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とうに夜半を過ぎて
とうに夜半を過ぎて
レイ・ブラッドベリ、小笠原豊樹/河出書房新社
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総合評価

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    ◎なんとか日曜を過ごす 例えば夕焼けが美しいとか、のたりのたりとひいてはかえす波を見て感じる穏やかな気持ちだとか、小春日和に歩くと気持ちがいいだとか、 言われてみれば享受するだけして、自分の中に溜め込むばかりで、それに対して見合ったものをほとんど返せていない。 自分に偶発的且つ必然的に生じた余白を、なにに使うわけでもなく、自分のためだけにとっておくだけで腐らせている。などと考えた。

    0
    投稿日: 2025.06.02
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    ブラッドベリはSFのイメージが強かったけど、この短編集はSFだけじゃなくて幻想、ホラーの要素も入っていてどれも味わいの違う作品で宝箱のようだった! テーマも様々で、死、友人や親との絆、明らかに不幸せなのに夫から離れられない妻などなど。幻想やSF的な作品なのに、自分にもこういう気持ちや場面があったなと、何気ない日常に浮かんでは消えていく感情をピックアップして丁寧に書かれている。 やはりブラッドベリは巨匠だなと思わせてくれた本だった。

    0
    投稿日: 2025.04.13
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    盛りだくさんの22編 SF、不思議な世界、不条理とさまざまに繰り広げられる。 基本、現実世界とは異なるからか、古さは全く感じられない。 「日照りのなかの幕間」 「語られぬ部分にこそ」 が良かったかな。

    8
    投稿日: 2025.03.12
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    悪くはないのだけれど、自分はやはりブラッドベリと言われると『10月はたそがれの国』、『火星年代記』辺りが好きなんだよなぁ。 本書に収められたものもいいんだけれど、寄せ集め感が強く今ひとつのめり込めなかった。読んだ事あるものが多かった。

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    投稿日: 2024.05.16