Reader Store
頼清徳 世界の命運を握る台湾新総統
頼清徳 世界の命運を握る台湾新総統
周玉蔻、矢板明夫/産経新聞出版
作品詳細ページへ戻る

総合評価

1件)
5.0
1
0
0
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     蔡英文さんの後継者という立ち位置であることは、以前より存じておりましたが、頼清徳さんの生い立ちそのもは詳しく知りませんでした。  農家さんをはじめ、民間の人々は早朝からラジオを聞いて働いていることに注目し、自らの政治指針を伝える方法は、ラジオにあえて限定してきた発想であったり、細やかな意識も見事ながら、父を若くして失ったために、母や国家への恩返しとして生きてきた情熱的なその気性もまた、大変好ましく思えました。  また、賛否の激しいハーバード大学ですが、その入学資格は、推薦されることが強く影響しているという内容も印象的でした。対立候補であるはずの国民党の有力者から、あえて推薦を受けるという離れ業も、まるで映画のような爽快感がありました。彼の懐に入って信頼を得る人柄は、なるほど、安倍元総理を友と慕うように、よく似ているのかもしれません。  大変に元気と勇気をもらえる素敵な一冊です。  政治的なノウハウというよりも、こんな人を好きになる、真似してみたい、と思わせる、とある人の冒険物語と言えましょう。皆さんもどうか一度読んでみてもらいたいです。

    0
    投稿日: 2024.07.10