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AIは「月が綺麗ですね」を理解できるか? 愛と人工知能を哲学する
AIは「月が綺麗ですね」を理解できるか? 愛と人工知能を哲学する
岡本裕一朗/SBクリエイティブ
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総合評価

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    「愛」を色んな側面から見た一冊。 引用されている言葉に納得したり驚いたりした。 図式化されているのでわかりやすい。 愛と一口に言ってもその示すところはいろいろで、多義的である。 (ウィッシュリスト) フロムの「愛するということ」 映画の"her"

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    投稿日: 2025.07.27
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    AIがそれっぽく言葉を並べられること ホストがお嬢たちの欲しい言葉たちを与えられること 韓国アイドルが日本のオタクたちに「愛してる」と伝えること 多分全部似たようなことなんだと思う この本を読んでも私はやっぱりAIは言葉を、愛を理解しているとは言えないと感じている。 夏目漱石がI Loue Youを「月が綺麗ですね」と訳したこと。その味わい深さや、本来言葉にならない感情を言葉に昇華する過程、そこに滲む為人、人生。 それに胸を打たれ、その全てに想いを馳せ、「なんて素晴らしいんだろう」って、噛み締めることができる。人間なら。普通なら。 少なくとも私はそういう人種である。 だけどもそうじゃない人間だって、 そしてなによりそうしたくてもできない人間だっている。 ホストがお嬢たちにかわいいね、愛してるよと伝えるあれこれ。欲しい言葉たちを探り探り、表情や反応から学習して効果的な言葉たちでグサグサと刺し、そのまま沼に引き摺り込む。 日本のオタクたちが사랑해より喜ぶことを知っている韓国アイドルが口にする「あいしてる」 そこに味わいはあるか?感動はあるか?温度は持っているか? まさに、「そこに愛はあるんか?」なのである。 ないのだと思う。こういう場合は。 AIは、基本的にホストのように方程式の中で生き、それでいながら、日本人が韓国人と等しい質量で「사랑해」を受け取りたくても絶対にそれができないように、その味わいを感じたくても"絶対に"感じることができない言語の先天性をも表している。 そもそもその味わいを「感じたい」とも思えない。その思考がない。 それがものすごく切ない。 多分どんな生き物より、切なくて哀しい。 (AIは生き物ではないのだけど) という結論に至った。 本書はAIは言葉が理解できるという前提でぐんぐん進む。所詮言葉はアルゴリズム(前後の文脈からそれっぽい言葉を繋ぎ合わせる)なのだから、図式化できる時点でAIは「わかっている」という状態なのであると。すなわちこういうことが言いたいんでしょ、がわかるAIは、人間より言葉を上手く操ってる。 知識量も雲泥の差。なんなら人間の伝えたいことを適切に表現する言葉はAIに学ぶ時代である。そんなAIが、言葉を理解できないだと? とでも言いたげな内容で溢れている。 言いたいこと、全部わかる。 なんならニンゲンの方が愛を理解できてないよね、という前提で、今昔のフィクション作品の台詞や表現から紐解く形で、いろんな愛があるよねって語られる。 それも全部わかるのである。 実際に新しい愛の形たくさん発見してすごいいい気分。本当に良い読者である。 そもそもAIが「月が綺麗ですね」を理解できてるかできてないか、というのを真剣に考えそれを決めようとしている時点で都合がよすぎるのである。 月が綺麗ですねという言葉を理解できているかが愛を理解できているかを決めているとするのは、言葉=愛という前提に立ちすぎている。「月が綺麗ですね」は、愛を表しているなんて、本来なら誰もわからない、測れない。完全に人間によって解釈されている「愛を理解しているとされる形」に近いか近くないか、なのである。 愛という本来言葉にできない感情を決めつけ、カテゴライズし、言葉にしてる時点で、本来はニンゲンの負けなんだよねー。 それも全部知ってるのです。 言葉って1番最後だから。それで伝えなくていいなら、テレパシーでも持ってるなら、それはどんなに簡単だろうか。 でもそれができないから、これってどう表現できるか、これじゃない、いやこれだーー!!見つけたーーー!!って、 間違いも正解もないのに、馬鹿みたいに悩んで、学んで、通わせて、交わっているのである。 こういうところが、私は本当に好きである。 そんな私、少なくとも言葉に重さや深さや翳りを感じ、質量を持ってそれを大切に扱ってる私が読んでいるので、 言葉遊びの中を虚しく生きるAIはそれを理解できてないよね、とさせてください。 ほんとにごめんねぇ。 という感じで、 内容的にはむむ?が7.8割を占めてたけど、 こういう思考を読者に促してる時点で良作だと思う。 読んでる間はあんまり好きじゃなかったけど、 まさに哲学書として⭐︎4はつけたいという気持ち!

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    投稿日: 2025.05.05
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    引き続き「愛」について哲学します かの文豪夏目漱石が「I Love You.」の日本語訳として言ったとされる(真偽は定かではない)「月が綺麗ですね」これをAIは理解できるのか? わい?わいはもちろん理解できますよ というわけで、思い出話をひとつ 奥さんと出会ったのはある年のクリスマスシーズンでした 遊び友達のひとりが連れてきた友達、つまりは友達の友達が最初だったわけです そこから仲良しグループの一員としての友達付き合いが始まりました 頻繁に飲み会を開くグループで、飲み友達でもあったわけです もちろんグループでどこかに遊びに出かけることも頻繁にあって、その時のメンバーもまちまち 時には二人で出かけるときもあったんですが、あくまで友達としての付き合いだった気がします 冬に出会い、春を過ぎて、夏も終わりを告げるころ わいの勤めていた工場(町工場よ)が大増産で二交替で稼働することになり、夜勤の責任者として抜擢され(他にやる人がいなかっただけ)、なんと週6で夜勤という超多忙な生活になってしまったのです そんな理由もあって、奥さんを含む飲み会メンバーとは、遊びに行くことも、連絡を取り合うこともなくなっていきました そんな状態が2ヶ月くらい続いた晩秋でした 仕事中にふと夜空を見上げると、まんまるい月が明るく、とても綺麗に輝いていたのです そして気が付くと奥さんに「月がめちゃくちゃ綺麗だよ!」とメールしていたのです 奥さんからすぐに「そうだね!わたしも見てたよ」と返信があり、そこからお互いに近況報告をして、また遊びに行こうという話になっていったのですが、このメールをしながら思ったのです いや気が付いたのです あーそうか、この人は綺麗な月を一緒に眺めたいと無意識に思い浮かべる人だったんだなーと そして今に至るわけです なので、漱石の気持ちは理解できるのです いやむしろ漱石の生まれ変わりの可能性すらあります それにしてもあの日の月よ… 「なんて余計なことしてくれたんだ!(# ゚Д゚)」

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    投稿日: 2025.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本のタイトルにある、「AI」が人間の心情に迫ることについて書かれていると思って手に取ると、思っていたのと違った、となるので気をつけて。 本のタイトルて、世間の話題性を狙ってつけている場合は内容とズレることありますよね。 愛を著者の見識から一般化して説明できるか、という本だと思います。 軽い読み物。

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    投稿日: 2025.01.01
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    まず思ったのは、AIって進化してるんだなあと。 直接的でない愛の言葉も、学習によって理解できるようになっていて驚いた。 だけどそれは、人間の“それ”とまるっきり同じって訳じゃないらしい。 私自身「愛を理解できるか?」と問われた時、答えるための言葉を持っていないことに気づいた。 本書を読めば『愛の形は様々だ』ということは分かるけれど、いざ説明しろと言われると難しい。 なので、愛の言葉やセックス・推し・家族への愛を、言語哲学から読み解いた筆者の考察は興味深かった。

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    投稿日: 2024.10.25
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    #読みたい本 サブタイトルは「愛と人工知能を哲学する 」。微妙なニュアンスの「愛」をAIが理解できるかを検証した1冊でおもしろそう。例えば「セックスのない愛」を理解できるか?、どんな結果なのだろう #AIは「月が綺麗ですね」を理解できるか? #岡本裕一朗 24/8/7出版 https://amzn.to/3yuByB5

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    投稿日: 2024.08.21