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日本動物民俗誌
日本動物民俗誌
中村禎里、小松和彦/講談社
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総合評価

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    学術文庫版に寄せて  自由自在な「知の探究者」によるユニークな「民俗史」 小松和彦 まえがき  サル  キツネ  トリ  シカ  イヌ  タヌキ  イノシシ  ムシ  ネズミ  オオカミ  ウシ  クマ  ネコ  サカナ  ウサギ  カニ  トカゲ  イタチ  ヘビ  カエル  ウマ  カワウソ  カモシカ  クモ  人   要約・結論および補論 文献表 あとがき 動物名索引

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    投稿日: 2025.07.17
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    1. 説話の概要 - トリと樹木の神話: - 「今昔物語」において、丈六の釈迦如来像を収める堂の創建が古い槻の木によって妨害される。 - 俯が木の根元での会話を立ち聞きし、麻糸や祝詞を用いることで妨害を解除する方法を学ぶ。 - 木を切り倒した際、ヤマドリのトリが飛び去ったことが描かれている。 2. トリの象徴性 - トリの役割: - トリは樹木の神および土府の山神の可視的な姿と考えられ、樹木の化身とも推測される。 - ヤマドリとニワトリの対比が奈良時代・平安時代の人々の意識や思想を象徴する。 3. 土着神と仏教の影響 - 神の敗北と信仰の変遷: - 土着の神が仏教に屈服していく様子が描かれ、信仰の移り変わりが示されている。 - ヤマドリが神の分身とされ、信仰や民話が伝承されている。 4. 動物の象徴性と役割 4.1. キツネとオオカミ - 信仰の共通性: - キツネとオオカミに関連する信仰がまとめられ、両者の嫁入りや出産に対する関心が強調されている。 4.2. イヌ - 人との関わり: - イヌは人間の従者としての役割を果たし、山や里の動物との関係性が描かれている。 - イヌが異界の存在に敏感であることが示され、神の使者の役割も担う。 4.3. タヌキ - 妖怪性と神の役割: - タヌキは古い山の神の機能を受け継ぎ、妖怪としての側面も持つ。 - タヌキの復古性が農作物との結びつきからも見られる。 5. ヘビの役割 - 神と死の象徴: - ヘビは山神や水神、農耕神としての側面を持ち、死霊の象徴としても扱われる。 - ヘビ信仰は現在も残存しており、神祭りにおいて重要な役割を果たしている。 6. ネズミとその象徴性 - 神と人の関係: - ネズミは他界との関連性を持ち、神の使者としての側面も持つ。 - ネズミにまつわる伝説が見られ、民間信仰としての役割も強調される。 7. 動物神の変遷 - 神使から妖怪への移行: - 動物神は神使と妖怪に分化していく傾向があり、特定の動物がそれぞれの役割を持つことが示されている。 - キツネやサルの信仰が地域によって異なり、中央部の神に吸収される過程が描かれている。

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    投稿日: 2025.01.28
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    日本人と動物との関わり、特に最終章の欧米との比較において、古来からの物語が形作られている記述には、はっとさせられた。

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    投稿日: 2024.12.27