
総合評価
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powered by ブクログある嵐の晩、資産家の男性が自宅で命を落とす。 死因は愛車のエンジンの不完全燃焼による一酸化炭素中毒。 容疑者として浮かんだ被害者の甥。彼の自白で事件は解決に向かうと思われたが、それは15年前の殺人事件に端を発する壮大な復讐劇の始まりだった。 取り調べシーンではこうして冤罪が出来上がるのかとリアルに感じたし、法廷シーンは実際こんなにうまくはいかないのだろうけど、読んでいて痛快で法廷の行方が気になりどんどん読み進めました。貴志祐介さん、久しぶりだったけど、やはり素晴らしい‼️
0投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログホラーとなっているが、貴志氏の作品はホラーも多いのでホラーと書いたほうが売れるのか?でも全くホラーではない。 叔父の死に関わる犯人探し。まぁミステリーですね。
0投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログある青年が警察から殺人の自白を強要される。青年に同情するとともに、助けようとする弁護士とその協力者を応援したくなる…が、青年、弁護士それぞれに何やら思惑がありそうで…。やがて舞台は法廷での論争へ。 分厚い本で、主に法廷での会話で成り立っているという構成であるものの、意外なほどにスラスラと読めるし興奮する。事件自体はシンプルで謎解きという楽しみはないが、このようなジャンルでもここまで楽しくなるという驚きを味わえる。
0投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログ読み入ってしまった! 感情移入というか、、、 トリックどうこうより、その経緯とか内容とかが前作の青の炎を彷彿させる。
7投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
序盤は自身の叔父を一酸化炭素中毒で殺害した警察と検察に決めつけられたヒダカヒデユキが尋問される展開。ここは警察の検察の一方的な物言いにうんざりする気持ちになった。 中盤は、弁護士であるホンゴウのために事件の調査バイトをするタルミケンスケと、ヒダカの恋人チハルが共に事件の調査をし、公判を傍聴する展開。 終盤は弁護士と検察官のやり合いになり、弁護士の優勢で最終的に起訴の棄却となる。 釈放されたヒダカだが、実は本当に叔父を殺害しており、それは、自身の父を冤罪に陥れた人物だとわかったからであった。しかし起訴の棄却で納得しないヒダカは記者会見を開き、自身の殺害の動機を示すことで再度起訴され、法廷でさらなる事件の真相を語り、父を冤罪として獄中死と繋げた警察と検察を陥れるぞというところで終わり。 最初は警察と検察にイライラし、中盤は調査の邪魔をするチハルにイライラした。それを邪魔だと思いながらも同行させ続けるタルミにもイライラした。 公判で検察、警察が弁護士に言いくるめられていくのはスッキリするが、その背景は警察と検察が対して具体的な証拠を見つけず、印象操作メインで有罪と決めつけているからであり、そんなザルなことやってたらそりゃそうなるよと、当たり前の展開だから驚きやワクワクもなかった。 ヒダカが実は殺害しており、チハルもそれに加担していて、弁護士もそれを認識しているような終わりだったが、それはタルミが所々で疑問に思う描写があったため、最後にそれをまとめたからと言って「うん、やっぱりそうだよね、で、その後の再起訴の展開は?」という気持ちになったところで物語が終わり、不完全燃焼だった。
0投稿日: 2025.12.12
powered by ブクログ冤罪なのに父は獄死した。 父を失い、不幸に落とし入れられた子の復讐劇。 彼女、弁護士までもが片棒を担いでいた。 家族を失った辛さは計り知れないけど、人を殺してまで復讐したいと思うのか?そんな本でした。
0投稿日: 2025.11.26
powered by ブクログ過去の父親の冤罪事件。 その清算を目指す青年の大胆な構想。 冤罪の“冤”は、ワ冠に兎。 あまり意識したことはなかったけれど、 面白いところをついてきたなと感心します。 そして、薄氷を踏むのですではなくて“駆ける”。 割れる前に抜け切るんでしょう。 青年の中で閉じ込められたままの父の“兎”。 自らが、再びの“兎”となり、取調室へ向かう。 薄氷を少しでも証拠で重ねつつ、 警察・検察と対峙していく様子は、 ラストが予測されるとはいえ緊張感があります。 そして、迎えるラストには『青い炎』で読んだあの破滅感を味わうことになります。 上手くいきすぎかなとか、 叔父さん反省してない方が面白かったのにとか、 小さな愚痴はありますけど、 また違った取調室を読むことができました。
114投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ2025.10.26 著書の筆力をあますところなく示す一冊。まず、探偵役をさせられる、弁護士とは別の人間が必要性が自然体で描かれているように、登場人物それぞれに適切な役割が与えられていることがすごい。こうしたプロット、構想を隙なく築く力のある作品を読むとスイスイと没入して読み進めることができる。 ひとつだけ残念なのは、終わり方である。ここで終わってしまうのかあと残念な気持ちにさせられた。
11投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ある嵐の晩、資産家の男性が自宅で命を落とす。 死因は愛車のエンジンの不完全燃焼による一酸化炭素中毒。容疑者として浮かんだ被害者の甥、日高英之の自白で事件は解決に向かうと思われたが、それは15年前の殺人事件に端を発する壮大な復讐劇の始まりだった――。本の厚みに怯んでずっと積読だったのですが、読み始めるとあれよあれよとあっという間に読了。冤罪を晴らしていく物語なのかと思いきや、予想外の展開。さすが貴志祐介さん。面白かったです!
4投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ著者の作品を読むのは数年ぶりでした。 一時期とてもハマって多くの作品を読んでいました。 その時のイメージはホラー作家だったのですが、最近は社会派小説も手掛けているのですね! 本作は読み応え抜群でとても良い作品でした。 本作は冤罪をテーマとしたゴリゴリの社会派小説でありながらも、ミステリー要素もしっかりある上に人間の恐ろしさについても描かれていました。 これまで冤罪をテーマにした作品を多く読んできましたが、何を読んでも悲しくなるし恐怖も感じます。 今の日本の司法では、いつ自分がこのような目にあってもおかしくないと思わされます。 ずっとその問題を指摘されているにもかかわらず、今も警察や検察の体制が変わらないのは何故でしょうか… 社会派小説を読むと様々なことを考えさせられます。 目を背けずに考え続けたいと思います。
5投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログ言いたいことがあったとしても、こんなやり方には賛成できないわ。もっと別の方法はないものだろうか。そもそも父親のことがなければ、こんなことにはならなかったのだろうけど。
0投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログ読後すっきりする結末ではなかった・・。 まず登場人物みんな頭がいいなぁという薄い感想が出てくる。ちょっとした違和感、他の人の言葉尻からよくもそんなに色々考えが及ぶものだ。 そして冤罪が恐ろしい。自分だったら、やっていない事でも何度も強く決めつけてやったと言われたら「記憶にないけど、そんなに言うならそうかも」ってなってしまうかもしれない。そんな私が冤罪事件に巻き込まれたら黙秘一択しかないな・・。それも無理かな・・。
0投稿日: 2025.09.25
powered by ブクログ貴志作品はミステリークロック、 悪の経典以来約7〜8年振りの読了。 前述作品とはまた違う印象を受け、 作者の幅広さを感じた。 前半から、暗示させる主人公の言動。 最終章は怒涛の暗示解放。 私見では終わり方も悪くないと思う。 気になるとすれば 車種名が必ずフルネームで 表記されているところか。
6投稿日: 2025.09.25
powered by ブクログ面白かったです。いい表現ではないかもしれませんが、ゲーム「逆転裁判」のような感じで、すごく楽しめました。 ラストについては賛否あるようです。確かに、典型的な悪者の演出、その悪者を追い詰めるための目まぐるしい裁判のやり取りという展開がテーマであれば、特にあのラストがなくてもよいのかなという気がしなくもないですが、全体を流れる不穏な空気が勧善懲悪のストーリーの中にも緊張感を醸し出して、うまく読者を引き込んでいるなと感じました。これだけの分量がありながら、完全に終わってないように思われるという点では不満が残る可能性がありますが、自分としてはその部分を補って余りある全体の構成かなと思いました。
0投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログ厚いけどすいすい読めた。面白かった。 けれど、警察や検察ってこんなに無能なん??とも思ったけれども…
0投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Audibleにて。 飲酒運転による障害から、殺人事件の冤罪と、あまりにも理不尽な仕打ちを受けた父親の無念をはらすべく、真犯人と警察・検察に対する息子の壮大な復讐を描いた社会派法曹ミステリ。 骨太でテンポも良く、眠れないほどのめり込んだが、終わり方があまりにも唐突で、ここで終わってほしくなかった。。。後日譚を読みたい。
0投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログめちゃくちゃ面白かったのにラストが惜しい。 ここで終わり?!となった人は多いはず。 貴志祐介さんの小説は、『新世界より』しか読んだことがないので、ガラリと全く違う法廷ミステリーでジャンルの幅の広さを感じました。 冤罪もので警察官と検察官はとことん憎たらしく、緊張感のある裁判の場面では手に汗握り、どんな逆転劇になるのか楽しみで終始引き込まれました。 垂水さんである必要性と、そこまでやるかな?という点がやや疑問ですが、面白くて一気読み間違いなしです。
32投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログ「黒い家」をみてからこちらにきたこともあり、 貴志祐介は人間の執着を書くのが上手いな~~と改めて思った。 頭が回る・人を惹きつける魅力がある・粘り強さがあわさればまあ完全犯罪もいけるか、という。
0投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログ面白かった。取り調べの行方、公判の流れや判決から目が離せなかった。英之の緻密さが怖すぎる。ストーリーが重厚なうえに、予測不能な展開に大いに堪能した。 貴志先生の作品は、あらすじを見ると「ホラー」と書かれているので敬遠していたが、他の作品も読んでみたくなった。
12投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログ2日で読み切ってしまった。まるで逆転裁判みたいな裁判シーンはどこも夢中になる面白さだった。続きの話もいろいろ想像できそう。大好き。
0投稿日: 2025.07.24
powered by ブクログ一気読みしました。筆者作品のうちミステリー分野は「懲りすぎてて、よくわからない」ものも多く少し敬遠していましたが、本作品は謎解き要素は最小限として、多くを裁判の舞台劇としたことが良かったと感じました あらすじ ある嵐の晩、資産家男性が自宅で命を落とす。死因は愛車のエンジンの不完全燃焼による一酸化炭素中毒。容疑者として浮上した被害者の甥、日高英之の自白で事件は解決に大きく向かうと思われたが、それは15年前の殺人事件に端を発する壮大な復讐劇の始まりだった。“犯罪者”を執念深く追い詰める警察・検察、英之を献身的に支える本郷弁護士、その依頼で事件調査を始めた元リストラ請負人の垂水、恋人の無実を信じて待つ千春。それぞれの思惑が絡み合い、事件は意外な方向に二転三転していく…。稀代のストーリーテラーが満を持して放つ!これぞ現代日本の“リアルホラー”
21投稿日: 2025.07.21
powered by ブクログやっぱり貴志さんの作品は 読むのが楽しいというか 続きが気になってどんどん読めちゃう。 ものすごく不利な状況からの 後半にかけての展開が ドキドキ楽しめました。
2投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オーディブルで視聴。貴志祐介の作品にしてはちょっと期待はずれな感じ(個人の感想です)。ミステリというよりは法廷モノのような雰囲気で『天使の囀り』や『黒い家』なんかが好きな私としては、もっと「怖さ」が欲しかった。いや、(ネタバレになるけど)日高くん充分怖いやん、検察も警察もこえーよ!ってなるかも知れんけどちょっと弱いんよな…。復讐劇というか、どうしても殺さなければならない奴をどうにか殺す話として貴志祐介作品では『青の炎』が近いのかな。ただ本作では雇われ調査員、垂水の視点から描かれることが多かったためか、いまいち日高くんの切迫感、緊張感が『青の炎』の秀一のように伝わってはこなかったのが残念。
1投稿日: 2025.07.08
powered by ブクログ時々 魔力的な魅力の作品を描く 「新世界より」「クリムゾンの迷宮」と並ぶ 名作 続きが気になり 寝ずに読み進めてしまう! 今までのファンタジーやホラーの路線も面白いが 今回 緻密に裁判についての描写があり 作者の新境地を見る 俺たちの戦いはまだまだ続く という「ダークゾーン」のような終わり方も余韻がある
2投稿日: 2025.07.07
powered by ブクログ厚い本の割にスラスラ読みました。 ある目的のため、刺し違える覚悟で行われた裁判はエンターテイメントとして面白い。感想はイロイロありそうですが、新たな餌は撒かれた。次はどう展開するのだろう。
1投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログオーディブルで聴きました。展開のリズムがいいのでスームーズに聴けます。取調べの描写も裁判の展開もとても素晴らしいと思います。最後の落ちはあまり褒められませんが、とてもいい作品だと思いました。
101投稿日: 2025.07.01
powered by ブクログ面白かった。 一気読み(一気聴き)。 15年前、父親が冤罪で獄中死。 息子もまた、叔父を殺したと被疑者に。 これは、冤罪なのか?計画なのか。 刑事にあたかもお前が殺したんだろーと。 このやり取りが胸糞でした。 息子が一枚も二枚も上手でした。
3投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログ兎が囲いの中に入れられると冤罪の冤の字になる。 逮捕されて取り調べを受ける被疑者は薄氷の上を.警察や検察の手から逃れようとはしる。 父が冤罪で捕まり、獄死したせいで人生を壊された日高英之が伯父殺しの罪で投獄される。 取り調べを受けて自白する英之。その裁判の過程で色々な事実が判明する。伯父の罪は何だったのか? 英之は何をしたいのか? 弁護士の手伝いで事件調査をする垂水が感じた違和感の正体は? 世間で騒がれる冤罪事件は、過去だけではなく現代でさえ実在する。 今騒がれている冤罪事件を見ていても、無実の人間を陥れようとするずる賢い狐のような警察や検察がいるのが明らかにされるとやり切れない気持ちになる。
2投稿日: 2025.06.13
powered by ブクログ裁判の検察と弁護人のやりとりは舞台を見てるような臨場感と緊迫感があった。 冤罪の復讐に人々はここまで人生をかけられるのか⁈ でも、それが人の人生を全て奪うものなんだな。 いろいろ考えさせられた作品。
1投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
続きはないんですか!? ここからじゃないのー!?笑 冤罪についてのストーリーなので裁判とか難しいかなって思ったけど、会話文が多かったので割とスラスラ読めた。 というか英之は結局叔父殺してるのね、、 検察側と警察がそれはそれは腹立つ感じに描かれてて、起訴取り下げになった時はやった!って思った! でもその後の記者会見でまさかそこまで話しちゃうの!?って思ったし、彼女も弁護士も皆んな知ってて共謀してたってなって衝撃的だったー! というか謙介巻き込まれた感じが可哀想すぎる、、 リストラ理由もそうだけど、つくづく損な役回りだなぁって思った。 これ以上振り回されない為にも手を引いた方が良さそう笑
1投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日高英之は、叔父・平沼精二郎殺害の容疑で勾留された。 彼を助ける為、交際相手の千春、弁護士・本郷誠、調査員・垂水謙介が奔走する。その過程で見えてきたのは、英之の持つ悲しき過去と静かな怒り。英之の本当の狙いとは?冤罪と司法制度の問題に向き合う法廷ミステリー。 さすがに綺麗にまとまっていた。 貴志氏の紡ぐ言葉は、余計な装飾がなく、いつでもすっと頭の中に入ってくる。情報が整理され、事件がすとんと腑に落ちるのだ。大きな感動はなかったが、気になるべき瑕疵も見当たらない。さすがである。 感情面の描写が少なく、なんとなく違和感を覚えた。 日高英之が復讐を決意するほどの父への思慕があったのか、本郷弁護士が英之の父・日高康信の事件に、自身を危険にさらしてまで拘泥する熱意、千春が英之の犯罪に加担するほどの情熱…いずれも納得するほどには感じられなかった。三者とも、失敗した場合に被るデメリットがとても大きい。それを無視できるほどの感情を作中では感じられなかったのが違和感の原因であったと思う。英之が父と暮らした日常や千春が英之をとても好きである描写などがシーンとして具体的に描かれないので、彼らの大きな決断に得心がいかなかった。 垂水謙介いる? 読者の目となり物語を牽引してくれる垂水だが、結局最後まで当事者ではない。弁護士資格もないので法廷で活躍することもないし、彼の必要性が分からなかった。千春をその位置に据えたほうが面白かったのでは…と思っていたが、最後の種明かしでそれは不可能であったと分かった。だから仕方なく添えられたキャラクターに思えて、なんだかなあ。
2投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ法廷ミステリー。 冤罪が復讐を生んだということでしょうね…。なんてことだ。 垂水さんに至っては巻き込まれな気がしてならない…
3投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログ面白かった! かなりの厚さの本で、図書館本なので期限内に読めるかドキドキしたけど、 後半一気に読めた。 ただ、何が目的なのかがなかなか伝わってこなくて。 途中で真相はこうだろう、という予想はつくのだが 着地地点が想像できなくて。 結末にここで終わらせる?というのが本音。
1投稿日: 2025.05.03
powered by ブクログ自分の、その本との関わり方で、面白いのかがハッキリ分かります… ということで、この本は私はとても面白かったようです笑 1日で、すごい勢いで読み切ってしまいました。 最近本を読んでいて思うのですが、面白くて夢中になれる本は、決して結末が良いから、というわけではないんだなー。 結末なんて、ひとつの点に過ぎない、という気もしてきました。 結末に満足するかしないか、それはその小説の中の登場人物たちが選んだ結果であって、そこに満足とか、私の意見を挟むのはおこがましい気がしてしまった! それくらい、ここ最近読んだ本たちは、結末以上にそこまでの流れが最高でした。 どっぷりどっぷり、小説の中に浸ってしまいました。 この小説も、真実を知りたい、先が知りたい、と思う気持ちはもちろんのこと、 スカッとさせてくれ!という気持ちもあり、 さらには 「日本の取り調べは本当にこんなことが起こり得るのか?」という恐怖 冤罪、自白の強要、小説ではよくある設定だけど、これは小説の中だけ…だよね? 実際は、そんなことない…よね? という現実世界との境目が分からなくなる感じ。 とにかく色んなものひっくるめて、ものすごい勢いで読み切りました。 最高の自分の時間潰しになりました!
1投稿日: 2025.04.30
powered by ブクログこんな弁護士、いいんかい?^_^ けど、面白かった^_^兎は、薄氷を駆けるだろうけど、次ははまる…^_^
3投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ違法な取り調べ、自白偏重主義、その結果起こる冤罪の危険性を描く物語。 450ページ超えの厚さに一瞬怯んだけれど、読みやすい文体ですいすい読み進む。 英之が妙に法律に詳しいところとか、恋人の言動の不自然さとか、成り行きで狂言回しの役割を担った謙介のキャラの薄さとか気になるところはありながら読み進める。 冤罪の問題はよくあるテーマだし、話の展開や、英之の思惑も想像の範囲。ただ、雨の中ウエットスーツで…のあたりはあまりにも運を天に任せすぎな杜撰な計画ではないかな〜。 さらに、弁護士がここまで軌道を逸しているところに現実感がなく残念。 まあ、理詰めで硬派な社会派ミステリではなく、真相を知ってヒヤリとする現実のホラー的な話だと思えば十分楽しめたかな。
5投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ父の冤罪を晴らすため、自ら警察の取調べを受けるよう画策した日高英之の話。 弁護士、弁護士に頼まれ調査する謙介や千春、それぞれの思いが入り混じり、表現されていた。一気に読んでしまった。
0投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログ厚い本だがさすがの筆致力で一気に読ませる。 取り調べや法定の臨場感がすごい。 冤罪で有罪判決を受け獄中で死んだ父の敵討ちなのかどうか、ギリギリまでせめぎ合う
0投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログページ数の多い本に挑むことに心配があったがすらすらと読み進めて読了。なかなか中身は濃くて臨場感もあった。冤罪など決してあってはならないと考える一方で本当に無くすことが出来るのか?とも思えたり。 読み終わってもどこかスッキリしなかった。
0投稿日: 2025.03.16
powered by ブクログ前知識なく読み始め、ん?冤罪から無罪を証明する話かな?貴志さんにしては、珍しくありがちな題材だなって思いながら読み始めました。取り調べのシーンから弁護士とのやり取り展開は興味深く、ずんずん読み進んでしまいます。殺人罪に問われ有罪となり獄中で亡くなった父の冤罪を信じる英介本人が今、親子揃ってまさか、冤罪の憂き目に?。 前半、被告人の日高英介を応援している自分が居ました。 後半に向けてハラハラドキドキ、一気に読みたくなる作品です。 以外ネタバレ ですが、、物語の中で唯一、当事者と関係のない立場である謙介の視点が入ることで疑問が湧きます。本当に英之はやってないのか?と、、、 公判のシーンは固唾を飲んでページをめくりました。実際、ニュースなどで冤罪逮捕、裁判で覆すという話は耳にしていましたが、実際の当事者はこの本に描かれている以上に計り知れない苦悩かあるのだろうと、思いながら。 警察、検察の杜撰な取り調べに対する英之の恨みは相当根深く、例え本件が不起訴になろうと、そんな事どうでもいい、深い深い想いは、その諸悪が根絶されるまで許さない。 その深すぎる恨みはこの小説の1ページ目が始まる前から、すでにあり、英介も本郷弁護士も千春も、すでに最初から謙介が思う、常識的な判断、感覚から遠くかけ離れた場所にいたことに気づき最後を読む頃には背筋がゾッとした。さすが貴志さん。 自らの人生を賭けて走狗を倒すため生命を賭けて薄氷を、駆ける3人を謙介はもう見ていることしかできないのだ。 謙介の存在が際立つ小説でした。 例え裁判沙汰でなくても日常でも、人は人に、疑われてしまうと本当に悲しいものだという思いを深くしました。
0投稿日: 2025.03.16
powered by ブクログ冤罪を題材にした復讐劇を、新たな切り口で爽快に見せた大傑作。権力の横暴、暴走を理路整然と対抗する裁判シーンは大変見どころがあり不謹慎ながらワクワクした。
0投稿日: 2025.03.07
powered by ブクログうーむ、最後まで余すところなく面白かった。 15年前に起きた資産家殺人事件。 その犯人とされた男は、警察、検察による見込み捜査、取り調べの結果得られた自白のみを根拠にした冤罪であった。 次に起きた殺人事件の犯人とされたのは、冤罪を受けた男の息子....と、2つの冤罪事件が入れ子になっていて、2つ目の事件の公判でそのことが暴露されていく。そして.... なかなかの分厚い本にも関わらず、すぐに読めてしまう展開の面白さ。 堪能させていただきました。
5投稿日: 2025.03.06
powered by ブクログ幼いころ父親が殺人の冤罪で獄中死した日高英之。その彼が殺人で起訴された。警察や検事の事情聴取は本当にイライラして怖かった。法廷に場面を変えてからは展開も早く引き込まれて読んだ。英之の胸中にあるのは国家権力への復讐。無謀な戦いはどう決着が着くのか、想像に違わない真実だったけれどとても面白かった。に、しても松根刑事怖すぎる。
0投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ冤罪ものは、その理不尽さゆえに先が気になってどんどん読んでしまう この小説もその一つ しかも親子2代にわたって2つの冤罪 冤罪を覆すには、ここまでの執念が必要なのかと思わずにはいられない 警察は警察のために、検察は検察のために存在している 各省庁もまた然り… 確かにそうだなと憂鬱になるが、作品としては非常にエンターテイメントに仕上がっていて、さすが貴志祐介さん、すごいです
0投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これで完結ではなく、序章だったのか!この分厚い本を最初から最後までテンション落とさずに読めるのは流石の作者の力量。親子二代にわたって冤罪にかけた警察と検察の卑劣な手口。その闇を暴こうと弁護士チームは策を練る。この毒をもって毒を制す世界観にハマるには主人公たちのキャラが弱いような。もうちょっと人間性が知れるようなエピソードが欲しかった。「応援したい」「痛快」とまでは思えず「これでいいのだろうか」と一抹の不安感を胸に残す微妙な読後。それでも面白いのは間違いなく、緊迫感は最高。兎さんのタイトルも効果的。
0投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログタイトルがストーリーとどのように関わるのかが気になっていたが、結末を読んで大いに納得した。 裁判でのやり取りも読み応えがあり、一気に読み進められた。
4投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
殺人容疑で捕まった青年が父親の冤罪を晴らし、警察や検察への復讐するという話。法廷シーンは逆転裁判のようで、新たな証拠に怒る検察官や、悪辣な取り調べをした取り調べ館がやり込められるのは爽快だった。 ラストでは、青年は結局犯罪を犯しており、恋人や弁護士までがぐるになって、警察への復讐をしていく… というところで終わる。 第三者である垂水の、そこまでやるのか…という印象は、読者と重なるし、何とも言えない気持ちで終わった。 厚い本だったけど、一気読みだった。
0投稿日: 2025.01.06
powered by ブクログ貴志祐介さんの法廷ミステリー 冤罪がメインテーマで親子二代に渡って描かれているので、内容は重めでなかなかの長編作品。 私は一気読みとは行かず、法廷論争の一つ一つに注釈が入る進み方にもたつきを感じてしまった。 逆に論理的な解釈を受け身で求めたい方にはもってこいだと思う。 冤罪事件に真っ向から挑んだ作品でありながら、全体的に作り物のエンタメ感が強かったので、個人的にはもう少しリアリティが欲しかった。登場人物の誰にもいまいち感情移入出来なかったのもそのせいだろう。 そして長編で読み応えがある一方、肩透かしにあったかのようなラストに、不完全燃焼になった。 これは続きがあるのだろうか? もしや貴志さんも薄氷に駆けてしまったの? うーん、なんだか微妙な読後感・・・
29投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログ裁判始まってからはとても面白く一気読みだった。 ウサギとなって餌を撒き猟犬に追わせる。 薄氷に落ちるのはどちらになるかハラハラした。 何らかの賞を取って良いと思える作品。
2投稿日: 2024.12.26
powered by ブクログ冤罪被害者二世による復讐劇。 面白くて一気に読み進めたが、後味はあまり良くない。 真犯人が罪を償うことを願う。
2投稿日: 2024.12.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み進むうちにタイトルをなるほどと思った。 父親を殺人犯に仕立てあげた検察と警察への復讐。 現代も拷問や強迫という違法な取り調べで自白させられ冤罪が生まれていることを暴いていく方法がすごい。 どこまでも追い詰めようとする姿に狂気を感じる。
1投稿日: 2024.12.04
powered by ブクログ兎は薄氷に駆ける、意味深なタイトルである。 作中で、その意図するものが明らかになる。 会社が進めるリストラに加担した後自らもリストラされた垂水謙介は、アルバイトとして弁護士の調査作業を請け負う。弁護士が受け持っていた訴訟は、両親をなくし叔父に育てられていた日高英之が叔父殺しとして逮捕された案件である。無実を主張する日高は警察の過酷な取り調べに耐えきれず、警察が作成した自白証書に無理やり捺印させられていた。日高には、無実を訴えながらも、警察の強引な取り調べに抗しきれず、不本意ながら刑に服し獄死していた父がいた。父に対する判決は、一事不再理の原則により覆すことはできないが、日高は事件の真犯人を突き止め、自身の裁判の中で蒸し返すことを策略している。弁護士を手伝いながら日高の事件に深く関わっていく垂水、警察の取り調べを受けている日高、二人の独白を通して、事件の不透明さや結末への不安定感が増し、急展開して閉じる。
14投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
父親の汚名を雪ぐため 自ら犯罪を犯す… なんとも面白い発想。 取り調べや裁判シーンはやはり流石でした。
0投稿日: 2024.11.27
powered by ブクログ手に取ったときはぶあつ…と思ったけどさすが貴志祐介、一気読みした。 冤罪を生む固定観念に憤っている側のはずが、主人公を応援するあまり同じような目線を他の登場人物に向けていてハッとした場面もあった。 叔父の主人公や被害者に対する行いって、加害者の弟の行動としては不自然ではないと思うのだが。 父は本当に冤罪だったのか、真犯人はあの人なのか、決定的な証拠ってないよなー。 みんなキャラが立ってて飽きずに読めたのだけど、検察官や警察官がひどく滑稽で、実際にこの職業の人ってどんな気持ちで読むんだろうと余計なことを考えた。 最近冤罪をテーマにした小説が多いような。 小説家のアイデアも、普段私たちが見ているニュースに影響されているんですね。
2投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログ裁判での駆け引き、やり取りが主なので、リーガルサスペンスというのか。警察の厳しい取り調べ、自白偏重は昔の事件としては聞くものの、今でも変わらないものなのか?そして、警察は都合の良い証拠だけを裁判に提出し、他にどんな証拠があるのか分からない弁護側は、反論になるような証拠を請求することができないとか。小説として読むには面白いものだが。 主人公・日高英之は、資産家の叔父・平沼精二郎を殺害した容疑で逮捕され、警察で厳しい取り調べを受ける。英之は殺人罪で収監中に亡くなった父も、こんな取り調べを受けたのかと思い、自分は屈しないと決意する。英之は、父は警察に自白を強要された冤罪だったと信じている。 そんな英之も、警察の厳しい取調べが続き、自白調書の作成に抵抗できなくなり。検察に送られた英之は、再び無実、冤罪を主張、それは15年前の殺人事件に端を発する壮大な復讐劇の始まりだった。警察・検察、15年前の事件の弁護も担当した本郷、事件調査を請け負う垂水、英之の恋人・千春......。それぞれの思惑が絡み合い、事件は意外な方向に二転三転していく。
9投稿日: 2024.11.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
そこまでやるか?!という復讐劇。 悪の警察・検察vs正義の被告人・弁護士という一応の図式で話は進むけれど、巨大な悪に勝つには、それを上回る鬼にならなければいけない悲しさがあった。英之の気持ちになってみれば、ここまできたらとことんやるしかない。 公判での検事と弁護士のやり取りは緊張感があって面白かった。裁判がどのように進むかが分かりやすく、納得しながら読めた点もよかった。 刑事が自白を取る際のうまい言い回しや誘導があまりに自然なので、慣れない取り調べのなかで丸めこまれてしまうことが想像できる現実味がある。 こういった違法な取り調べがどれほど存在して、どれほど冤罪があるのかがとても気になった。実際に殺人事件の冤罪が覆されることもあり、ということは他人の罪をかぶっている人も少なからずいるのだろうかと不安になってくる。 これからどうやって戦っていくのだろうというところで話は終わる。再度、兎が薄氷に駆けた結果はどうなるのか。父親が無罪であることが世間的に広まれば、英之は最終的に自分の罪を認めるのではないかと思えた。
1投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログ法廷劇モノも色々読んだが、法廷での舌戦が面白い。 単に検察と弁護士の対立だけでなく、被告も一枚かんでいて、冒頭の取り調べから絶えず匂わせている。絵に描いたような嫌な奴の刑事と検察も相まって応援したくなるが…
1投稿日: 2024.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
父の冤罪を晴らすため、青年は身命を賭して復讐を誓った。 最後に暴かれるのは誰の嘘なのか? 俺は、あいつらに餌を投げてやりました。殺人の動機です。 この若者は、もう一度、我が身を囮にしてはくひょうの上を走り出そうというのか。 突然氷が割れて、極寒の水に呑み込まれるのは、ウサギなのか。それとも、後を追ってくる猟犬の方なのか。 現実あり得ないだろうが、法廷でのやり取りはとても面白く、先へ先へ一気読みだった。 冤罪を暴く的な社会派ものかと思いきや、だいぶ狂気じみてる真犯人と警察検察への復讐劇だった 貴志っぽい狂気が法廷、犯罪ものの中で書かれていて、自分に刺さる!
0投稿日: 2024.11.06
powered by ブクログ父の冤罪をはらすために。全てを賭けて真相を追求し復讐する息子。嘘は暴かれ、裁かれるのか、本当に冤罪なのか? 嵐の夜、資産家の男性が車のランオン(キーoff後もエンジンが停止しない状態)による一酸化炭素中毒で死亡。警察は、事故でなく甥の金目当ての殺人事件と断定する。状況証拠と英之が殺人犯の息子だったので、不当な取り調べが行われ、耐えきれずに自白してしまったのだ。弁護士に選ばれたのは、父の弁護も担当した本郷。英之の運命は!? 無実の気弱な被告人が、追い詰められていく姿が辛いと感じた前半。今でも人権を一切無視した取り調べはあるんだろうか?疲れ果て、作られた供述調書に無理矢理サインさせられる様子がリアルだった。ニュースで見た袴田事件を思い出した。裁判が始まると一転して、検察官、刑事を追い込んでいくので爽快かと思ったら、真実は、、、。
17投稿日: 2024.11.01
powered by ブクログこの本が貴志祐介の作品でなければもう少し評価高くても良いのだが...。 貴志さんだけに自分の中では期待値のハードルが高くなる。 しかし今回もなんとか体裁は保ったものの期待外れだった。 青の炎、クリムゾンの迷宮、黒い家、新世界よりetcあの頃のワクワクドキドキするような貴志祐介作品にはもう出会う事はできないのか...。
12投稿日: 2024.10.27
powered by ブクログ冤罪、実際にどれぐらいあるんだろう、警察の事情聴取ってどんな感じなんだろう。 本郷弁護士と検察官の言葉の闘いにハラハラ。 自分の身を安全ではない場所においてでも真実を明らかにしたい英之の思いがすごい。それでもって賢すぎる。
1投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
垂水謙介。会社内でリストラを行う立場だったが、自分も解雇されてしまう。その時にお世話になった本郷弁護士から調査員めいたことを依頼される。彼の依頼人が殺人罪で勾留されているらしい。取り調べを受けているのは日高英之。叔父を殺害した疑いで、過酷な取り調べを受けている。日高は車の整備士。叔父の平沼精一郎は実業家で、クラシックカーを何台も所有していた。精一郎の寝室は駐車ガレージの上で、事件当夜、車の1つで、切ったはずのエンジンが動き続け、シリンダーの中に留まっていた煤が燃える「ランオン」が起こっていた。その結果一酸化炭素が上の寝室に向かい、精一郎は中毒で亡くなった。 英之はそのランオンを計画的に行ったと疑われている。さらに英之の父親は、かつて殺人事件で逮捕され、そのまま刑務所で亡くなっていた。日高はそれも冤罪だと思っている。 こうして日高は無理やり?刑事から自白を強要され、裁判に臨むのであった。 本郷のセリフ。「冤罪の冤という字はうさぎが覆の下で身を縮めている様をあらわしている。」 《感想》貴志作品は先が読めない。今時ないよなーと思うような、ヒリヒリする取り調べの場面から、作品の後半が裁判所でのやり取りになっている。法廷ミステリーってあんまりよんだことなかったけど、どんどん読み進められた。英之は気弱に見せといて、隙があるように見せといて、裏を掻いて検事をどんどん追い詰める。人を怒らせるのが上手いな。そして自分の不起訴を勝ち取るだけでなく、その先に父親の冤罪も晴らそうとしている。相手よりも味方よりも何歩も先行く英之。主人公なの空恐ろしいなと思う。予想が全然できない展開であった。
2投稿日: 2024.10.15
powered by ブクログ最後のヒネリが、もう少し難易度が高ければ、傑作になったかもしれない。着地は決まったが、派手ではなかった。
0投稿日: 2024.10.09
powered by ブクログ以前に読んだ里見蘭氏の「人質の法廷」にもあった警察の人質司法と、冤罪へと繋がる自白調書への偏重を、一筋ではなく幾重にも事件の真相をよりからませ撚り絡ませながら糾弾してゆく。 作家によるその手腕と結末をも予想出来ない展開に、貴志祐介氏の力量の深さを痛感した。 帯にもある「現代日本のリアルホラー」をまざまざと見せつけられ、475ページを一気に読み切ってしまった。 「兎は薄氷に駆ける」という表題も言い得て妙。 なんとも考えさせられた重厚な小説だった。
0投稿日: 2024.10.06
powered by ブクログ叔父を一酸化炭素中毒により殺害した容疑で取り調べを受けた日高英之は、強引に調書を取られ送検される。英之の父は十五年前に一人暮らしの老婦人を殺害した容疑で逮捕され有罪が確定、獄中で死亡した。かつて英之の父親を担当した弁護士・本郷誠は英之の無罪を証明するため、垂水謙介をアルバイトに雇い調査をさせる。ここに英之の交際相手・大政千春も加わり反証集めが始まる… 警察•検察による安易な見込み捜査と強引な取り調べは苛烈を極め、実に痛々しい。冤罪の『冤』という字が示すようにウサギが覆いの下で身を縮めているかのごとく、拘束されることによって萎縮し、絶望から諦めを選んでしまう英之に、身につまされる思いがする。 中盤の法廷シーンが実に面白い。弁護士対検事のつばぜり合いに「異議あり!」合戦。どっちにどう転ぶか先が読めない緊迫感もある。若手判事補の井沢七子も舌鋒鋭くて好キャラ。序盤で居丈高に振る舞っていた某人物がやり込められるシーンは胸がスッとする。 裁判がひと段落して一件落着と思いきや…からの展開は現実味は薄い(それは薄氷すぎるやろ!とツッコミたくなる)が、冤罪に対する作者のスタンスを垣間見れた気がする。 週刊文春ミステリーベスト10 20位
23投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログ※ 冤罪と復讐をじっくり掘り下げた長編、 分厚くて読み応え十分の全475ページ。 正義と銘打っている警察の醜悪さが 存分に描かれてます。 そして、人間の善と悪、正気と狂気の境目に ぞくりとさせられました。
9投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりに面白い貴志祐介の本が読めて良かった。 最初から思わせぶりな描き方なので最後にどんでん返しがあると思ったけどなかったのは残念。
0投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログ資産家の叔父を殺害した容疑をかけられた日高英之。任意のはずだった取り調べで、彼は執拗に追い込まれついに自白をしてしまう。そして十五年前、彼の父もまた同じような経緯から有罪判決を受けていたのだった。かつて彼の父の冤罪を晴らせなかった本郷弁護士は、英之を救うために法廷に臨む。重厚なサスペンス感もあるミステリです。 帯には「リアルホラー」の文句があり、たしかに取り調べシーンには恐ろしいものがあります。こうやって追い込まれていったら、身に覚えがなくても自白してしまいそうだし。そのあとの検察の対処もまた恐ろしいし。もちろん犯罪者を厳しく罰することは必要だし、その正義感に則って警察も検察も職務を果たしているのだとは思うのですが。先入観と決めつけが怖すぎました。 そして法廷シーンの緊迫し、火花が飛び散るようなやり取りがとんでもなく熱い! 起訴さえしてしまえばほぼほぼ有罪確定といわれる中、意外なところからどんどん追い込まれていく検察には胸のすく思いがしました。ものすごい熱量に一気読み。 ただし、英之の目的が何なのか。どこまでが仕組まれていたことなのか。そして彼は本当に無実なのか。そのあたりに最初から疑念がぬぐえず、それがまた絶妙な気味の悪さを引きずります。とはいえ悪者はやはり、冤罪を生み出してしまった警察と検察なのか……。
8投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログこんな分厚い本、読み切れるかな?とか思ったけど、すごい読みやすい法廷ミステリーでした 面白かったです 最後に暴かれるのは誰の嘘か…。この部分は本当にいい意味で裏切られた感が好きでした
5投稿日: 2024.09.20
powered by ブクログ冤罪がテーマの法廷ミステリー。過去と現在の事件が交錯し、息もつかせぬ法廷でのやりとり、被告人・弁護側・検察側の思惑が見え隠れし、全く退屈せず、400ページ超えの厚さを感じなかった。最後はサラリと終わってしまうので先も知りたいような。薄氷を駆ける兎を想像するしかない。
1投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログのっけから引き込まれるんだけど、特に公判が始まってからは止められず一気読み。ただし終わり方は不完全燃焼な感じがした。
0投稿日: 2024.09.06
powered by ブクログ若者の復讐の法廷劇。 叔父の殺人容疑で拘束された日高英之は、ある決意を持って警察と対峙する。 英之を支える弁護士・本郷に、裁判のための調査を依頼されるリストラサラリーマンの垂水謙介は、英之の恋人・千春と共に、無罪に向けての証拠を集める。 裁判が進むにつれ、英之の父の冤罪をすすぐための、並々ならぬ英之の狂気が露呈していく。 丁寧な裁判過程の描写がわかりやすく、徐々に主人公たちの狂気が、ジワジワやってくる。
2投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログ日高英之は叔父を殺害した容疑で逮捕される。 彼の父親も殺人の罪で収監され、後に獄死した。 強引な取り調べの末に罪を認めてしまったのだ。 息子の英之は冤罪事件だと思っている。 P122では 冤罪の『冤』について ワ冠の下に、ウサギがいる。 ウサギが覆いの下で身を縮ませている様子を示す。 と、書かれている。 垂水という男は会社をリストラされ 英之を担当する弁護士・本郷の手伝いをする。 事件を追う間に生じた不可解な点も 垂水を通して語られるからこそ面白みが増したと思う。 裁判の様子などは頭の中で映像が流れ 展開が気になりページを捲る手は止まらなかった。 楽しく読了。
1投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログ獄中死した障碍を持つ父の冤罪を暴き、さらに、真犯人と、父を犯人に仕立て上げた刑事や検察への復讐心に燃える日高英之の戦いの物語。だが、その戦い方は、どちらかと言うと正当性からはかけ離れる戦い方であった。法廷で二転三転していくストーリーは面白かったが、英之の主張に、どこかサイコパスのような冷たさを感じた。 この戦いに巻き込まれた垂水謙介にもっとも共感し、彼がいたから楽しめたのかも。 ラストは尻切れトンボ感、、、。
4投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これは…読み応えがありました。 さすが貴志祐介。 冤罪を巡る法廷劇ですが 単なる冤罪ではなく… あれやこれやも絡めた壮大な復讐劇でしたが 法定物だからといって 読みづらいカタさはなく え?どういうこと?どうなる? と次が気になり 腕の疲れも少し気にしながら(笑) 読み進めました。 しかし いいか悪いかは別として ニヤリとした終わり方。 冤罪の冤はうさぎか〜
1投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ⚠本のレビューは一切書いていません ここ数年、読めば読むほど残念になっていく作家さんがふたりいます、、、 ひとりは、伊坂幸太郎さん 昔の作品は面白く読み漁ったが最近の作品は、、、(ーー;) 逆に、残念すぎてほとんど読んでいない状態です ただ、『777 トリプルセブン』でちょっと盛り返してきたのかなと感じました そもそも伊坂ファンではないので、面白くても、つまらなくてもそこまで問題ではないですが、、、 そして、もうひとりは貴志祐介さん 貴志さんは大大大ファンです! 私を読書好きにしてくれた作家さんのひとりであると言っても過言ではないでしょ! 初期作品から読み漁り、『(問題作である)雀蜂』まではサイコーだったのに 貴志ファン仲間のyukimisakeさんも、「雀蜂は大問題だ!」とおっしゃってます!w 『雀蜂』アレは一体何だったのだろう、、、 もう、内容などは覚えてません、、、 覚えているのは貴志作品のなかで空前絶後の最低作品ということだけです だけど、自分の本棚を見返してみると『雀蜂』に★2の評価をしている自分がいましたヮ(゚д゚)ォ! きっと、貴志さんへの愛が強すぎて★1をつけることが出来なかったのでしょう、、、 当時の自分に言いたいです! 「バカヤロー!そんなあまい評価をつけやがって」と、、、 そんなこんなで『雀蜂』以来、貴志作品はつまらないの一言です 残念のオンパレードです それでも新作が出るたびに今回は大丈夫だろ! 今回はきっと面白いはず! 今回こそは! という想いで読み始めますが、その期待を毎回裏切られます_| ̄|○ il||li そろそろ貴志ファンを卒業しようかな、もう読まなくてもいいかなと思っている最中、本作『兎は薄氷に駆ける』が図書館に入りました とりあえず予約は入れておこうとポチッと 予約待ちをしている間に本屋さんでチラッと本作を見てみると、まぁ分厚いこと! これ、面白くなかったら最悪だなと思いました って言うか、面白いはずはないと決めつけていましたけどね(;^ω^) (何度予約をキャンセルしようかと思ったことか、、、w) しかし、yukimisakeさんも予約をしているということで裏切るわけにはいかず、キャンセルはしませんでしたよw そして、お互い予約待ちということでyukimisakeさんとどちらが先に毒見をすることになるのかとハラハラしながら待ちました 結果、先に毒見をすることになったのはyukimisakeさん この地点でyukimisakeさんが読んだことだし、やっぱりもう読まなくてもいいかなーって思っちゃいましたw けどね、、、 思っちゃただけで実行しなくて良かった! 本作読んで良かったよー。゚(゚´Д`゚)゚。 あの頃の貴志さんが戻ってきたよー 。゚(゚´Д`゚)゚。 もう一気読み! ★4か★5で迷ったけど、今まで低評価を付けてきたからいいよね、★5にしても!w そして、私はやめません! 貴志ファンを! 生涯、貴志ファンをここに宣言いたします! たぶん、、、w 次回作が楽しみですけど、クソ作品だったら宣言を撤回したいと思います
50投稿日: 2024.08.17
powered by ブクログ読書備忘録849号。 ★★★★。 えっ?これで終わり?という印象が真っ先に来ました。 全然物語終わってないやんか!470Pも使って、全然終わってないやんか! ストーリーの骨子(ネタバレ)。 殺人の冤罪で捕まり獄中病死した父の復讐を目論む主人公。 復讐相手は、①冤罪を作り出した司法(警察と検察)と、②父を殺した真犯人。 真犯人に対しては死を。 冤罪事件を作り出した司法には社会的制裁を与えてやるという復讐劇。 物語は、父殺しの真犯人と思われる叔父(主人公父の弟)の不審死の容疑者として任意同行された主人公が虚偽の供述や、あやふやな供述をすることで怪しさを醸し出し、警察をミスリード。まんまと殺人罪で起訴される。 ここから司法に対する復讐。裁判において、父の冤罪事件の時に弁護を務めた弁護士、主人公の恋人と結託して、検察、警察を貶めていく!結果、起訴取り下げを勝ち取る!が、それがゴールではない。 主人公は、マスコミの力も使い記者会見。15年前の父親冤罪事件を世の中に発信。真犯人は叔父であったと暴露する。その叔父の不審死。自分にはその動機があると匂わせる。 そして起訴を取り下げた司法に対して、もう一度殺人罪で起訴してみろ!と煽る! で470Pが終わってしまいました・・・。 煽るだけ煽って終わってしまいました。 えっ?ユキさま! 貴志さんって、こんな感じで終わりだっけ? 青の炎に代表される古い作品も読んで来たし、新世界よりも当然読んでいますが、こんな感じで終わっちゃうの? 続編ないんですか! ただ、この作品。リーガルサスペンスとしての面白さもあるし、ミステリーとしての要素もタップリです。毎度ですが、この辺りはこの作品の面白さのポイントなので割愛! そして、 「警察は警察のために、検察は検察のために存在しているんです。」 「対照的なのは、いわゆる上級国民に対する扱いです。 社会的な地位の高い人は、まず過酷な取り調べによる冤罪の罠に陥ることはないんです。 彼らは、優秀な弁護士を何人も雇い反撃ができますし、しばしば、強力な友人を持っていて、警察も手傷を負う可能性があるからです。」 というメッセージ。 良いですね!こういうメッセージは大好き! 絶対に続編が出ると思いますので、その時にいろいろ書く気持ちが残っていたら備忘記録したいと思います!
36投稿日: 2024.08.14
powered by ブクログ・兎をモチーフに、冤罪についてうまく表現している。ex)登場人物の自家用車がスズキのラパン(ラパンはフランス語で、兎)、冤罪の冤の字の成り立ち(兎がおおいの中で身を隠している様)、登場人物が、刑事と対峙するときの様子 ・決めつけてかかることで、誰かを傷つけたり悲しまれたり、最悪殺してしまうことに繋がる。 沢山の情報が溢れていて、情報が「選べる」いま、本当に正しい情報か選ぶ必要があるし、選んだあと、その「選ばなかった」情報の処理の仕方も大切だと気づかされた。
0投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログん〜冤罪か、、、、。 俺は捕まったこともないけど、ゴールデンスランバーでも思ったけど、個人の意見なんて権力の前では何の意味もないってよく分かる。 オチとしてはどうかと思うけど、面白かった。
0投稿日: 2024.08.10
powered by ブクログ裁判もの。冤罪。兎。英之の覚悟、本郷の信念。検事と本郷のやりとりは圧巻。ここまで法廷でできるかはさておき勢いにのまれる。
0投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログ分厚いが面白くて最後まで ドキドキしながら読めた 復讐にたいして人はこんなにも 強い思いを持てるのかと 思いハラハラしました 終わったと思ってからの最後まで 追い詰める執着心については 恐くなった
25投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログ亡き父の冤罪を晴らす為に自らを事件の囮として警察に挑む青年。500頁に届く勢いのボリュームには尻込みしたけれど真相が気になってほぼ一気読みしてしまった。主人公の役割や念入り過ぎるほどの計画には多少の違和感が残った。
1投稿日: 2024.08.02
powered by ブクログ冤罪の問題提起の小説。TV番組を思い出しながら読んだ。垂水謙介の役割がよくわからないし、本郷弁護士も謙介の不当解雇を解決したなら民事かと思えば刑事弁護士だったりで、小さな事が気になり違和感が広がった。貴志さん、どうしちゃったの、と思った。
9投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログまず、私は貴志祐介さんのファンです。貴志さんに出会った時には既に多くの作品を出されていましたので、発売された順番通りに『雀蜂』までは全て購入し、エッセイやハウトゥ本も所持しています。この大問題の『雀蜂』でショックを受けて以来、買うのを止めています。 なのに今でも好きな作家を1人あげろと言われれば迷いなく貴志祐介と答えます。 今私の中で最も熱い呉勝浩さんでも勝てません。スワンを読んでいない癖に黙れ、という突っ込みは泣いてしまうのでおやめ下さい。読んでいなくても分かる、あれは名作に間違いない。(黙れ) もしかすると、私と1Q8401さんは貴志さんを愛しすぎてしまっていたのかも知れない。 もしかすると、面倒臭い懐古厨のようになってしまっているのかも知れない。 でも、言わせて欲しい…! 私は悔しいのです。 貴方は、こんなものでは無いはずだ!!! 本作は貴志さんの良さもちゃんと出ています。 イヤミスの帝王の名を欲しいままにしていた(当時はこの言葉は無かったのかな)片鱗が伺えます。 だからこそ、悔しい… こんなもんじゃないでしょ、先生!! なんで漫画家とか小説家って先生って呼ばれるんだろうという、どうでも良い疑問は置いておいて本作は4年ぶりの長編新作です。 資産家の叔父である清二郎殺しの容疑をかけられ冤罪となった主人公、英之。彼には暗い過去があります。実の父親、康信も殺人容疑で有罪、刑務所内で死亡してしまっています。その後母親も心労で帰らぬ人に。身寄りがなくなった英之を援助したのが叔父でした。 警察は妬みと遺産目的から犯行を犯したと道筋を立て、別件逮捕からの強制取り調べを強行。 昭和の時代には実際に眠らせず食べさせず、怒鳴り散らすというカルトみたいな方法で自白をさせていたとルポライターさんの記事で読んだ事がありましたが、本作では大袈裟に書いてあるとはいえ、これで何人もの冤罪被害者を出したのかと思うとぞっとします。 当時、康信を弁護した本郷が英之の弁護も担当。彼は清貧を貫く方の弁護士で「刑法第39条(心神喪失者の行為は罰しない。心神耗弱者の行為はその刑を減軽する)が安易に乱用されることで悪が大幅に減刑されたり無罪判決を受ける。だが弁護側の最後の頼みの綱」と司法制度に対して憤慨しています。 そこに、人員削除の仕事をしていたのに本人もリストラされ、不当解雇で本郷にお世話になった賢介も参加して、英之の恋人である千春と共に英之を救うべく奔走します。 ですが、これは1人の冤罪被害者だけを救うお話ではありません。復讐劇です。 後半にかけて長い法廷合戦が繰り広げられるのですが、この法廷での攻防は本当に良かった! エンタメよりに仕上がっているので飽きません。やりすぎかなあとも思ったのですが、検事がより滑稽に見えるし、貴志さんらしいブラックユーモアが効いているのであれ位で良し。 賢介が裁判中に様子を伺っていた千春もどこか不気味で良い! 俺の…俺たちの貴志祐介が帰ってきたあー!!! とはならないのが悲しい現実… 法廷でのやり取りは本当に良かったんですが、登場人物に感情移入が出来ません。 恐らく、往年のファンの皆様は『青の炎』を少し思い出されたと思いますが、被害者でもある秀一にかなり感情移入出来たと思います。 話の構成上、仕方ないとは思うのですが英之にもそれ程のカタルシスを感じさせて欲しかった。 そして謙介。薄口すぎませんか…。 最初の奥さんとのやり取りは良かったけど、後が… そして本郷弁護士も、そこまでやるからには、そうさせた理由をもっと深掘りして欲しかった。 かなりの長編なのに一気に読ませてくれる力量は流石だと思うのですが、もっと省いて別の重要な事を入れられたんじゃないかなあ…。 連載当時は仕方ないけど、単行本化するにあたってどうにか… とは言え、やはり最後の終わり方は非常に好みでした!挑戦状を叩き付けられた感じ。 貴志さんと言えばラストが最高なんですよね。ここは好みが別れますが、私がラストシーンに拘りを持つようになったのは貴志さんの影響かも。 読み終えて気付きました。 『推しの子』ブームに象徴されるように、今は才能ある他人の夢にベットする事で自身のやり場のない情熱を消化する時代かも知れません。 平凡な私は、過剰なまでに貴志祐介という才気溢れる作家に夢を見ているのだと。 一般的に本作は素晴らしい作品だと思います。 「警察は警察のために、検察は検察のために存在しているんです」 「対照的なのは、いわゆる上級国民に対する扱いです。 社会的な地位の高い人は、まず過酷な取り調べによる冤罪の罠に陥ることはないんです。 彼らは、優秀な弁護士を何人も雇い反撃ができますし、しばしば、強力な友人を持っていて、警察も手傷を負う可能性があるからです。」 これらの本郷弁護士の台詞から、貴志さんが訴えたい事もびんびん伝わってきますし、貴志さんの描く法廷ミステリーを拝読出来た事に喜びも感じています。 『硝子のハンマー』と『青の炎』を彷彿とさせてもくれました。 貴志さん…また『硝子のハンマー』に戻ったなら…次!!次は更に私を高みに連れて行って下さい!! 150万ベット!!!!
44投稿日: 2024.07.18
powered by ブクログ長編小説ではあるが、最初から惹きつけつられて読むことができた。途中からオチが分かってしまい結末は意外性がやや弱い。 冤罪に関わる裁判の描写はリアリティがあり引き込まれる。普段使わない言葉も多く出てきて教養も深められた。
1投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冤罪を引き起こす、警察と検察に対する問題提起、か。 警察官も検察官も、ドラマや小説に出てくるような特別な存在ではなく、仕事としてそれを選んだだけの一般人だ。有名な心理実験によるまでもなく、権力をもったと勘違いした一般人の箍の外れ方は想像できる。 法廷劇中心の分厚い作品。弁護士側の第三者として事件に関わる垂水謙介の立ち位置がよくわからない。 また、登場人物の誰にも共感できず、なんともいえない気分になった。
7投稿日: 2024.07.04
powered by ブクログ冤罪をテーマにした作品で帯には「現代日本のリアルホラー」との謳い文句があるもホラーではなくミステリ 父親が冤罪で獄中死した青年が冤罪が疑われる状況で逮捕起訴されるも隠れた思惑がありそうで…という展開
1投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冤罪に関しては、そういった事実があること自体は知っていたし、冤罪の被害を受けた者とその家族が悲惨な人生を送ることになるのも知っている。ただ、どこか遠くの出来事のように感じてしまっていることもある。実際、自分や家族が冤罪事件に巻き込まれたら一体どうなってしまうのか。 恐ろしくて考えたくもない。 本書は壮大な冤罪事件への対抗計画であり、見事としか言いようがない。一歩間違えば自分が糾弾されると言うのに、齢22歳とは思えない落ち着きっぷりでまんまと検察、刑事方に復讐を遂げた日高が特に凄い。 ただ、日高が捕まってから裁判で訴追取り消しとなるまでの間、なぜか日高の勝利を心から願えなかった。どこかおかしい、何か真実が隠されていると言った思いをずっと抱きながら読んだ。 釈放後の日高の発言でその違和感が決定的になるのだが、ああ、やっぱり...と予想していた結末にたどり着いた。 日高の目的はほぼ果たされた訳で、それについては良かったと思う一方、手放しで喜べない。 冤罪事件の被害者は泣き寝入りという現状、日高のような者が一石を投じ、少しは変わるのだろうか。難しい。
1投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みみやすいリーガルサスペンス。ただ、警察&検察の取調がいくらなんでも杜撰かつ前時代的すぎでは?と思った。でも実際の冤罪事件の報道を見るとそんなものなのかもしれない。 ラストの着地はこう来たかと思ったが、不完全燃焼な感が否めなかった。読後のモヤモヤ感や主人公の暗い情熱も含めて全体的に「青の炎」を思い起こさせる雰囲気の作品。
1投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログなるほど。 自らを賭けて、己の思う正義を貫く。 正義のもとには悪もまた正義。 恐ろしくもあり哀しくもあり。
8投稿日: 2024.06.17
powered by ブクログ『現代のリアルホラー』と銘打たれた本作は、警察の杜撰な捜査かつ人権を完全に無視した暴力を介した取り調べ、検察の先入観などを経て冤罪に至るまでの過程が克明に描写されていてまるで自分がその立場であるかのような嫌な臨場感があった。また二転三転するストーリーや法廷のシーンは読み応えのあるもので、ラストはタイトルの意味を回収するものだと感じた。
4投稿日: 2024.06.14
powered by ブクログ獄中死した父親の冤罪を晴らすために、自ら殺人容疑者となって警察や検察の理不尽な取り調べを体験し、その実態を裁判の場で明らかにしようとする。 別件逮捕による拘留延長や、暴力、供述調書のいい加減さなど、多少の誇張が入っているにしても、犯罪捜査や起訴における警察や検察のやり方は本書に書かれたものにかなり近いのではないか。 裁判官も含めて、公務員化してしまった司法関係者には一抹以上の失望を覚える。 最後の一捻りはこの青年の強い憤りと執念を象徴するが、恋人の女性はともかく、弁護士まで同調するのは、作品が我慢強く終盤まで保っていた一線を越えてしまう気がする。
7投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログ父親の冤罪を晴らすための手段は極めて難しい。過去に有罪の判決が出ているし、張本人も獄死している状態。けれど罪を被った父の息子である英之は無念を晴らすために立ち向かう。その方法は残酷で、手段を選ばない。こんな方法でしか立ち向かえない世の中があっていいのか。最後の結末が悲しくて仕方ない。
2投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログ貴志祐介さんの作品読むのはだいぶ久しぶりでしたが、面白さは相変わらずで一気読みしてしまいました。 日高の尋問をする松根の描写が恐ろしかったもののまさかそれが後半に活きてくるとは思わなかったり、垂水の巻き込まれっぷりが『黒い家』の主人公みたいでなんとも気の毒だなぁと思ったり、石川検事視点のシーンもあったら良かったな、など思いました。
2投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログ分厚い割にドラマの様な展開なので、すぐ読める◎ つい最近、灰色の虹を読んだばかりだったから冤罪が簡単に起きてしまうかは感じていた。 この作品はその復讐を法廷で。という感じ。 貴志さんの作品なので、青い炎を思い出した。 あと、逆転裁判やりたくなる。
1投稿日: 2024.06.03
powered by ブクログ小説の面白さそのままに,検察や警察の闇の部分を結構リアルに描いている.全員がもちろんそんなことはないと思う.むしろ現代においてほとんどないと思う.しかしいるかもしれない.そして登場する検察・警察側の人間に対して,怒り,憤り,恐れを感じる. また主人公がどこまで計算しているのか,どこまでやったのか,わからないまま物語は進んでいて,果たして私は彼に完全に味方をしていいのか,不安定なまま読み進めていて,その感じもまた面白い. なにより. ここで話がおわるんかい!いや,いい終わり方だと思うけどっ!
2投稿日: 2024.05.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冤罪の問題、不条理など今も解決されないこと、社会に投げかけることは大きい。 ただ最後まで、英之の復讐という落としどころが、すっきりしなかった。タイトルの意味は深いのだろうが・・・
4投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログ毒を感じる。国家という権力と、それが権力を盾に振るう暴力への毒である。 警察の取り調べに屈してやってもいない犯罪を自供した青年、彼の運命やいかに。 構成が見事だ。ミステリとして実にかっこよく、それでいて泥臭く人間という生き物の執念を描き出してみせる。 二転三転と転がるストーリーも凡庸なミステリとは一線を画している。面白い。
2投稿日: 2024.05.21
powered by ブクログ決して面白くないわけではなく、個人的にも好きな題材なのだが、如何せん長くて冗長過ぎる。新聞連載なのはわかるが、単行本化でバッサリ切った方が完成度あがったのではないか。3分の2の文量でも十分だと思う。
7投稿日: 2024.05.21
powered by ブクログ面白かった。 はじめはただのミステリーかと思っていたが さすがの貴志さん。 狂った人がでできます。
1投稿日: 2024.05.21
