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powered by ブクログなんだろうなぁ。ちょっと読みたいゾーンから順子先生が外れてしまったような気がするのは、世代差のせいか。相変わらず、からりとしているのだけれども。 迷惑をかけたくないということと、老後の生活資金に不安を感じる国ってなんだろうなーと決して他人事ではなく思う。
0投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ『楢山節考』から『大往生』、現代のSNSで活躍するご老人たちの著書まで、これまでの“老いスター”たちの著作とその流れを紹介した一冊。高齢化が進むのと並行してこうした老い本もどんどん増えているのだとか。面白い切り口で、最後まで楽しく拝読しました!
0投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログ昭和30年代から令和6年までの「老い本」(老いについて書かれた本)が、鋭く面白く解説されています。人生の先輩たちが、老いをどんな風に考えていたのか? おおいに参考になりました。まさに百花繚乱の、本と「老いスター」たち。 ナルホドと思った一節。 ・・・「竹取物語」は当時から、人々がいかに「老い」を厭うていたかを伝えている。「老いたくない」という人間の思いが強かったからこそ、「竹取物語」の作者は、空の彼方の理想である月の人は老いない、という設定にしたのだろう・・・ この本に登場する人名 深沢七郎 橋田壽賀子 有吉佐和子 和田秀樹 森村誠一 桐島洋子 長谷川町子 弘兼憲史 齋藤なずな 清少納言 兼好法師 鴨長明 泉重千代 きんさんぎんさん 日野原重明 池田きぬ 篠田桃紅 石井哲代 草笛光子 リンダ・グラットン 内館牧子 源氏鶏太 重松清 銀色夏生 岸本葉子 阿川佐和子 南伸坊 中野翠 黒柳徹子 黒柳朝 角野栄子 田辺聖子 森茉莉 赤瀬川源平 永六輔 ショコラ 紫苑 多良美智子 永井荷風 佐藤愛子 吉沢久子 ぺこりーの 海老坂武 谷川俊太郎 樹木希林 幸田文 白洲正子 西川勢津子 辰巳浜子 辰巳芳子 沢村貞子 玉村豊男 丸山健二 坂東眞砂子 吉本由美 麻生圭子 上野千鶴子 香山リカ 江藤淳 城山三郎 半藤末利子 樋口恵子 佐野洋子 曽野綾子 石原慎太郎 谷崎潤一郎 川端康成 松本清張 松井久子 ほか
1投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログ◆「老い本」大国ニッポンと「老いスター」を読み解く 最近『○○歳、~』と名を冠した本が、やたら増えていますよね。 そう、高齢化先進国だからこそ、いまや日本は「老い本」大国にもなっているのです。 『九十歳。何がめでたい』(2016年)の佐藤愛子を筆頭に、 樋口恵子、五木寛之、曽根綾子ら、 「老い本」界のスター、すなわち「老いスター」が人気となっています。 書店でも、そうした本を集めたコーナーが、都市部に限らず地方でも増えているそうですが、 高齢者は「書店に行って紙の本を買う人々」。若者の本離れやネット購入が進むなか、 出版社にとっても、書店にとっても、高齢者はありがたい存在なのです。 本書は、そうした「老い本」ブームを、 うば捨て伝説を題材とした深沢七郎の『楢山節考』(1957年)を起点とし、 認知症本のルーツである有吉佐和子の『恍惚の人』(1972年)を経て、 日野原重明の『生き方上手』(2001年)が、 今の老い本ブームの源流になったと分析しています。 近年に特徴的なのは、プロの書き手や専門家ではなく、 一般の超高齢者の書き手が増えたこと。 もちろん、出版社が売れる市場として、高齢者の人気ブログなどに目をつけ、 筆者を開拓してきたことが主因と言えそうですが、 とくに一人暮らしの高齢女性のライフスタイルを紹介した本が多く見られます。 おもしろいのは、書き手が女性ばかりなこと。男性の本は、あっても、 一人暮らしが高尚な趣味か哲学のようになっている、経済的に恵まれた名のある人ばかり。 妻をなくして一人暮らしになると、 男性はとたんに生活弱者になってしまうケースが多いことも関係しているとか。 著者は、『負け犬の遠吠え』(2003年)で名を馳せた女性コラムニスト・エッセイスト。 現在59歳で、「そう遠くないうちやってくる高齢者としての日々に備えるためにも、 老い本の世界を探っていきたい」とのことでした。 名コラムニストだけに気軽に読ませる本で、 そうした気軽に読ませるエッセイの歴史を綴った『日本エッセイ小史』も、 本書同様、出版界の流れを俯瞰できる本として、類書なき好著です。
1投稿日: 2025.06.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一 迷惑をかけたくない──『楢山節考』 姨捨山 二 いつか、自分も──『恍惚の人』 認知症 のストーリーから入りいろいろ懐かしく思い出す。 恍惚の人では、認知症の親の世話をする嫁、そしてその高校生の息子が母をみてお父さんお母さんは長生きしないでね というらしい。 姨捨山では、主人公は自ら口減らしのためにためらう息子に姨捨山行きをせがむらしい。 老人をどのように扱ってきたか、認知、痴ほう、ボケは昔からあったもの。 男性の老い本ははじけていて、女性の老い本は身の丈に合わせているらしい。しかし実際には男は庭で草をむしり散歩をして、女性は趣味を持ち友人と旅行する。
0投稿日: 2025.05.30
powered by ブクログ新書本はほとんど読まないのだけれど なかなか興味深いテーマと老いスターの登場でいっきに読み終えた 老い、いやだ あちこち痛い しみしわたるみ 邪魔者扱い スマホ操作できなきゃ生きる価値もないみたいで …これでいいのか、日本? もう少しちゃんと考えようぜ と改めて思わされる本でした
0投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ読むことはあまりしたくない私は、書くこともしないけれど‥‥ね。老い・・ でもそんな年齢には、とっぷり浸かっています。 この本に出てくる作家さんなどは、昔々からよく知っていて読んだり、見たり。 なので面白く読みました。でも読んだだけ… まつわることは考えるときりのない不安を呼び寄せる…要注意。
38投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログさすが、「負け犬」で名を馳せた、就職氷河期世代のフロントランナー、酒井さん。はや、初老の入口を見据えての「老い本」。 子どもの頃読んでもらった、かぐや姫(竹取物語)や桃太郎。そして、古典の「枕草子」や「徒然草」に見る老人観。さらには、現代の「老本」の巨塔の作品を解説。単なる老人本でなく、現役世代の冷静な分析か。深い!
1投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ老いに関する色々な切り口の本(老い本)が紹介されます。楢山節考、認知症世界の歩き方、佐野洋子の死ぬ気まんまん。歳をとってからの生活、独り、定年、ぼけ、お金、配偶者の死、自分の死。いろんなテーマの本が次々に紹介されて、一種の読書案内として読みました。
0投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログ本屋の目立つ所に陳列されることの多い「老い本」。平均年齢の上昇とともに増える老後の生活。その光と闇を書いた書籍の歴史を体系的にまとめ語る。 「楢山節考」、「恍惚の人」、長谷川町子の「いじわるばあさん」など幅広いジャンルに注目。
1投稿日: 2025.04.03
powered by ブクログ老いとは誰にとっても避けられない道だ。最近その道のりを思うことが増えた。加齢に対する戸惑いや年齢を重ねることの意味が静かに語られている。 若い頃は老いを遠いものと感じていた。しかし体の変化や健康不安が現れるとそれは身近な問題になる。いつかではなくすでに始まっていると気づくのだ。 とはいえ老いについて深く考える必要があるのか。いろいろな本を読むよりこの一冊で十分かもしれない。それどころかこうした本は不要とも思う。結局これまで通りやりたいことを続ければそれが最良の生き方ではないか。 未来を不安に思うより今をどう生きるかが大切だ。老いを意識しすぎず自然体で日々を重ねていきたい。
0投稿日: 2025.04.03
powered by ブクログ還暦間近ということでいわゆる老い本を片っ端から読んでる最近のワシからしたら最高の本だった 新作ばかりではなく古今東西の老をテーマにした本の紹介はとても参考になった 内容解説で あ じゃあもうそれは読まなくていーや となったのもあったし それはぜひ読まねばとなり早速図書館に予約を入れた本もあった ピンポイントで良い本でした
5投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログなんとなく、高齢者向けの本が多いなとは思いながらも、このようにきれいに整理分析をされているのを見ると、なんとも時代の流れを感じることができた。 筆者の文章の書き方のスタイルが好みだったのもあるし、とても興味を持ってあっという間に読み進めることができました。
2投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログ老い本、一般用語として通用しそうだけど、周りに使ったら何それ?と。ただ、広島に行ったら哲代おばあちゃんの話になり、草笛光子はカッコいいしで、40代の自分でさえ、なんとなく手に取ってしまう老い本。老いにおける夫婦の在り方、性生活、夫、妻それぞれ先ゆかれた後の振る舞い方、はたまた老後資金まで、ひろーく見識をなめてくれるこの本は、第一の指南書かもしれません。今回も面白かった!
1投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログテーマ 老い本を通して老いをどう生きるか自分ごととして考える 具体的内容 先人は老いをどう見てどう表現しているか 老境に入った人の苦悩 老いを美しく生きる人たち 老いの現実問題 何を学び、どう生かすか? 生きれば生きるほど、老人になればなるほど人生ハードモード。その中で生きている老人たちは、やはり尊敬に値する。 特に男性は「可愛いおじいちゃん」というカテゴリーが無い、現役志向が強いなど様々な要因から老いることはハードモードすぎると思われる。 私がやることは老人たちを知ること。そして両親と話し合うこと。否定ではなく、彼らを理解すること。
0投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログ高齢者向け書籍の市場動向 - 日本における高齢化の進行に伴い、老い本(高齢者向け書籍)が増加している。 - 高齢者が手に取りやすい書店が増え、特に地方都市において充実した老い本のラインナップが見られる。 - 出版社は高齢者向けの著者に執筆を依頼し、老い本の需要が高まっている。 老い本の文化的意義 - 老い本は、高齢者の気持ちを理解し、共感を呼び起こす内容が多い。 - 老い本の作成には、高齢者自身が著者として参加していることが多く、実体験に基づく内容が特徴。 - 日本独特の老い本ブームは、他の先進国では見られない現象である。 物語と高齢者の知恵 - 伝説や物語では、年寄りの知恵が重要視されることが多く、彼らの経験が若い世代を助けるという教訓が伝えられている。 - 『楢山節考』のような作品は、老いと死をテーマにした衝撃的な内容であり、社会における高齢者の扱いについての考えを促進している。 高齢者の生き方と社会の変化 - 現代の高齢者は、昔と比べて自分の生き方を選ぶ権利を求める傾向が強くなっている。 - 安楽死や自らの死を選ぶことについての議論が高まっており、高齢者の思いが反映された書籍も増えている。 - 介護の問題が家族だけでは解決できず、国の制度に頼る必要があるという認識が広がっている。 高齢者の生活と価値観 - 高齢者は、長寿を享受する一方で、経済的な不安を抱えることも多い。 - 食生活や健康に関する情報が、ライフスタイル系の老い本で提供されており、読者の共感を呼ぶ要素となっている。 - 高齢者同士の交流やコミュニケーションの重要性が認識され、孤独感の解消を図る取り組みが進められている。 結論 - 日本の高齢化社会における老い本の増加は、高齢者のニーズや社会の変化を反映した現象である。 - 老い本は、高齢者の気持ちや生活、価値観を理解し、社会とのつながりを深める重要な役割を果たしている。
0投稿日: 2025.01.30
powered by ブクログ老いの心理や悲しみや可笑しみを語る本を「老い本」と呼ぶのか。このトピックに目をつけて、とことんかみ砕いて分析する酒井のセンスは、まったく昔と変わらない。 そういえば有吉佐和子『恍惚の人』は、面白い本であった。 バブル期ごろ、酒井と同じようなエッセイストで、泉麻人もよく読んだのだが、最近は、はっと目を引くような文章は書いていないようだな。
9投稿日: 2024.11.30
powered by ブクログこれは、すごく面白かった! 最近あちこちで眼にする「老い本」。これを時代別に分析してくれたのは、三宅香帆の「働いているとなぜ本がよめなくなるか」の手法と同じ。 でも酒井順子の時代別分析には、独特の冷静沈着な毒が程よく散りばめられていて、クスッと笑いながら読むことができる。 やはり、新人の書き手より、熟練、手練れの書き手です笑 憧れのリタイヤ後のシングルシニア生活本。 男性は、「結婚しようと思えばいつでもできたが、あえてしなかったのです」というムードが漂う哲学を前面に出しているカッコつけ本が多いが、女性はシニア一人暮らし本での庶民のスターが次々に登場して活況を帯びているという。 確かに最近よく書店で元気なショートカットのおばあちゃんの写真が表紙となっている本が平積みされているのを見かける。 さらに、つれあいに先立たれた妻の書いた本は現実的なのに対して、夫が書いた本は、全身全霊の悲しみに満ちているという。 確かに!あれ、気持ち悪いと思ってました笑 「妻や子供に見守られ、自分はなんの心配もなく人生を終えると信じている男性が妻を失うということは、夫にとっては、『明日のメシ、どうしたらいいの?』という問題でもあるのだ」 よく笑って一気読み。 酒井順子の本領発揮、筆が冴え渡る本でした。
24投稿日: 2024.11.28
