
総合評価
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powered by ブクログ源氏物語って、こんなに面白かったのか!と再確認させてくれる本。 古典というだけで少し敷居が高い感じがするけど、三宅香帆さんの手にかかれば、あっという間に現代のエンタメ小説に。 恋愛小説と捉えられがちな源氏物語が、実は歴史的社会的な要素をしっかり盛り込んだ本だったという解釈もなるほどなと思った。 概要が頭に入ったところで、改めて「源氏物語」や「あさきゆめみし」を読みたくなってしまった。
55投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ〇なんと葵の上だけは、一度も光源氏と和歌のやりとりがないのです!(124p) 〇頭中将にしろ六条御息所にしろ『源氏物語』を読んでいると、「プライドが高い方が負ける」というこの世の真理を噛み締めます。(254p) 〇光源氏という非の打ち所がない貴族の美青年が、女性たちとの出会いを通して、その内側に罪悪感を抱えて生きることになる(322p) 〇光源氏へのコンプレックスを、薫は匂宮に投影していたのではないか。(361p) ★素晴らしくわかりやすい解説本。源氏物語や紫式部への愛を感じる! ★有名なエピソードのない、中盤以降の楽しみ方も教えてくれます。 ★長大な源氏物語をわずか数行で総括してみせる!
9投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ三宅香帆さんの『30日で源氏物語』は、古典作品としての『源氏物語』を真正面から受け止めつつ、紫式部への敬意も随所に感じられる一冊です。 まずは30日=1ヶ月の読書プランで物語に親しませ、自然に興味を喚起し、やがて本編そのものを読みたくなります。そんな導き方の実に優秀な解説書だと思います。 源氏物語への素敵な誘いとして優れた解説書ですが、やはり『源氏物語』は物語として読んでこそかなと思います。短めの現代語訳からぜひ。 一度読んだあと本書を手に取ると、人間関係や恋愛事情に光が当てられており、煩雑になりがちな人物相関を楽しく整理できます。また、六条院の四季の造営や、さまざまなお祝い事に見られる貴人たちの暮らしなど、別の側面からも平安時代を楽しみたくなってしまった場合は、さらに他の資料や注釈書と併読すると一層豊かに味わえるのではと思うのです。 だがしかーし、現実的には何回読んでも忘れるところは忘れるんですよ。 そして、本当にそんなこと原文に書いてあるのって思うところもあるんですよ。 三宅さんは 朧月夜が朱雀帝から求められていてーという解釈だったけど、そのあたりは訳者によって違うし、六条院の街造りも原文ではどんな風に書いてあるかいつの日か古文で読みたいo(・x・)/
102投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログ源氏物語をより楽しむためのガイドブック。 作者の三宅香帆さん、YouTubeでよく見かけ おもしろい方だなと思ってたけど この本もクスクス笑いながらの読了。 登場人物をわかりやすく説明してくれ、なおかつ 彼女ならではの着眼点で物語に切り込んでいくところが良かった。 これまで荻原規子作の源氏物語を読んでいて、 光源氏なきあとの物語に興味が持てず 一部積読状態だったのだけど、 彼女の考察を読んだら 積読本もちゃんと読んでみたいと思えるようになった。 最終章で語られる「もののあわれ」とは? というエピソードにも大いに共感。 今も昔も人々が求めるものは変わらない。
32投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログ平安世界をひもとき、源氏物語が誰でもすらすら楽しく読めようになる、新感覚の古典案内。 ★巧みな伏線はどうすれば読み解ける? ★今と違いすぎる平安時代の人々の頭の中! ★物語に盛り込まれた実際あったゴシップネタ。 あらすじはもちろん、物語を深く味わうコツ、政治・社会背景から、それぞれに秘められた意味までを解説。 これは凄い解説書です。 読みどころがわかればこんなに面白い源氏物語。 これを読んでから源氏物語に取り掛かるのがベストな方法です。
0投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ去年、源氏物語の角田光代訳が出版されていると知り、喜び勇んで購入するも途中で挫折。登場人物が多すぎるのと、いまいちキャラクターが掴めず。 せっかく買ったし読まないとなぁ〜なんて思っていたところ、三宅香帆さんがこんな本を出しているとは!とても読みやすく、ほぼ1日で読了。ちょっと現代風に意訳しすぎでは?と思うところもあったが(え、キモ!みたいな)このくらい噛み砕いて説明してくれると分かりやすい。 光源氏がモテなくなってくるおじさん時代が早く読みたいし、光源氏の子ども世代の話も俄然興味が出てきた。角田光代訳を読み進めてみよう。
0投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログ学生時代に専攻していたので懐かしい気分になった。あくまで三宅さんの考えな部分もちらほらあるけれど、なかなかマニアックな部分も書かれていて入門として良いかも。また源氏物語読み返したい。
0投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログわかりやすく源氏物語の事を解説してあり読みやすかったです。漫画の「あさきゆめみし」から源氏物語を読んだ口のわたしですが、漫画より三宅さんのこの著書の方が頭に入りました。
0投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ「『源氏物語』読んだ気になりたい!できればお手軽に!」 そうなのです たいへん申し訳ないが、わたくしの望みはこの一点のみであります 果たして三宅香帆さんはわたくしの望みに応えられたのか?!(いや本人そんなつもりで書いてないよ!) 結論を言おう 100点 本書は書評家・三宅香帆さんが、大好きな『源氏物語』に「人に薦められる入門書がなかなかないな〜」と思い、「なければ自分で書けばいーじゃん!」という素敵な発案によって生まれました ナイスです いやもうとてつもなく面白かった これ、『源氏物語』の魅力を余すところなく伝え切っているのではなかろうか いや『源氏物語』読んだことないんだけどね 読んだことないわいにもそう思わせる説得力、つまりは とにかくもう『源氏物語』絶対面白いよ!と思わせてくれる だけどもうこれ読んだことで、事足りた感 読まなくてもいいか的な なにこの諸刃の剣っぷり 『源氏物語』を読んだことある人にも、読んだことない人にも、自信を持っておすすめできる『源氏物語』入門書でございました! 読んだ気にさせてくれて、あざーっす!
70投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログ30日でわかるという表現は過言ではない。確かに1日ごとにポイントが区切られていて、どこに着目すればいいのか分かりやすい。物語を善悪で判断するのではなく、心が動かされるかどうかだといった歴史学者もいたんだな。日本の人気文学の元ネタを知れてよかった。
0投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
古典の大作『源氏物語』にとっつきやすくする本です。 当時の風習、登場人物の紹介、物語のポイント等、わかりやすく書かれていると思います。 物語の読み方は自由で良いんだと思わせてくれる本です。 本書の中でも触れていましたが、『あさきゆめみし』は本当に『源氏物語』の理解度を高めてくれました。 いろいろな方の『源氏物語』を読むことが出来るのは現代人の幸せですね。
0投稿日: 2025.01.11
powered by ブクログ源氏物語、読みたい読みたいと思ってる内に、大河ドラマは終わってしまった。 全54巻(54帖)は長すぎるので、とりあえず入門編としてこれを読む。 スス〜ッと入ってくる感じで、心地よく読めた。 本物の源氏物語を読まなくても、これだけで何となく楽しめた感じ♪
0投稿日: 2025.01.10
powered by ブクログ紫式部がしかけた千年の謎を解け!文学オタクの人気作家が見つけた最古の傑作長編を読むコツ。ディープな平安世界をキャッチーにひもとく誰でもすらすら、ポップで楽しい新感覚・古典案内。 ……… あさきゆめみしを昔読んでいたこともあり、大河ドラマが光る君へだったり。最近源氏物語がブームだとも聞いたので。 つい、手に取ってみた。細かいことはともかく、どんな話なの?という人向けかなぁ。 現代的な文章で、目の前で説明を受けているような気楽な感覚で読み進められると思う。
24投稿日: 2025.01.10
powered by ブクログ大河ドラマを見て源氏物語について知りたい!と思い手に取りました。三宅さんの源氏物語愛が所々爆発してるのが面白く、でも知識が全然ない自分にもわかりやすく丁寧に説明されていて終始楽しく読めました。 自分も正直源氏物語は恋愛の話というイメージしかありませんでしたが、政治的要素がこんなにしっかりあるとは知らずにビックリしました。自分の中で古典文学が少し身近な存在になった気がします。
3投稿日: 2025.01.01
powered by ブクログ少なくとも源氏物語への抵抗はなくなる。 著者の源氏物語とその登場人物への愛が存分に溢れていて、ついつい吹き出して笑ってしまうことも。個人的には夕霧のキャラが好き。おいおい、、となってしまう場面が多々あり、光源氏と比較されるのが可哀想なくらい。 右大臣や左大臣など役職?が多く、それらの意味がわからないままだった。また呼び名も安定しないから途中誰が誰とどういう関わりがあるのか、がごちゃごちゃになった。きっと繋がりがわかると面白い。あさきゆめみし読みたくなった。
2投稿日: 2024.12.09
powered by ブクログ紫式部がしかけた千年の謎を解け!文学オタクの人気作家が見つけた最古の傑作長編を読むコツ。ディープな平安世界をキャッチーにひもとく誰でもすらすら、ポップで楽しい新感覚・古典案内。(e-honより)
0投稿日: 2024.11.18
powered by ブクログ30章に分けて、源氏物語の各帖の内容のざっくりとした説明と、実はこの話はこうだったという物語を読むうえで理解しておくべきエッセンスを分かり易く著している一冊です。源氏物語を読んでいない初心者の僕としては、十分に楽しめました。ただ、「こんなに分かり易く説明してもらってもまだややこしいかも」という源氏物語のハードルの高さを感じもしました。
0投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログ読もう読もうと思って何度も挫折してきた源氏物語。大枠のストーリーを追いながら、時代背景や裏話、何がすごいのか、作者の視点で興味深い解説をしてくれる。とっても面白くてあっという間に読み終わった。 次は漫画か現代語訳版かを読んでみようと思う。(いつになるかは未定)
0投稿日: 2024.10.27
powered by ブクログ今まで知らなかった情報もあり、 あさきゆめみしや寂聴版も好きと言ってるあたり好感が持てて楽しく読めた 一点だけ、桐壺更衣が宮仕えに積極的で 自分から行きたがってたという箇所だけは 納得いかなかった そんなこと、寂聴版にあったかな?と思って 桐壺だけでも読み返してみようかな、と思ってる 自分から希望して宮仕えした人が、 いじめられて病死するかな…そんな人は 朧月夜くらい気の強い人ではないのか?
1投稿日: 2024.10.14
powered by ブクログまなもんと三宅香帆さんの「私たちの源氏物語」というイベントを観たり、この一年飛ばしながらも「光るきみへ」を観てきたので、改めて勉強したくなり読みました。 三宅さんの文章は何がテーマの話でも、本当に読みやすくて、でも易しすぎず、テーマに関して網羅的に解説をしてくれるので非常に効率的に学ばせてもらえてるなと感じます。 源氏物語を30日かけて分析するというテーマが本著は書かれており、難解な源氏物語を丁寧に分析しつつも、きちんと読みどころや有名なシーンをキャッチアップしてくれ、これを読んでから源氏物語に当たってみると取っ付きやすくなると思います。 高校生、文学部の古典勉強にもお勧めしたい作品。 「あさきゆめみし」も読んでみようと思います!
8投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログ源氏物語のはじめの一冊目としてよくできている。源氏物語オタクがド素人に丁寧に面白さを解説してくれているような一冊。最後源氏物語がどのように扱われてきたかなどにも触れており面白かった。
0投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログ旅先で購入。 源氏物語は面白いぞ〜といろんなところで聞いているので、入門に…ということで読んだ。 各場面の抜粋を読むだけでも本編読みたくなるので、おすすめの現代訳があれば知りたいです。 源氏物語を読む時はこの本を片手にゆっくり読みたいな
5投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログある日書店で角田光代さん現代語訳の源氏物語の文庫を目にし、読んでみたいなぁと思ったものの全8巻とそこそこ長いことにビビり散らかし、内容もなんとなーくフワっと光源氏っていうイケメンが異性交遊無双する物語だよなあ?くらいしか知らなかったので、分かりやすい解説書ないかなーと探したところこちらの書籍にめぐりあいました。 オタク友達とお喋りしているような感覚でスルスルと入ってきてとても分かりやすかったです! 三宅さんが本当に源氏物語が好きなんだなということが文章の端々から伝わってきて、楽しみながら読むことができました(ワードセンスもバチ刺さりしました笑)。 おかげさまで大筋を理解することができたので、満を持して現代語訳も読んでいきたいと思いました!
2投稿日: 2024.09.06
powered by ブクログ『30日de源氏物語』を読んで、非常に感銘を受けました。この本は、登場人物と話の流れがきれいに整頓されており、非常にわかりやすく書かれています。これにより、源氏物語の複雑な人間関係や物語の進行が非常に理解しやすくなっており、初めて読む人にも親しみやすい内容となっています。 特に、登場人物のところが非常に詳しく整理されていて、それをコピーして手元に置くことで、物語の進行中に迷うことが少なくなりました。このおかげで、源氏物語を一層楽しむことができました。 『30日de源氏物語』を読んだ後、『あさきゆめみし』を読むことにしました。これもまた源氏物語の魅力を再確認できる良い機会となりました。この本は、源氏物語を新たに学びたい人や再度読み直したい人にとって、非常にオススメの一冊です。
1投稿日: 2024.08.07
powered by ブクログ書評家三宅香帆さん著 源氏物語の最強オタクの本居宣長の名文の解釈はなかなかでした さすが文学部古典文学の専門家です 源氏物語の中盤以降あまり興味がなかったのですが 再チャレンジしてみたいと思いました
1投稿日: 2024.08.03
