
総合評価
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powered by ブクログゴリラの研究をここまで愛を持ってされている話には興味深いものばかり。 人間が二足歩行を始めたことにより子育て方法が他の種と異なり、分裂した家族、今や核家族が当たり前となったのが分断の理由なのだということ。 コロナ禍の話も含めており、我々の暮らす現代の環境で怒りや闘争、争いが起きるのは繋がりが絶たれていることやスマホなど情報社会や産業が発達してきたからなのではないかということを改めて考えさせられる。 ゴリラを通して自然の生き方を目の当たりにしてきた筆者が感じる人間へのメッセージを感じる。 ゴリラの説明や生態については途中読むのが大変になってしまったのでサラリと読みたいところ。
0投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログ熱帯雨林を追われる形で草原に出た人類。 そこで肉食動物から逃げる・群れで助け合うことで共感力・認知力を身につけてきた。 その時点ではまだ同類での傷つけ合いは無く、コミュニティで守り合う生活だった。それが変わったのは定住・農耕が始まってからで、守るべきものが自分たちの縄張り・土地に変わっていった。 それから同類での傷つけ合いになった。 と言うところまでは納得感あり。 でもその対処方法は?シェアとコモンズを増やすと言ったってどうしたら良いのよ、というのが正直な感想。
0投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログいつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。 ゴリラ等類人猿の生態研究から、人類のみが為す「戦争」の起源を探求している山極さんは、同時に「戦争を起こさない思考スタイル」についても紹介しています。 いつもながら山極さんの指摘は斬新で刺激的ですね。
0投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログ巻末にようやく書いているのであるが、初出が最も古いもので2010年である。編者が(おそらくいるだろうが)、せめて、現在の見地とは異なる箇所に註を付すことはするべきだっただろう。章立てしているくせ項がバラバラな上、(著者自身が鈴木先生との対談著でいっているように)ミラーテストなどいきものの知性を探る手段としてもはや適当でないものが平然と書かれていて、読むのが苦痛になってしまった。 また、異論を殊更申し立てるつもりはないが、「人間を特別と思わない」といいつつ、著者の視線にはゴリラの国の住人ではない、あくまで人間の科学者としての視点しか持たない「危うさ」が見えるように思う。ゴリラが誤解されているさまざまのことはすんなり読めたが、ゴリラに学ぶべき視点があるという箇所で、「サルと比較して」優れている点を述べるのはおかしくないだろうか。 「心の理論」からいっても「いきものは(ホヤのような簡単なしくみでできていても)自分と他者を区別するちからがあり、『それぞれ人間が感じるのとはちがう仕方で世界を認知し行動している』」のが今日明らかにされつつあるのだから、だれが優位とかではなくただ人間中心主義がおかしいということを、この方にはいってほしかった。
0投稿日: 2024.11.29
powered by ブクログゴリラの研究者がゴリラ研究で考えたこと、感じたことをエッセー的に記した多数の散文を一冊にまとめたもの。連載とか書き下ろしではない。そのため同じ記載が何度も出てくる。 そしてゴリラ研究結果を政治問題に拡張して、現代社会は問題が多い、という論法。ゴリラは平和主義、暴力を好まない。なぜ人間にそれができない、といったもの。 読了40分
0投稿日: 2024.11.27
