1年生の男の子が、クラスメイトに自然な形で助けられながら明るく楽しく生活している場面を読んで、ああそうだ、こんなふうに障害を持つ人と接することができるのが理想だと思った。彼は与えられるだけではなく、クラスメイトに多くのものを与えていた。担任の先生の「未知のものに出会い、自分たちで工夫すること。手を差し伸べ、感謝されて、同じように自分たちも助けられること。」…という言葉が尊い。斜視で世界を立体的に見ることができない4歳の女の子、視野が欠けている小学生の男の子、糖尿病網膜症の若い女性など様々な事情の患者さんが訪れる北見眼科医院。視能訓練士の青年が不器用ながらも真摯に患者さんと向き合う姿に心が動かされる。「不器用でゆっくりだけれど、ゆっくりを繰り返して、いつの間にか早くなった。不器用は丁寧に変わって、迷いは慎重になり、不安は集中力の源になった。」とても大切なことだ。これからも夜空に浮かぶ星のような人々の瞳を守るために一歩一歩進んでいってほしい。
0投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ7.5グラムの奇跡の続編。 今回も心温まる眼科領域のお話でした。 渉くんとその母郁美さんのお話に心打たれました。視野欠損が進んでいく病。にもかかわらず、前向きに彼の人生が視覚だけにとらわれない輝いたものにするためにサポートしている母。それに答えるように明るい渉くん。同級生や先生たちのサポート… そして今回の主軸?アカリちゃんの成長が凄い。ママを思う気持ちと自分の斜視の訓練。涙が溢れました。 色々な眼の病気のお話が出てきて、普通に見えるって凄いんだ。ありがたいなと思えました。
20投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログシリーズ化嬉しい! 私も小学生から目が悪いのだけれど、眼科でいつもお世話になってるのは視能訓練士さんに改めて感謝。砥上裕將の世界は優しい人が多くてあったかいね。目が少しでもおかしくなったら眼科にすぐ行こう。
0投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
視能訓練士の野宮が、斜視をもつ4歳の少女(灯)を主として、いろんな目の障害をもつ人々と交流し、患者とどう向き合っていくかを描いた作品。 灯がつらい訓練に向き合う姿がメインになっており、ほかにも糖尿病網膜症や網膜剥離のように聞き覚えのあるものから、スマホ内斜視のような現代病まで出てくる。 視能訓練士とは検査をしたり、その名のとおり視機能の訓練を行う仕事。しかし実際には訓練をしているのは一握りで、ほとんどの視能訓練士は検査のみを担当していることが多いという。 作中では4歳の灯のために、野宮が悪戦苦闘している様子が描かれている。最初はつらい訓練を嫌がっていた灯も、野宮やまわりの人たちに助けられ、しだいに訓練に前向きになっていく。 訓練に使われているカイロスコープを実際にやったことがあるが、目がおかしくなるかと思ったくらい疲れるので、4歳の少女がやるのは相当つらいと思う。それを根性と強い意志で続ける灯ちゃんは本当にすごい。 最終章では大人顔負けの精神年齢を発揮していて、この若さで病気と向き合うには大人になるしかなかったんだと思うとなんだか悲しくなってしまった。 野宮は野宮で問題を抱えており、明言はされていないがおそらくADHDだと思われる。同僚たちも外斜視だったり糖尿病だったりと病気をもっており、だからこそ人に優しくできるのかもしれない。 病気を抱えていると、まるで自分だけが不幸のように感じてしまい(実際、健常者よりも辛いのだが)、性格までトゲトゲしてしまうものだが、助けてくれる人が近くにいれば柔らかくなるもなるし前向きにもなれる。こんなに親身になってくれる人がいたら幸せなのにと思う。 わたしも目に問題があり、検査を控える身なので思うところがあった。 眼科が舞台ということもあり、いままでフワッとしか知らなかったことを分かりやすく説明してくれるので勉強になりました。
1投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ『7.5グラムの奇跡』の続編。 視能訓練士の野宮君の成長もあれば、らしいなぁという失敗もあり。 登場人物はみんな派手さはないけど、一生懸命生きていて、頑張れと応援したくなる。 しみじみと感動できる本であり、ちょっと疲れたときに力をもらえると思った。
23投稿日: 2025.05.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
またか~7.5グラムの奇跡を読まず、こっちを先に読んでしまった!でも楽しめた。視能訓練士・野宮、彼の前に4歳の灯ちゃんが現れる。彼女は立体的に「もの」を見るのができない。視能訓練士は検査するだけの職業ではなく、訓練を手伝うことで、彼女の治療を助けたい。野宮には多くのサポーターがいる。同僚、学校の先生、家族。視能訓練士・野宮の成長譚、1巻目はどんなんだったのかな?気になる~自分の研究でも眼底、眼圧、眼軸長等検査をしているが、結構悩んでいる方は多い。視能訓練士の役割はスマホ社会ではさらに高まると思います。④
43投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログ斜視の知り合いはいるが、どう見えるかなんて聞けないので知らないことばかりだった。野宮の成長っぷりも良い。
0投稿日: 2025.05.01
powered by ブクログ見えるのは当たり前のこと。だけどそれが出来ない人がいる。その人たちが当たり前に世界を見ることが出来たならなんて美しい景色が見えるのだろうか。そして今まで当たり前に見えていたことが突然見えなくなることもあることもある。そう思うと目という器官は不思議の塊だ。そのわずか11ミリの器官を守る人たちのお話。目、大事にしたいな。
0投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ「 7.5グラムの奇跡」の続編。 視能訓練士2年目。斜視の灯ちゃん4歳の訓練を通してグングン成長していく。 糖尿病と失明はよく聞く話だったけど、具体的にどう失明するかを知って本当に怖いと思った。 グランピング中に遭遇したチェリーレッドスポットも可愛い名前なのに恐ろしい症状にゾッとした。 最後は灯りちゃんママの夕美さんにまで失明の危機で流石にやり過ぎじゃない?って★4になった。 広瀬先輩は継続するようで良かったね。
0投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログよかった!!よかったよーっ!!! 1作目もよかったけど、さらによかったよ2作目!! だんだん逞しくなっていく野宮くん。 不器用が丁寧に変わって、迷いは慎重になり、不安は集中力の源になった。 素敵でした! 野宮くんだけでなくて、もう、この本に出てくる人たちはどの人もあたたかくて、とても心癒された。 ありがとうございました!!!(誰に)
65投稿日: 2025.04.08
powered by ブクログ「不器用は丁寧に変わって、迷いは慎重になり、不安は集中力の源になった」 私の息子もぶきっちょで失敗ばかりでこころもとないタイプだが、今、作業療法士の資格を取るために勉強をしている。出会いを大切にして、学び、努力を続け、いつか自分の道を見つけて欲しいと思う。
3投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作家さんは2冊目(前回読了は 「線は、僕を描く 」) 「視能訓練士 野宮恭一」というサブタイトルが気になって 手に取った1冊だったのだけれども・・・・面白かったぁ 主人公はちょっと不器用な新人視能訓練士 野宮恭一 先輩にもらったキャラクター「キラニャン」のペンライト (どんなときでも身につけろ)と言われ 休日も持ち歩いている。 そして様々な目の病気を抱える人たちと出会い 視能訓練士として ひとつづつ成長していく。お仕事小説。 斜視であったり、緑内障であったり、視野が欠損していく病気だったり。 とくに小さい子が患っていると 心がギュッとつかまれ 苦しくなるのだが 専門的な対応や言葉がけ、周囲の人への気配りなど 主人公をはじめ関わる人たちが 病気が少しでも良くなるように 少しでもこの先の未来を穏やかに暮らしてほしいという気持ちが伝わり 暖かい この本は医療関係者や子どもに関わる人だけでなく 読んだ人がそれぞれ 何かを感じて得るものがある本だと思う。 私のいつもの失敗として・・・・シリーズ2作目だったらしい。 忘れる前にシリーズの1作目読みたいと思います。
0投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログいい話だなぁと素直に思う。前作もそうだけど、視能訓練士という馴染みのないお仕事から紡ぎ出す真面目で優しい物語だ。
0投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログ視能訓練士として眼科に勤務する野宮恭一。不器用ながらも熱意を持って業務に取り組む彼が、様々な問題を抱える人々と出会う中で悩み成長する物語りだったと思います。読みやすく安心して読めるような善良な物語でお勧めではありますが、一方でそれが逆に非の打ち所がない感じで私にとっては少し物足りなくもあり、星2つの評価としました。
0投稿日: 2025.04.03
powered by ブクログ巻末の向日葵の水墨画、「線は、僕を描く」も好きなのでありがたい気持ちになりました。 さて、 「7.5グラムの奇跡」続編になります。 とは言え、読んでなくても忘れていても問題なく読めます。 とても誠実に丁寧に紡がれている物語でした。作者の人柄なのかな。 目を大事にしなければ!スマホ斜視気をつけなければ!!後球麻酔??なんかよくわからないけど痛そう!!目に麻酔とか絶対痛いよ。ヤダよ。気をつけなければ、、、 本も読めなくなっちゃう。目を大事に!!
2投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログまた枠を増やすようじゃないか! いやもう、ほんといっぱいなのよ 定員オーバーも甚だしいのよ インドの列車か!っていうね あるいはインドのバスか!っていうね はたまたインドのフェリーか!っていうね よしんばインドの自転車か!っていうね まぁインドの国自体が定員オーバーってインドの話じゃないわ!( ゚д゚ )クワッ!! いやもうね しょうがないですよもう こんなことされちゃ 枠増やしますよ 追いかける作家さん枠です 砥上裕將さん、今作がデビュー4作目で、たまたま全部読んでるんですが、特に今作はすんばらしい これはもう正式に追いかけるしかないです ぐぅの音も出ません 視能訓練士という聞き慣れないお仕事のお仕事小説なんですが、目の病気の説明がめちゃくちゃわかりやすかった そしてなんて言うのか主人公野宮恭一に直接説明されてるような感じ 言葉を選びながら慎重に丁寧に 何より「見える」ってほんと素晴らしいってビコンビコン来た 胸にビコンビコン来た(擬音おかしい) まぁね、読書大好き人間としては、ほんと目が命ですからね 大切にしないとね でもってその第一歩として本作を読むのもいーんではないでしょうか あ、シリーズ2作目なんで気を付けて ぐぅって出ちゃうから気を付けて! あと巻末の砥上裕將さんが書いたひまわりの水墨画があまりに素晴らしいので今年度のひまわり大賞にノミネートされましたのでお伝えしておきます(誰によ)
73投稿日: 2025.03.28
powered by ブクログシリーズ2作目。視能訓練士という馴染みのない職業の主人公。 小さい子供から大人まで、彼がちょっとした観察で救う事ができる。主人公の成長も楽しみなので自作も期待する。
0投稿日: 2025.03.28
powered by ブクログ続編。 前回も心打たれて素晴らしい描写の一冊、と思っていたけどこちらももちろん素晴らしかった。 一人一人との関わりが丁寧に伝わってくるし、すべて順調ではなく、苦しく辛いこともたくさんあったうえで、みんなが一生懸命に自分ができることを全力で!という姿が本当にかっこいい。 出てくる人たちみんなを応援したい。
7投稿日: 2025.03.27
powered by ブクログ主人公の成長を感じるラスト。前作からの道のりはこの時のためにあったと感じて感無量。 #線は僕を描く と同じように、砥上さんの作品を読むと、世界が普段と違って見えるように感じる。 心の中に温かな灯りをともしてくれるよ。
7投稿日: 2025.03.26
powered by ブクログ毎度、この人の作品は優しい気持ちにさせてくれる だいたい全話、目をショボショボさせながら読んでいたが、渉くんが字を書けたシーンで涙腺崩壊しました
0投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ「7.5gの奇跡」続編。前巻同様、不器用イケメンの野宮君が主人公です。章ごとに新しい人と出会い、悩みながら成長や対応を見せます。人と出来事、時系列繋がっていてまとまったお話となっています。 第一話 さまよう星 一巻で患者だった人たちが経営するブルーバードで野宮は気になる少女と会う。広瀬先輩が勤続1年記念にとくれたキラニャンというキャラクターのペンライト、絶対役にたつから常に持っておけと言われたけど、そういうことか。 第二話 礁湖を泳ぐ たまたま横断歩道のところで出会った少年は視覚に障害があるようだった。そして、自分は検査していなかったけど、自分の病院の患者だった。 一章で出会った子との関係が上手く構築されずに悩んでいる野宮に、新しい風が吹く。 第三話 向日葵の糖度 突然片目が赤いカーテン下りたように見えなくなったといって若い女性が受診する。話を聞いた病院の看護師でマッチョ剛田は彼女の内科受診を真剣にお願いするのだが、それには理由があって…。 彼女はまた、この巻の重要なキャラクターに関わってきます。 第四話 チェリーレッドスポット ブルーバードの前に古い日本家屋で手入れの全くされていない豪邸があり、そこを覗いていた野宮は住民らしき傭兵のようなオジサンに会う。その後広瀬先輩の趣味に付き合わされていたときにそのオジサンと再会するのだが、電波もないそこで、ことが起こる。 第五話 11ミリのふたつ星 灯ちゃん(女の子)の訓練も軌道にのりはじめた年末、帰省した野宮は甥の大輔の様子が変わっていることが気になる。訓練士としての知識を生かして本人に病状を自覚させる。 どの目の病気も(特に3,4,5章)身近に潜んでいて、いつ発病してもおかしくないなぁと思わされました。健康重要。目が見えなくなったら、今と同じように本が読めなくなるし、生活の全てが激変してしまいます。 主人公の野宮君は相変わらず淡々と真っ直ぐに生きていて、主人公の性根って、作品の透明感に関係するよな~って改めて思いました。作者は水墨画家なのに、2作も視能訓練士の本を書くなんて、目が悪いのか、家族がこの仕事してるのか、なにかあるのかなぁというくらいリアルな仕事の描写です。そういえば感想書くのに読み返ししていて、最後の向日葵の水墨画に気付きました。見逃すところだった。危ない危ない。 基本は中学校からの内容ですが、小学生でも大丈夫です。
11投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログ視覚というある意味当たり前と思ってしまうような心情などを含めて丁寧に描写しており、前巻同様心にしみる作品となっていて良かった。
0投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログ「7.5グラムの奇跡」の続編。 不器用と自覚している、視能訓練士野宮恭一が2年目の職場で、知識、経験を重ねていく。 不器用は丁寧に変わり、迷いは慎重に変わり、不安は集中力の源になり、自信につながっていく様子は読者としても嬉しく頼もしい。 今回は目の治療や目の機能が重要だということだけではなく、人と人とのつながりに重点をおいているように感じた。 第1話の灯ちゃんは、本人の頑張りも必要だが、治療をする北見眼科医院のスタッフの人たち、ブルーバードの三井さん、門村さん、なによりも母親の存在に支えられる。 「いい仕事をしようとしている人には、不思議とみんなが協力してくれるもんなんですよ」 灯ちゃんのメガネを調整している土浦メガネの土浦さんの言葉がチームワークの良さを感じさせる。 第2話から5話にも、それぞれ感動する人とのつながりがある。 実直な恭一の人柄に、みんながいい意味で巻き込まれていく。 優しさに包まれた作品だった。 ベテラン視能訓練士の恭一にも会いたいなぁ。
106投稿日: 2025.03.16
powered by ブクログ「7.5グラムの奇跡」の続編ということだが、前作を知らないまま読んでしまった。だが問題なく物語の世界に入って行けた。 作家の砥上さんは水墨画シリーズの時も感じたが、表現が独特で興味深い。 瞳のことを星と呼び、視野のことを島と呼ぶ。 主人公は、瞳に宿る光を見つめる視能訓練士・野宮。 大変な不器用で、度々ぶつかっては高価な検査機器を壊してしまったり、失敗が多い。 一生懸命にやっているのだが上手く行かないことも多いというキャラクターは、この作家さんの好きなタイプのようだ。 だがだからこそ出来ることもあり、見える世界もある。 幼い女の子の斜視に気付いたり、自分なりに工夫をして訓練をしようと試みたり。 逆に難病による視野障害の男の子に教えられることもある。 読み進めるうちに目を大切にしなくては、と改めて思った。見えているということだけでありがたいことなのだ。 また見えているといっても、その世界は人それぞれ違う。 生まれながらに異常があっても、それが当たり前の世界だから異常ということが分からない。治療すれば、訓練すれば違う世界が広がっているのかも知れないのに、そのチャンスがある人は、実は少ないのかも知れない。 野宮が勤める北見眼科医院のような行韻と出会えるのことが奇跡的なのだろう。 第一話の夕美と灯の母子も、治療や訓練が遠い大学病院しかないという状況であれば、諦めていたかも知れない。 野宮だけでなく、看護師の剛田も、先輩訓練士の広瀬も、OB訓練士の鎌田さんも、近所の喫茶店ブルーバードの人たちも、眼鏡店の方もみんな素敵な人たちだった。 年々涙腺が緩くなっているせいもあるが、どの話も泣きそうになりながら読んだ。 視野に障害がある渉くんが、野宮の手助けで字が書けるようになったシーンは感動的だった。 上手くいくことばかりではない、医療や訓練の限界を感じる場面もおおいだろう。だからその分、治療や訓練の甲斐あって回復していく患者さんを見るのは嬉しいだろう。 ただこの作品は医療従事者の人たちが、病気で困った状態になっている人たちを助けるという構図だけではない。 先に書いた渉君の話のように、患者から気付かされることもある。 『僕らが力を最大限発揮し、技術を駆使できるのは、病院の中だけなのだ。そこから一歩外に出れば、別の世界が広がっていて、別の方法で誰かが助け合い、生きる場所を作り上げている』 『たった11ミリの、小さなふたつの星』が放つかけがえのない光、これを大切にしたいと思った。 視能訓練士という職業について初めて知ったし(検査技師だと思っていた)、視力検査が実は一番難しいというのも意外で興味深い話だった。
52投稿日: 2025.03.14
powered by ブクログ人の役にたつ仕事って素晴らしい. そしてそれが本当に役にたった瞬間は美しい. それがずっと続く光景は感動的だ. 現実ではなかなか見ないけれども,見ないだけで確かにある.
1投稿日: 2025.03.14
powered by ブクログ2024年12月に発売されたこの作品は、書き下ろしで、5話の連作短編集の形をとっていますが、小さい始まりから大きな人の輪になり終えるそんな物語の作りになっています。 今回登場する病状は、内容紹介にも出てくる立体的に見ることことの難しい交代性斜視(丘本灯)先天性の眼疾患で黄斑部に病変があり視野が欠損していて、ゆっくりと失明へと進む難病(春海渉)不適切な食生活や運動不足で引き起こされる糖尿病網膜症(雲母瞭)長時間デジタルデバイスを使い続けることで突然発症する急性内斜視(恭一の従弟大輔)動脈閉塞(出野一郎)頭を打つなどの衝撃でも起こる網膜剥離(丘本夕美) 冒頭に先輩訓練士の広瀬真織からペンライトをプレゼントされます。 仕事をはじめて一年が経とうとしていた。職歴に小さな灯りが一つ灯ったような気がした。 第1話「さまよう星」より そしてこのペンライトによって、症状で紹介した丘本灯と出会うのです。 登場する彼らの病状を読むと、いかに眼という臓器の普通ということのありがたさ、当たり前の身体が本当はとても難しいことを思い知ります。 特に幼い灯、小学1年の渉の病状と未来を思うと、彼らの苦しい訓練が幸をあれと願わずにいられません。 本作は眼の大切さはもちろん病気の予防、早期発見、治療は大前提で、眼科スタッフの連携、患者同士の励ましが大きな力になることが温かく描かれているのが、心地よくしてくれます。 今回の登場人物たちは、大きな円のような縁を作りました。今後も知りたくなり、シリーズの続きが読みたいです。
1投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【収録作品】 第1話 さまよう星 第2話 礁湖を泳ぐ 第3話 向日葵の糖度 第4話 チェリーレッドスポット 第5話 11ミリのふたつ星 視能訓練士・野宮恭一が4歳の斜視の少女・灯の訓練をすることで成長していく様子を描いた連作。 静かな語り口ながら、野宮の熱い思いが綴られている。 第1話 野宮が偶然灯の斜視に気づくが、シングルマザーの夕美はなかなか受け入れられない。 第2話 先天性の先天性の眼疾患を患い、失明しつつある小学一年生の少年・春海渉と野宮の出会い。野宮は北野院長と共に彼の学校での様子を見学する。 第3話 急に目が見えなくなったという若い女性・雲母瞭が受診。北野院長に病状の説明を受けるが受け入れられずにいる彼女を、看護師・剛田が説得する。 第4話 北見院長の発案による社員旅行。天体写真を撮りにいく看護師の丘本に付き合わされた野宮は、同じ場所に来ていた出野一郎に出会い、突然倒れた彼を助ける。 第5話 帰省した野宮は従弟の高校生・大輔の目の異常に気づく。 北野院長が理想的な上司で、先輩たちもプロ意識が高く、人柄がいい人たちなので、いい職場だと思う。野宮が成長できるのも、こういう人たちに囲まれているから。人はひとりで生きているわけではないという話。
15投稿日: 2025.03.08
powered by ブクログ『7.5グラムの奇跡』の続編。 北見眼科医院で視能訓練士として働き始めて1年経つ野宮恭一は、不器用ながらもさまざまな悩みを持つ人に寄り添う。 真剣に病と向き合い、健やかな日常を取り戻せて笑顔を見せる毎日になれるように、何ができるかを考えてけっして曖昧にしないという姿勢に成長を感じた。 もちろん北見先生やいっしょに働く先輩たちとのチームワークも大切で、落ち込んだり、悩んだりしながらも気にしてくれて、アドバイスしてくれるという素晴らしいチームになっている。 何より、知らないでいたこと、気づかずにいたことで重い病に繋がるといった病名を理解できて勉強にもなった。 第1話「さまよう星」〜4歳2ヶ月の灯ちゃんの外斜視。 第2話「礁湖を泳ぐ」〜小学1年の春海渉くんの視野が欠損していく難病。 第3話「向日葵の糖度」〜30歳の漫画家・雲母暸の糖尿病網膜症。 第4話「チェリーレッドスポット」〜喫茶ブルーバードの前の草木茂る家に住む60歳の出野一郎の動脈閉塞。 第5話「11ミリのふたつ星」〜恭一の高一になる従兄弟・大輔のスマホ内斜視。 つくづく目はとても大切だと気づく。 幼い頃からの斜視の訓練も相当な忍耐力が必要であり、知らぬ間に糖尿病に罹っていて気づくのが遅いと失明の危険すらあること。 目を酷使するといつのまにかスマホ斜視にも…ということも。 私自身、網膜裂孔で手術の経験があるので、年に一度の眼科検診はかかせない。 見えるということがどれほどありがたいかを病になり知ることとなる。 自身の身体は自身で管理し、大切にしなければと思う。
73投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ「7.5グラムの奇跡」の続編。 視能訓練士として、北見眼科医院で働き始めて1年。 ちょっと不器用な野宮くんは相変わらず。 でも仕事に真摯に取り組み、 野宮くんなりに患者さんに寄り添おうという想いは、周りのみんなにしっかり伝わってる。 今回は4歳の斜視の女の子と出会いが話の軸に。 野宮くんと出会えたことはこの母娘にとって最初の奇跡だったと思う。 みんなが協力して、その女の子とお母さんを助けたいという想いと 2人を取り巻く周囲の温かな連鎖が広がって 大きな奇跡が生まれる。 読後はとてもいい物語を読んだな…と大満足。 「自分の道は自分にしか見えないんだ。自分が見たいと思う景色を自分の目で見に行けばいいんだよ」 今作の中では斜視以外にもさまざまな目の疾患を患った患者さんが登場する。 いろんな疾患があって怖いと思う一方、 目が見えるという、あたりまえの奇跡を 大事にしていかないとといけないと改めて思った。
1投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ野宮くんの成長がとても感じられる1冊。不器用だけれども彼の優しさやひたむきさ、思いやりに心打たれた。前作よりも好きかもしれない。 私自身も目を大切にしなければいけないなと改めて思う。綺麗な世界をずっと見ていられるように。
2投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ不器用な視能訓練士の助けたい、良くなってほしいという思いが涙を誘いました。患者の小さな瞳の中に、暗雲や希望を感じられる才能は、こういう思いがあるからこそなのかなと感じました。
1投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログ前作より今作の方が好きだったなぁ。 今作は4歳の女の子や小学生、高校生、若手の漫画家など、年齢の若い人たちに焦点があてられていた。目の病気について勉強にもなった。おかしいなと思ったら、ちゃんと病院に行った方がいい。当たり前だけど。 北見眼科医院のスタッフのみなさんも相変わらずでよかった。剛田さんの話が一番好き。患者さんからの人気No. 1もうなずける。正直ほれた。 ストーリーは前半は苦しい展開が続くものの、中盤過ぎたあたりからキラキラしはじめて、うまくいきすぎなほどの展開。でもそれがいい! みんなが誰かのために動いて、誰かを想っているから、患者さんの未来が守られる。あたたくて優しいキラキラした作品だった。
41投稿日: 2025.02.26
powered by ブクログ普通に良い物語でした 最近スマホ弄り過ぎてるのわかってんだけどなあ ってのを悶々と思ってたところなのでタイミング良かった 即行でNight Shift設定 しかし4〜5歳児の言動が流石に大人過ぎやしないかね
4投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログ視能訓練士野宮恭一シリーズの第2弾。 不器用な青年野宮が、視能訓練士として成長していく過程を描いた5つの物語。 斜視、ロービジョン、糖尿病網膜症、動脈閉塞、スマホ内斜視、そして網膜剥離と今回も様々な眼の疾患が登場。それぞれの病態から、罹患した人たちの他人にはわからない苦悩や苦労を描くと同時に、患者に向き合う眼科医療従事者の姿も描く。 それは単なるお仕事小説にはとどまらず、人と人が支え合い、関わり合うことの大事さを言葉を変えながら訴えかける。 「うまくいかない道のりってのはごめんなさいも増えるけれど、ありがとうも増えるからね。何でも自分1人でできるようなものだと、周りとの関わりも希薄になっちゃうからね」という北見先生の言葉が優しい。 人と関わることで一人で無理しすぎず、助けてと言える世の中が普通にあるといいなとしみじみ思った。 灯ちゃんの発言が4歳にしてはしっかりしすぎているのと、野宮の周りに眼の病気の人が都合よくいすぎるのが気になったけど、そこは小説だからね。 シリーズ3作目も期待してます。
3投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログ新人視能訓練士、野宮恭一の成長記。 前作を読んだのが3年前ですっかり忘れていたけど、読んでいくうちに不器用で真面目な青年の話しだったと、思い出した。 今回は、5話の話からなるけど、4歳の斜視の女の子とその母親が軸となる。 2歳の時に間欠性外斜視と分かり、手術をした娘のことと重なり、いろいろ思い出し考えさせられた。ウチの場合は早くにわかり、訓練はせずに手術をして約10年。今は何事もなく生活しているけど、あの時は主治医の先生だけでなく、視能訓練士さんにも大変お世話になった。 やはり看護師さんとは違う特別な仕事だなと思ってたけど、技術だけでなく、心を寄り添える人でなければやっていける仕事でないなと思う。 野宮くんの成長記はこれで終わりかな。 砥上さんの文章は『線は、僕を描く』もそうだったけど、真面目すぎるくらい丁寧。きっとご本人も野宮くんみたいな方なんだろうな。
46投稿日: 2025.02.20
powered by ブクログ『「たった11ミリ。小指で押した先ほどの的を通して、人は世界を見ている」 不器用な青年・野宮恭一(のみやきょういち)は視能訓練士として着実に力をつけていた。さまざまな悩みを抱えた人々に出会う。目に宿る奇跡に向き合い、野宮が見つけた答えとはーー。』 すごくよかった! この著者好きだなあ 4作とも読んだ これも友人から送ってもらった本 彼女のチョイスはすごいんだ 目の不調の方は周りにあふれている そういう私も4月に手術の予定 ありふれた白内障だけれど 眼鏡がないとすべてが二重に見える 5話ともいろんな深刻な症状の人と周りのの人たち たくさんの想いを受け取りました ≪ この瞳 奥の奥まで 輝いて ≫
32投稿日: 2025.02.19
powered by ブクログ「瞳というのは夜空に浮かぶ星のよう。身体の中で唯一、皮膚に覆われず、外界に露出している臓器。でもその活動は見えないように覆われた身体すべての機能に関わり、結びついている。星と星が見えない力で結びついているように。そして何より、光を感受し輝いて、遠い未来を見せる美しい器官だ。私たちは、皆の小さな星を守るために仕事をしているんだ」普通に景色が見えている事に感謝。それすらも奇跡のように、次々、目の病気。あまり日常では気にしていないが、もっと大事にしなくては、瞳。灯ちゃんの成長ぶりに目を見張った。
2投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログ身体の機能で1番失ったら辛いもの…と考えた時に真っ先に目が浮かぶ。好きな本を読み、好きな人たちの顔やきれいな風景やたくさんのものが見たいから。なので、こうして眼科の外でも誰かの瞳を見て異変に気付き導いてくれる野宮くんの存在はどれほどありがたいだろう。外斜視、糖尿病網膜症、チェリーレッドスポット、内斜視、網膜剥離など今回も色んな症状に戦々恐々とする中、小さな星を守ってくれている病院の人たちの優しさや温かさで胸がいっぱいになる。頑なだった人たちの心がほぐれて前向きになり新たな人の輪が作られていくことが嬉しい。
16投稿日: 2025.02.17
powered by ブクログ綺麗な人間物語 こんな優しい世界があるといいな〜とほっこりする小説 眼科の視能訓練士さんを中心とした人々の成長物語 ぜひほっこり一息つきたい人におすすめ (目のことも少し詳しくなります!!)
3投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログ眼科で働く訓練士の奮闘。斜視や視野の狭い人、糖尿病の人。 前作同様眼は気をつけなきゃと思う。前作の方が面白かったような気がするが、理由はよく分からない。個人的な調子のせいかも。
0投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログシリーズ2作目。 シリーズものは前作のことを忘れてしまうことが多いけど、今回はすぐに物語に入っていくことができた。 斜視、糖尿病網膜症、スマホ内斜視など目の病気がたくさん出てきた。内斜視に関しては、スマホの時間が気づいたら増えてしまっているので、他人事ではないなと。 再生することのない目の疾患はやっぱり怖いなと思う。野宮みたいに一瞬で異変に気づいてくれる人がいたらいいけど。 しかも、北見眼科医院みたいに熱意を持って診てくれる病院は実際にはなかなかないし… 視能訓練士という仕事に誇りを持って、さらに成長した野宮の姿が眩しかった。続編がまた出るといいな。
42投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログふたつ星とは眼球の事。 視能訓練士の野宮君は、不器用だけど、地道に地道に訓練を重ねている。 今回は斜視をテーマに、どういう病気なのか、どう訓練するのかと学んだ感じ。 文中の、不器用は丁寧に、迷いは慎重に、不安は集中力に、と大切な事を教えられた。 仲間は温かく、野宮君を応援し支えてくれている。 野宮君のこの先も楽しみ。
0投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログ新人視能訓練士野宮恭一の日常と視能訓練士として患者と関わることで成長していくことを描いた『7.5グラムの奇跡』の続編。 視能訓練士として勤務して1年の野宮くんに、新たな問題を抱えた患者が次々とやってくる。 患者との出会いが彼を視能訓練士としてだけではなく、人として更に成長させていく心温まる物語。 実は、前巻の『7.5グラムの奇跡』ですが、視能訓練士という特殊な世界を描いていたからか、作者の水墨画の世界を描いた『線は僕を描く』が私にハマりすぎて期待し過ぎたのか、凄く大事なことを温かく描かれているなと思っていたものの、どこか地味過ぎる印象があったのですが、野宮くんの成長が凄すぎるのと、今回の本作品に登場する患者全員が癖が強いのもありますが、目に起きていることが、普通では受け入れられないような疾患だらけで、手強い。 視能訓練士2年目でそこまでやれるものかというのはフィクションの世界でご愛嬌というところですが、私がもし目に違和感があって眼科に行くなら、野宮くんに検査してもらいたいし、北見先生のところに繋がりたい!と思うほどに、クリニックの温かさが伝わってきます。 そして、本作品は、扱っているのは目の病気、それに携わる人達の話なのに、それ以外で気付かされることが多いなと感じました。 目で世界を見ているというのは当たり前の感覚ですが、それが当たり前ではない人もいて、いつか当たり前じゃなくなることになる。 白内障や緑内障もある日なるし、先天的に目の疾患があって見えてる世界が当たり前じゃないかもしれない。 目を通じて見える世界が当たり前だと思っていた私が当たり前ではない、その当たり前がもしかすると脅かされるかもしれないと思いながら読むと、決してそれは目だけの話でもないなと思いました。 そして、嫌でも目の病気を受け入れること。これは『7.5ミリグラムの奇跡』でもそうでしたが、どんな困難で嫌な現実も受け入れて、そこから見える世界がある。そんなことを教えてくれる作品だと思います。 世界が見えるというのは目にみえることだけではなく、目に見えないことも大事。 そして本作品は日常で目に見えない気づきをくれる、そんな作品だと思いました。
3投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『線は、僕を描く』の砥上裕將さん。 こちらは『7.5グラムの奇跡』の続編です。 前作では新人の視能訓練士だった野宮恭一も北見眼科医院に就職してそろそろ1年が経とうとしていた。 今作では、4歳になる斜視の少女・灯を軸として、目に関する症状もロービジョンだったり糖尿病による網膜症だったり、動脈閉塞に網膜剥離、急性内斜視(スマホ内斜視)などなど、バリエーションもかなり増えてました。正直なところ、次から次へと周りの人たちが目に抱えた問題を野宮くんが見つける、というのはちょっと出来過ぎな気もしましたが、そこはまぁフィクションですからね。それ以上にとても読み応えがあり、不器用ながらも真摯に瞳と向き合う野宮くんの成長や周りの人たちとの交流にグッときました。 今のところ私はガチャ目と老眼以外は特に問題ないですが、糖尿病とかスマホ内斜視とか、あまり他人事ではない気がするので気をつけないと。 ところで!第二話の渉くんの小学校の担任の先生って…もしかして『線は、僕を描く』シリーズの青山霜介くんのお母さん、ですよね?繋がりに気づいた時、めっちゃテンション上がりました。 ぜひ今後も野宮くんの成長ぶりを追いかけたい、そして目に関する様々な病気も知識として知っておきたい、ので続編期待してます。
3投稿日: 2025.01.27
powered by ブクログ『7.5グラムの奇跡』の続編です。 11ミリって何だろう、とまず考えました。 今回は視能訓練士の野宮恭一が、北見眼科医院で働き初めてから、2年目の出来事が綴られていました。 今回も厳しい目の病気を抱えた患者達との繋がりが、描かれていました。子どもの斜視、ロービジョン、糖尿病網膜症、動脈閉塞 、スマホ内斜視、網膜剥離。訓練や手術でいい方向にもっていける病もあれば、やがては失明を向かえる病もあります。 野宮恭一が患者に対していつも真摯であることに答えるかのように、患者も前向きになっていくのが、読んでいて伝わってきました。この小説の登場人物は、付き合ってみれば誰もがいい人で、小説の終わりにかけて、それが一気に繋がり広がりました。誰もがなにかを抱えて生きているけれど、こんなふうに助け合って、頑張って、明るい気持ちになれるように寄り添って過ごせたら、最高だなと思いました。 そして忘れてはいけないのが、水墨画家の著者が描いた「向日葵図」。とても力強くて素敵でした。
43投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログ『7.5グラムの奇跡』の続編と気づかず、本作を 先に読んでしまったが、面白かった! 視能訓練士という仕事を初めて知り、その仕事の尊さと難しさを知った。 経験のないことをする。しかも相手の身体に直接関わること。とても勇気のいることだが、その難題に、患者のために立ち向かっていく野宮君は、普段の頼りなさからは想像できない強さを秘めている。 うまくいかなくて落ち込む様子に共感したり、周りの人の励ましや協力に心が温かくなったり、仕事人としての矜持を見せつけられたり、とても読み応えのある物語だった。 不器用な人が、不器用なりに努力して、経験を重ねた先に、何が起きるのか。未来に向けて光を照らしてくれる。 著者の他作の登場人物も出てきて、それもまた感動を誘う。 前作も絶対に読もうと思う。
11投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても良かった。読みやすい文章でするっと入ってくる。しかし読んでると自分の目が不安になりますね。最近目がかすむんですよ。頭痛もあるし。メガネ作り直さなきゃと思ってたけど、一回眼科に行きましょうかね…。
2投稿日: 2025.01.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
視能訓練士・野宮の社会人2年目の話。いやぁ、なんて凄いんだ野宮。皮肉ではなく、本当に凄い。偶然、子どもの斜視を発見し、周囲の誰もやったことのない訓練を自分でやりたいと思い、最後には成功させてしまうのだから。 実際は、本作のように眼の手術が成功し、万事上手くいくことがどれくらいの確率なのか分からないが、物語の中でくらいこんなハッピーエンドを迎えてもいいよね、と微笑んでしまうラストだった。 おっちょこちょいで残念イケメンと親族から呼ばれている野宮が、患者と一緒に成長していく姿も読んでいて晴れ晴れとした気持ちになる。特に、灯との交流の様子が印象に残った。灯はまだ3歳児だが、斜視を治すために辛い訓練をしなくてはならない。そんな中で、自分はまた病気しか見えていなかったと反省し、灯本人に目を向けた治療を始めるところが見事だった。 こんなに親身になってくれる眼科医がいると言うだけで、頑張れそうだ。 眼という臓器は、見えていれば大丈夫、とつい疎かにしがちだが、急に見えなくなる病気もある。見えていること自体が奇跡なのだと思う。
2投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログAmazonの紹介より 「たった11ミリ。小指で押した先ほどの的を通して、人は世界を見ている」 不器用な青年・野宮恭一(のみやきょういち)は視能訓練士として着実に力をつけていた。ある日、野宮が喫茶店で出会ったのは、世界を立体的に見ることのできない四歳の少女・灯(あかり)だった。限られた時間の中で灯の訓練を重ねるうち、野宮はロービジョンの小学生や糖尿病網膜症の漫画家など、さまざまな悩みを抱えた人々に出会う。目に宿る奇跡に向き合い、野宮が見つけた答えとはーー。 「7.5グラムの奇跡」の続編で、より一段と成長している姿に応援したくなりました。 視能訓練士という職業を、このシリーズで知ることになったのですが、患者と医師との橋渡しとして、目に関する知識や判断力を駆使して、仕事を発揮している姿が印象的でした。成功と挫折を繰り返しながら成長する姿は、回を重ねるごとに頼もしく映りました。 全5話で、各話には様々な客がクリニックにやってきます。目の病気といっても、知らないことだらけでした。こんな症状もあるんだと思いましたし、意外と深刻な病気もあって、目に対するケアも必要だと思い知らされました。 ちょっとのことで疑いをもつ主人公・野宮。少しでも病気を改善しようと患者に寄り添ってくれる野宮は優しい雰囲気を醸し出していましたし、のほほんとしながらも芯がしっかりとしている印象でもありました。 技術としてはまだまだかもしれませんが、患者と真剣に向き合い、真剣に考える姿にじんわりと感動が込みあがってきました。 言葉のチョイスも印象的でした。 題名の「11ミリのふたつ星」もそうですが、 「前口径約24ミリ、重量約7.5グラム、容積約6.5ミリリットルの中に宿る光」 この文章も、論理的に表現されているのですが、美しい表現にも見えて、良い意味で心に引っかかりました。 砥上さんの別作品「線は、僕を描く」もそうでしたが、言葉のチョイスが素晴らしいなと思いました。 あまり知らなかった「視覚」の世界を覗けましたし、「目」を通しての交流が次第に温かくなっていく描写にじんわりと感動が滲み出てきて、良い余韻に浸れた作品でした。
9投稿日: 2025.01.09
powered by ブクログ新米の視能訓練士、野宮恭一を主人公とした連作長篇。『7.5グラムの奇跡』の続篇だが、前作を読んでいなくても(たぶん)大丈夫。もちろん読んでいた方がより楽しめるのは間違いない。 収録された5篇は独立した物語だがそれぞれ繋がりがあり、最初に登場する少女がキーパーソンとなっている。不器用な野宮くんが視能訓練士としても、人としても成長していく姿が素晴らしかった。 ただ、偶然に頼りすぎている気がしなくもなかった。章ごとに新たに登場する人物がことごとく目に問題があり、それを野宮くんが逸早く気づくという設定は安易すぎないか。まあ、その違和感を封じるほどの感動をもたらしてくれたのは確かだが、それゆえに惜しいなと思った。 刊行日12/18、NetGalleyにて読了。
4投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログ「7.5グラムの奇跡 」の続編。 本作も序盤からぐいぐい引き込まれ、濃い内容にいつの間にか没入。 何人もの人生の、長い物語を読み終えたような気分。 読後は心地よい疲労感に包まれました。 視能訓練士・野宮くんの患者に向き合う姿とその成長ぶりから目が離せない。 不器用な彼の実直さや、仕事にも人にも誠実で優しいところを、頼もしく好ましく感じました。 視能訓練士さんのお仕事って、こんなにも人を救っているんですね。 訓練をされる側の人として読んでいました。 誰かを救う、ほんの少しの工夫や言葉。 そこに辿り着くまでの苦しい日々を想像し、今まで出来なかったことが出来るようになった喜びに目頭が熱くなりました。 気持ちに寄り添ってくれる大人の存在は、子どもにとっても親にとっても本当にありがたい存在で、その存在に励まされる。 あるシーンでは人の優しさに触れ、今まで張りつめていた気持ちが弛んで涙があふれた
15投稿日: 2024.12.08
