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死んだ石井の大群
死んだ石井の大群
金子玲介/講談社
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総合評価

105件)
3.7
16
39
40
4
0
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    スピード感が早すぎて、ちょっと物足りないないなと思いつつも、話の構成はとても面白かった。 後味はスッキリ。

    2
    投稿日: 2025.11.21
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    いきなりわけも分からぬままデスゲームが開始され、翻弄される「石井」達。一方とある「石井」を探す探偵のストーリーも同時に進む。 テンポが非常に速く、どんどん進行するため興味が持続する。また真相も、想定内ではあるもののうまくまとまっており手軽に楽しめる作品。

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    韓国のあるドラマに似てるな?と思いながら読んでいたら、本の中でそのドラマの名前が出てきました。最後には謎が全部解け、スッキリと読み終わることができました。この手のどんでん返しは大好きです!

    2
    投稿日: 2025.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】白い部屋に閉じ込められた333人の石井。失敗すれば即、爆発の3つのゲームで試されるのは、運か執着心か。 14歳の唯は死にたかった。理由なんてなかった。何度も死のうとした。死ねなかった。今、はじめて生きようと思った。この理不尽な遊びから抜け出すために。 探偵の伏見と蜂須賀の元に、石井有一という人物を探してほしいという依頼がきた。劇団の主宰が舞台での怪演を目の当たりにし、その才能にほれ込んだ矢先の失踪だった。 唯と有一の身に何が起きたのか、そして二人の生死の行方は。 【感想】比較的面白く読めた。同作者は3作目だが、やはり登場人物が織りなす会話劇が本当に面白くクセになる。別作品で好きだった叙述トリックが使われていて『またこのパターンだったかぁ、でも気が付けなかった…。』と思ったが、それは全然話の根幹ではなく更に別のオチが用意されていて驚いた。だが同時に、それで綺麗に終われるのか不安になったがとても綺麗に纏まって終わってくれた。既に「死んだ山田と教室」「流星と吐き気」で好きだったが、より好きな作者となった。死んだ三部作の最後も楽しみだ。 (2025年9月18日読了)

    1
    投稿日: 2025.09.18
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    死んだ山田と教室が面白かったので、こちらも読んでみました。 ありきたりなんだけど、ありきたりとありきたりがくっついて、面白く仕上がっていました。

    1
    投稿日: 2025.09.06
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    白い部屋に閉じ込められた333人の石井。失敗すれば即、爆発の3つのゲームで試されるのは、運か執着心かーー。14歳の唯は死にたかった。理由なんてなかった。何度も死のうとした。死ねなかった。今、はじめて生きようと思った。この理不尽な遊びから抜け出すために。 金子さん初読みでしたが、333人の石井によるデスゲームも納得の結末。面白くて一気読みでした。

    7
    投稿日: 2025.08.14
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    なんかどっかで読んだ感じの劣化版。 焼き回し感が半端ない。 『死んだ山田と教室』がおもしろかっただけに、残念。 3作目に期待したい。

    0
    投稿日: 2025.08.13
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    「死んだ山田と教室」の巻末に “次回作「死んだ石井の大群」”とあった。 あの山田みたいなのが大群で!?とめちゃくちゃ気になってしまい、速攻で図書館で借りてきた。 残念ながら実際は全然山田みたいなのじゃなかったけど、これはこれで面白かった。 確かに石井の大群だった。 最後そうくるか、という感じ。単純に楽しめた。 で、今度は巻末に “次回作「死んだ木村を上演」”とな!? 上手いなぁ。次も楽しみだな。

    70
    投稿日: 2025.08.12
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    「デッド・ドッジ・ボール」 逃げ続ける石井たち。 これだけの人数がいるのだから、始めのうちは逃げたくても場所が限られ過ぎてて動けなかったのでは。 「禁字しりとり」 階段をの登る石井は。 手探りだけど大胆にいかなければ勝てない状況では、言葉を多く知るよりも勇気を出せるかが重要だな。 「最初からグー、永遠にグー」 話し合いをする石井。 自己紹介と共に違和感に気付いたからこそ、一人を除いて皆納得のいく最期を選ぶことにしたのだろう。

    1
    投稿日: 2025.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    デスゲーム大好きなのでワクワク♬からの…… いやぁーーーーーーーッッ後半まさかの急展開!!! 記憶喪失も記憶障害も全て1つの原因があって、 なるほどなぁそうきたか!!!!と唸った。 有一さんは序盤わりとミステリアスで魅力的なキャラだったけれど、最後辺りはめちゃくちゃうじうじしててキャラ崩壊感ハンパなかった!笑 最終的に、修治さんが一番頭のキレる格好良いキャラだったな… 出てくる皆結構好きだったが、 あくまでもデスゲームなので 確実に減っちゃうの悲しかった… あと蜂須賀さんちょいちょい雑音かと思ったけど、 真相に至る活躍あっぱれッッ!!! 伊達に探偵助手やってないよね☆ 目を覚ました後、 これから一体どうなるのだろうか… 皆をうちに感じて、強く生きることを信じて!

    1
    投稿日: 2025.06.29
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    ある瞬間、年齢も性別も違う333名の人たちがある場所に現れた。 彼らの共通点は『石井』という苗字のみ。 突如始まるデスゲーム。ゲームに脱落すると容赦なく首が吹き飛ぶ。 そして、同時進行で探偵事務所の伏見のもとへ『石井有一』という中年の役者の捜索依頼がやってくる。 石井さんたちのデスゲームと行方不明の石井有一の捜索。 終盤で、そうきたか!と納得。 確かにそういう理由なら、全員が石井さんだったのも、この理不尽なデスゲームの意味も理解できる。 探偵事務所の助手の蜂須賀。使えない男だと思っていたけれど、最後の最後でよい仕事をしたな。

    17
    投稿日: 2025.06.09
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    "死んだ○○"の二作目。 集められた石井さんたちがデスゲームをさせられるというストーリー。 実は、その石井さんたちは…。 前作よりもリアリティーの無い設定でそれはそれで面白かった。

    8
    投稿日: 2025.06.04
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    山田がおもしろかったので すぐ買ったのに読んでなかった 最初に読んだデスゲームが バトルロワイヤルだから その衝撃を超えない限り すべてのデスゲームはくだらんと思ってて そもそもデスゲームが好きじゃない なのでただのデスゲームより さらに期待を裏切る 圧倒的大群感に 読むのやめようかとさえ思ったけど 結局、途中まで気が付かなかったし まさかの山田に似たラストとか 死んだシリーズ、なるほどって思った まぁこんなに大群じゃなくても… って思わなくもないけど 大群だからそうしたわけで そのやり口は 自分は初めて出会ったから そういうことか!ってなった 次の木村も読もうと思ったし 後半、盛り上がったから 星は3つ

    0
    投稿日: 2025.05.30
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    面白かった。 読みやすい。真相はなるほどねってなった。 始め、イカゲームみたいなのかと思ったけど話の辻褄も合ってて総じてよかった。

    1
    投稿日: 2025.05.25
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    一風変わったデスゲーム物? 石井が集められるって『リアル鬼ごっこ』的な? と思って読み始めた本作 デスゲームがくり広げられるパートと、突然消えた石井を探す探偵のパートがあり、謎が絡み合って気になり、一気読みしてしまった ラストはこう来たかー と、意表を突かれました 死んだシリーズ、山田は精神的にしんどかったので他の作品は読むのをやめようかと思ったけど、読んで良かった 次は木村も読んでみます

    0
    投稿日: 2025.05.24
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    石井さんが330人集められてデスゲーム……という既視感溢れる設定なのだけれど、それを上手く活かしてるのが面白い。前作『死んだ山田と教室』といい金子玲介のこのシリーズはベタな死ネタを読み変えていく的なコンセプトなのかな?

    0
    投稿日: 2025.05.04
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    デスゲームものは苦手なのですが これ、実はたまたまラストを先に知って バッドエンドじゃないとわかっていたから ちゃんと全部を読むことにしました。 ある日、目覚めるとなぜか 石井という苗字の人間ばかり集められた場所で デスゲームに強制参加させられていた唯。 負けた人間から本当に殺されていく 死の「ドッジボール」からはじまって しりとりしながら段を登り 先着順で生き残れる「グリコ」 そして最後のゲームは…。 石井ばかり333人!? 最初のゲームで12人に減るのに よく名前を考えたな!(そこかい) その中に有一という男がいて 別の章では探偵・伏見が彼の行方を探している。 調査を進めるにしたがって 有一が監禁されている可能性にいきあたるのと 交互にデスゲームの章が入るため 早く見つけてあげて〜、となります。

    0
    投稿日: 2025.05.02
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    デスゲームものかぁ…と読み進めて最後、予想の斜め上の展開&オチで…デスゲームもので泣くとは思わなかった。 唯ちゃんの心情の部分の迫力と緊迫感が凄すぎて読みながら心臓がバックバク……

    0
    投稿日: 2025.04.29
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    「死んだ山田と教室」の作者の2作目。いやすげええげつない話で私の好みじゃないと思いながら読んでたんだけど、最後まで読んで納得させられた。見事です

    0
    投稿日: 2025.04.20
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    ◯『死んだ石井の大群』 ◯金子玲介(著) ○デスゲーム小説 ◯『死んだ』シリーズ2冊目! ◯図書館にて 圧倒的な緊迫感と深いテーマが見事に融合した一冊。 謎を追い求めるうちに、夢中になり寝不足に… ――――――――――――― (あらすじ) 突然白い部屋に閉じ込められた333人の石井たちが、命を懸けたデスゲームに参加させられる物語。 14歳の少女・石井唯は、死にたいと思いつつも生きようと決意し過酷な試練に立ち向かう。 一方、行方不明になった、舞台俳優・石井有一の捜索を依頼された探偵たちが、彼の失踪の謎を解明しようと奮闘する。 それぞれの運命が交錯する中で、人々の生死が懸かる緊迫した展開が繰り広げられる。 ――――――――――――― (魅力3つ) ①謎に満ちた物語に引き込まれる 333人の「石井」という苗字を持つ人たちが、突然白い部屋に閉じ込められ、命をかけたデスゲームに挑むことになる。 失敗すれば、首輪の爆弾が作動してしまうという絶望的な状況の中、試練に立ち向かうことになる。 このゲームには壮大な謎が隠されていて、特にメインキャラである石井唯と石井有一が鍵を握っている。 なぜ石井たちだけが集められたのか? 彼らをここまでどのように連れてきたのか? そしてゲームの目的は何なのか? 謎が次々と浮かび上がり、その答えを知りたくなるため夢中になることだろう。 ② スリリングとユーモラスな展開を交互に楽しめる メインキャラの一人、石井唯は死にたがりの14歳。 そんな彼女がデスゲームという過酷な状況に直面することで、どのように唯の気持ちや価値観が変わっていくのか? その過程や心の変化には共感せずにはいられないだろう。 もう一人のメインキャラは、才能ある舞台俳優の石井有一・45歳。 彼は突如として失踪し、つかみどころのない謎が深い人物。 そして、有一の行方を追う探偵2人のキャラもとても魅力的。 彼らの軽妙なやり取りがユーモアをもたらすからだ。 この作品は、デスゲームと探偵の捜索の、二つのストーリーが交互に展開される構成になっている。 このため、緊迫したデスゲームとの対比を楽しむことができ、飽きることなくテンポ良く読み進めることができるだろう。 ③驚きの真実が待ち受ける 物語の真実が明らかになる瞬間には、思わず「なるほど!そういうことだったのか!」と驚かされるはず。 最後まで目が離せない体験を、あなたにもぜひしてほしい。 ――――――――――――― (ひとこと) 最初はデスゲーム小説だと思い読み始めましたが、その深層には衝撃を受けました。 物語の世界観に引き込まれ、時間を忘れて読んでしまう面白さがあり、 読了後には、心に残るエピソードがぐっと胸に迫りました。 そして、緊迫したデスゲームのシーンとは対照的に、探偵2人の会話がとても面白く印象的でした。 独特なネーミングが癖になり、何度も吹き出してしまいました。 これからもこの二人が登場する作品を、読んでみたい!という思いが、勝手に膨らんでしまいました…。 面白かったです!

    21
    投稿日: 2025.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「俺の推し本」とか「ほんタメ」で紹介されていたので拝読。 いきなり最初からたくさんの石井さんの首が飛んでいくのが怖かった(泣)。 誰かが最後に「センス終わってない?首、爆発させるとか。」って言ってたけど激しく同意(笑)! でももう「生きる」しかないんだね。有一さんには頑張ってほしい。

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    死は念願だった。 念願のはずだった。 わたしを救ってくれるのは、わたしを連れ去ってくれるのは、死だけのはずだった。 なのに。 わたしは生きている。 左手首に目を落とす。線状の傷痕が、肘の近くまで、無数に連なっている。 右手で、そっと撫でる。目をつむる。ざらざらして、安心する。 左手首の傷跡を撫でる。ざらざらする。生きている。大丈夫。

    0
    投稿日: 2025.04.12
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    読む前は333人の石井がいて助かるのは1人だけって気になりながら読んでいたけど、最後まで読んで全てが納得しました♪

    3
    投稿日: 2025.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は命を冒瀆するような、デスゲームに本放り投げようと…。いやいや意表付く設定。なるほど解離性同一性障害、多重人格。前作に続き…よく思い付くものだと感心するけど、楽しめるかというと…。

    1
    投稿日: 2025.03.27
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    いきなり凄まじいひとが消えてびっくりするけど、なるほどと思わせてくれました。 こういう設定は無かったのでデスゲームで心地よく読み終われたのは初めてです

    0
    投稿日: 2025.03.22
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    探偵パートがちょっとまどろっこしいけど、全体的にスピード感があるところがよい。 探偵パートがデスゲームパートのメタ視点なせいで早々にオチが見えるところはあまり良くない。

    1
    投稿日: 2025.03.19
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    333人もの“石井”達がデスゲームで次々と死んでいくお話。 何を言っているかわか(略 デスゲームがもうちょっと頭脳戦的な内容が良かったかな〜というのとオチが想像通りだったが、抜群のリーダビリティの高さで読ませる力は感じた! 何となく「地雷グリコ」読みたくなった(汗)

    7
    投稿日: 2025.03.18
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    自分からは読まない類の題名。 人から紹介されて読んだけど、私は人には勧めないかなー。。。 面白かったけど。

    0
    投稿日: 2025.03.09
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    ほんタメで紹介されなかったら、タイトル的に手に取らなかったかもという小説ですが、面白かったです。紹介された本って自分じゃ選ばなかったりするので世界が広がります。 いきなり始まるデスゲームにびっくりしますが、綺麗に謎が回収されます。個人的にはもう少しゲームのバリエーションが欲しいところです。

    14
    投稿日: 2025.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルからしてデスゲーム系であろう事は想像できたけど、デスゲームの目的というか、意味が一風変わっていて面白かった。 ビリー・ミリガン知ってると、あぁなるほどなって思える。

    0
    投稿日: 2025.03.01
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    デスゲームという事で期待してましたが、 それにしては割と早いテンポで退場していくので どうなることかと思いましたがなるほどの結末。 いろいろとしっかり理由付けされているところは 納得できますが、少し既視感あった気もしなくもない。 とはいえ、ハマって一気読みでした。 大変読みやすく面白い。

    8
    投稿日: 2025.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    勝手に『死んだ山田と教室』の第二弾だと思ってたが、アプローチは全然違う。山田のような青春やエモさはなく、ゲームに徹するようなストーリー。でもテーマとしては両作品ともに「生きろ」というところに行きつくわけで、その辺の着地点は見事。でもこのオチが昔からよくある定番かつ苦手なタイプのものだったから「そっちかよ」とガッカリ。オチさえ違えばこのスリリングなゲーム感は面白かった。全然違うけど、なんとなく幽遊白書を思い出した。

    0
    投稿日: 2025.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とある本棚を見せてもらったときに興味が湧いて登録していた本。 始まりは突然デスゲームなのか!、と思いましたが、なんかきちんと謎めいて面白かった! だから皆、“石井さん”なのね! 引き受けた仕事は、休むにしてもできるだけ迷惑をかけちゃだめかもよ、とは思った。

    11
    投稿日: 2025.02.08
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    デスゲームが続くんじゃい!! 予約待ちのいらっしゃる人気作もこちらで終了。げに恐ろしきはデスゲームよりも図書館の予約本ラッシュなり。 私、何を隠そうデスゲームが大好きでして、『バトルロワイヤル』『今際の国のアリス』『インシテミル』『カイジ』『リアル鬼ごっこ』『イカゲーム』『タコゲーム』(イカゲームの名前をパクった駄作)等々、割と網羅しております。 その中でも面白い、そうでもないはあるのですがデスゲームと聞くと興味が湧いてしまう。 本作はshintak5555様に単なるデスゲームではなく、別の解釈があると教えて頂き、どういう事?!と興味が湧いて拝読。 シン様の例えが絶妙だったおかげで、途中でこのデスゲームの意図に気付いてしまいました。が、そこからが面白い! 気付いてから思い起こすと伏線があちこちに散りばめられており、成程そうか!じゃあ彼女は…そうか!と、終盤にかけて登場人物に思いを馳せ、時折切なくもなりつつ…。 何を書いているのかさっぱり分からないと思われますが、これは私の感想で良く出てくる「何も言えない」シリーズです。(死んだシリーズにあやかって) 他の方も仰っているように、何の予備知識も先入観もなく読まれる事をお勧めしたいです。 とは言えそれで終わらせてしまっては味気ないので、当たり障りない感想をば。暫しお付き合い下さい。 表紙を見た時に、こんなに石井さんが死ぬの?!全国の佐藤さんでもこんなに死ななかったのに?!とビックリ。 総勢333人の石井さん。恐らく生き残るのは1人…なんでございましょう? こりゃあ血の海やでぇ…とワクワ…震えながら読み始めた私。 白い体育館のような場所で目覚めた唯ちゃん14歳。 14歳にして彼女は記憶している。私は死にたい。なのにうまく死ねない。生きていたくない。その事だけは強く覚えている。 いつどうやってこの場所に連れて来られたのかは全く分からない。気付けばこんな所で目覚めていた。 周りには同じように突然連れて来られたらしい老若男女たち。全員首輪をされている。 イシイ…と囁きが聞こえる。あなたも石井?!私も石井! そんな中、突如流れるアナウンス。 「これから皆さんに60分間ドッジボールをしてもらいます。」 皆さん容易にご想像がつくでしょう。ボールに当たるか、枠線を越えると首輪が爆破してさようなら首!! 首輪を取れば良い?そんな事したらさようなら首!! これは完全にバトルロワイヤルのアレですね。そう、既視感のあるデスゲームが続くのです。 なので、小気味良い位に大勢の石井さんが首にお別れを告げる所は凄いのですが、あれ?ありきたりだなあ、と思いながら中盤まで読み進めていたのです。 しかしそう思うのは当たり前だった。 作中でちゃんとその事に言及してしまうのです。 金子さん、やりよる!! 同時進行で、石井有一を探してくれと探偵である伏見が依頼を受け、助手の蜂須賀と共に調査を開始するのですが、この2人のやりとりが軽妙で実に良いバランス。 デスゲームと調査が交互にやって来て、その中で気付いてしまう。 これはもしや… ここから一気にデスゲームが別の様相を見せ始めて来ます。 ちなみに私の好きなゲームは『しりとり』でしたが、ゲーム自体はそんなに凝った物は出て来ないので、テンポよく読めます。 私はたまたま気付いてしまいましたが、最後のゲームで明らかになる、とある事柄には恐らく皆さん驚かれた後に、どういう事?!と困惑されると思います。 そして真実が分かった時には、散りばめられた伏線が脳内で一気に回収され、テンプレのデスゲームじゃなかった!!と気持ち良くひっくり返される事でしょう。 誰だ、ありきたりとか言った奴!!(土下座します) これも皆さん仰っていたのですが、これだけ首とおさらばするお話なのに、生への希望と言いますか、生きろ、と言われているような気持ちになりました。 生きてる実感なんてそこまで持たなくても、生きてるだけで儲けもん、ですね。 それだけでは辛くなるのも人間なのですが、この辺は深く追求すると哲学に発展するので別の機会に考えるとしましょう。 シン様、仰ってた解釈の意味が理解できました! 良きデスゲームでした、ありがとうございます♪ そしてシン様の予想が当たり、1時間で読み終えました笑。 非常に読みやすいので、肩肘張らずにお読み頂ける作品だと思います。 首はバンバンさよならして行きますが、中盤まで耐えて、そこからのお楽しみに備えて欲しいです。 以上、何も言えないシリーズでした! (結構言ってる気もする)

    44
    投稿日: 2025.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    デスゲームものはやっぱり勢いがあっておもしろい。 『イカゲーム』しかり『バトルロワイアル 』しかり『神様の言うとおり』しかり、デスゲームものってもういろんなとこで書かれてるから、こんな評価高いのはなんでかなーと思いながら読み始め、いつもの目が覚めたら知らない空間にいて突如始まるゲームねはいはいと思ってたら…なんだこれは新しいな! 間に挟まる探偵『伏見』のパートはどう絡んでいくんだろう、石井有一は運営側?と疑問を持たせながらもたまに降ってくるファイナルウェポンとかに笑わせてもらったり… 終盤、多重人格のワードが出てきた瞬間はちょっと冷めかけたけど(双子とか多重人格とかのトリックが好きでないので)まとめ方は好みで、結果的に『有一の人格を統一させるためのデスゲーム』なの良かった。 作中で出てきた『バトルロワイアル 』から始まるデスゲームものはほぼ網羅してて、いきなり理不尽な状況に置かれたり、大金のために戦ったりもそれはそれでもちろん好きなんだけど、今作のようなデスゲームものは後味が悪くなくてそう言う意味でも好きな作品だった。 第2ゲームのしりとりが禁字のルールは順番の不平等を補う意味でも賢いルールだなと思った。

    10
    投稿日: 2025.01.31
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    古い人間のわたしからすると、もうこれは新しいジャンルの小説といってもよくて、何かを思い出させるなと思ったら、それは途中で読むのを断念してしまった『地雷グリコ』だった。似てるわけではないのに。 石井という名字は、全国ランキングで30~40位くらいで関東に多い名字のようだ。 300人以上の石井さんが一か所に集められ、生き残りをかけて3つのゲームに挑戦するという話。その参加メンバーの氏名がずらっと並ぶページは、ゲシュタルト崩壊を引き起こす。 目が覚めたら首に黒い輪っかを嵌められていて、運動着のようなものを着せられている。一番最初の生き残りゲームは『ドッチボール』で、定期的に壁からボールが飛んでくる。ボールに当たった人、もしくはコートの外に出てしまった人は、嵌められた黒い輪が爆発して首が吹っ飛ぶ。もちろん死んでしまう。 石井さんたちは、なぜ自分たちがこんなゲームに参加させられているのか分からない。でも死にたくないから、血まみれのコートの中で必死にボールをよけ続けるのだ。 2番目のゲームは『しりとり』。 3番目のゲームは。。。 そのゲームとは別に、もうひとつの物語が同時進行している。そっちのほうは主人公が探偵で、劇団を主宰している彼の友人からの依頼により、いなくなった石井という劇団員を探すというストーリー。 この全く異なる世界に起こっているような話が、どこで交わり、そして終結に向かうのか。最後はなるほどなと思ったけど、実はわたし、全く同じようなシチュエーションの話を映画で観たことがある。それはとてもよくできていて、10本の指に入るくらい好きな映画なのだ。 終わり方はもちろん違う。この本の物語は終わってからまた始まるものだから。

    9
    投稿日: 2025.01.30
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    単なるデスゲーム小説かと思いきや、なるほどそういう事ね!本人の立場で考えられて、新しい!心のケアに関わるものとして、勉強になる!

    1
    投稿日: 2025.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なにこれ、怖い。読み始めて思った最初の印象。 閉鎖空間でデスゲーム。人数がどんどん減っていき、あちこちに倒れた人々。最近読んだ『二人一組になってください』のような見たくない残酷な状況。読書は、自分もその場にいるような感覚で読んでいるが、この手のものは、状況を想像したくない。それなのに、結末が気になり途中で止めることは出来なかった。 石井の大群って、そうきたか! そのオチに納得しながらも、344人て多すぎない?生きていれば、辛いこともたくさん経験するだろうけど、そんなに…? 最後に残った本当の彼には、一人でどんな辛いことがあっても、前を向いて生きてほしい。

    11
    投稿日: 2025.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なるほど…!そうきたか。 『死んだ山田と教室』→『死んだ木村を上演』を先に読み、刊行としては2番目だった『死んだ石井の大群』を読んだ。 デスゲームのめちゃくちゃな設定にもしっかりした理由付けがされていて納得のいく結末。生き残りを懸けたデスゲームの様子も面白かったし、探偵の謎解きパートも面白かった。 ただ、『死んだ山田と教室』がエモくてめちゃくちゃ心の琴線に触れたので、タイトルが似ていること自体にもやっとする。ジャンルが違うのに似たタイトルでシリーズっぽいくくりになっている居心地の悪さ。

    3
    投稿日: 2025.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み始めでは、ツッコミ所満載のデスゲームだな、と思いながら読んでましたが終盤のオチを読んで「おお!そういうことか!」と思いました。 確かにこのオチなら、冒頭に感じたツッコミ所も全て説明つきますしね。 一人の人間の中で起こった事っていうパターンは初めてでした。 色々と辛い目に遭った人間が、再生するお話。

    1
    投稿日: 2025.01.17
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    実家の隣町が石井町だったし、フジグラン石井やブックス石井で買い物してたし、石井くんも石井さんも石井先生とも出会ってきたし、なにかと縁がありそうで手に取った。 タイトルの面白さは100点満点中、150点くらいあるよな。 タイトルの段階で「石井が大勢死ぬ」ことは確定してるので、「大群というほどの石井をどうやって集めたんや!」が読む前からの疑問だったのだが、冒頭で石井が333人集められたことを知る。そりゃ大群だわ。 (トム・ブラウンのみちおさんに全部合体させて、大石井を作って欲しいと思ったw) そして始まる問答無用のデスゲーム。 あらすじ。 主人公は2人いて、三人称だけれど交互にそのパートが綴られる。 一人目は石井唯。 日頃から死にたいと願う唯は、何度も自殺未遂を繰り返してきた。 そんなある日、気がついたら白い部屋に閉じ込められており、首には輪っかが。 部屋には名前がずらりと張り出されており、全員石井。333人。天の声で、これから3つのゲームを行い、生き残れるのは一人だと発表される。 失敗やルール違反をすれば、即、首は爆発。 死にたいけれど、こんな理不尽な遊びで死ぬのは嫌だ。唯は何としても生き延びようと誓う。 もう一人の主人公は、探偵の伏見。 事務所に、ある劇団の主宰の人物から「石井有一という人物を探してほしい」という依頼がきた。 失踪したのは、公演中の舞台の千秋楽の前日だった。 唯と有一の身に何が起きたのか、そして二人の生死の行方はーー。 感想。 いや〜面白いね〜。 読み終わって「ほおおお。なるほど〜!そりゃ石井だわ!」となった。石井以外あり得ない。 デスゲームもユニークで、特に最後のゲームに関してはえぐいルールだなと思った。 文体が良い意味で軽くてサクサク読めるし、伏見の助手・蜂須賀は芸人なのでテンポよく笑いが差し込まれるのも気持ちが良い。 展開は、前半は既視感あるもののゲームが面白くて読めてしまう。後半の怒涛の展開は想像の斜め上。デイビッド・フィンチャーやマーティン・スコセッシの名作を思い出した。

    2
    投稿日: 2025.01.13
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    前作がかなり奇想天外だったので、かなり期待。デスゲーム的な進行に少しがっかりしたが、徐々に奇想天外に。前作は心情面もあり厚みがあったが、今回は薄かったので、前作を超えなかったかな。でも、次回作にも期待してしまいますね。

    21
    投稿日: 2025.01.09
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    『死んだ山田〜』は設定が面白いと思ったが、今作は一見良くあるデスゲームものに見え、あまり期待せずに読み進めたが終盤の展開は意外で良かった。

    1
    投稿日: 2025.01.08
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    どんな話だろうと思いながら、前半読み進めていたが、後半はなるほど、そういう話だったのかと。 グロいゲームの描写が多いけど、蜂須賀の発言でクスッとなるとこもあり良かった。

    7
    投稿日: 2025.01.08
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    石井さんが沢山集められてそこでデスゲームが始まる ドッジボール、しりとり、じゃんけん 探偵のお話と並行しながら物語は進んでいく

    5
    投稿日: 2024.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんかデスゲームらのべって感じかなぁ。 石井なにがしが333人も集められてデスゲームを開催。最初は機械から発射されるボールに当たると首輪が爆発して死ぬ。 次は禁字のあるしりとり。最後は赤枠に入りグーの手を開くと死ぬ。 グーの手の状態で、有一以外の記憶がないことや、それぞれの認識している今の年数が違うことに気づく。そこは多重人格者の脳内で人格統合のためのデスゲームだった。

    0
    投稿日: 2024.12.28
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    この「死んだ〇〇」シリーズ初めて読んだけど、そういうオチかーというのはなるほど。 デスゲーム系結構好きだけど、そっちの要素よりは「なぜこんなにたくさんの石井が集められたのか」の方に重きを置いてたね。 他のシリーズはどんな流れなのか気になる!

    2
    投稿日: 2024.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    "石井"がめっちゃいる!!と思ったら全て1人の人の中の人格だった! 文字数少なくてすぐ読み終えたけど、キレイにまとまっていてスッキリ読めた!

    5
    投稿日: 2024.12.22
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    死んだ○○シリーズ第2作 なんと今度はデスゲーム。いきなり体育館を半分にしたような真っ白な部屋に333人の石井が集められ、首には爆発する輪っか。これからドッチボールルールでボールを60分避け続けて下さいといわれる。現実感ないままに始まるゲームだが、語り手の中学生唯は次々と回りの人が死んで行くのを目の当たりにする。…というわけで、いきなりグロの嵐です。刺激強めなので中学校以上。 ただ、なぜそんなことになったのか、少しずつ分かって行きます。あーーー、なるほどね、そういうことか!と分かる瞬間が気持ちいい。私は山田より石井が断然好き。しかも、結構読みやすい。 グロいほうが昨今のお子様達には受けるので、文字ならグロもあり!って覚悟ある方は読ませてもいいと思います。

    3
    投稿日: 2024.12.16
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    デスゲーム、のオチが…。 実は死んでたとかだと、タイトルが伏線か!となったけど、結局は違った。 鏡の古城とかぶるもんね。

    1
    投稿日: 2024.12.15
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    「山田」に続く体操第三!を期待していたが、全然違った。。。前半は苦手だったが、後半ほぉ~となった。300人ともなると、実際は相当時間が掛かるのでしょうね。。最初のきっかけが悲しい

    56
    投稿日: 2024.12.15
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    デスゲームと並行してミステリーが展開する作品。 ミステリーの要素は、所々にヒントが置いてあり、「そういえば」と思える種明かしでしたが、少々強引な展開がありシコリが残りました。 デスゲームは頭脳戦ではないため、それを期待すると肩透かしは必須かと。 著者にとっては試験的な(挑戦的な)作品だったのかな〜と感じる内容でした。

    0
    投稿日: 2024.12.14
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    死んだシリーズ第2弾 山田が面白かったので手に取りました なかなか図書館に入らないなーって思ってたらとっくに入ってたわ_:(´ཀ`」 ∠): 新着をマメにチェックしてるんですが 見逃したかなʅ(◞‿◟)ʃ 今度は石井です。 シリーズものだけど全く別の話です笑 石井が集められ始まったデスゲーム その数333人 どんどん死んでいきます リアル鬼ごっことかバトルロワイヤルのような世界です ドッチボール苦手だから怖いよー、、、 一方石井有一の捜索を依頼される探偵の伏見 あまりにも手がかりが少ない中、SNSなどを使って探していきます この二つの目線で進んでいきます。 デスゲームだけじゃなくて、伏見パートがあることでちょっとクスッとさせられます。バイトの蜂須賀が面白い(´∀`) デスゲームの行方は? どのようにして行われているのか? 石井有一は見つかるのか? 終盤にガラッと雰囲気を変えてきますので ぜひお楽しみください( ´∀`)

    73
    投稿日: 2024.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく失礼なんですが、あんまり期待していなかったせいで最後まさかの大号泣してしまいました。 他の誰でもなく自分が自分を一番応援していてくれたんだ きっと誰でも本当はそうなのかもしれません。

    0
    投稿日: 2024.12.07
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    「死んだ山田と教室」が面白かったので、続いてこちらも。 前作とは全く雰囲気が変わって、こちらはデスゲーム。エンタメ要素が強くなった感じがして、特に前半は好みじゃなかった。 でも、ラストのあたりから「そういうことだったのかー」と妙に納得して、物語の印象ががらっと変わった。改めて見ると、タイトルもしっくりくる。

    42
    投稿日: 2024.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    デスゲームってお金かかるよなー、たいへんだよなぁーっていう個人的な感想を「こんな設定で解決するんだ?!」で、それだけで度肝を抜いた一冊。発想がすごいというか面白い。まさしくエンタメ。ごちそう様でした。

    1
    投稿日: 2024.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大量の石井が死んだことに対する理由はあった。が、その理由に賛否両論ありそう。読み終わった後の読後感は良かった。

    0
    投稿日: 2024.11.29
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    読書備忘録875号。 ★★★★★。 死んだシリーズ第2作!大っ好き! なんか体育館みたいなところで目覚めた石井唯。 首に変な輪っかがついている。 周りには老若男女同じような格好をした人たちで溢れかえっている。 突然のアナウンス。 「これから皆さんに60分間ドッチボールをしてもらいます!」「ボールは四方の壁の4か所から発射されます!」 そして、アウトになった人たちの首輪が爆発して首が吹っ飛び大半が死んだ・・・。 場面は替わり、探偵事務所を営む伏見とバイトの蜂須賀。 劇団クジラチャーハンの代表鶴田が、劇団員の石井有一を探してくれと依頼してきた。 公演最終日に消えたという。 役に乗り移るレベルの役者だという。 手掛かりは無いに等しい・・・。 まずは石井有一の住処から調査することにした。 場面は戻り体育館みたいなことろ。 「生き残ったみなさん。つぎはしりとりです!」「しりとりの文字数分階段を上ってもらい、早く登り切った人から6人だけ生き残れます!」「ただし、禁字が含まれており、禁字を含む言葉を言ってしまったらアウトです!」 そして、石井有一と唯を含む6人が生き残った。 探偵の伏見と蜂須賀は僅かな手掛かりを頼りに有一の故郷長崎にたどり着いた。 場面は体育館みたいなところ。 「さあ、みなさん最後のゲームは最初からグーです!」「最後に勝ち残った方が自由になれます!」 そして、6人は語り始める・・・。 一見デスゲーム小説。 なんだかなぁ、と思いつつ読み進めた。 そして、想像を超えた事実が! なんとなんと!そういうことか! シュウジさん!そういうことか! 後半で一気に★5つに変わってしまった。 金子さんの作風かも知れませんが、最後がちょっと切ない。 死んだ山田・・・も最後はそれで良いよね・・・、という結末だけど切なかった。 今回も切ない。 334人の石井!みんな切ない。ここから始まる有一も切ない。 これって、考え方はエヴァの人類補完計画だな。

    38
    投稿日: 2024.11.27
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    デスゲームパートと探偵パートが入れ替わり進んでいきます。かなり読みやすいです デスゲーム要素でハラハラ、最後がどうなると気にながら一気読みしましたー。 死んだシリーズ初見だったので他のシリーズも読んでみたいです。

    8
    投稿日: 2024.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネタバレです。 ホントにネタバレです。 私はこの作品のネタバレをつい読んでしまって、シックス・センス観る前にSCREEN誌を読んでネタバレされた時以来の衝撃を受けました。 知りたくなかった…。 知らん方が楽しめた…。 と、後悔してます。 それでも良いなら、読み進めてください。 ビリーミリガンを超える332人の人格を持つオッサン。しかし多重人格にありがちなオッサン(主人格)は自分が解離性同一障害との認識無し。 管理者?監督者?どの人格をおもてに出すか、決定する人格は思う。 「いい加減疲れた。増え続ける人格を制御できない。死んでしまおう…」 気づくと全人格がどこか広い場所に揃っている。 「統合するチャンス!」 「主人格の好きなデスゲーム装って…。」 なぜかわからないけど、白くて広い空間に沢山集められた『石井達』。 わけもわからず、いきなり天の声からドッジボール形式のデスゲームの開始を告げられる。 後半まで、最初は特にグロいです。 話は主人格でも統合しようとしてる人格でもなく、末端の人格の女子中学生の視点と、 主人格のオッサンを探す探偵の視点の2方向から進められていく。 つい読んだネタバレで、多重人格のことわかってても。 終わり方が良かった。 得たもの?は微妙だけど、整合性がきちんと取れてるのが良い。 なんだかんだ書いたけど、面白かったー! オッサンに未来があるのか? ないのか? わからない。 ただ応援したい。

    3
    投稿日: 2024.11.16
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    2024.11.12 自分からはまず選ぶことのない一冊。 途中の展開は想定の範囲内というか、なるほど、こういうストーリーどこかで読んだり、見たりするよねと思っていた。 しかし、第3章の終盤から、最終章には驚いた。 正直、こういうオチなのか、すごいなと感心した。

    1
    投稿日: 2024.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地雷グリコとかがみの孤城を混ぜたようなミステリー。本当のデスゲームだと思ったら、解離性同一性障害のお話だった。

    14
    投稿日: 2024.11.10
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    今度は石井か、と手に取るとなかなか衝撃的なスタートで。でよくあるデスゲームものかと思ったらなかなか大きなギミックが仕掛けられていておじさん大変驚きました。 結構感情移入させてのグロ描写が続くので耐性無い方にはキツイかもですが(一番辛いのは第一章かもしれない)、伏見と蜂須賀の凸凹なやり取りが気に入ったのなら最後まで読み進めてほしいかなと。 ただこれ関係の、作中でも取り上げられている先行作品を読んでいないので、当方評価が上過ぎかもしれないです。

    0
    投稿日: 2024.11.10
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    『死んだ山田と教室』がおもしろかったのでこの本も読んでみたけど、デスゲームか〜と思って前作の方が好みだった。でも前作と同じで読みやすかった!

    1
    投稿日: 2024.11.08
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    謎の部屋に集められた、老若男女333人の「石井」。突如として開始したデスゲームにより、石井たちはどんどん抹殺されていく。一方で探偵の伏見は、行方不明になった「石井有一」を探すように依頼された。このデスゲームの開催者は誰なのか、そして最後に生き残る「石井」は誰なのか。さくさく読める、テンポの良いデスゲーム小説です。 一見よくありがちなデスゲーム小説。なのですが、石井の消費が早いよ! 最初のゲームで333人がいきなり12人に減るって、何そのハイペースっぷり。まあそもそも、最初のゲームがあまりに過酷すぎると思うのですが。これ、生き残れる気がしないわー。 探偵パートがどのように絡んでくるのか……と思ったら、ラストに向けてまさかの展開。そうかそういうことだったのか。最後で荒唐無稽感が一挙に薄れました。が、それにしてもこのタイトルのインパクトが強すぎるなあ。

    1
    投稿日: 2024.11.07
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    『バトル・ロワイアル』+『地雷グリコ』+『全日本じゃんけんトーナメント』みたいなテイスト。登場人物の多さに、混乱してしまわないか若干不安に思いながら読み始めるも、その心配は杞憂でした。人数多いけれど主要人物はそれほど多くないからかも。第1章から驚くほどザクザク進むし、第3章もどうなっちゃうのこれ?って感じだけれど、終章で予想していなかった方向からの解決にまんまとやられた。ゲーム中の絵面を想像するとすごいものがあるけれど、あまり凄惨な感じはしなくて助かった。面白かった~。本の厚さも程よい。『死んだ山田と教室』『死んだ木村を上演』も読んでみたい。内容には関係ないけれど、表紙の名簿はもう少し文字が読めたら嬉しかったなあ。

    5
    投稿日: 2024.11.05
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    死んだシリーズ第二弾! 何かやっすいイカゲーム始まったな……と思ったけど、合ってた!まさかのイカゲームだった! 前作の『死んだ山田と教室』の時も思ったけどこの作者さんの作品、読後間の虚しいような、爽やかなような独特の感じがクセになるな 第三弾ももうすぐ発売なので楽しみに待ちます

    4
    投稿日: 2024.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SL 2024.11.2-2024.11.3 そういうことか! 現実とはかけ離れたデスゲームが始まり、一方で現実的に行方不明者を探す探偵の捜査が描かれる。そして真相は、そういうことなんですね。 面白かった。もう少し掘り下げたらもっと深い話になったのにと思うところもあるけど、金子玲介さん、なかなか好みかも。

    0
    投稿日: 2024.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グロい!!けっこうグロい!!! 頭吹っ飛ぶし血とかめっちゃ出る!! でも面白い!!!!! ただただ人がバンバン死んでいくブッとび小説ではなく、ちゃんとストーリーがある。 伏見の視点で有一の過去が明らかになるのでスッキリするし、途中まではこれどうやって着地する話??と不安になるけど、ちゃんときれいにまとまって終わる。 人が死んでいく(人格が統一されていく)過程はなかなかハードな描かれ方だけど、そこ以外は納得というかすごくいい終わり方だったなと思った。 最後、「大丈夫だから!」と呼ぶ声がするシーン。 これまでのたくさんの石井さんがきれいさっぱり消えたのではない感じがして、とても好き。 よい小説でした!!

    1
    投稿日: 2024.11.02
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    死んだ山田と教室、からすぐに、死んだ石井〜を読んだので、山田の時のようなハートフル?なイメージでいたのだけど、真逆の雰囲気でとりあえず焦る。 冒頭では、石井達は生きてるし。とにかく血潮が凄い。あまりに淡々と描かれてるので、ホラー要素は無いものの、読んでて気持ち良いものではない。 なんでこんな意味不明のグロテスクなもの読まされてるのかなぁ、と思うものの、全ては最後のトリックのため。それにしても引っ張り過ぎでしょ。あまりに頭がポンポン飛ぶから気持ち悪いわ。

    0
    投稿日: 2024.10.28
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    そう来たか!面白かった。 ひろーく捉えればデスゲームもの。デスゲームものだと思うと2章までは緊張感足りなくね?設定薄くね?ってなるかもなんだけど、絶対3章まで読み進めて欲しい。 ちょっとネタバレせずに言えること少ないんだけど、かなり好きでした。

    9
    投稿日: 2024.10.21
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    前半はデス・ゲームであまり好きではない話だったけど、途中からはこれは普通のデス・ゲーム話じゃないぞ…とドキドキワクワクして読了。 結末は予想してたものと、とても違い面白かったです。 『死んだ』シリーズは、人が苦しい人生をもがいて生きているということを考えさせられるものでした。 次回の木村もどうなるのか気になっています。

    17
    投稿日: 2024.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    デス・ゲーム?かと思って読んだら…。 想像した結末とはちがって、有一の中にいる人格だったという展開にちょっと驚きました。

    1
    投稿日: 2024.10.20
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    典型的なバトルロワイヤルものです。途中までは。 個人的に残酷な描写は好きでなく、同時並行で繰り広げられる探偵劇もコミカルというよりも鬱陶しく感じていましたが、終盤に差し掛かると面白い展開に切り替わっていきます。 ここまで我慢できるかが読む上での鍵だと思います。 ただ、細かな違和感がずっとつきまとうのをヨシとするか、物語として弱いとするか、判断が分かれるかと思います。 個人的にはエンタメとして評価したいです。

    1
    投稿日: 2024.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どうなってしまうの?と続きが気になって一気読み。 舞台俳優の石井有一が行方不明になった。探偵の伏見と助手の蜂須賀は石井を見つけるために調査を始める。 一方石井は333人の「石井」が集められたデスゲームに集められていた。老若男女さまざまな石井。ドッヂボールのボールから逃げるゲームやしりとりのゲームを通して333人いた石井がどんどんと減っていく。石井はいったいどこに?そしてこのデスゲームの主催者は? 以下ネタバレ。 デスゲームに参加していた石井さん333人はすべて石井有一の中にいる人格だった。有一は解離性同一性障害だった。幼い頃のトラウマなどの影響で様々な人格を生み出していた有一。あまりにも多くなってしまった人格を整理するためにも有一の中でデスゲームが行われていたのだ。いやー、これは全く想像できなかった! 死んだ山田と教室に続き、最後までハラハラしながら読みました。次作も死んだ〜というタイトルのようなので次楽しみ。

    7
    投稿日: 2024.10.14
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    早々に開始されるデスゲームから 非現実的な場面展開で好みではなかったけど 続きが気になって読み進めたらこんなオチ。 なんか夏にもこーゆー本読んだなぁ。。。 山田→石井ときて11月に木村が出るらしい。

    12
    投稿日: 2024.10.12
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    デスゲームの参加者が300人を超える小説にどう終止符をうつのか? あっという間に読み終えた。最後のトリックを書きたいための伏線だったことがわかる。前作よりも話としては面白い。

    0
    投稿日: 2024.10.10
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    前作『死んだ山田と教室』が出て1年もしないうちに第2作。前作と関係あるのかと思ったら、全然違う内容でページ数が少ない上に、軽いタッチで描かれてるからあっという間に読み終えた。 いきなり石井だらけで死のゲームが始まるから『バトルロワイヤル』とか『リアル鬼ごっこ』系のデスゲームかとも思ったら、なるほどなーって感じ。 いろんなものがミックスされたような作品だった。 第3作は『死んだ村上を上演』読むべきか、読まないべきか、悩みどころ。

    36
    投稿日: 2024.10.07
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    正直よくあるデスゲームものでしょとあまり期待せずに読み始めたのですが…どんどん引き込まれて一気読みしました。 途中から探偵パートでこの人、そうなのかも?と思いはしたものの、まさか石井たちがそうだったとは! とふんわりしたことしか書けませんが、タイトルの意味もそういうことかと納得です。

    1
    投稿日: 2024.10.04
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    個人的にめちゃめちゃ好みでした! 前作よりもラストの展開が好きです。あまり考えずにさらっと読んだ方がオススメですかね。 なるほどね〜そういうことか〜!

    3
    投稿日: 2024.10.03
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    『リアル鬼ごっこ』では佐藤さんが、『死んだ石井の大群』で石井さんが、意味不明なゲームに参加させられる。どちらもストーリーは浅いけれど、デスゲーム物はストレス発散には有効。

    0
    投稿日: 2024.10.03
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    憑依型劇団員の石井有一が突然いなくなったので、探してほしいと依頼があり、動きだす探偵の伏見とバイトの蜂須賀。 それと並行して始まっているのは333人の石井の強制参加のデスゲーム。 石井有一の生きづらさから始まった増える人格。 人格統合のための荒療治だった。 しかし、333人ってどういうこと⁉︎ってなる。 何故このようなゲームになったのかがわかったときに有一の抱えていたものの過酷さを思い知った。

    49
    投稿日: 2024.09.29
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    グロいのは好きじゃないんだけれど、最後の展開で、あーそうゆう事か!と。 前作はよく分からない設定だったから、こっちの方が面白かった!

    0
    投稿日: 2024.09.23
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    ちょっと甘めの⭐4 今度は「石井」が333人も集められてのデスゲーム それと並行して、石井デスゲームに参加させられている1人を探す探偵のパート どうして石井ばかりこんなにもたくさん、どうやって集めたのか謎は募るばかり 最後は思わず、そういう事か!と口走っちゃいました。 前作「山田」がなかなか印象深く「山田」超えはできなかったけど、自作「木村」にも期待!

    1
    投稿日: 2024.09.22
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    前作の山田に続き今作は【石井】。しかも333人の【石井】を一つの空間に集め開始されるデス・ゲームから物語は始まる。いつこの空間に来たのかも、何故こんなにも大群の【石井】が集められたのかもわからないまま着実に減っていく【石井】たち。ゲームの合間に挟まれる、失踪した「石井有一」の行方を追う探偵たちが謎を解き明かしてくれるかも…と期待しながら読み進めた。予想もつかなかった真相に驚いたが、なるほど~と納得もできて面白かった。次回作は【木村】とのこと。〈死んだ〇〇〉シリーズ、どこまで続くか楽しみ。

    2
    投稿日: 2024.09.21
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     この表紙にヤラレました!「死んだ山田と教室」は未読だったけども…でもこの表紙、石井さんが333人( ゚Д゚)!もう、これは読むしかないでしょうっ!!「死んだ山田と教室」は後回しです(^-^;  333人の年代はバラバラの石井姓の男女が、謎の白い部屋に集められる…。集められた誰もが何の目的で、どういった経緯で、集められたのかも理解できないままにデスゲームが始まる…。14歳の石井唯は、このゲームに参加するまで死にたいと常に思っていたが、初めて生きたいと思ったのだった…。一方、探偵の伏見と蜂須賀の元に石井有一という舞台俳優を探してほしいと、劇団の主宰から依頼があり…。  読み始めて、あれ?バトルロワイヤル??リアル鬼ごっこ??なんか、おんなじなの??と…読んでよかったのか、疑問を感じはじめましたが、思ってもなかった展開に驚きましたっ!と、いうことで、同じじゃないんで、安心してくださいね!詳しくはレビューしませんが、そういうことだったのねぇ…と納得です。ゲームの内容が、ドッチボールや、しりとり、じゃんけんで、わかりやすいのも嬉しいです。

    54
    投稿日: 2024.09.20
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    『死んだ山田と教室』の金子玲介第二作目。 楽しみにしていたのだけれど・・・ 途中で投げそうになった。 読んですぐ、「あ~、バトルロワイヤル」と思ったのが原因。 作品が出たとき、ちょっとしたセンセーションだった。 あの手の嚆矢だもんね。 わたしはダメで、即投げた。 その後も、あのジャンルは苦手で読めないのに・・・ まさに、その世界!ううううう~ それでも、「死んだ山田....」の感動を思いだし、読了。 あらすじは以下の通り。 石井有一なる45歳の小劇場俳優が行方不明になる。 彼の演技に惚れ込んでいる劇作家は友人の探偵・伏見に石井探しを依頼する。 助手・蜂須賀と共に伏見の探索が始まる。 その一方で、石井の集まるデスゲームも行われる。 330余名のうち最終的に生き残れるのは一人だけ。 伏見らの活動とデスゲームは交互に進み、 それがひとつになるとき・・・ 驚きの結末が、と言うお話。 実は、あまり驚かなかったんだけどw え、この結末?という感じ。既視感があるというか。 かすかな光が射して終わるところは、「山田」に通じ、 わたしの中での著者は、かろうじて面目躍如。 作品はデスゲームモノへのオマージュなんだね。 デスゲームものの苦手なわたしが読んでも、共感できないのは当然。 次は「死んだ木村」が続くそうだ。 「山田」は三部作とのことと聞いていたが、 「死んだ」三部作ってことなんだね。 また、このノリだったら、わたしはついていけないな。 それでも★4にしたのは、「山田」の感動を再び期待するから。 次は、また全然違う色の作品を繰りだしてくる気がする。

    5
    投稿日: 2024.09.19
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    サクッと読めて面白かった。 始めの方はイカゲーム的なアレかと思ったけど、途中からぐんとおもしろくなってくる。 結末は事情が事情なだけにちょっと切なくもあるけれど、探偵の伏見と蜂須賀のコントの様なやり取りが合間合間に挟まれてることもあり、楽しく終われる。

    14
    投稿日: 2024.09.18
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    前作の巻末予告にタイトルがあって ギャグだと思ってたらなんと 図書館の新刊リストをみてびっくりした デスゲーム物はあんましよく知らないのだけど有名な作品のパロディとかも散りばめられてるっぽい感じは随所に感じられた 知ってる人なら更に面白いんだろうなぁ 落とし所をどうするか 最終章までワクワクして読めた 次回作も楽しみ

    5
    投稿日: 2024.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    333人の石井が集められ、デスゲームが始まる。なんだろう、苗字に注目すれば「リアル鬼ごっこ」だし、首輪は「バトル・ロワイヤル」。ゲームのルールは「神様の言うとおり」に近い。最後の一人になるまでというところは「イカ・ゲーム」にも似ている。うわ、私デスゲームを題材にした小説、好きだな…。自分でひくわ。 でも余程の聖人君子でない限り、こういう作品好きだよね?眉をひそめながらも読んでしまうよね? ただし、なぜ最後の一人になるまで残酷なゲームを行うのかの理由がはっきりしていないと納得はできない。夢落ちとかは絶対やめてほしいところだ。本書の「デスゲームの理由」はすっきりと腑に落ちた。石井たちがどんどん死んでいくのと同時進行で、探偵が調査を進めていくのも面白かった。しかし、探偵助手はよく真相が推理できたものだ。何も考えてなさそうに見えるが、優秀だったのか。何を書いてもネタバレになりそうでこれ以上書けないが、予想外の終着地点に連れていかれた感じがする。石井たちよ、安らかに…。

    1
    投稿日: 2024.09.14
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    気がつくと真っ白い部屋にいた石井唯(中2)。記憶を探るがまったく思い出せない。周りには大勢の老若男女がひしめき合う。驚くことに333人全員の苗字が“石井”であることが判明。 突如響きわたる《声》から「ドッジボール」を始める指示が言い渡される。60分間ボールを避け続けること。避けられなければ首輪爆発による即死のデスゲームがスタートした… 一方探偵の伏見は、高校の同級生から中年新人俳優•石井有一の捜索依頼を受ける。石井は演技未経験ながら、“憑依”したかのごとく役へ没入して演じ分ける才能を秘めた俳優だというが… 私がミステリを読み始めたのは1999年頃。それまで小説というものをほとんど読んでこなかった私を、虜にした本を読んだのがキッカケだった。 その本の名は「バトル•ロワイアル」。“デスゲーム文学”の草分け的存在だ。中学生同士の殺し合いというあまりにもセンセーショナルな内容から、当時賛美両論を巻き起こしたが、私はエンタメと割り切って面白く読んだ。深作欣二監督による映画も何度も観た。柴咲コウはあれを期に一躍スターダムに登り詰めていったもんなー(遠い目)。 その後色んな作品を読み進めるうちに嗜好が変わって、今ではミステリの中でも「本格ミステリ」を最も好んで読むが、「デスゲーム」も依然好きなジャンルの一つである。何が好きなのかは自分でもよくわからないけど、“死んだら終わり”の状況下で生き残りをかけて試行錯誤する登場人物達に、感情移入しながらハラハラドキドキする感覚がたまんないのかも。 さて本書。「バトロワ」の流れを汲むデスゲームを本流としつつも、様々な要素が内包されていた。しりとりやじゃんけんといった身近なゲームをアレンジして競うという点では、「地雷グリコ」と似通った一面もある。あちら程、頭脳バトル要素は色濃くないけれども。終盤に明かされる生き残った石井達のほにゃららは、辻村深月の某ベストセラー作品を彷彿とさせ、このとんでも設定を SFかと思わせといてリアルに着地させているのは剛腕。ミステリでは使い古されたオチなんだけれども、すっかり騙されてしまった。大胆に張り巡らされた伏線も、気持ちよく回収。 本書の中で紹介されているデスゲームetc(※)、未読本もあったのでそのうち読んでみようかな。 (※)「バトル•ロワイアル」「カイジ」「ライアーゲーム」「神さまの言うとおり」「リアル鬼ごっこ」「インシテミル」「死のロングウォーク」「イカゲーム」 《死んだシリーズ》 1.死んだ山田と教室 2.死んだ石井の大群 3.死んだ木村を上演

    21
    投稿日: 2024.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    多重人格モノって、いつも「密室」で人格同士が話し合ってるよね。というところから「密室で行われるデスゲーム」と接続する、という発想自体は面白かった。 一方で、物語の中核をなすメッセージは、「石井有二が生きるために必要のない人格はなかったんだ」という、勇ましい部分も弱い部分も含めた人間のすべての部分の肯定というところにかかっている。 しかし、デスゲーム×多重人格というアイデアによって引っ張られた物語なため、どうしても人格同士で「殺し合う」という過程が発生してしまう。 この「殺し合う」という過程を、デスゲームの文脈とは異なった文脈で読み替えることでうまく全体のテーマと接続できるとよかったと思うけれど、「殺し合いはしたけど結果的にはすべて統合されるよ」という修治の説明のもとで乱雑に‪”‬問題なし‪”‬ということにされてしまう。 じゃあデスゲームである必要なかったんじゃない?というのが当然浮かんでくる疑問で、そこを回収してくれるともっと力強い「生の肯定の物語」になったんじゃないかと思う。

    3
    投稿日: 2024.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    金子玲介作品2作目。 前作の「死んだ山田と教室」が良かったので 今作も図書館で見つけて借りました。 表紙と背表紙のタイトルのフォントが デスゲームのイメージと違うなぁと思いつつ 読み始めました。 白い部屋に集められた333人の石井さん、首に黒い首輪、ゲームに負けたら 飛ぶ首。 ドキドキハラハラしながら読み進めました。 でもまさかそういう結末だなんて思ってもみなくて 蜂須賀の最初の指摘… 「あなた、」 「有一さんじゃないっすよね?」の後は衝撃的でした…! 今作もしっかり楽しませてもらいました。 1作目、死んだ山田と教室 2作目、死んだ石井の大群 2024年冬に次回作発売予定らしい… タイトルが「死んだ木村を上演」… 次回作も絶対読もう……!楽しみ!!

    5
    投稿日: 2024.09.10
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    どうしようー読めるかなーが読み始めの感想です。 私 「バトル・ロワイアル」とか「神さまの言うとおり」とか「カイジ」とか 所謂デスゲームものが苦手です…。だって何の意味があって殺し合うの??怖すぎるっ!自分が巻き込まれたら もうさっさと死にたい!けど死ぬのも怖い! 怖かったけど予想以上にポンポンと死んでいくので最後まで読みきれましたー! ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 唯は目覚めると真っ白な部屋にいた。 ここはどこ? 《お待たせいたしました》 どこからか機械音のような声が響く 《三つのゲームを実施し、最終的に勝ち残った一名のみが生還となります》 壁にかかった黒い画面には333人の石井の名前…。 これは誰が何の目的で始めたゲームなのか…。 最後まで生き残るのはどの石井? ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 探偵の伏見は、高校の同級生だった鶴田から人探しの依頼を受ける。鶴田の主宰する劇団の劇団員 石井有一を探して欲しいと。芝居の千秋楽前日に何の前触れもなく姿を消した有一。探偵の助手兼 フリーのピン芸人 蜂須賀と石井有一の行方を捜し始めると、有一の部屋から大量の●●を見つけ…。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 前作の『死んだ山田』同様に「生きろ」というメッセージを受け取りました。 「山田」のレビューも「和久津、中身ぎちぎちで生きろ!」って書いてるなぁ。 こちらは「中身なんてなくても どうしようもない日々でも それでも生きていくしかないんだよ!」かな。 わたしが好きなのは 青春もの>デスゲーム ということで私は前作の方が大好きでした。でもこちらも面白かった!「死んだ山田」と同じく脇役さえも面白い。やたらと声がデカい椎木がいいな笑 次は『死んだ木村を上演』! 楽しみ(*ˊᗜˋ*) 蜂須賀みたいなのいるよねー。ボケてるようで 最後に美味しいとこ持ってくやつ笑!

    42
    投稿日: 2024.09.07
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    『死んだ山田~』が面白かったのでこちらも読んでみました。読み始めてすぐに「イカゲームじゃん!」と思いましたが、果たしてどう収拾するのかの方が気になってどんどん読み進めることができました。結果、なるほどそういうオチかと。 この冬に刊行予告されているシリーズ3部作の最後『死んだ木村~』が待ち遠しいです。

    0
    投稿日: 2024.09.02
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    気がついたら大量の石井に囲まれていた… トンデモな世界観を堪能できるミステリー #死んだ石井の大群 ■あらすじ 石井唯は気が付くと体育館のような場所にいた。周りにも老若男女が大勢いあわせ、どうやら皆同じような境遇だった。唯が話しかけると、なんと全員の苗字が石井であることが判明する。これは一体、どういう状況なのか… 一方、探偵を営んでいる伏見とその助手の蜂須賀のもとに、人探しの依頼が舞い込んでくる。石井有一という劇団員が行方不明になっているらしい。彼らは調査を開始するのだが… ■きっと読みたくなるレビュー おもろい!色んな要素を盛り込んでますね~。でもいいバランスの取れ具合で、個人的には前作よりも好きです。 いきなり何だかよくわからない世界に飛び込むのですが、感情描写が親しみやすく、場面描写などの説明も綿密でしっかりしてるんですよ。全体としてもページ数も少なめなのに、テーマとしては生と死を扱っていて厚みがあります。 今回もセリフ回しがお上手です。なにがおもろいって、ファイナルウェポンですよ。ファイナルウェポン。なんだそれって方は、是非読んでください。もう爆笑です。もはやコントのやり取りなんですよね、いい角度の切り口だし、粘着度も素晴らしいんすよ。 ストーリーとしてはですね… 面白味をそいじゃうので、何も言いたくありません。たくさんの石井が出てきてわちゃわちゃ感、何じゃこれ感、ヒリヒリ感が強いです。伝わるかなー。そしておそらくは、当初考えていた以上の展開になります。 謎解きのプロットもなかなかウマイんですよ。徐々に情報が提示されていき、ハッとするような気づきが訪れる。ここはもうミステリーなので楽しんでください。 本作、結構むちゃなことをやっているんですが、軽すぎず、重すぎず、読み物として楽しく面白味もある。文体もライトなんですが、おさえどころは落ち着きもあって丁寧、文芸としてのバリューもあると思います。褒めちっぎてますが、ホントにバランスがいいんですよね、これ大事です。 どなたにもおすすめできる、不思議さ満点のエンタメ小説でした。 ■ぜっさん推しポイント 前作もそうなんですが、生と死の狭間の描き方が力強くて好きですね。死に対する悲哀と覚悟、そして生に対する勇気と怯え。人間の究極の葛藤といえる部分を読み手に突き付けてくるんです。 読み終わってみると、いまの自分の生き方はどうなんだろうか?と考えずにはいられなくなるんですよね。皆さんはどう思いましたか?

    111
    投稿日: 2024.08.29
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    途中から何となくそうなのかなーとは思ってた。 デスゲームパートと調査パートが交互にいい感じになっているので、飽きることなく読み進められた。 「死んだ山田~」とはまた違った読み味で面白かった。

    4
    投稿日: 2024.08.22
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    「死んだ山田と教室」は、ラノベ的なノリが多かったのですが、今作は少し抑え気味で好きなテイストでした。デスゲームの場面と探偵捜査の場面とを交互に楽しめました。 石井の大群が何者なのか… 勘のいい人なら読みながら気づくでしょう。

    7
    投稿日: 2024.08.21
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    Amazonの紹介より 白い部屋に閉じ込められた333人の石井。失敗すれば即、爆発の3つのゲームで試されるのは、運か執着心かーー。 14歳の唯は死にたかった。理由なんてなかった。何度も死のうとした。死ねなかった。今、はじめて生きようと思った。この理不尽な遊びから抜け出すために。 探偵の伏見と蜂須賀の元に、石井有一という人物を探してほしいという依頼がきた。劇団の主宰が舞台での怪演を目の当たりにし、その才能にほれ込んだ矢先の失踪だった。 唯と有一の身に何が起きたのか、そして二人の生死の行方はーー。 前作「死んだ山田と教室」では、主人公の生きたいという魂の叫びが印象深く、ストーリーとしてもとても良かったので、楽しみでした。 冒頭から突如始まるのは、バトルロワイアル。それも石井姓の人達ばかりで、どんどん人が死んでいきます。 それぞれの首に爆弾が仕込まれていることもあり、これはイカゲーム?バトルロワイヤル?今際の国のアリス?など、聞いたことのあるドラマが次々と思い浮かび、これは何かのオマージュなのか?とか思ってしまいました。 それと同時にもう一つの物語も進行していきます。 それは、ある人物の捜査依頼。突如新星のごとく現れた中年の舞台俳優・石井有一が千秋楽の前に行方不明になったということで、探偵に依頼をします。 共通しているのは、どちらも石井という人物。どのようにして繋がり、どのような展開していくのか楽しみでした。 ここまでで印象的なのは、333人分の石井○○が書かれていたことです。 よく思いついたなと思うくらい、全員分異なった名前が書かれていて、読んでいて唖然としてしまいました。 もちろん、その中には石井有一も含まれていますが、バトルロワイアル編での主人公は、石井唯という人物です。 14歳ということもあり、次々と起こる惨劇は衝撃的すぎのなではと思うくらい衝撃の連続でしたが、懸命にゲームを抜け出そうとする描写が印象的でした。 3つのデスゲームを通じて、なぜこのようなことが行われたのか明らかになります。 そもそも、ゲームの参加者たちは怪しい人達ばかりなのですが、そういった疑問も後で解決していきます。 今迄のデスゲームでの緊張感とは違い、後半戦では別の空気感が流れていて、展開としても意外な方向でしたので、面白かったです。 同時進行の探偵編では、石井有一を深掘りすることで色んな発見と驚きが待ち受けます。有一がどんな人なのか深掘りするだけでなく、蜂須賀のズカズカ踏み込む性格と冷静な伏見の凸凹さが面白く、魅力的でした。 そして、2つの物語が合わさったとき、デスゲームの真実が明らかになります。 どことなく、メッセージ性が前作と似ている部分もあって、生きたいという魂の叫びにグッときました。 終わり方も、温かみのあるラストだったので、良い余韻に浸れました。 生きていれば何かしらは起こる。辛い事が連続で起きたとしても、救ってくれるかもしれません。 死んだら最後であり、生きていると色んな奇跡があるかもしれません。 生きることの大切さといったメッセージ性が伝わった作品でした。

    9
    投稿日: 2024.08.17
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    「死んだ山田と教室」が好きすぎて、えっ、もう?のタイミングででた新作に興味はあるけど、山田は越えないだろうなと思ったりして、ちょっと迷っていた。まぁでも読んでみるかと購入。 デスゲームの所は読むのがきつかった。でも探偵パートと交互にくるので耐えられた。 どんどん次が気になり一気読み。ラストは泣いてしまった。ただ山田と違い、自分が泣いているのは、どういう感情なのかがよくわからない。 令和に「生きる」とは?をヒリヒリと突きつけて泣かせにくる作家、金子玲介、これからも追っていきたい。

    4
    投稿日: 2024.08.17