
総合評価
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powered by ブクログ日比野豆腐店を切り盛りする祖母の初、嫁の咲子、孫の令哉、近所の小学生の七太、それぞれの目線で描かれる豆腐店を取り巻くささやかな日常。彼らを見守る飼い猫・福ともう一人の“人”。 全体的に起伏がなく、心を揺さぶられるというほどではないんだけど、初と金髪の元ホストのやり取りや、令哉と七太のやり取りなど何気ない会話がこの作品の魅力かな。 みんな一生懸命生きてるって感じが小野寺作品ならでは。 ただ、毒の強すぎる作品の後に読んだのが失敗でした。
0投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ家族経営をしているお豆腐屋さんの内部事情。 街のお豆腐屋さんを自分の代で潰してはならないという気持ちが先祖代々のお店を受け、継がれていく様子が分かる。
0投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログ葛飾で美味しい豆腐が食べたくなった。 出てくる人たちが皆優しい人で癒されるけど、逆に心配になってしまう。 またしばらくしてから読み直してみたい。 コロナの時は身の回りで亡くなった人がいなかったので、とっくに忘れていたけど、こういう突然の不幸が実際に来た人にはどう感じるのだろう?
0投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログ個人のお豆腐屋さんの物語。 やっぱり、みんなお豆腐が好きで、その味とお店を繋げていく。 ずっと日比野豆腐店のお豆腐を応援してます。
14投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ日比野豆腐店を営む祖母、母、息子、三世代と、お客さんである近所の小学生男子のモノローグ。間に挟まるのは、その家の飼い猫、福のぼやきのようなもの。日々、豆腐店を営む一家には、主(祖母にとっての息子、母にとっての夫、息子にとっての父)を、コロナで亡くしたという悲しい出来事がある。スーパーで、なんでも買えてしまう、豆腐だって百円以下で買えてしまう時代に、営業を続けていく困難がある。けれども、たんたんと、日常を送っている。驚きはないが、したたかに生きる人間の姿がある。 「清道が亡くなった悲しみはこれからも消えないが、それで清道が生まれた喜びが消えるわけでもない。悲しみと喜びはまったく別のこと。悲しみで喜びが帳消しになったりはしないのだ。 清道がうまれたこと。店を継いでくれたこと。咲子さんと結婚したこと。令哉が生まれたこと。咲子さんが店をやってくれたこと。 喜びは、結構ある。」 お客さんで、元ホスト、現クラブ勤めの男が出て来るんだが、一見したら、オレオレ詐欺的な加害者被害者にみえる彼とおばあさんがちゃんと交流するところが、小野寺さんの小説だなーと思った。
1投稿日: 2025.09.25
powered by ブクログおのでラッシュが続いており、もうこれで何冊目の小野寺さんだろう(勝手にダサすぎるネーミング閃いてしまった…失礼しました) 表紙のかわいいおばあちゃんからあたかささが溢れてて絶対この本わたし好きだな…と確信を持って借りたけど、やっぱり合ってた! 福の章が挟まれてて、家族からめちゃくちゃ愛されてる猫さんなのに意外と渋めの語り手。いい^^ コロナは私たちからたくさんの楽しい時間や未来を奪った…もう戻ってこないものもあるけど、前に進む主人公たちを見て未来は明るいでしかないんだなって思えた。清道さんも天国で見守ってるよー!
1投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ心温まる説ないけど優しいお話。 強く優しく生きてく家庭と、周りの人がすごく暖かくて。 死は本当に悲しいけれど、残されたものの、生き方は残されたものが決めなければならなくて。 最後の選択は、なんだか嬉しかったな。 豆腐、食べたくなった。
1投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログもう表紙の絵のタッチが大好き、日比野初さん(たぶん)可愛くて仕方ない…こんなお店にだったら少々高くても絶対お豆腐と五目がんもを買いに通う! 小野寺史宜さんの作品が好きなので『みつば』でない堀切菖蒲園近辺も知らない所だけど好き。 スルっと読めてお豆腐屋さんの現状もわかって読後感相変わらず良し、令哉頑張れ!続編希望。
0投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログ東京、堀切菖蒲園の近くにある豆腐店「日比野豆腐店」。その店の人々(飼い猫)の日常を描いた作品。 店主の初、嫁の咲子、その息子令哉、飼い猫の福。それぞれの視点で描かれている。 個人の豆腐店、味には自信があるものの、経営は厳しくなってきている。それでも出来うることはしていこうと頑張る咲子と自分の代で終わらせてもいいと考える初。普段仲良く働いていてすっかり家族となっていて嫁、姑という感じがない。 読んでいると美味しいお豆腐が食べたくなる。 暖かな筆致で読んでいて気持ち良くなる一冊。
0投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログ堀切菖蒲園にあるお豆腐屋さんが舞台。 おばあちゃんの初さん、お母さんの咲子さん、息子の令哉、近所に住む小学生のお客の七太、そして飼い猫の福、それぞれが語り手となって物語が進んでいく。 特に何か事件が起こるわけでもない。事件としたら、初さんの息子で、咲子さんの夫で、令哉の父親の清道がコロナで亡くなっていた事ぐらいかな、それもこの話が始まった時には既に亡くなっている。 登場人物みんなが何処にでもいる市井の人々、みんな色々あるけど頑張って生きている。決して裕福ではないけど、懸命に生きている事が文章の間から伝わってくる。 いい人、というのではなく、何処にでもいる、本当に普通の人々なんだけど、それがいい。 みんなで知らず知らずの間に支えあって生きているんだなあ。 お豆腐屋さん、大変なんだろうなあ。私も安いお豆腐をスーパーで買うものね。厳しい現実もちょっと見え隠れする。それがまた何処にでもある市井の人の現実を感じさせる。 いつも何処かで何かが起こるわけではないけど、ひとりひとりには毎日、ちょっとした変化があって、それに悩んだり、喜んだりして生きている。 ほっこりして温かくなる読後感だった。 私もちょっと高い日比野豆腐店のお豆腐が食べたくなった。
0投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログ絶対、美味しい豆腐が食べたくなります。作品に書かれているようにまちの豆腐屋さんはほとんど見かけなくなって、スーパーであれだけ安く手に入れられたらそうなることもわかるのだけれど、食べる頻度の多い豆腐にこだわることって、ご飯が楽しみになるし、毎日がきっと特別なものになるんじゃないかなと思わせてもらいました。小野寺さんの作品は、家族がよく出てくるのだけれど、色々なカタチがあって、それは小説の中だけの話じゃないことに毎度気づかされます。読んでよかったと毎度思わされます。今回ももれなくそうでした。
0投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログお豆腐が大好きなので、タイトルに惹かれて読んだ。 ほっこりした内容でお豆腐をすごく食べたくなった!そして買いに行った。 個人経営のお豆腐屋さんって本当に大豆の味が濃くて、ずば抜けて美味しい。 近所に日々野豆腐店があったら、毎週買いに行くだろうなー。子供もお豆腐大好きだし。
0投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログ今作も定期的に読みたくなる、小野寺さんの「日常ほのぼの系物語」でした。登場人物全員良い人なのが安心します。実際、ウチの周りにも個人の豆腐屋はないし、豆腐はスーパーのもので充分かなと思っていました。でも、たまには奮発して少し良いものを食べるのも大事かなと思わされました。ホストの子と猫の福が良い味出していましたね。
1投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ東京の堀切二丁目にある日比野豆腐店。日々の豆腐とも読めるのが、親近感がわきました。こういうお店で売られているおとうふは、とてもおいしいんだろうな。お値段は高いけれど。木綿と絹の作り方の違いなど、ちょっとした知識も書かれていました。 亡くした家族の思い出、コロナ禍での出来事、日々の豆腐店の様子などをそれぞれの家族が語りつつ、物語は進んでいきました。あいだにある、ねこの福の断章が、見守っているひとの様子を伝えてくれ、暖かい気持ちになれました。 近くに日比野豆腐店のようなお店があれば、楽しみがひとつ増えそうな気がしました。家族がつないでいくものがあるのは、いいなと思いました。こんなふうに生きている家族がどこかにいそうな感じがした、穏やかな物語でした。 〈目次〉 日比野初 断章 日比野福 日比野咲子 断章 日比野福 神田七太 断章 日比野福 日比野令哉 断章 日比野福
50投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログ個人経営の豆腐店が舞台。何気ない日常、会話が続く。私もスーパーでやっすい豆腐買って食べてるけど、お高い豆腐食べてみたいなあ。無くなってほしくないお店だなあ〜
0投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログ豆腐屋の店主が亡くなり、残された豆腐屋を守りたい妻、(妻の負担にならないように)閉めても良いと考えている祖母、豆腐屋を継ぐか迷って息子、それぞれの視点から描いた作品.*・゚ .゚・*.その豆腐屋には、家族の様子を暖かく見守る猫もいて……ホンワカする作品( *´ `)
0投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログコロナが人や生活を変えてしまったのは、どの作品にも描かれている。確かにツライ日々だった。町のお豆腐やさんってほとんど無くなったけど、美味しいんだろうなー。お豆腐が食べたい。
0投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ思わず近くの豆腐店を検索してしまった。 徒歩圏内には見つからなくて残念。 そういえばコロナでいろいろあったんだったな、 と既に過去みたいな気分になってしまっていた。 いろいろあっても日々は続く。 いろいろあっても。 まあ、だいじょうぶだろう。
5投稿日: 2025.06.06
powered by ブクログみんながそれぞれの事情の中で一生懸命生きているのが伝わりました。 福が最後に言っていたようにこの本に出てくるみんなの未来はだいじょうぶだと思います
0投稿日: 2025.06.03
powered by ブクログ東京の町なかにひっそりと佇む「日比野豆腐店」。大黒柱の店主を失いながらも手を取り合って店を切り盛りする家族の日々の物語。 家族と、店を訪れるお客さん達の交流にほっこりする。個人店の"昔からずっとある場所”の安心感って良いな。終盤の令哉くんの決断に未来と家族の絆を感じてジーンときた。お豆腐が食べたくなった。
2投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログコロナ禍に生きる豆腐店の家族の物語。 書き下ろし。 日比野初 断章 日比野福 日比野咲子 断章 日比野福 神田七太 断章 日比野福 日比野令哉 断章 日比野福 堀切菖蒲園で三代続く豆腐店を営む日比野家。 コロナ禍で、三代目の店主・清道をコロナで亡くし、残された祖母・初、嫁の咲子、息子の令哉で店を切り盛りする。 淡い恋や、町に住む豆腐を買いに来るお客さんのエピソードを交え、食文化の大切さとともに、下町のあたたかい空気が漂ってくる。 断章の飼い猫・福の視点もいい。
0投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ日比野豆腐店の家族と、お客さんの日々の暮らしが淡々と綴られている。 これといった大きな波があるわけではないけれど、なぜか面白い。ほっこりした気持ちになった。
0投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ読後のこの満足度と後味の良さはなんだろう。 初めて読んだ小野寺作品。 好きな作家さんになりました。 きっとあるだろう日々の生活が浮かんでくる、とても丁寧に。感触や色や風、いろいろの表情を持って。 静かに過ぎていく日常の生活感と会話。 木綿豆腐の様なザラッと口に残るつぶつぶ感やスルッと溶ける絹ごし感は、生きている生活そのものかもしれないとおもえてきた。 手作りの、高い豆腐買ってみよう!! 手作り職人の味を食す価値はあるかも。 でも、手作り店を探す方が難しいのも現実…
6投稿日: 2025.05.01
powered by ブクログあぁ、お豆腐屋さんのお豆腐やお揚げが食べたい。東京暮らしの時は近所の豆腐屋さんでよく買い物してたな、と思い出す。お揚げなんて、断然お豆腐屋さんの方が美味しい!
1投稿日: 2025.04.27
powered by ブクログ老舗豆腐店のお話。コロナで主を失った、母、嫁、長男。それぞれの目線で語る。加えて常連の両親が離婚し、母と2人になった常連の少年。と飼い猫の福。心温まるホームドラマ…ただ「振り返り」が多くて進行形の感じがしない。死別や離婚時の事をリアタイで読みたかった。
0投稿日: 2025.04.21
powered by ブクログ数年前に店主を亡くしたお豆腐屋さんの日常のお話 母の初、嫁の咲子、息子の令哉と猫の福が順番に語ります ゆったりと進んでいきます 最近見なくなったお豆腐屋さん、スーパーのお豆腐もいいけど、美味しい冷奴が食べたくなります 今年は菖蒲を見に行こうと思いました
17投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログ生活の中で誰かと何気ない会話をする。自分との会話のまで何気なくて、登場人物がそこに生きている感じがする。
21投稿日: 2025.04.10
powered by ブクログ豆腐屋さん大変だろうな。 日比野豆腐店のお豆腐食べてみたい。 小野寺さんの作品は物語が終わっても、登場人物皆んなが物語の後も生活している気がするのがいい。 他の小説に出てきたりもするし。 (今回はタクジョのハンサムが少し登場) おばあちゃん、長生きして欲しい。 福にも。
0投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログ東京の下町にある、日比野豆腐店。小さなその店を切り盛りするのは、先代の妻・初と、二代目の嫁・咲子。その息子・令哉に飼い猫の福、そしてお店を訪れる常連さんたち…様々に視点を入れ換えながら、下町に生きる人たちの姿を描いた家族の歴史の物語。 時には悲しいことも起きるけれど、それでも残された人は前を向いて進んでいかなくてはならない。 誰もが経験する日々の暮らしが丁寧に描いてあって、じんわりと心に響いてくる。 お豆腐はわりと常に冷蔵庫にあるけれど、個人商店から買うことはもう無くなった。時にはスーパーで、ちょっと良いお豆腐を買うことはあるけれど。 改めて、お豆腐をちゃんと味わいたいと思える一冊。
13投稿日: 2025.03.21
powered by ブクログ日比野豆腐店の家族の物語。 こちらのブグログでたまたま見かけて読んでみました。 本の装丁からしてほっこりな小説なんだろうなと予想していましたが、本当にほっこりできる小説でした。 ほっこりしつつも日比野豆腐店の家族に引き込まれてしまって あっという間に読了。著者も書いてるけれども猫の福の視点がこれまた良いスパイスになっててよかったです。 印象に残ったのは初さんの夫が亡くなった時に 「自分の人生において今後これ以上の悲しみはないと思っていた」みたいな部分。ここが共感しまくりで続きが気になったと言っても過言ではないです! 特に大事件が起こるとかじゃなくて。 私たちの周りにも普通にいるようなそんな家族の物語です。
0投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログ内容は深刻でも、テンポのよいお気軽な会話にほっこりしてしまう。豆腐屋さんと銭湯の灯は消してはいけないが、なかなか足を運べない。もっと意識しないと四代目に引き継げないことに…。
0投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログ小野寺さんの作品、初めてでした。 人情味溢れるゆったりとしたお話でした。 久しぶりに豆腐屋さんでお豆腐買いたいな。
17投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログ静かで穏やかな物語 抗えない現実を受け入れ 生きて行く事が 大事と思える 自分が小学生の頃 両手鍋を持ってお豆腐を買いに行ったこと思い出した 家族で揃って食べる冷奴 懐かしい
0投稿日: 2025.03.11
powered by ブクログ昔は、うちの近くにもお豆腐屋さんあったなーと、お豆腐売りも来たなーと、思い出しながら読みました。それぞれの人物像からの視点は面白かった。欲を言えば、日比野家の横つながりの章が欲しかったかな。
0投稿日: 2025.03.07
powered by ブクログ小野寺さんのお仕事シリーズ? 今回はお豆腐屋さん 実際にこの家族このお豆腐屋さんが存在するかのように すんなり物語りに入っていけます。 相変わらずのたくさんのフルネーム考えるの大変だろうなぁとか 読後は小野寺節に感化され 「〜という それ」とか言ってしまいそうになります。 とにかく お豆腐屋さんのお豆腐が食べたくなり 堀切菖蒲園に行きたくなりました。 なんだかすごくいいご家族 これからも頑張ってと応援したくなります。 福がいいですね。
9投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログ東京で三代続くお豆腐屋さんが舞台。 大騒ぎをしたのに、忘れてしまいそうなコロナ。 こういう形で小説に入って来るのか…。 切ないな。 小野寺作品は、嫌な人が出て来ないところが良い。 美味しいお豆腐が食べたくなった。
0投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ葛飾区にある一軒の小さな豆腐屋さん。家族たちの視点に立ちながら日常が描かれていく。淡々とした日々。見逃しがちな優しさや温かさに気づかされる。小野寺さんらしい作品。
0投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログ昔はこういう個人店がいっぱいあったんだろうな。 スーパーやコンビニ、ネット通販が 当たり前になった現代に、 そっと存在し続けている。 豆腐屋という設定も、 この話の空気感にピッタリ合ってる。 存在して当たり前の存在。
0投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログ昔ながらのお豆腐屋さん。いつもスーパーの安いお豆腐しか買ってなかったので、味の濃いお豆腐食べたくなった。 家族の日常があたたかくて、思いやりがあって、会話のテンポも良くてたのしい。福の語りが可愛いくてクスッとなった
0投稿日: 2025.02.20
powered by ブクログ美味しそうなお豆腐とどこにでもありそうな日常など、日々の生活がほのぼのと書かれて一気に読み進みました。 お互いを思いやりや信頼しあう家族の幸せな日常が続くよう願うのみです。 意図的なものか解りませんが、なぜか句点が多いと感じましが・・
8投稿日: 2025.02.14
powered by ブクログいつもの小野寺語り。心地よい。小野寺語りは、登場人物が代わっても同じ。それはよくないだろうと思うが、これも小野寺作品の特色といえばそうなのかもしれない。ただ不器用なだけなら笑う。豆腐屋といい登場人物といい、微妙なところを狙いつつ、落ち着いたよい物語だよ
0投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログ都会の中にも、あったかい小さなつながりが営まれてる。美味しい豆腐食べたくなった。 いっこ、これ校正ミス?と思った場所が。 名前が違うんじゃないかなと。
0投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログ温かい物語だなぁ。 特別なことではない日常の中に充分、良いことも悪いことも楽しいことも辛いこともちゃんと詰まってるんだよね。
0投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログタイトルも表紙も文章も良かった! 小野寺さんのこういう作品大好きだ! いいことも辛いこともあるけれど、皆頑張って生きている。 咲子さんが清道を好きになったところがいい。清道の真っ直ぐで器の大きな姿、ナイスガイだ! 咲子さんと義母である初さんとの関係もいい。 元ホストだった黒谷陽治と初さんとの会話もよくて、物語全体に世代を超えた会話があっていいんだな。近くに大きな川があって、穏やかでお互いを大事にしている様子が、せわしい日常の中でその様子を読むとホッとする。
6投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ大丈夫なのだ。 その言葉を信用できる。 みんなまっすぐだなあ、登場人物。 自分が大切にしたいものが、ちゃんと見えてる。 主人公のみんなも、その周りにいる人たちも。 豆腐、ちゃんと好きになってくれるといいねえ。 でも多分、嘘じゃないと思うよ。 値段だけの価値があるって言葉、多分嘘じゃない。 その価値は美味しさだけじゃないような気もするな。 みんな応援したくなるね。 そして私も、まっすぐ生きてみたくなる。
1投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログ日比野豆腐店の人々、それぞれの視点から描いた物語。 コロナが一家の人生を変えた悲しいところもあるけれど、個人商店の暖かさ、人々のあたたかさ、などなどとても優しい気持ちになりました。 小野寺さんらしい、人を大切に書いてある内容でした。
0投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログ店主の清道を亡くした日比野家は、祖母・初と亡くなった夫の代わりに会社勤めを辞めて豆腐店を手伝う母・咲子と2人頑張っている。 たまに店番程度に高校生の息子・令哉が手伝う。 店には出ないが飼い猫の福が3人を見守っている。 初や咲子や令哉が、それぞれの視点から日比野豆腐店の生活を語る。 合間に福の気持ちも挟みながら物語は進む。 いつもの如く、駅や沿線、川を盛り込み訥々と喋るのはあぁ、小野寺さんだ〜となる。 豆腐店を継ぐのか…令哉の話がやはりいちばん濃くて、気持ちも伝わってきた。 じんわりと染みる家族愛。
61投稿日: 2025.01.25
powered by ブクログ「日比野豆腐店」って名字と「日々の豆腐」とかけているのだそう。 お豆腐好きなので毎日とは言わないけど、週2.3回は食べている。近所にお豆腐やさんがあったら通ってしまうだろうな。1丁400円は高いけど。 最近ではすっかり見かけなくなったお豆腐やさん。3代続くお店は厳しい状況ながらも、なんとか踏ん張っていて… いつものように静かに進む小野寺作品。じんわり温かい気持ちになれた。
53投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログ毎度おなじみいつもの小野寺さんです 駅名、沿線についてがやたらと多い小野寺さんです 名前についてがやたらと多い小野寺さんです 今回はそれに豆腐の話が加わります そりゃそうでしょ 『日比野豆腐店』っていうタイトルだから 豆腐の話が加わっても作風は変わらない小野寺さんです 心にじわーっと染みてくる小野寺さんです ところでみなさん豆腐ってすきですか? 豆腐小説を前にしてこんなことを言うのも失礼ですが、豆腐ってすきですか? そもそも豆腐小説って何だ? ま、それはおいといて豆腐ってすきですか? 私はすきではありません 嫌いでもありませんが、好んでは食べません 味噌汁に豆腐が入っていなくても全然オッケーです 夏に冷奴がなくても全く問題ありません 麻婆豆腐を食べるぐらいなら麻婆茄子の方がいいです そもそも辛い物もそんなにすきではないので麻婆茄子もそんなにすきではないです うちの奥様は辛い物がすきです なので、麻婆茄子も麻婆茄子もどんどん辛くなってます なんならカレーも辛くなってます 適度な辛さなら美味しいですが、痛い辛さは美味しいありません なので、あんまり辛くするのはやめてほしいです 一体何の話をしているのでしょうか…? そーでした 豆腐の話でした 日比野豆腐店で売られている一番高い豆腐は日比野青絹と日比野純木綿です 一丁400円もします 豆腐好きでなければ一丁400円の豆腐はなかなか買わない値段だとおもいます 長々ぐだぐだと書きましたが、一丁400円の豆腐をちょっと食べてみたいなと思う豆腐小説でした どんな小説やねん!( ゚д゚)ポカーン
55投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
祖父へのプレゼント本を借りて読了。 個人的に優しい文章を書くのでこの作者が好きなのだが、例に漏れずこの作品も素敵だった。 ただ、今回は祖父・勇吉は老衰、父・清道をコロナで失っている家庭を描いた物語であり、優しさの中にどこか儚さを孕んでいて少し寂しい感じ。 あとは、これまで読んだ本の中で最もコロナを現実的に描いており改めてすごい災害だったのだなと実感。 短い物語の中で結婚や離婚、死別、進学…色々なライブイベントが詰まっていて、人生の濃さが羨ましく眩しい物語だった。 祖父はこれを読んで何を感じたのだろうか。
0投稿日: 2025.01.14
powered by ブクログ個人豆腐店のお話し。 前半も前半で、お豆腐は嫌いな人でなければ週に1回は食べる。とあって、え?!そうなの?世の人々は週1でお豆腐食べるの??って気になっちゃって一旦ストップです。笑 合間に猫の福ちゃんが断章があり、良き。 我と語るの好き。
4投稿日: 2025.01.10
powered by ブクログ小野寺さんの職業シリーズ…豆腐屋さんなくてはならない職業ですが、今の時代大変です。切々と今のあきないの現実を感じます。
0投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ大切に守り継がれてきた個人経営の豆腐屋さんのお話でした。 何でもない日常ですが、守り継がれてきたものを一生懸命守り継いでいこうとする気持ちが伝わりました。 本当に個人経営の豆腐屋さんはとても大変だと思います。 近くにあるのですが、スムージーやジェラート、生湯葉の試食(食べ比べ)みたいな様々なやり方をしておられます。 子どもが偏食なのですが、豆腐は食べるのでスーパーのではなく美味しい高い豆腐を買って食べさせることもあります。 豆腐は小さい子~お年寄りまで食べれるのでとても良いですよね。 この本を読んでいて、麻婆豆腐が食べたくなりました(笑) そして私は小さい頃、豆腐が苦手な子でした。 (味がほとんどしないから、料理によって黒くなるから) ですが、大人になると大豆の味を感じ、豆腐って美味しいんだなって思えるようになりました。 豆腐屋さんにはなくなってほしくないので、頑張ってほしいです。
12投稿日: 2024.12.31
powered by ブクログ何気ない日常を静かな温度感で綴った物語。魚屋や肉屋、八百屋みたいじゃなく、豆腐のみを作って売る豆腐屋になろうと思ったことはすごい、なるほどって思った。
21投稿日: 2024.12.25
powered by ブクログ個人経営、豆腐屋さんの物語。初っ端から70代後半の後期高齢者が語り口調で物語が始まる。「韻」を踏む様な1人称いつもの「小野寺節」。 だから違和感を感じずにはいられない。後期高齢者は「韻」を踏まない。 最近の著者の作品は正直言って「凡作」が多い。今作も減点視点で読みはじめてしまう。 しかしながら、 暫く読んで「何が違う」 それは良い意味で。 いつ以来か? 初めて「ホケツ」を読んだ時の感覚に近い。 久しぶりの良作。
64投稿日: 2024.12.20
powered by ブクログちょっと価格が高い豆腐を製造し売る日比野豆腐店。しかし、大豆の味がしっかりした美味しい豆腐だと評判。初ばあちゃんと嫁の咲子、高校生の息子の令哉の3人家族が営む。それぞれの視点で日常を優しく描かれて癒された。コロナで亡くなった咲子の夫であり初ばあちゃんの息子の清道の後をしっかり継いでいる姿に共感し、経営的に楽ではない町の個人豆腐店を応援したくなる。飼い猫の福が時々清道の姿を見るが、令哉が4代目として後を継いでも良いと意志を示すとその姿を見かけなくなった。きっと安心して成仏をしたのだと最後のオチに感銘した。
2投稿日: 2024.12.19
powered by ブクログなんか良い日常だな 堀切菖蒲園にも行ってみたくなったし、奮発して今後はお豆腐屋さんの豆腐を買いたくなった。 でも、近くに豆腐屋さんはないんだよな。その代わりにパン屋さんは沢山あるんだけど。でも、家族経営って感じのパン屋さんではないから、猫はいないんだろうな。なんか残念
9投稿日: 2024.12.15
powered by ブクログタイトル通りお豆腐屋さんのお話。 3代続く個人経営の町のお豆腐屋さん。 3代目があの流行り病で突然亡くなっている。高齢でもなく基礎疾患もなかったのに。 あの病気で人生の設計が狂わされた人々の話といってもいいかも。 お豆腐を買いに来る元ホストがいい。 お豆腐や揚げはよく食べる。だから安い値段のものばかり買ってたけど、いつもの倍くらいの値段の木綿豆腐を買ってみた。ま〜美味しい。やっぱり3〜4倍の値段のやつじゃないと違いがわからんかも。探してみよう。
2投稿日: 2024.12.05
powered by ブクログ小野寺史宜さんの最新作は、コロナ禍以後が描かれる。 日比野豆腐は三人家族、プラス猫の福。 初おばあちゃん、咲子母さん、高校生の令哉、そして福がそれぞれに語る。 いつもの小野寺調は、いつもの通り、誠実に生きることを 応援してくれるようだ。 市井に生きる、ごく普通の人たちばかりだ。 失礼ながら、個人豆腐店は、この時代に生き抜くことが大変だろう。 それでも誠実に豆腐を作る。おいしい。 だから、常連客がつく。 なかなか多作な作家さん。 数ヶ月に1度は、新作を出してくれる。 読む度に、とがった心をなだめられている気がする。 無性にお豆腐屋さんの豆腐が食べたくなっている。 でも、個人豆腐店って、もはや近所にないんだよね・・・
3投稿日: 2024.12.05
powered by ブクログそのまま 豆腐屋の話。 主人公(たぶん)の高校生の母(3代目店主の嫁)は会社を辞めて、店を手伝う。この49才の母が良いキャラ。その他の人物も良いキャラ。 いつものように、周辺の登場人物の名前がいちいち難しい凝ったモノでうっとうしい。「戸張克臣」とか、「竹中真留(まる)」、「奥脇益人先生」「御園生寧里」--- いないわ。 かつての「ひと」「ライフ」「まち」など良い読後感だったが、最近は可もなく不可もなしって感じ。
2投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログ個人経営のお豆腐屋さん。 今の時代、経営が大変な上に、大黒柱の主人がコロナで亡くなる。 今時の厳しい話しではあるが、残された母、妻、息子が豆腐屋を残したいと言う思いで頑張る。 お豆腐屋さんのお豆腐はもちろん美味しい。 お豆腐の美味しさを分かって買いに来てくれる人達との交流が温かい。 お豆腐屋さんはいつまで無くならないで欲しいなぁ。
2投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログ下町の豆腐屋。父を失い、祖母と母が営んでいる。経営の厳しさやほのぼのした日常を、彼女ら二人と高校生の息子の目線で描く。 誰も傷つけないほのぼの&しみじみ小野寺史宜節変わらず。読後小さな街の豆腐屋さんで豆腐を買いたくなった。でも近所にはないんだよ。
2投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログ日々をつつがなく営むことの愛おしさを思い出させてくれる物語だ。 恵まれた暮らしに潜む泥々した刺激的で粘着質なドラマが話題になりがちだけれど、その真逆。市井の暮らしの中の剛さの本質が、真っ直ぐに描かれている。 タイトル通りだ。 豆の味がしっかりする豆腐が、美味しい。けれど、そんな豆腐は絶滅危惧種だ。大切にしたい。豆の味がする豆腐のように、人の人らしさがある生き方をしたい。
3投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログ温かかった。 悲しい別れが描かれているが、手を取り心を寄せ合って生きる市井の人達の善良さに心が温まる。 物語の舞台となるのは東京の町なかにひっそりと佇む「日比野豆腐店」。 店主の清道を亡くした日比野家だったが、祖母の初、妻の咲子、咲子の息子・令哉が店を守るべく奮闘する姿にジンと来る。 彼らを取り巻く人達も、なんら特別な事はないけれど皆、心根が優しく、読みながら頬が緩んだ。 当たり前の今日なんてなく、いつ誰に何が起こってもおかしくない。 ひたむきに生きる日比野家の姿に心打たれ、かけがえのない時間を大切にしようと思える。
7投稿日: 2024.11.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルと表装をだけで手に取った本作。 急な話の展開もなく、心を揺さぶられるシーンはない…と思って読み進めていたら、主人公一家にとっての激震があったことがわかった。 他人事とは思えないそのシチュエーションに引き込まれることになった。 話は少しずつ少しずつ、日比野家を動かしていく。 どんなところに着地するのか読み進めていくと、ようやく最後の最後に、飼い猫『福』の台詞で、この物語の根幹がわかる。 登場人物は少なくないが、その一人一人が漏れなく、日比野家を支える物語を作り出していることに、なんとも温かい気持ちになり、読み終わった後からジワジワと目頭が熱くなってくる。 突然に一家の大黒柱を失った、という激震を体験したことあるからこそ、自ずと肩入れしてしまえるのだとおもう。 ガヤガヤしたノイズがないのもこの作品のいいところ。
2投稿日: 2024.11.25
powered by ブクログおばあちゃんのシーンから始まり、お年寄りをテーマにした作品なのかな思ったが、淡々と進み色々関係する人の話になる。人とふれあいをテーマにした小野寺さんの作品。猫から見た家族のシーンも面白い。読んでほっこりする作品です。
1投稿日: 2024.11.22
powered by ブクログ東京・堀切にある、3代続く「日比野豆腐店」を舞台にした連作短篇集。例によって、特に大きななにかが起こることはなく、日常のさりげない出来事が淡々と綴られていく小野寺流人情話だ。まあ、登場人物たちにとってはとても大きな出来事には違いないのだが、他人にはどうすることもできない。 このご時世に1丁400円もする豆腐を求める人は多くはない。どんなにおいしくても、“たかが”豆腐にそんな金額は払えないとぼくも思う。
3投稿日: 2024.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
店主の清道を亡くし、それぞれに店や自分以外の家族を思う日比野家。 夫を亡くし、息子(清道)にも先立たれた初、 夫(清道)を亡くし、店主亡き後の豆腐店をなんとかしようとする咲子、 父(清道)を亡くし、自分の将来について悩む令哉、 の3人の家族と飼い猫・福の視点で語られる物語は優しく温かだった。 お互いに思いやりながら肩を寄せ合っているように見える日比野家。 日比野豆腐店もとても魅力的に描かれ、お豆腐屋さんの様子が匂いとともに感じられる気がした。 福と一緒に家族を見守り続けていたある人の姿には泣かされた。 温かく優しい家族の物語。
1投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログ東京の町なかに、ひっそりと佇む「日比野豆腐店」。 店主の清道を亡くした日比野家は、厳しいながらも 手を取り合って店を切り盛りしていた。ひたむきに 生きる人たちを描いた心揺さぶる家族小説。
2投稿日: 2024.11.06
