
総合評価
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powered by ブクログ歴史観は至極真っ当で、さまざまな陰謀渦巻く現代においては貴重な人物であることには間違いない。ただ首相の器ではなかったのかな。野党時代や対安倍政治の石破さんにはやはり目を見張るものがある。石破さんに必要だったのは強力な敵対関係だったのかもしれない。もし、もっと昔に総裁選に勝っていたら。いろんなたらればが思い浮かんでくる。
0投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
〜ブックカバー推奨〜 石破茂の最新刊 総裁選では各議員への挨拶周りに自ら持参した入魂の一冊。 戦後保守の可能性を一身に宿した政治家の全人生と政治ビジョンとは何か? 幼少期から、現在(令和七年)までの略歴や、感じた事が書かれている本。 以前発言されたモノだという。 新たに筆を執って書かれたものではない。 以前のインタビューのまとめ。 読みやすさは、ある。 8つの章からなるが、ツッコミが止まらない。 第一章 政治はなぜ国民の信頼を失ったのか? 自分)完膚無きまでに国民からそっぽを向くようにしたのは、誰でもない貴殿だ。 第五章文中で。 保守の本質は寛容です。 相手の主張に対して寛容性をもって聞く、受け入れる度量を持つ、という態度こそ保守の本質です。 自分)その寛容がないのは、石破氏本人では? 第六章で大東亜戦争の感想。 自分)認識不足。本一冊で陶酔するな。 政治もメディアも止められないのは当たり前。 煽ってたのは新聞だ。 シンガポールで「被害者は忘れない」とあるが、 日本も多大なる被害を受けたが? 第七章 近現代史を学び直す 自分)フィクションで追体験って出来るのか? 正直・・・ん?んんん???という感想。 言ってる事は『理想だけ』という印象。 その理想は高く、青空に掲げるべきだと思い込んでいる。 やってる事は、正反対で『やらかし』以外何ものでもない。 言ってる事と、やってる事が違いすぎる。 この人の言葉が薄っぺらく感じるのは、インタビューだからか? 自らの信念がないように見えるのは何故なのだろう? この本は 作文。 題名は『僕のやってきた事』だ。 リクルート事件で『政治と金』を叩き込まれた人ってだけは理解した。 兎に角、この人は戦争についての認識が薄い。 防衛とか言っているが、本当に甘い。 なによりも政治家としての感覚があまりにも鈍い。 はて。 此奴はどこの首相だろうか? 日本語を話し、日本にいる何処かの国のナニカなのだろうか? 〜ブックカバー推奨〜
1投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ石破さんの言を借りれば、 国民を信用していないから、国民に信用されていない。 ということになりますよね。
0投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログ著者の誠実さや考え等を知ることができました。 現状はこの本で書かれていることはほとんど実現されていない様ですが、今後に期待したい。
0投稿日: 2025.07.05
powered by ブクログ総理大臣になる前の石破茂による。党内野党のような立ち位置だったから、自らも本書に記載したように「石破茂が総理になる時は、自民党が信頼を失った時」とこの予言の通りの状況に。誤算があるとすれば、或いはこれも想定通りか、予言が現実となった所で自民党の支持率は復活しない。威勢の良かった正論は、結局、党内を動かせずに傷口は悪化していく。 物価も上がり生活が暮らしにくく、外国人にやりたい放題され治安も悪化、メディアは低質なまま。地方衰退も少子高齢化も人手不足も解消されない。社会状況が良くないのは「政治が良くないから」。必ずしもそうではないが、しかし、選挙により政権を変える意欲も、変えた所で与党として舵取りができる野党への期待もない。何だかフラグが立っているようだ。ツベコベ言わずに外国で暮らすのが良いのかも知れない。 石破茂が本書の冒頭でこんな事を述べる。 ー さらに引用で恐縮ですが、日本は世界一の「誹謗中傷大国」なのだそうです…日本人はX(旧ツイッター)の利用者率、利用時間、匿名利用率、削除要求件数のすべてが世界一なのだそうで、そうだとすればかなり異様なことでしょう。言論の自由が保障されるべきは当然ですが、匿名で自分は安全なところに身を置いて、会ったこともない相手を、事情も深く知らないままに罵倒して正義を気取る、というのは醜悪の極みです。これがやがて「正義」を掲げる勇ましい世論となり、「正義」が暴走して批判を封殺し、最終的に国を誤ることになるのが一番恐ろしいと思います。 気持ち悪さは分かる。しかし、国民の足の引っ張り合いは何故発生するのか。「正義の矯正」は不要だが、国民を醜悪と切り捨てず、病根を取り除く努力をしなければならない。学校の先生が信頼できないから学級が崩壊、警察が信頼できないから治安が崩壊、政治が信頼できないから社会が崩壊。信頼できないのは一部で、大多数は素晴らしい人たちだ。だが、まだやり方次第で良くなるはずだ。 ー 監視しチェックする報道側が、チェックされる側(ジャニーズ事務所)の虜に成り下がってしまった、ということがあったのではないでしょうか。ダイハツのケースでも似たようなことが起きています。国際認証申請に際し、側面衝突時の安全性試験に合格しやすいよう、ドアの部品に本来の仕様にはない切り込みを加えていたといい、安全性を軽視した不正でした。そして、それは残念なことにダイハツだけでは終わりませんでした。24年6月、その後の国交省の調べで、トヨタ自動車、マツダ、ヤマハ発動機、ホンダ、スズキの5社による車の性能試験の際の同様な不正が確認されたことが明らかになりました。トヨタは7車種で衝突時に歩行者の頭部を保護するための試験での虚偽データを提出、マツダは5車種でエンジンの出力試験での制御ソフトの書き換え、ヤマハは3車種で不適切な条件での騒音試験の実施、ホンダは22車種で騒音試験での試験成績書の虚偽記載、スズキは1車種でブレーキ試験での試験成績書の虚偽記載をした、というのです。 自民党に言われたくないだろう。そして、その自民党にさえ、少なくとも本書の中では他人事に見えるような書き振りだった。 ー 愛の告白をする時に原稿を読む人はいません。お願いだからわかって、という思いがどれだけあるかだろうと。例えば与野党の国会質疑での論戦。その時間は私の時間でもないしあなたの時間でもない、国民の時間だと心して議論しようという姿勢ですね。街頭演説でも有権者一人一人に誠心誠意語れるかを心がけているつもりです。 自分の言葉でなければ相手には響きません。 原稿を読む石破は、今、自分の言葉で政治が出来ているのだろうか。逆境だが、良くなる方へ、努力が報われる舵取りを。私的な正義を標榜する醜悪なレビューを残しておく。
59投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログ『#保守政治家』 ほぼ日書評 Day875 日本国の現職総理大臣である石破茂氏が総裁選直前に著した(毎日新聞の記者がインタビューをまとめた)本である。 もともと田中角栄元総理の薫陶を受けたとか、小沢一郎氏について自民党を出たもののすぐに対立して出戻ったとかいう略歴は知っていたが、その辺の詳しい話や、さらに言えば思想信条、目指す政策を体系立てて知りたいと思って手にするも、残念ながら期待外れ。 そもそも自ら筆を取らず、聞き書きでやっている時点で、体系的・論理的に政策を語ることは難しいと思うのだが、その中身も率直に言って思いつきや、こういうやり方もあるというレベルの反論への備えもない例示の域を出ていない。 具体例としては、資産を残して死んだ人の相続財産の中には "使いきれなかった年金" も含まれているはず。元は税金なのだから国庫に戻せば国の借金を減らせるはず(p.239)。 諸外国に比べて相続税だけでも高いのに、これ以上、無秩序に国土が荒廃し、海外勢力(日本に相続税を払う必要のない)の侵食を受けるような政策を仮に "頭の体操" レベルであっても、総理総裁を目指す人間が軽々に口にすべきではないのは言うまでもなかろう。 防災省構想にしても、初動の遅さ、備蓄物資の少なさ等の指摘はまったくその通りだし、早急な対策も是非お願いしたいが、具体論が全く提示されない。 似たような例として(拉致被害者の方々からも強烈なダメ出しを食っている)北朝鮮の「連絡事務所」もその手合いであるし、言ってみれば、箱を作ればなんとかなるとでも思っているのではないかとも勘繰りたくなる。 その他、章タイトルにもなっている「保守とはリベラルのこと」というのも、1章まるまる全くもって理解できない。 極め付けは、213ページ。少々長いが引用する。 "気になるのが、政府の情報開示の姿勢です。最近やけに目立つのが、「仮定のことにはお答えできない」という答弁です。これは例えば、ある国を名指しして敵視するような不適切な過程を置かれた場合に用いる答弁ですが、合理性のあるシミュレーションであれば、ある程度は政府としての考えを示すべきです。ケーススタディーとして国民に理解を求め周知することも必要ですし(…)" ここからトランプ会談の際のジョークを仕込んでいたのだとしたら本当に大したものだが、どうせだったら "では、当選をさせていただきました、そこにおいて掲げました政策が、私は当選をしたのだからこのとおりにやるということにはなりません。いや、なりません" も明記しておいて欲しかった。 https://amzn.to/42gByks
0投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ石破さんの誠実さが伝わって来ます。 特に、田中角栄元首相、お父上の石破二郎元知事を交えたエピソードは、読むものを魅了させてくれます。 この本を読んで、彼に対する好印象がさらに増しました。
1投稿日: 2025.03.10
powered by ブクログ石破さんが首相になる前に書いた本。ま、編者がいるので語った本、可。 石破さんの人となりがわかる。 教養を感じる。 考えてる。 ここ数代の首相のような原稿丸読み答弁でないことからも明らか。 この本に書かれていること、つまり持論を語っているのだから、 自分の言葉で答弁できるのは当然でもある。 もっとも自民党縛りがあるものについては、本と矛盾してるけど。 自分の言葉で語ることのできる人が政治家であるべき。 そうでなければ人を説得できない、ついていけない。 今回の自民大敗は裏金だけでなく、 そうした政治家の姿に国民が辟易したからでもあろう。 ということで私は石破さんには好意的ではある。 だけど、覚悟ができていない、根性座ってない感はあるな。 いままでだって、自民のやってることがおかしくてどうしようもないと思えば 離党するチャンスはあったろうし(過去に一度離党して出戻ってるけど) 今回だって首相になったのだから、 自民縛りをぶち破って国民を味方につけ政策を進める手もあろうに、 それはしない。だから「変節」とか言われる。 このままいけば来春の参院選までで交代。。。 どうせそうなるなら暴れればいいのになあ。 いずれにせよアベノミクスで国の価値は明らか下がった。安い日本になった。 これ、なんとかしないと、まずい。 それにしても、 自民がどうにもならなくなった時首相になるかも、、予言だったか。 母校初の首相か。高校の。 はじめに──天命が降りる時 第1章 政治はなぜ国民の信頼を失ったのか 第2章 田中角栄──立ち帰るべき保守リベラルの原点 第3章 わが来歴──政治家以前 第4章 わが来歴──政治家篇 第5章 保守とはリベラルのことである 第6章 わが政策スタンスを語る 第7章 近現代史を学び直す 第8章 政治の信頼をいかに取り戻すのか
6投稿日: 2024.12.11
powered by ブクログ石破氏は我々が思っているような自民党らしい考えではないかもしれない。センチメントな安全保障・外交関係ではなく、互いの国益のために互いの歴史を知って自らの国の非も認めようとする大変理論的なスタンスを取り続けている。 安全保障や環境問題も最近国民間で取り上げられなくなった。さきの総裁選でも衆院選でも騒がれるのは裏金問題だけ。環境問題なんてここ数ヶ月聞いたことがない。 必要であるものにはしっかりと切り込んでいくスタンスで、決して人気取りで政治をするのではなく、あまりウケない政治課題においても正面から訴えかけていく総理でいてほしい。
0投稿日: 2024.11.04
powered by ブクログ石破さんが5度目の総裁選にて当選されたので読んでみました。国防に対するこだわりと自民党に対するご自身のお考えが分かりました。特に今話題の裏金問題など自民党のあり方が問われる機会が増えていますが、党内野党とも言われる石破さんも国民感情に寄り添った考え方です。この窮地で選出されたのでぜひ今までのご発言を実行して欲しいと期待しています。それから父親である二朗さんの話、田中角栄から受けた影響、石破茂という男を通して見た戦後の自民党政治など色々と勉強になりました。本も結構読まれているようで、日本の歴史観や政治に関する書籍の紹介があるので、それらも含めて気になる人は一読の価値があるかと。
0投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログ興味深い本だった。総理直前にあった石破茂の言葉である。彼の言論はこの本の中ではとても自由だけれど、対して今は。やりにくいのが当たり前ではあるが「本の中ではここまで言っていたのに!」と思わなくもないです。頑張れ石破さん! さて、面白かった点。 まず、田中角栄と自身を比較しながら金権政治からいかに距離を取りながらどうやって具体的な仕事をするのか。これ、色々書いてくれていますが、私はその前提として「金は他の人が集めていたので、党としては問題ない」という、身も蓋もない感想を持ちました。いやそれはさておき、この金権政治と距離を取ることをずっとやってるのが石破茂のいいところ。実権力を持った今、正しさを現実にできるのかが問われています。 次に、リベラルと保守の整理。 「リベラル=寛容=保守」 この石破さんなりの図式は美しいなぁと思いました。石破茂を長年支えている細野豪志は「石破茂は、内政はリベラル、外交は保守」と言っていましたがこれには深く賛同したい。今の時代の王道だと思います。 別で、百田尚樹・有本香の日本保守党に関する本も読んでいるけれど、ここで百田尚樹が「自民党はもともとリベラルだったことを思い出した…」とネガティブな文脈で語られていましたが、たしかにそう。自民党は安倍晋三氏がいなくなってしまってからリベラル化しているというのは正しい。 私はこのリベラルさは嫌いではないが、外交に関しては保守の姿勢は絶対に必要となってしまうのが現代であろう。この難しい時代に石破茂の論は矛となりうる。あとは、それを振るえるかだよなぁ。がんばれぇ……でも野党に票入れたらごめんだよ……
0投稿日: 2024.10.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
石破茂氏といえば、改憲論者で、防衛大臣経験者。(失礼ながら)軍事オタクというイメージぐらいしかなかったが、この本で考えを改めなければならないと思った。 石破氏は自らを「保守リベラル」と位置付ける。保守の思想的源流はエドマンド・バークにあり、その本質は寛容性である。「人間も人間社会も完璧ではない。必ず間違いを犯す可能性がある。だからこそ、自分たちだけが正しいと思わず、常に異論、反論に耳を傾けるべきだ」という。 石橋氏が日本の保守リベラル政治家の範に置くのは、戦前に東洋経済新報社のジャーナリストとして活躍し、のちに社長となり、戦後には総理大臣となった石橋湛山である。そして石橋湛山の「小日本主義」こそ踏襲すべきであるというのである。 「小日本主義」は、戦前の日本の帝国主義的政策に対して、朝鮮・台湾・樺太を領有し、中国・シベリヤを干渉する膨張主義的な「大日本主義」を捨て、英米との貿易をすることの方が経済上の利益、すなわち国益が大きいという主張である。また、ヨーロッパ列強の真似をして植民地を拡大するのではなく、みずから率先して植民地政策を捨て、国際社会に範を示すべきで、そうすれば東洋全体、否、世界の弱小国全体を我が国の道徳的支持者とすることができ、どれだけの利益があるか計り知れない、とも言っている。 石橋氏は日中関係にも触れ、中国の軍事的台頭及び東シナ海、南シナ海における好戦的な姿勢に対しては、一定の軍事的抑止力が必要であるとしつつも、経済的、文化的、社会的な互恵関係を作り、双方にてとって利益となる、ウィン・ウィンの関係を継続させることが必要だと強調する。 そのほかの政策にも多くを語っているが、その中で興味を引いたのは、経済については、大澤真幸氏の分析を、気候変動については、斎藤幸平氏の「脱成長論」を取り挙げている。既存の保守政治家がこの二人の話を虚心坦懐に聞いている姿はほかに見たことがない。 国民の安全には特に力を入れているので、防災省の設置、ミサイル・爆撃に対するシェルターの設置も挙げている。北朝鮮からのミサイル打ち上げでJアラートばかりが鳴っても、シェルターを作るといった話は聞いたことがなかった。これでは何のために警報が鳴っていて、そのとき何をすべきかを示すことはできない。Jアラートが鳴るたびに政府の愚かさを失笑するしかなかったが、ようやく真っ当な政治家がいることに気づいた。
0投稿日: 2024.10.14
powered by ブクログ総裁選、決戦投票で逆転勝利し、念願の総理大臣の座を射止めた石破首相の著書。 専門分野の防衛、防災関連の話しには熱い思いが伝わる。読書も好きらしく、政策思想をつくるバックボーンになっている書籍を著書内でかなり紹介している。保守本流を自認。 安全保障の根本にあたり前提である行政通信傍受、インテリジェンス、スパイ防止法に触れないのは残念だった。きっと勉強はなさってるはずなのに。。。
11投稿日: 2024.10.09
powered by ブクログ想定外の総裁選の結果が出たその日に、今後の日本の行く末を想像したいとの思いで購入。 思いの外、まともな思考で安心した。
0投稿日: 2024.10.06
