
総合評価
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powered by ブクログ妊婦連続殺人の犯人とされる人を母にもつ、特殊体質(無痛病など)のヒロイン彩子(サイコ)。 サイコパス気質のヒロインと刑事の河口が組んで新たに発生している妊婦連続殺人事件の犯人を追うサスペンス。 連続殺人事件の犯人とは? ミステリーというよりは、サスペンスだろうなと思う本作品。 私が本作品の1番気に入っているところは 圧倒的な心地よいスピード感 です。 展開が早いとか、内容は薄味、犯人、思った以上に頭のキレが悪くね?などなど、物申したいところは正直結構いろいろあります。 ヒロインのサイコパス感、犯人のシリアルキラー感、カニバにいろんな要素盛り込んでる割には?という感じも否めないものの、読んでいて、息するのを忘れてないか?と思うほどに読んでいて感じる作品からのスピード感を感じる作品です。 スピード感のために他の要素を犠牲にしたという感じもあるし、細かいことはどうでも良い、斧で力任せに真っ二つに薪を割るような力任せ感も感じるくらいにスピード感があるなと感じた作品です。 読後、作者のあとがきを読んで、加害者家族の責任っていうのはどこまで負うものなのか。 そして、加害者家族なら石を投げても良いという感覚や石を投げられてる人をみて自分も投げても良い!という感覚で、加害者家族になら何やっても許される!という感じの異様さをネットで見かけることもあります。 そこでふと思います。加害者家族は幸せになってはいけないのか?ということに。 本作品は、その加害者家族であるヒロインがまさに逃げるではなく戦うチャンスを与えられた作品でもあります。 戦うチャンスを与えられない加害者家族たちについてはどうかというのは一旦置いておいて、確かに、本作品はヒロイン彩子が加害者家族として戦うチャンスを与えられた作品でもあるなと感じました。 考えれば深く難しい問題をはらみつつも、純粋に作品のスピード感に身を委ねて読書を楽しむのもありだと思う作品です。
2投稿日: 2025.02.11
