すごくすごくよかったです( ߹ㅁ߹)♡ どうしようもなく運命な出会いが心にじーんと沁みます...! "吸命"というありとあらゆる生命体から生命力を吸い上げることによって力を得る異能を持ち、「普通」を奪われ生家から虐げられ続け、死神姫と呼ばれた雛乃。 そんな雛乃を古い盟約を持ち出し、結婚という形で日陰の暗い世界から救い出してくれたのは"不老不死"の異能を持ち200年以上生きる死にたがりと呼ばれた雪嗣。 ずっと虐げられてきて、かつ無自覚に他人の生命力を奪ってしまう異能のせいで固く心を閉ざしてしまった雛乃を決して急かすことなく、少しずつ雪解けを待つように本人の気持ちを引き出して無理強いしない優しい雪嗣とそんな彼に少しずつ心を開く雛乃の様子にほっこり癒されました(*´艸`) 全てを諦めていた雛乃がフルーツタルトを食べた時のシーンが、世界にぱあっと色が付いたみたいな鮮やかさで描写も一つ一つ細やかでとっても印象的でお気に入りです!! 雛乃を虐げた神崎家の人たちへの制裁も容赦なくて追い詰め方も策士でそんな腹黒いところも素敵です(*´艸`)⟡.* ずっと雛乃を甘やかし続けていた雪嗣の方の事情もとても切なくて全てが終わった後の話のシーンでは彼の優しさと悲しみと、ひしひしと伝わってくる雛乃への深い愛情に涙が溢れました｡(ᵑ ᵔ ᵑ`∘)｡ｩｩ… 誰に対しても冷たく無感情な雪嗣が雛乃にだけ優しくて雛乃の前でだけ「普通」でいられるように、雛乃もまた雪嗣と一緒なら「普通」を楽しむことができる。そんなどうしようもなく運命な関係が最高にエモいです...!!! これから2人でたくさんの「普通」を過ごして一緒に生きて「普通」に歳を重ねていくのだと思うと温かな気持ちでいっぱいになりました(•ᵕᴗᵕ•)♡

出先で持っていた本を読み終わってしまったので、近くにあった本屋さんで購入。新刊コーナーでまたもや表紙買いです。 「吸命」の力を持つ雛乃。幼い頃に自身の力で母を殺してしまい自責の念に駆られた上に、父とその再婚相手の娘に虐げられる毎日。直系としての権利も何もかも搾取され絶望していたところに、敵対家門である龍ヶ峰家の前当主との婚姻が決まる。前当主・雪嗣は「不老不死」の力の持ち主で、不穏かに思われた新婚生活は幸福なものに変わっていく。 しかし、その一方で雛乃の実家の神崎家では未曾有の混乱が巻き起こり、異母妹・凛々花は再び雛乃に危害を加えようとする…。 本の貸し借りを通して心の距離を縮めていくシーンは、本好きとしてはたまらないシチュでした。 今作も私の大好きなシンデレラファンタジーのストーリーでした。 こういうお話の醍醐味、復讐パートはとても楽しかったです。 2人には「死が二人を別つまで」幸せに暮らして欲しいです。