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君の名前の横顔
君の名前の横顔
河野裕、柊有花/ポプラ社
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総合評価

5件)
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    街には多くの人が行き来している。しかし、誰一人として自分の世界とはつながりはない。誰の顔や声、服装を覚えていない。人間だけでなく物も同じ。自分が名前を忘れた時、自分の世界からその人が消えてしまう。 名前を忘れる=その人との関係がなくなる=その人は自分にとって死んだも同然という視点にもつながります。 記憶がすべてをつなぐ、という考えは非常に詩的でありながら、どこか残酷。 でも同時に、**逆に言えば「誰かを覚えている限り、その人は生き続ける」**という希望にもつながると思います。

    0
    投稿日: 2025.08.17
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    面白かった。久しぶりに夢中になって読んでしまった。 序盤に小さな違和感が仕込まれていて、徐々に実際の脅威として具現化していてく。その緊張感に満ちた過程がたまらなく面白い。家族の在り方や、現実世界の悪意に満ちた正義とか、いろいろと考えさせられる小説でもある。 ジャンルとしてミステリーと言っていいのか、ファンタジーやSFと言っていいのかわからないけど、そんなことは関係なく傑作だと思う。河野裕の作品はいくつも読んでるけど、これが一番好きです。

    22
    投稿日: 2025.03.11
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    大人になったからこそ読みたいファンタジー作品。 正義や常識が正しいとは限らないこと、負の感情も大事な気持ちであることに気付かされた。

    1
    投稿日: 2025.01.21
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    ファンタジーだけどそんな気がしない素敵なお話だった。 私の世界にもジャバウォックはいるんだろうな。 冬明くんも楓も愛さんもスーパー愛おしい。 家族っていいなって思えた、この先のみんなにも幸あれ!

    2
    投稿日: 2025.01.19
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    この作家さんの作品は2作目。 「サクラダリセット」を読んだことがありますが、ファンタジー要素が強目で途中で読むのをやめたような記憶が。 この作品もファンタジー要素はありました。また、文調になかなか馴染めなかったのですが、物語の続きが気になって読み終えることが出来ました。 物語はプロローグとエピローグ、21の話で構成されています。話の視点というか語る人物は、登場人物が交代でなっています。 主な登場人物は、 シングルマザーの三好愛 10歳で愛の息子、冬明 愛の夫の連れ子で大学生の牧野楓 楓の同級生だった有住梓 楓と同じ大学でサークル仲間の千守遼 そして、怪物 ジャバウォック 色んな事が描かれていますが、物事のとらえ方、考え方、常識。そして、家族、親子関係というものを考えさせられました。 ファンタジーはあまり読まなくなったのですが、家族というものが話のベースにあったからか、私には読みやすかったです。

    27
    投稿日: 2025.01.18