
ビッグテックはなぜSF作家をコンサルにするのか SFプロトタイピングの実践
佐々木俊尚、小野美由紀/徳間書店
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総合評価
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powered by ブクログタイトルだけ見て、大企業が自社アピールのために突拍子もないことをやっているのかと思ったが、読み始めてすぐ納得がいった。 会社が未来像を描くためには、現在の社会や技術を延長して考えるのではなく、一度突拍子もないような未来を考えてから、逆算でそこまでの道程を模索する。そのためにSFは非常に有効らしい。 帯の「未来は現在の延長線上にはない」という一言が印象的だった。 「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」とは、SF作家のジュール・ヴェルヌの名言だが、妄想・理想を実際の事業に落とし込んで実現していこうとするSFプロトダイビングの試みは、物語が社会に可能性をもたらすという意味でとても示唆的だと感じた。 本書はビジネス書としてだけではなく、人がナラティブを語る上での「想像力」の可能性を知れる文芸書として読んでみても面白かった。
0投稿日: 2025.09.19
