
日航・松尾ファイル -日本航空はジャンボ機墜落事故の加害者なのか-
木村良一/徳間書店
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総合評価
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powered by ブクログあの日航ジャンボ機墜落事故からもう40年が過ぎようとしている。事故原因については機体の尻もち事故、その修理ミスから圧力隔壁がリベットの金属疲労で破壊それ油圧系統が破断、操縦不能となったとされている。 本書は事故調査の責任者、元取締役だった松尾芳郎氏の報告書と資料から事故原因を再検証したもの。 事故原因には墜落位置の特定に時間を要したことこら陰謀説だったり自衛隊の無人標的と衝突した説などもある。だが本書を読む限り圧力隔壁の修理ミスが原因で間違いないだろう。日航も事故後数日で原因にたどり着いている。 詳細な修理の状況を公表しないボーイング側と日航の駆引きが原因を曖昧なものにしている。 本書によりあらためて事故を振り返ることができた。安寧なように思われる世の中でも一つシステムの歯車が狂うと文明が牙を剥いて人類に襲いかかる。 我々はそんな紙一重の世界の世界に生きていることをあらためて感じさせられた一冊でした。
0投稿日: 2024.12.08
