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うぽっぽ同心十手裁き 蓑虫
うぽっぽ同心十手裁き 蓑虫
坂岡真/中央公論新社
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総合評価

3件)
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    3話からなる。 このシリーズで、虫の声、鳥の囀りが、今まで 聞いたこともない言葉で、表現している。 聞き方によって、なるほど!と、思われる。 犬が、ワンワンと日本で聞こえても、アメリカでは、バウバウと、同じだろう。 そして、第一話の「降りみ降らずみ」と言う言葉も、余り耳にしないでいた。 鶍(いすか)のちゅちゅ、ちゅいーん。の鳴き声も。 残忍な凶悪な盗人に 両親も姉妹も殺され、店も没落。 その上、嫁いだ先からも、離縁となったおくず! 10年、ひたすら、その仇を討ちたいために、丁稚の隆三と、仇の頭目をおびき出す。 勘兵衛も、危機一髪! どう裁く? 殺しをしたおくずを、お白洲に引きずり出すか?…… おくずが、両親の墓の前で、観念していたのに、勘兵衛は、敵討ちは 侍だけで無いと……。 「ぼんぼんぼんは今日明日ばかり、明日は嫁の萎れ草、萎れ草。萎れた草を櫓にあげて、下からみれば木瓜の花、木瓜の花」 この盆歌は、どのような意味があるのだろう? 二話、三話、勘兵衛の友人、知人が、亡くなる。 自分に罪もないし、悪事を発覚させようとしただけなのに、無念の死を…… 勘兵衛が、それを暴き出して、獄門へと……… しかし、薊のご隠居こと、根岸肥前守鎮衛は、手込めにされそうになったおたほが、簪で 主人を傷つけたのは、たまさか、髪に簪を挿してあったからと、おたほは、お構いなし。 簪を遠島に処すると…… 粋な計らい!!! こんな裁きを、期待したい!

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    投稿日: 2025.08.12
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    うぽっぽのシリーズで一番面白かったかも。 人情味のある話はいつも通りで安定した良さですが、今回は会話の掛け合い、運び具合がリズムがあってとっても面白かったです。  読んでいてにんまりしてしまいます。 いつも以上に、うぽっぽと仁徳が特に。  長い間幼い子供を置いて消えた静が戻ってきて喜ぶ勘兵衛に対し、許せずいつものように酒呑んで静を認めようとしない頑固さをみせる仁徳。 腕のいい医者と、人情暑いうぽっぽ同心。 次も期待です。

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    投稿日: 2025.01.16
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    この「うぽっぽ」シリーズも好きだ。あと30年早ければ、中村梅之助さんの主演でドラマ化して欲しいくらいだ。普段は、周りからバカにされていても、いざとなったら、颯爽と悪者をやっつける、昔の時代劇の良いところである。最近、そういう時代劇が無くなったのが残念。

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    投稿日: 2024.12.10