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鹽津城
鹽津城
飛浩隆/河出書房新社
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総合評価

16件)
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    かなり久々の飛浩隆は日常不条理SFというか作中人物の脳内妄想世界というかあり得る生活のちょっとしたバグみたいな感じでおもしろかった 現実にずっと居ると思ってたら実は信用できない世界で、他者理解なんてこんなものかもしれないな

    1
    投稿日: 2025.08.22
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    お初の作家さんでした。中短編集。この作家さん、今までなんで知らなかったんだろう。どのお話も、この後どうなっちゃうの〜!と気になって仕方がない。壮大なザ・SFではなくて、日常にいつの間にか入り込んでた非日常みたいな。その入り込み方がちょっぴり生々しいというか、ぬるり、とした薄気味悪さを伴う雰囲気があるのだけど、それがかえってクセになる感じ。別の作品も読みます!

    9
    投稿日: 2025.06.11
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    最初の未の木のみ読んだ。これは「君の名は」だな、と感じた。映画よりもっとなまなましいけど。 面白い。評価はその作品のみですが一応。

    1
    投稿日: 2025.05.18
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    物語を俯瞰してみることができるのは読者にあらかじめ用意された特権だから当たり前体操なんだけど、やっぱり並行世界がある瞬間に交差したり、それを示唆するシーンってグッときちゃう。おもしろかった!

    2
    投稿日: 2025.05.18
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    飛浩隆は初読なのだけれど、世界観にやられた。お気に入りは、大災害と40年間政権を握る男の「流下の日」 。1番気になった「ジュヴナイル」は前作『自生の夢』と関係があるらしいのでそっちも読まなきゃ。

    3
    投稿日: 2025.05.06
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    『自生の夢』以来の短編集。 その間に長編では『零號琴』や、初期作品と評論を収めた『ポリフォニック・イリュージョン』なども出ている。寡作な作家ということもあって久々に作品に触れた気がした。 本作には5つの短編と1つの中編が収められているが、どれも高水準というか、とてつもない作品たちで、一気に読むのが勿体なく感じるほどだった。 プロットの奇抜さ、面白さは勿論だが、その世界を表現する文章の精度というか純度の高さからか読後クラクラと目眩がするような感覚に陥る。 本当にどれも高いクオリティで、印象的な作品たちなのだが、表題作の『鹽津城』が個人的には物語の深さも射程も、より広くて好き。 次作は『廃園の天使』シリーズの続編ということで、めちゃくちゃ楽しみ。

    5
    投稿日: 2025.03.19
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    SFだと思って読んだら、いい意味で裏切られます。SFではありますが、文章の与える印象が純文学だと思いました。表現が簡潔なのに緻密で美しい、情景がありありと想像できる文章です。

    3
    投稿日: 2025.03.12
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    読めない漢字だらけのタイトルで少し臆する でも、現代風の設定で描かれるSF的な世界がとても良い。この味、なかなか良いな。一話が短いからサクサク読めるし、面白かった作品の再読もしやすい。とりあえずざっと読んで、再読するスタイルは私にはなかった読書法なんだけど、本作ではこれを試してみた。

    1
    投稿日: 2025.03.09
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    飛浩隆先生の久方ぶりの単行本なので楽しみしていたのですが・・・・ 先生の作品がどんどん芥川賞に近くなっていくようで、私の読解力がついていけていません。表題作の鹽津城も、時空の違う物語が平行して融合するのは1Q84みたいなのだけど、登場人物にも場面設定にも感情が昂らない。塩が水から分離して固まるという設定はすごいけど、登場人物にハマれない。羊の木と棲(ねぐら)の木までが限界。残念です。

    1
    投稿日: 2025.03.01
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    表題作の「鹽津城(しおつき)」を含む6編の短編集だが、各作品の長さはまちまち。 作品ごとに描いている世界や設定は違うのだけれど、いずれも読んでいるとなんだかフワフワするような浮遊感を感じる文章であった。ストーリーがあるようなないような作品が多く、理解するというよりは感じるための文章なのかなと。 その中でも「流下の日」はしっかりストーリーラインがあったため、個人的には一番面白いと感じた。

    2
    投稿日: 2025.02.27
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    設定世界の説明が長い上に、繋がりもわからず殆ど頭に残らない。特に本のタイトルにもなっている塩の世界は完全に読み手のことを考えているとは思えない。どの話も結論が曖昧で、心が全く揺さぶられない。新聞の書評で本を選ぶことはやめておこうと思った。リズムもなく万人向けではない。

    5
    投稿日: 2025.02.13
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    少し不思議な話系のSFでサクサク読めた! 100年後はこんな風になってたりするのかな〜みたいな思いを馳せて読むのが楽しくて、ゆっくり場面を想像しながら少しずつ読み進めていくのが贅沢な時間の使い方ができて良かった! 個人的には中庭の話と最後のシオツキの話が好きだったな〜。シオツキは、現実なのかお話の中のものなのか、それともすごい未来の話なのか、最後にゆっくり溶け合うのが海水は塩と水で別れたけど話はひとつになる感じで上手く言えないけど良かったな〜

    1
    投稿日: 2025.01.20
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    最初の未の木の話は面白かったが総理大臣の話、志津子の話、後半になるにつれポカポカ陽気と相まって夢を見ながら読んでくという小説と自分の夢のコラボとなり勝手に話を作って余計に意味不明となる。作者が中国の人かと思って新刊コーナーにあったから試し読みとして借りたが映像化して読む自分には向いていない文章で現在を書いているのに昭和中期あたりな文章のような冷たくて暗いイメージな感じだった。

    2
    投稿日: 2025.01.18
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    短編集。飛先生の書かれるゾワっとするような妙に嫌な感じがやはり好きだと思う。艶かしかったりグロテスクだったりするのに嫌らしくなく品がある文章にとてもあこがれる。突飛で不思議な展開や設定がまばたきする間にやってくる感じが、軽やかだ。 「未の木」「ジュヴナイル」「鎭子」が好きでした。 けど、表題作「鹽津城」は、いくつもの世界線?が入り混じりすぎて、読むのがわたしにとってすこし大変でした。

    1
    投稿日: 2025.01.11
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    https://www.nikkei.com/article/DGKKZO85606930Q4A221C2MY6000/

    0
    投稿日: 2024.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    見たことない難しい漢字のタイトルだけど読みやすいしするする入ってきます。 1つめからフェティッシュ満載、未の木の杏子が変態でツボだった。4つめの緋愁で最後は主人公にフラグが立ったところで終わるのがいい。以下省略って感じ。数日後にはあの集団に加わってるんやろな。 次の文に行くともう違う世界で、気づくと元に世界に戻ってくる。クラクラしながら流れに沿ってたらあっという間に読み終わってた。

    45
    投稿日: 2024.12.01